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2021’5
非日常になった世界でも日常を過ごしたいなと思いまして。
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あかさとの 様作
【あらすじ引用】
ある日地球が揺れた。世界規模の大災害と呼べる地震が世界各地で同時に発生する。世界中で多くの人が犠牲になり壊滅しかける都市や国がある中、災害慣れした日本。そこに住む青年、御影悠人(ミカゲユウト)。
無職で実家暮らしをしていた彼は家の中でダンジョンへの入り口を発見し、世界が混乱していることなど気にせずに興味本位でダンジョンに潜り始める。
ダンジョンで出会った不思議な存在を相棒とした彼は、その先で何を知り何を見るのか。
大災害を契機として世界に発生したダンジョンの攻略を片手間に、日常を過ごそうとする男の物語、のはずなのだが…
【物語は】
主人公のある一言から始まっていく。主人公のモノローグにより、報告のようなスタイルで現状が明かされる。
この物語では、ダンジョンの中が『床、壁、天井が淡く発光している』とある。(この構造については後々物語内で明かされていく)
つまりこの”ダンジョン”とは、RPGゲームなどでは洞窟や炭鉱だとライトなどで照らされていることが多い、あのダンジョンのことなのだ。驚きである。
それがこの世界に出現したのである。どうやら主人公の家の地下にダンジョンが出来てしまい、そこを探検中とのこと。
さて一体このダンジョンはどうなっているのだろうか?
(できた理由や構造など)
【世界観・舞台の魅力】
さてこのダンジョンは一体、どんな構造なのだろうか?
そこから物語は展開されていく。ダンジョンを攻略すると言うからには、安全ではないということの予想はつく。つまり何らかの敵がいるという事である。
(これについては、あらすじには書いていない為、ネタバレを防ぐのに、”敵”と表記します)
この敵について。これが家の地下に居たらとても怖いなと思う。しかもダンジョンが出来た直後、不幸にあった人もいるらしい。そんな事から主人公は、この敵を警戒しつつダンジョンを攻略しようと言いうわけだ。
ダンジョンが出来た経緯についてもこの場面で詳しく描かれている。簡単に説明すると、世界規模の大災害と呼べる地震の後に、出現したという。
ここで二つの仮説が立てられるのではないだろうか。
一つ、ダンジョンを出現させるために揺れたという説。
二つ、何らかの理由により大災害後に何処からかダンジョンがやって来たという説。
ダンジョンが出現した経緯には、この点については書かれていない。その為この先も謎のままなのか、それとも明かされるのだろうかと妄想も膨らむ。
主人公が、自前の装備(物置に眠っていた金属バット、安全第一ヘルメット、カビ臭いスキーウェア、冬用ブーツ)でダンジョンに潜ると、前回潜った時よりも多い数の敵がいた。これは予想外の展開。
ここで初めての戦闘が行われ、あるものを手にする。主人公も予想を立てていたが、ここは完全に異世界または異空間なのかもしれない。敵が異常なだけではなく、相棒なる相手とも出逢う大切な場面。どんな相手なのかは、もちろん読んでからのお楽しみ。
このダンジョンのシステムはとても面白い。スキルを手に入れることは出来るようだが、強さやレベルなどはないのであろうか。この部分では、大まかなシステムは分かるが、まだ謎は残っているという状態。今後詳しく明かされていいくのが楽しみである。
【登場人物・物語の魅力】
この物語には魅力的な登場人物が、多く存在する。段々おかしな方向に行く、主人公の相棒ともいえる存在。彼女は、徐々に世界に毒されていくような気もしなくもないが、和みや笑いを提供してくれる存在でもあり、主人公にとっては強力な助っ人であるように思う。
そして主人公は、無謀ともいえる好奇心旺盛な男性。軽い気持ちで潜ったものの、武器がないと進めないという事に気づく。度々作中に出てくるが”主人公はゲーム脳”というものらしい。
補足1:そもそもゲーム脳とは。(web調べ)
”ゲームをすることが脳に悪影響を与えるということを主張”し一時期、問題になった”エセ科学”が発端で使われるようになった言葉のようだ。
しかしながらその後の研究で、ゲームをする人はしない人に比べ、多角的にもの事を捉えたり、3Dゲームをプレイしたグループは、他のグループ(2Dゲームやゲームをしなかったグループ)に比べ”明らかに記憶力や思考力が向上した”などの研究成果などが報告されている。
つまりゲームをしたほうが、頭は良くなるという話である。しかしながらこれは、ゲーム脳という言葉が根付いた発端であり、用語そのものの意味ではないようだ。
補足2:ではゲーム脳という言葉の意味とは。(web調べ)
ゲームを長時間、または繰り返しプレイしている人間の脳を意味する語である。この本来の意味とは異なり、現実とゲームの区別がつかなくなったり、あるいはゲームの影響で暴力性を増した思考回路や人を指すこともある。
以上のことから、恐らくこの物語で使われている”ゲーム脳”という言葉は”現実とゲームの区別がつかない”という意味合いで、現実で起きていることをゲームに置き換えて考えていることを指すのではないか思う。
そして上記に記載した通り、主人公は頭が良いのではないだろうか?
何故そう思うのかと言うと、とても冷静に状況を判断しているからだ。つまりこの物語は主人公がゲーム脳であるということにおいて、リアイティを持たせていると感じた。
(それを説明するための補足である)
この他にも主人公の友人の対応や、両親の反応など、笑いどころが満載で面白い物語である。自宅に戻る度に起こるのか現時点では分らないが、両親との会話が毎回面白い。全体的に緊迫感と笑いという両極端な要素を持っている、飽きない作品である。
【物語の見どころ】
この物語は、世界で起きた大震災後に”我関せず”と言った風で、主人公が家の地下に突如現れたダンジョンに夢中になり、攻略していくという物語である。
ゲーム脳である主人公は、冷静でありダンジョンで起きることをゲームに置き換え、困難を乗り越えていく。
例えば、戦う為には武器や防具が必要と考えたり、出てきた敵に対して”ゲームであったなら”と想像して戦ったり。ダンジョン攻略そのものも、面白く興味深いが、相棒とのやり取りもとても面白い。
この辺はネタバレを多く含むため、是非作品にて確認していただきたい。
恐らくわき役であると思われる両親も、とても魅力的に描かれている。息子との少し漫才風の会話に笑ってしまう。
登場人物にもダンジョン攻略にも魅力のある物語だと思う。
果たして主人公の辿り着く先とは何処なのだろうか?
このダンジョンの存在する意味とは?
物語の先を、是非その目で確かめてみてくださいね。
お奨めです。
【あらすじ引用】
ある日地球が揺れた。世界規模の大災害と呼べる地震が世界各地で同時に発生する。世界中で多くの人が犠牲になり壊滅しかける都市や国がある中、災害慣れした日本。そこに住む青年、御影悠人(ミカゲユウト)。
無職で実家暮らしをしていた彼は家の中でダンジョンへの入り口を発見し、世界が混乱していることなど気にせずに興味本位でダンジョンに潜り始める。
ダンジョンで出会った不思議な存在を相棒とした彼は、その先で何を知り何を見るのか。
大災害を契機として世界に発生したダンジョンの攻略を片手間に、日常を過ごそうとする男の物語、のはずなのだが…
【物語は】
主人公のある一言から始まっていく。主人公のモノローグにより、報告のようなスタイルで現状が明かされる。
この物語では、ダンジョンの中が『床、壁、天井が淡く発光している』とある。(この構造については後々物語内で明かされていく)
つまりこの”ダンジョン”とは、RPGゲームなどでは洞窟や炭鉱だとライトなどで照らされていることが多い、あのダンジョンのことなのだ。驚きである。
それがこの世界に出現したのである。どうやら主人公の家の地下にダンジョンが出来てしまい、そこを探検中とのこと。
さて一体このダンジョンはどうなっているのだろうか?
(できた理由や構造など)
【世界観・舞台の魅力】
さてこのダンジョンは一体、どんな構造なのだろうか?
そこから物語は展開されていく。ダンジョンを攻略すると言うからには、安全ではないということの予想はつく。つまり何らかの敵がいるという事である。
(これについては、あらすじには書いていない為、ネタバレを防ぐのに、”敵”と表記します)
この敵について。これが家の地下に居たらとても怖いなと思う。しかもダンジョンが出来た直後、不幸にあった人もいるらしい。そんな事から主人公は、この敵を警戒しつつダンジョンを攻略しようと言いうわけだ。
ダンジョンが出来た経緯についてもこの場面で詳しく描かれている。簡単に説明すると、世界規模の大災害と呼べる地震の後に、出現したという。
ここで二つの仮説が立てられるのではないだろうか。
一つ、ダンジョンを出現させるために揺れたという説。
二つ、何らかの理由により大災害後に何処からかダンジョンがやって来たという説。
ダンジョンが出現した経緯には、この点については書かれていない。その為この先も謎のままなのか、それとも明かされるのだろうかと妄想も膨らむ。
主人公が、自前の装備(物置に眠っていた金属バット、安全第一ヘルメット、カビ臭いスキーウェア、冬用ブーツ)でダンジョンに潜ると、前回潜った時よりも多い数の敵がいた。これは予想外の展開。
ここで初めての戦闘が行われ、あるものを手にする。主人公も予想を立てていたが、ここは完全に異世界または異空間なのかもしれない。敵が異常なだけではなく、相棒なる相手とも出逢う大切な場面。どんな相手なのかは、もちろん読んでからのお楽しみ。
このダンジョンのシステムはとても面白い。スキルを手に入れることは出来るようだが、強さやレベルなどはないのであろうか。この部分では、大まかなシステムは分かるが、まだ謎は残っているという状態。今後詳しく明かされていいくのが楽しみである。
【登場人物・物語の魅力】
この物語には魅力的な登場人物が、多く存在する。段々おかしな方向に行く、主人公の相棒ともいえる存在。彼女は、徐々に世界に毒されていくような気もしなくもないが、和みや笑いを提供してくれる存在でもあり、主人公にとっては強力な助っ人であるように思う。
そして主人公は、無謀ともいえる好奇心旺盛な男性。軽い気持ちで潜ったものの、武器がないと進めないという事に気づく。度々作中に出てくるが”主人公はゲーム脳”というものらしい。
補足1:そもそもゲーム脳とは。(web調べ)
”ゲームをすることが脳に悪影響を与えるということを主張”し一時期、問題になった”エセ科学”が発端で使われるようになった言葉のようだ。
しかしながらその後の研究で、ゲームをする人はしない人に比べ、多角的にもの事を捉えたり、3Dゲームをプレイしたグループは、他のグループ(2Dゲームやゲームをしなかったグループ)に比べ”明らかに記憶力や思考力が向上した”などの研究成果などが報告されている。
つまりゲームをしたほうが、頭は良くなるという話である。しかしながらこれは、ゲーム脳という言葉が根付いた発端であり、用語そのものの意味ではないようだ。
補足2:ではゲーム脳という言葉の意味とは。(web調べ)
ゲームを長時間、または繰り返しプレイしている人間の脳を意味する語である。この本来の意味とは異なり、現実とゲームの区別がつかなくなったり、あるいはゲームの影響で暴力性を増した思考回路や人を指すこともある。
以上のことから、恐らくこの物語で使われている”ゲーム脳”という言葉は”現実とゲームの区別がつかない”という意味合いで、現実で起きていることをゲームに置き換えて考えていることを指すのではないか思う。
そして上記に記載した通り、主人公は頭が良いのではないだろうか?
何故そう思うのかと言うと、とても冷静に状況を判断しているからだ。つまりこの物語は主人公がゲーム脳であるということにおいて、リアイティを持たせていると感じた。
(それを説明するための補足である)
この他にも主人公の友人の対応や、両親の反応など、笑いどころが満載で面白い物語である。自宅に戻る度に起こるのか現時点では分らないが、両親との会話が毎回面白い。全体的に緊迫感と笑いという両極端な要素を持っている、飽きない作品である。
【物語の見どころ】
この物語は、世界で起きた大震災後に”我関せず”と言った風で、主人公が家の地下に突如現れたダンジョンに夢中になり、攻略していくという物語である。
ゲーム脳である主人公は、冷静でありダンジョンで起きることをゲームに置き換え、困難を乗り越えていく。
例えば、戦う為には武器や防具が必要と考えたり、出てきた敵に対して”ゲームであったなら”と想像して戦ったり。ダンジョン攻略そのものも、面白く興味深いが、相棒とのやり取りもとても面白い。
この辺はネタバレを多く含むため、是非作品にて確認していただきたい。
恐らくわき役であると思われる両親も、とても魅力的に描かれている。息子との少し漫才風の会話に笑ってしまう。
登場人物にもダンジョン攻略にも魅力のある物語だと思う。
果たして主人公の辿り着く先とは何処なのだろうか?
このダンジョンの存在する意味とは?
物語の先を、是非その目で確かめてみてくださいね。
お奨めです。
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