247 / 305
2021’12
魔王国の宰相
しおりを挟む
佐伯アルト 様作
あらすじ引用
ある日突然異世界の魔王城へ転移させられた青年、エイジ。彼は成り行きの末、魔王に認められて魔族の国の宰相(さいしょう)、すなわち国家の運営においてのトップを担う立場で、異世界生活を送ることとなる。
チート級の強力な能力に恵まれ、その強大な力を振るいつつも、失敗や挫折を経験しそれを乗り越えていく。努力と試行錯誤を重ねて魔王国の宰相として異世界を生き抜き、現代の知識や異世界の道具に知恵、魔族達の力や魔術を用いて、魔族の国を発展させていく異世界転移物語。
【簡単なあらすじ】
ジャンル:ハイファンタジー
誕生日の翌日、主人公は目が覚めたら真っ白な世界にいた。彼をそこに呼んだ者が言うには自分には”異世界に行く権利”が与えられたらしい。そこで自分の欲しいスキルや装備を受け取った彼は、冗談で言った”いきなり魔王城に飛んでもいいくらい”という言葉が受理され、いきなり魔王城に飛ばされたのであった。初っ端からピンチに陥る主人公、どう切り抜ける?!
【物語の始まりは】
魔族の国にて宰相をしている主人公の日常から始まっていく。何故、人間である彼が宰相という地位についたのか? 話は一か月前の誕生日に遡る。24歳の誕生日。例年通り誕生日を誰かから祝ってもらうということもなく、残業をし日付の変わる少し前に帰宅した。その日、日常と違ったのは母からの祝いのワインを嗜んでから眠ったことだろうか? それとも妄想のせいだったのだろうか? 次に目覚めた時、彼は真っ白な世界に居たのである。これから彼にどんなことが起きるのだろうか?
【舞台や世界観、方向性】
魔物や魔法、魔族の存在するファンタジー世界が舞台。
主人公は現世で死亡したのではなく、異世界へ行く権利を与えられ、転移した。
この世界では、魔法と魔術は明確に異なる。
〈用語補足〉
宰相とは?……総理大臣のこと、もしくは参議を中国風に呼んだ語。
中世から近代初期にかけて、主に英国以外の欧州の君主の政務を補佐した廷臣の通称。(Wikipedia調べ)
【主人公と登場人物について】
主人公は魔王城に転移してしまった為、周りにいるのは魔王を始めとした魔族
ばかりである。幹部は人型が多いようで、スキルのお陰か会話には困らないようだ。魔王は会社で言うところの上司にあたるが、全体的に堅苦しい感じはなく、テンポのよい会話で進んでいく。主人公が砕けた話し方をすることも関係しているのではないかと思われる。仰々しい雰囲気の物語ではない。
【物語について】
真っ白な世界で目覚めた主人公は、明晰夢だろうと分析し歩き出すことにした。予感が当たったのか、突然石造りの建造物が現れる。そこで彼は”神に選ばれた”と告げられる。異世界へ行く権利が与えられたのだ。欲しいスキルと装備を受け取った彼は、何気なく呟いた”いきなり魔王城に飛んでもいいくらい”という冗談を真に受けられて、魔王城に飛ばされてしまったのだった。
しかも飛ばされた先は、玉座であろうか? いきなりのピンチ。彼はこのピンチを切り抜けるために、自分の能力や宰相がどんなものであるかを説明し、宰相として自分を推薦したのである。どうやら彼らの状況はひっ迫しているらしく、この案は受け入れられることとなるのだ。しかしこの時点ではまだ信頼関係が出来ているわけではなく、主人公が彼らにとって敵ではないという程度。
翌日、幹部たちとの顔合わせを済ませ、いよいよ彼の異世界での生活が始まっていくのだった。
【良い点 (箇条書き)】
・異世界での生活を楽しんでいる雰囲気が伝わって来るので、以前の現実世界に未練が無いということにリアリティを持たせていると感じられた。
・主人公が生活していくのは、現実世界とは全く異なるファンタジー世界。もちろん現実世界とは異なることが多い。その為、彼の知りたい欲求を叶えると同時に世界観の説明になっている。かなり詳しく描かれていると思う。
・ファンタジーや異世界ものと言うと、主人公が”世界の主役”という立場のっものが多い。例えば勇者だったり、魔王だったり、実は何かの鍵を握っていたりと。この物語では主役級の立場とは異なり、魔王を支える役割となっている。それでもキーマンであることは確かだと思う。
【備考 (補足)】21ページ目まで拝読
【見どころ】
魔王視点というものは見かけたことがあるが、そもそも魔族らしさとは何だろう? と考えさせられる物語である。主人公は個性的な人物だが、職場に一人はいそうなタイプの人物でもある。それはどういうことかと言うと、親しみやすいかどうかは人によるとは思うが、”日本人の気質、民族性”を持った人物だという印象ということだ。
それに対し、魔王は凄く丁寧に話す人物(魔族?)だなと感じた。職場で例えるなら社長というよりも、教育係に近い印象である。どっしり構えて、部下に任せるよりも、丁寧に説明や指導をしてくれるタイプ。主人公は努力家だが、素質もあるようで物事がかなり順調に進んでいく。
この物語は主人公が魔王側に革命を起こしていく、という珍しいスタイルである。彼の話し方などにより、国会のような堅苦しさよりもサークルのような和気あいあいとした雰囲気を持つ(実際に和気あいあいとしているかは別として)。そんな彼が、実力を見せつけ魔族たちと親交を深めたり、共に戦ったりしながら信頼関係を築いていく。人間サイド側からの物語を読んで、ご都合主義だなと感じる人には、面白く感じる物語なのではないだろうか?
その内容は様々で、戦争に関することもあれば身近な掃除に関することもある。種族が違うことで感覚の違いもあるだろう。そういう部分にもスポットがあてられている。読了部分ではまだ、主人公が正式に宰相に就任したばかりである。これからどんな問題が彼を待ち受けているのだろうか。それをどんな方法で乗り越えていくのだろうか?
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
あらすじ引用
ある日突然異世界の魔王城へ転移させられた青年、エイジ。彼は成り行きの末、魔王に認められて魔族の国の宰相(さいしょう)、すなわち国家の運営においてのトップを担う立場で、異世界生活を送ることとなる。
チート級の強力な能力に恵まれ、その強大な力を振るいつつも、失敗や挫折を経験しそれを乗り越えていく。努力と試行錯誤を重ねて魔王国の宰相として異世界を生き抜き、現代の知識や異世界の道具に知恵、魔族達の力や魔術を用いて、魔族の国を発展させていく異世界転移物語。
【簡単なあらすじ】
ジャンル:ハイファンタジー
誕生日の翌日、主人公は目が覚めたら真っ白な世界にいた。彼をそこに呼んだ者が言うには自分には”異世界に行く権利”が与えられたらしい。そこで自分の欲しいスキルや装備を受け取った彼は、冗談で言った”いきなり魔王城に飛んでもいいくらい”という言葉が受理され、いきなり魔王城に飛ばされたのであった。初っ端からピンチに陥る主人公、どう切り抜ける?!
【物語の始まりは】
魔族の国にて宰相をしている主人公の日常から始まっていく。何故、人間である彼が宰相という地位についたのか? 話は一か月前の誕生日に遡る。24歳の誕生日。例年通り誕生日を誰かから祝ってもらうということもなく、残業をし日付の変わる少し前に帰宅した。その日、日常と違ったのは母からの祝いのワインを嗜んでから眠ったことだろうか? それとも妄想のせいだったのだろうか? 次に目覚めた時、彼は真っ白な世界に居たのである。これから彼にどんなことが起きるのだろうか?
【舞台や世界観、方向性】
魔物や魔法、魔族の存在するファンタジー世界が舞台。
主人公は現世で死亡したのではなく、異世界へ行く権利を与えられ、転移した。
この世界では、魔法と魔術は明確に異なる。
〈用語補足〉
宰相とは?……総理大臣のこと、もしくは参議を中国風に呼んだ語。
中世から近代初期にかけて、主に英国以外の欧州の君主の政務を補佐した廷臣の通称。(Wikipedia調べ)
【主人公と登場人物について】
主人公は魔王城に転移してしまった為、周りにいるのは魔王を始めとした魔族
ばかりである。幹部は人型が多いようで、スキルのお陰か会話には困らないようだ。魔王は会社で言うところの上司にあたるが、全体的に堅苦しい感じはなく、テンポのよい会話で進んでいく。主人公が砕けた話し方をすることも関係しているのではないかと思われる。仰々しい雰囲気の物語ではない。
【物語について】
真っ白な世界で目覚めた主人公は、明晰夢だろうと分析し歩き出すことにした。予感が当たったのか、突然石造りの建造物が現れる。そこで彼は”神に選ばれた”と告げられる。異世界へ行く権利が与えられたのだ。欲しいスキルと装備を受け取った彼は、何気なく呟いた”いきなり魔王城に飛んでもいいくらい”という冗談を真に受けられて、魔王城に飛ばされてしまったのだった。
しかも飛ばされた先は、玉座であろうか? いきなりのピンチ。彼はこのピンチを切り抜けるために、自分の能力や宰相がどんなものであるかを説明し、宰相として自分を推薦したのである。どうやら彼らの状況はひっ迫しているらしく、この案は受け入れられることとなるのだ。しかしこの時点ではまだ信頼関係が出来ているわけではなく、主人公が彼らにとって敵ではないという程度。
翌日、幹部たちとの顔合わせを済ませ、いよいよ彼の異世界での生活が始まっていくのだった。
【良い点 (箇条書き)】
・異世界での生活を楽しんでいる雰囲気が伝わって来るので、以前の現実世界に未練が無いということにリアリティを持たせていると感じられた。
・主人公が生活していくのは、現実世界とは全く異なるファンタジー世界。もちろん現実世界とは異なることが多い。その為、彼の知りたい欲求を叶えると同時に世界観の説明になっている。かなり詳しく描かれていると思う。
・ファンタジーや異世界ものと言うと、主人公が”世界の主役”という立場のっものが多い。例えば勇者だったり、魔王だったり、実は何かの鍵を握っていたりと。この物語では主役級の立場とは異なり、魔王を支える役割となっている。それでもキーマンであることは確かだと思う。
【備考 (補足)】21ページ目まで拝読
【見どころ】
魔王視点というものは見かけたことがあるが、そもそも魔族らしさとは何だろう? と考えさせられる物語である。主人公は個性的な人物だが、職場に一人はいそうなタイプの人物でもある。それはどういうことかと言うと、親しみやすいかどうかは人によるとは思うが、”日本人の気質、民族性”を持った人物だという印象ということだ。
それに対し、魔王は凄く丁寧に話す人物(魔族?)だなと感じた。職場で例えるなら社長というよりも、教育係に近い印象である。どっしり構えて、部下に任せるよりも、丁寧に説明や指導をしてくれるタイプ。主人公は努力家だが、素質もあるようで物事がかなり順調に進んでいく。
この物語は主人公が魔王側に革命を起こしていく、という珍しいスタイルである。彼の話し方などにより、国会のような堅苦しさよりもサークルのような和気あいあいとした雰囲気を持つ(実際に和気あいあいとしているかは別として)。そんな彼が、実力を見せつけ魔族たちと親交を深めたり、共に戦ったりしながら信頼関係を築いていく。人間サイド側からの物語を読んで、ご都合主義だなと感じる人には、面白く感じる物語なのではないだろうか?
その内容は様々で、戦争に関することもあれば身近な掃除に関することもある。種族が違うことで感覚の違いもあるだろう。そういう部分にもスポットがあてられている。読了部分ではまだ、主人公が正式に宰相に就任したばかりである。これからどんな問題が彼を待ち受けているのだろうか。それをどんな方法で乗り越えていくのだろうか?
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる