幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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7章 魔導学園 1年生編

62話 寮

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「おーい……大丈夫かー」



 さっきの学園長の殺気で俺とシロネ以外全員膝をつき、バルトとメガネくんは頭を地面付けて蹲っている。さっきまで一番気を抜いて喋っていたのがこの2人だった、これは仕方がない。俺はバルト、シロネはメガネくんを支えながら起こす。

 2人は息が荒くちゃんと会話できるレベルではない。ユイとエーフ、トルスは自分達でなんとか起き上がり未だ余韻が残るのか3人とも頭を抑え苦渋の表情をしている。



「シロネこっち頼む」



「了解したのじゃ」



 シロネはメガネくんを俺に預けまずは症状が軽い3人に回復魔法を施そうと思った時。



「大丈夫か~」



 試験官、今となっては正式な先生の立場となったウタゲ先生が近づいてくる。
 そのまま、3人に近づき回復魔法ではなくアイテムボックスからポーションを取り出して3人を通常時までとはいかないがある程度動けるレベルまで回復させる。



「こう言った精神的に来たダメージは回復魔法よりポーションの方が効く。覚えておくと良い」



 試験官の時とは打って変わって先生の雰囲気を醸し出すウタゲ先生。やるじゃないかと俺は関心しウタゲ先生の評価が上がる。



「お前ら2人は気を抜きすぎだ次は注意しろよ」



 お高いハイポーションを2人に浴びせる。2人は自分で立てて喋れるレベルまで回復し、なんとか医療棟に行かずに済みそうだ。



「申し訳ないです。ありがとうございましたウタゲ先生」



「サンキュなウタゲちゃん」



 ん?



 俺がバルトの発言に訝しげに思った直後。



「へぐぅっ!!!」



「ウタゲ先生だ!」



 バルトがウタゲ先生にボディーブローを受け悶えていた。バルトのちょうど右下脇腹に直撃した痛みは尋常ではないようでしばらく釣られた後の魚みたく跳ねていたが結局バルトだけ医療棟に搬送されて行った。

 なんだかんだあって結局室内闘技場を最後に出た俺達はこれから住むことになる寮に向かっていた。

 ただただ広く、豪華絢爛な中庭を抜け歩くこと10分ようやく目的の寮に着いた。因みに男子と女子は棟が違うので途中で別れている。

 そして、俺達は着いてそうそうアホみたいに口を開けその寮の大きさ、美麗さに圧倒され案山子のようにぼーっと突っ立ていた。

 これには俺達はぐうの音も出ず、この学園というものにどれだけ帝国、国が力を入れているかがよく分かる。



 男子の棟が5つありそれぞれ1階に共同スペースがあり2階に1年生、3階が2年生かと思いきや共同スペースの2年生用が設けてある。3年生も同様だ。

 6階建の長方形のマンションのような外観で外側がレンガ造り、棟はそれぞれ白、黒、黄、灰、茶の色で区切られている。

 玄関、入り口には教師が1人立っていた。まあ、なんとなく予想はついていたがそうシェル試験官だ。



「みんな~久しぶり~」



 いつものやんわりとした口調で俺達を歓迎してくれる。



 玄関はとても広くダンスが踊れそうなくらいの大きさでその一角に監視員が常駐しており、結構いかついグラサンかけたおっちゃんがどっしりと構えている。

 安心感はあるが毎朝ああの顔を見るとなるとかなり重い。とんでもない失礼なことを考えているとシェル試験官……いや、もうシェル先生か……が案内を始める。



「じゃあ、まず自己紹介から~っていらないか。じゃあまず君達が暮らす寮はこの黒い棟になるから間違えないようにね~」



 シェル試験官に着いて扉の前に立つ。俺達の寮だけじゃなくそれぞれの寮が3mくらいの外壁に囲まれており、玄関を潜るとまず庭を通る。小さな池や軽いガーデニング、食物を育てられそうな畑があり、木々も生殖しておりその下にベンチが置かれバーベキューでも出来そうだ。

 そして2分ほど歩くと俺達が暮らす学生寮が見えてくる。そして、寮の入り口でシェル試験官が止まる。



「じゃあまずここに登録します」



 と、言いながら指をさす。その先には歪な円の形をした直径20cmくらいの魔法陣が描かれた石がある。

 最初はオブジェ的な何かだと思っていたがどうやら違うらしい。



「ここにまず君達の学生証、学生カードの登録をします。ここに登録してあとはその学生証をこの魔法陣にかざすだけで扉が開く仕組みになってるのです~」



 成る程、これがあれば特に女子寮は安心安全だな。夜な夜なやらかす連中も過去にいたのだろう……
 俺達は1人々登録していく。といってもただ数十秒間魔法陣に学生証を置くだけなので特殊なことは一切しないが。



「この学生証はこのようにこの学園至るところで使うので絶対に無くさないようアイテムボックスなどにしまっておいてくださいね~」



 確かにな、これを盗難されたらかなり危険なことになるし、ただ紛失しただけでも大騒ぎだ。認証を済ませちゃんと反応するかどうかテストし、中へ足を運ぶ。



「うわぁ~」



 メガネくんが思わず息を漏らす。それも無理もない。まず入り口を入ると目の前に一直線の通路が見える。その壁面には魔法的な絵画やオブジェクトが置いてあり、下には高そうな真っ赤な絨毯が敷いてあり、明かりも全て魔法によるもので、自然に消える心配がない。

 1階には食堂やトレーニングスペースに娯楽施設まで豊富に揃っている。まぁまずは部屋案内なので俺達は2階に上がる。

 流石にエレベーターはなくちょっと残念だったりもしたがエレベーターの代わりに転送魔法の応用で魔法陣の上に乗り好きな階を想像するだけでそこに転送されるもはやエレベーター以上の機能を備えたものがあった。

 階段にもしっかりと絨毯が敷いてあり段差一個々に滑り止めがついていてこの安全仕様

に驚いた。

 2階に上がると左右に廊下が広がっていて、右奥から順に201号室、202号室と順々に210号室までと10部屋ある。俺はてっきり相部屋かと思っていたのだが1人1部屋とかなり太っ腹な学園である。

 それぞれ部屋を割り当てられ、トルスが201号室、メガネくんが202号室、俺が203号室になった。



「あ、あと部屋に入るのも学生証の認証が必要だから忘れずに持ち歩くこと。もし忘れた時は常駐してるあの人に言ってね~」



 学生証=鍵と思っておいた方がいいな。俺はまだ日本に居た時の感覚が抜けきって居ないからなおさら気をつけないと……

 さっきの出入り口の認証で各部屋の分まで済ませてあるらしく登録作業は省きついに部屋の中へと入る。



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