幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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5章 強くなる為に……

44話 課題

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 「うおぁああああ!!!!!」



 火属性を纏った拳でスケルトンをなぎ倒して行く。だが、スケルトンに疲労という概念はないが人間はそうではない。最初は押していたバルトも徐々に押されて行く。シロネの召喚するスケルトンはどれも骨があり……いやダジャレじゃなくて。本当に強い。最初は1体倒すのに苦労してたくらいだ。



「どうしたのじゃ。わしに一発くらわしたいんじゃろ」



 最初ああ言ってしまったが実際シロネはかなり強い。このスケルトンの召喚量も凄いが、何より相手の弱点を付くのが的確だ。



 くっそー!!



 何とか一発くらわせるため、俺は試行錯誤するがすぐに諦め少し休憩を挟む為スケルトンと距離をとる。だが、それを分かっているのかシロネは弓を使うスケルトンで俺の休憩を許さない。そしてこちらの魔法、スキルを使う余力は全くなく、今はもう裸単騎で挑んでいる。
 その後、昼まで延々とスケルトンと戦っていた。最後の方は体の疲労がピークを超え過ぎて逆に疲れを感じなくなった。



「あれだけ言ってきよっただけはあるの。が、まだまだじゃ」



 そう言ってシロネは次のトルスの特訓を見るため移動していった。



 俺は昼ご飯と一緒に大量の水をがぶ飲みする。なんせ、この辺りは砂漠帯だ、いくら火属性だからといってこういう熱に強いわけじゃないーー喉は乾く。



 そして特訓終わりの水は最高だった。シロネとの戦闘中は喉の渇きとか言ってる暇なんて無かったので終わったことにより疲労よりも先に喉の渇きが来るのだ。



そこへ、待ってましたと言わんばかりの水分……



「あぁあああうめぇ~」



 喉に入ってくる氷のような冷たさの水が俺の体内で吸収されてるのが分かるくらい染み渡る。

 そこからは昼食を終わらせ次の特訓内容に入る。シロネには、タフさは認めるが動きがまだ単純らしい。実践を積んで学べと言われたが……俺にそれは無理だろうな。

 うーむ。昔、同じことを言われたことがありやってみたが結果は「今以上に弱くなる」だったので俺は感覚を磨いたほうがいいのだ!!

 ということで午後からはマグリというやつが来るらしいのだがどこにいるのだろうか……

 俺はあたりを見渡し探す。

 すると、砂の色と同化した砂埃の中薄っすらと巨大な2枚貝を見つける。その二枚貝に声をかけようとした時後ろから声をかけられる。



「あなたが今回の特訓相手ね……」



 女性のような男性のような中性的な声が聞こえる。俺は後ろを振り返るとそこには俺の身長以下小さ目のの2枚貝がいる。因みにさっきまで薄ら見えた巨大な方はもう消えていた。



「おう!よろしくな」



「じゃあこれから日が沈むまで戦闘するからよろしくね~」



 そう言って2枚貝は距離をとる。この時はぶっちゃけ舐めていたのだろう、さっきまでシロネと戦い、やり遂げることが出来た自信、そのせいで出来てしまった慢心……

 俺はその日、1時間も持たずに疲れ果て気を失った。











ーーーーーーーーーーー





 俺に足りないものそれは、個人戦闘能力。1次試験で戦ってみて分かったが、俺の魔法やスキルは発動までの時間がかかるので隙が出来やすい。かと言って発動までの時間が短いのを使うとなるとあまり高威力のものはないし、汎用性に欠ける部分がある。

 集団で戦う場合は別にいいのだが、2次試験は個人戦が濃厚らしいからな……



 そして、この1週間での目標は、発動時間の長い魔法やスキルをもっと短く出せるようにすることと、汎用性に乏しい発動時間の短い魔法やスキルの強化だ。



 そのことをシロネに伝えるときっぱり断られた。



「そうなるのも十分に理解できるのじゃがお主がやることはただ一つ得意な属性魔法の威力をとことん上げるのじゃ」



「それに、汎用性に欠けると言っておったがお主が食わず嫌いして使わぬだけじゃーー言い訳にすぎん。トルス、お主はただ高威力な魔法やスキルを使うのが好きなんじゃろ?だからそのちまちました方は使いたくない違うかの?」



 そこを突かれるとは思わなかった。ぶっちゃけ派手な技というよりはより高威力、かっこいい技が好きなのだ。なのですぐバテてしまう……1次試験の時もギリギリだったしな。



 そう、言ってしまえば小技が苦手で燃費の悪い魔法やスキルを放ちすぐバテると言ったところか。



「確かにそうかもしれん」



 シロネの眼差しは真剣そのもので、俺は素直に受け止める。強くなる為、ここを変えなければ俺にこの先の強さはない。



 そう言って、シロネはスケルトンを1体のスケルトンを召喚する。一見普通のスケルトンなのだが、両手盾を持っている。しかも、魔法付与付き……ただでさえ両手盾は耐久力防御力に優れているのに魔法まで付与されては突破は今の俺ではかなり困難だろう。



「お主にはこのスケルトンをあそこまで魔法、スキルのみで移動させてもらうのじゃ」



 そう言って指さした先には巨大な岩がありスケルトンとの距離は大体100mと言ったところかーー



「ぶっちゃけ、あと1週間で燃費の良い魔法やスキルの特訓をしても間に合わんのじゃ。染み付いた癖はそう簡単には抜けんからの……なので長所を思いっきり伸ばす、それにしぼってやるのじゃ」



「このスケルトンをあそこまで移動させてる頃には恐らくあの1次試験の中で1番の高火力となるじゃろう」



 そう言われて俄然やる気が湧いて来る。そりゃ派手、かっこいいに加えて最強の威力まで入るんだ男ならやる気が出ない方がおかしい。



「分かった、この1週間であそこ以上まで移動させてやる」



「そのいきじゃ、それではわしは次を見に行かんとじゃーーじゃあの」



 そのままシロネは次の人の方へ行ってしまう。



「っし!!」



 俺は気合いを入れスケルトンと向かい合う……

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