『今夜も、にわか雨』

crazy’s7@体調不良不定期更新中

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今夜は曇り、ところにより俄雨

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世の中を占めるのは恐らく、愛を持つ人たち。
そして日本は未だに、男尊女卑で年功序列だ。

「バナナがくっついてるってだけで、何が偉いんだ」
とてつもなく馬鹿らしい。何でもできて、何でもするというのなら未だしも。世の中で威張ってるバナナ付きは大抵威張っているだけで、顔は見るに堪えないし、煩いか、ムッとしているかどっちかだ。出来れば関わりたくない。特にイラっとするのは、TVだ。観ている側からしたら、誰が先輩とか後輩かなんてどうでもいい。客観的にモノを見られないのもバナナ付きの特徴である。
「世の中、バカばっかり」
わたしはそこで、PCのモニターを覗き込んだ。キーボードが手に馴染むのは、アマゾンで購入した”ESC フリップ式コンピューターキーボード以下略”約3000円なりのお陰である。最近の買って良かったものNO.1商品。
レビューは書いていないが。

「何々、多様性?」
人々は何か勘違いをしている、とわたしは思っている。何が勘違いかと言えば、そもそも多様性であることが当たり前であり、多様性に理解をというのが間違いだ。
「これだから、凡人は」
人間は育った環境が違うのは当たり前。他人は自分ではない。考え方それぞれ違うものだし、これだけ人間に向けたモノが溢れているのだから、傾向があったとしても好き嫌いは人それぞれ。個性はあって当然。変わっているのではない、自分が他人と違うことをしてハブられるのが怖いから、自分の好みでモノを選ぼうとせず、流行に乗ったり、人と同じものを好きなふりをしているだけ。

「二番目に買って良かったもの?」
そんなものを知ってどうする。重要なのは一番だ。わたしはマウスをクリックしてアンケートを閉じた。先日、商品の中に”レビューで1000円”というカードが入っていたことを思い出す。
『あなたらどうする?』
たまたまこの製品は本当に良いものではあったが…。二個買ったしな。ホントに自信があるなら、こんなモノは不要だ。むしろ、初めから1000円引きしたほうが売れる。レビューと言うのは、本来書きたい人が書くべき。そんなモノで釣って、何の意味もないレビューが書かれていたら逆に心証は悪い。
「浅はか過ぎる」
なので、そういうものには一切レビューはしないことにしている。どんなに商品が良くてもな。

損している?
それは考え方の問題だ。
信念は貫くからこそ信念であり、いつか自分に戻ってくるものだ。

当たった試しのない天気予報を眺め、
「雨かな」
と呟いて立ち上がる。隣の部屋からは、ベランダに続く大きな窓がある。カーテンを開ければ、天気くらいは分かるはず。
「…晴天だな」
天気は当たることに越したことはないが、多少外れても問題はない。
きっと明日も晴天だろう。
「明日は、卵でも買うか」
わたしは伸びをすると、電気を消したのだった。
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