幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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3章 レベル上げの苦難

20話 後悔

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 俺は10日前までいた宿屋の部屋のベッドの上で目を覚ます。



 あれから何日くらい寝ていたのだろうか、恐る恐る動かせる首を回し近くに置いてあるカレンダーを見る。



 あれ?



 俺は瞬きをしてもう一度見て見る。



 おかしい、日付が変わっていないだと。窓の外は真っ暗だ、恐らく俺がやられたのは夕方ちょい過ぎくらいだった。おそらく経っていたとしても5時間くらいだろう。

 今はところどころ痛む程度でさっきよりは大分良くなっていた。なぜか同じベットの上でシロネも寝ている。

 ここまで運んでくれたのもシロネのおかげだあんなことになったのはシロネのせいだがまぁ寛大な精神を持つ俺は許してあげるのだよ……



 冗談を言えるくらいには回復しているので、シロネを起こさないようそっと起き上がり1階の食堂に向かう。



 こんな風になっても腹は減るのだ。朝、昼は宿屋兼食堂兼飲み屋。夜はバーと宿屋これを一人で切り盛りするパイオニアの店主ホルドさんの体力はバケモノである。





 夜なので他の人が起きないよう最小限の音でこらえながら木製の階段をゆっくりと降りていく。



 ぎ・ぎ・ぎという木が軋む音が何回か鳴ってしまったがまぁこれくらいならと妥協して1階の食堂に顔をだす。

 今日はお客さんはいない。キッチンでホルドさんが明日の仕込みをしているところだ。



 俺はカウンターテーブルに腰をかけ、ホルドさんに話しかける。



「こんばんは、ホルドさん」





「あらアキトちゃん♪もう起きて大丈夫なの?」



 ホルドさんは心配そうな表情で問いかけてくる。



「はい大…丈…夫です。さっきより大分良くなりました」

 俺は軽く体を触りつつ、痛みがないか確認しながら答える。



「それはよかったわ♪ はい、お夜食ーーお腹空いているでしょ?」



 やはりホルドさんは神かなんかだろか……俺が何もいっていないのにこの気の配り方は尋常ではない。





「あ、ありがとうございます。いただきます」





 俺は、手を合わせ食べ始める。出されたご飯は焼き飯だ、にんにくや胡椒がいい感じに効いていてとても美味しいおこげもいいアクセントになっていてどんだけでも食べれそうだ。



 俺が夜食を食べているとホルドさんは仕込みをしながら会話を始める。



「アキトちゃんがあんな状態で運ばれてきたときはびっくりしたわ~、シロネちゃんの慌てた姿も初めて見たし今日は凄い日ね」



「本当に今日は災難でした。あんなの2度とごめんですね……」



 もうあんな火傷したくない。さっさと課金アイテム使えばよかったーー今さら後悔しても遅いが。



 次ああいう場面に直面したら速攻で使おう。そう俺は心に留め焼き飯を口に掻き込む。





「シロネちゃんには感謝しなさいよ~アキトちゃんを運んできて必死になって回復に専念してたんだから」



 元凶はシロネなんだが……まぁそれに関しては感謝しかない。



「あと、うちにあったMPポーションとSPポーション代金足しとくからね~」



 それを聞いて俺は若干噎せつつ、必要経費だと自分に言い聞かせる。やばいこのままだと負債がとんでもないことに……



 俺は水をがぶ飲みし、落ち着かせる。





「次の特訓場所も探さないといけないので大変ですよ」





 そう、怪我の次はこれの心配だ。流石にまたあの森を使って見つかるとやばいので他をあたるしかないが……他にいい感じの場所はないものかね。



 あまり遠い場所だと行き帰りの時間が勿体無い。明日シロネとどうすか決めるか





「あんまり無理も禁物よアキトちゃん」



 無理なんてしていない、OOPARTSオンラインやってたときなんて無我夢中になってプレイしまくって課金して、レベル上がって気づいたら強くなってて……



 今もそうだあんな痛みを受けたあとなのに今からでもレベル上げに行きたいと思ってる自分がいるし今度は万全の状態で戦ってみたいとも思っている。





 まぁ流石に今日はこのまま寝かしてもらうけどーー


 ホルドさんは仕込みが終わったのか厨房から出てきた。



「そろそろ私も寝るわ♪おやすみアキトちゃん」





「はい、分かりました。おやすみなさい」


 気づくともうバーも閉店していた、というか人来てないんだけど大丈夫か……


 そういってホルドさんは自室に入っていった。


 俺は一人お茶を飲みながら静まり返った食堂で思いふけっていた。


 今日のあのウタゲ・ミルと言ったっけーー



 あいつの使う炎属性は俺の予想を超えていた、あそこまでやられるとは思ってもいなかった。



 結局のところなんとかなるだろうという俺の怠慢のせいでああなった。これからは気を引き締めてかからないと毎回毎回こんな怪我をしていたら身がもたない。





 あいつが本気を出したらこのレベルでどこまでやれるのかーー面白い









**









 次の日の早朝、俺は朝早く起きいつものルーティンを行なっていた。ただいつもと少し違うところがある。





 努力値をさらに高めるため俺は自分に重力魔法で負荷をかけながらランニング、筋トレなどのトレーニングから普段の生活まで1日中行使していた。慣れたら加重量を増やすつもりだ。

 このトレーニングで基礎能力に努力値が乗るので加重を外したとき今よりもさらに機敏に動けるようになり力も付きスキル、魔法の威力がさらに上がる。

 俺はトレーニングを終えると、シロネと合流し朝ごはんを食べるため1階の食堂にいた。





 少したった後シロネが眠たそうに階段を降りてくる。



「早いの~おはようなのじゃ」



 目をこすりながらふらふらと席につく。小動物みたいで愛らしいな。



「おはようシロネ」



 俺たちは朝ごはんを食べた後これからのことを話し合っていた。


「さて、特訓場所についてじゃがわしに案がある」


 さすがシロネさんっすね、頼りになりやすぜ。シロネに感謝し話を続ける。


「わしが使った影魔法『影転送/シャドウワープ』で昔わしが狩場にしていた所に連れていってやるあそこなら邪魔は入らん、敵もスケルトンじゃなく骨のある魔物供じゃ!!」





 ビシッと指をさしドヤ顔で俺の方をみる。



「お、おう……」

 なるほどそれで俺を運んでくれたのか……案も採用でいいだろう特にひっかかるとこは無いしな。



 そう言うとシロネは準備するため2階へ上がっていった。俺はシロネが降りてくるまでデ



ザートを頬張っていた。







**











 俺はシロネの昔狩場にしていたという場所についた。そこは辺りが全て砂地で太陽が燦々と降り注ぎ乾いた風に時々起こる砂嵐、高い気温と前の特訓場所とは全く別物だった。





 ーー砂漠か




「どうじゃここなら邪魔されんじゃろ」


 確かに邪魔する奴はいないが暑さというのはかなりの難敵なんだがな。



 環境耐性はなくはないんだがそんなのアイテムでどうにかしてきたからほとんどとっていない……どうしよ





「暑さでぶっ倒れたらわしの水魔法でオアシス作ってやるのじゃ」







 特訓の厳しさはこれまでより増すらしい。あと19日もつかな~







「敵が見当たらないんだがどこにいるんだ?」







 てっきりスケルトンみたく大群を用意してくるのだとばかり思っていたんだが……





「心配せんでもよいわしが使役した魔物がおるでな今から呼ぶからそこで待つのじゃ」


まじかシロネーー


 俺の目元には涙がうるうると溜まっている。まさか魔物との方が友達が多いだなんてーー



「お主今わしをバカにしとらんか」

 おっと危ないそこら辺のセンサーは鋭いらしい。俺は服で目元をぬぐいシロネのいる方向を見る。



「いでよ!!使役スキル『召喚/サモン』」



 そういった瞬間、地面が急に揺れ出し辺りの砂地や砂山がぼろぼろと崩れだす。



 な、なんだなんだ。俺は慌てて地面に手を付き砂に持っていかれないよう態勢を低くする。


 すると砂地に亀裂が走りそこが地割れのように割れ中からトラック4台分くらいの大きさの魔物が姿を現す。


 ズガァァアガガガ

 と耳を切り裂くような音が鳴りがやまない。それに地鳴りは治らないうえ砂埃が周りを舞っていてなかなか魔物の全貌が見きれない。



「すまんやりすぎた」



 まぁ確かに場所を少し移動してやったほうがよかったかもしれんがもうしょうがない。

 結局俺達は地鳴りと砂埃が治まる夕方まで待たされるのだった。

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