幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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6章 入学試験 2次試験編

49話 寝坊

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上空約20mといったところか……そこから降る水の量は尋常ではなく、その水圧に圧倒されカーブルは失神する。水が的確にカーブルがいるところと頭を捉えているので勝負は一瞬だった。

 カーブルはその水圧に耐えることすら出来ず水に地面に体を持っていかれ打ち付ける。失神した後なので痛みは無いだろうが、後々目を開けた時に今の激痛が戻ってくるだろう……考えるだけでも冷や汗が出る。



 水属性ーーというわけではなさそうだな。



 まぁ、カーブルは確かに姿を隠すのは良い案だが、使い方が悪かった。そりゃ動かないでナイフを一点から投げ続けてたら嫌でも相手の位置は分かるし、例え動きながらでも分かっただろう。やるなら、魔法で短剣を多種多様な方向から飛ばして攻撃し、その中に自分の短剣を混ぜ込んで場所をわかりづらくするとか、そもそも短剣を使わず魔法、スキルの攻撃に切り替えた方がまだ勝つ確率が1%くらいは上がったんじゃ無いだろうか。


 どのみち、ハヤトに低位武器、魔法、スキル無効化を使われているので勝ち目など初めから無いけど……

 まさか、ここまでやるやつだとは思ってもいなかった。

 低位無効化……低位、OOPARTSオンラインでは主に武器や魔法、スキルはランクが6段階に分けられるその1番下のランクを指す。

 なので、今回の試験でハヤトにダメージを与えることができるのは魔法、スキルのみとなった訳だ。ハヤトと対等に戦えるの人が後何人いるのやら……


「勝者!ハヤト・ゾルディ!!」



 審判がカーブルの失神を確認し、告げる。その瞬間もの凄い歓声が沸き起こる。



「「「おぉおおおおおおお!!!」」」



「おぉっと~!!かなり早い決着だー!!」



 カーブルを一瞥することなくハヤトは早足で控え室に戻って行った。



 俺もこれ以上見るものは無いので控え室に戻る。







**





 控え室に戻るとちょうど2回戦が始まった。まぁここからは殆ど興味ないので俺は横長のちょっと硬めな椅子に寝っ転がる。天井を見つめ考える。

 さっきの低位無効化系には中位、上位と後2段階上がある。ハヤトがどこまで使ってくるか分からないが上位使われたらかなりきついことになる。俺はレベル上げ1週間で予告通り42まであげることが出来たが、上位に含まれる魔法やスキルを使うことは出来るには出来るのだが、回数が持たない……

 まぁそんな最悪な自体なんていくらでも想定出来るので、ただ憂鬱になりそうだったので考えを切り替える。

 といってもただただアイテムボックス整理をするだけだがーー



 ふぉわわあああ~



 寝っ転がったからか欠伸が出る。そのまま全身を伸ばし体の力を抜く。1週間ギリギリまで、昨日から寝ていないのでかなり眠い……瞳には涙が溜まり片手で拭う。







「・・・・」













「起きてください!!起きてくださいもう試験失格になってしまいますよ!」



 俺は女性試験官に体を揺さぶられ起きる。



 やっべ、あのまま寝てしまったようだ。俺は眠気まなこなところを襟を引っ張られながら会場に連れてかれる。



「おっとおおおやっと来ました!!あの寝癖から察するに、試験中に居眠りだぁあああ!!!」



 闘牛のように興奮した実況お姉さんが叫ぶ。会場は笑いに包まれ今俺の過去史上最大の失態だった。



 まさか、あのまま寝てしまうとは……



 闘技場に行く途中寝癖を直しながら向かっていたが結局無理だった。左右の髪が横に強烈に跳ね、所々小爆発していた。



 恥ずかしさを肌で感じながら闘技場中央に到着する。



「すみません。遅れました」



「貴族を待たせるとはいい度胸だな平民!」



 対戦相手だろう、がたいが良いちょっといかつめなやつが睨みつけてくる。こいつは確実にあの20人に含まれる俺達平民に恨みを持ってる奴だろう。

 まぁ俺が謝ったのはこのデカブツでは無く審判をしてくれる試験管の方なんだがな……

 俺はそいつを一瞥することなく受験生用観戦スペースを見ると案の定ハヤトがいた。

 さっきは一本取られたからな少し驚かせてやろう。



「さぁああトーナメント1回戦を締めくくるのは~!なんとなんと今回の試験では平民が初めて全員1次試験を突破したのです!そして彼はその内の1人!アキト選手だー!」



 とんでもない紹介で俺は羞恥心が一層増す。こう注目されるのはゲームでは慣れているのだがこう現実身のある眼差しで見られると怖い。



 てか、こんな紹介良いのだろうか?今あそこには公爵が座っているのに……



 公爵が座っているところを見ると、特に何ともなくどこかぼーっとしたどこかを俯瞰しているように見える。大丈夫そうだ。



「おい!聞いてるのか!!」



 まぁ俺が心配するのも野暮ってもんだ、俺が言ったわけじゃないしな。Bブロックの方は誰か来てるのかなぁ……



「そろそろ、試験を始めるぞ!」



 試験官がそう告げると俺は中央に地味に書いてある2本の白線の内の片方に位置を取る。



「ちっ!俺を無視するとはいい度胸じゃねぇか!!」



「さらにさらにそれを迎え撃つのは、えーっとーー貴族上がりのちょっと見た目がおっさん風だがしかし中身はまだまだ若人だ。ビーン・ガベル選手ー!!!」



 キレッキレに選手紹介をこなす実況……ていうかこいつも結構ひどい言われようだな。



 おっとそろそろ試合開始だ。俺達はすでに位置につきあとは審判の開始の合図待ちだ。



「さぁあああいよいよラストバトルの始まりだぁああああ!!」



 審判が片手を上げ振り下ろす。



「うぉおおおおおお死ねぇえええええ!!!」



「始め!!」





 その審判の合図でというより明らかにフライングをしながらビーン・ガベルは突っ込んでくる。明らかなフライングだったので審判が止めに入ろうとしてるがどうやら間に合わなさそうだ。



 何も魔法、スキルを使わずに突っ込むのも無謀だと思うのだがーーそう思った矢先、明らかに普通の威力ではないパンチを繰り出す。

 明らかに何らかのスキル、魔法をあらかじめ仕込んでいたなこいつ。
 
 確かにルールに載って無いし違反という訳ではなさそうだ。というよりウタゲ先生がこんな穴を見逃すわけがないので恐らくだがこういう穴は残しておけと言われているんじゃないだろうか……まぁ単純にウタゲ先生がミスしているだけかもしれないが、シェル試験官も付いているんだ確率的には低いと思うんだけどなぁ。
 
 俺はそのスキルやら魔法やらがパンケーキのように沢山盛られているであろう右拳を何の魔法、スキルを使わずに片手で受け止める……



 審判をしていた試験官は何が起きたのか良くわかっておらず目を何度か擦っていた。



 拳を繰り出したビーン・ガベルも目を点にして静止している。というか俺が拳を手のひらで掴んでいるので動きたくても動かないのは当然だ。
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