幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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7章 魔導学園 1年生編

66話 ルール

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「リゼちゃんよーどこ行くんだ?」



「少し気になることがあってな……お前も来るか?」



「へぇ~面白そうなことねぇ。何があるんだ?それ次第で決めるわ」



 リゼちゃんことリゼラ・ファルセ。この学園最強の男だ。ルィン学園生徒執行会の会長で戦闘能力は帝国の学園内でトップレベルと評されている。

 だが、相変わらず何考えているかさっぱりの傍若無人、表情を全く変えないところから「石像」と内の生徒や他校にも言われている。



「別に面白いことではない気になることがあるだけだ」



「っけ!リゼちゃんの気になることイコール面白いことなんだよ!」



「あらあら面白そうなお話ね。私も付いて行ってもよろしくて?」



「ああ、構わんぞ副会長」



 いつもながらお淑やかに喋るやつだ、俺とは正反対の生き方だな。ルィン学園生徒執行会副会長のヴェルダ・アイセン。美しい、やさしい、強いと男、女両方から人気は絶大で、ファンクラブもあるらしい。

 今日はまだ3人しか居ないが本当は5人いる。残りの2人は今仕事をしにそれぞれ出かけている最中だ。



「で、場所は?」



「闘技場だ」



 闘技場か……確かこの前2次試験が行われていた場所だっけか?あんまり覚えてねぇや。



「で、そこで何やってんだ?」



「新入生の歓迎会……とでも言っておこうか」



 楽しみは着いてからってか?粋なことしやがる……



 俺は1人ニヤつきながらこの部屋を出て行く。その後に続き2人も着いて来る。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「学園長このまま好き勝手やらせて大丈夫なのですか?」



「ん?何のことじゃ?」



 学園長は分かってる癖にすっとぼける。そこには若干イラっときたがこの程度で怒っていてはこの老介護を務めることが出来ない。



「黒聖クラスのことです。どうやら第一闘技場で貴族と平民で戦うそうですよ」



「ほーんそんなことがあるのかの……」



 分かってる癖に。まあ学園長が止めに入らないということは了解を得ているものなのでこれ以上何か言うつもりはないが一応は言っておかないと万が一の場合というものがある。



「結果はどうなると思いますか?」



 これは私からの単純な疑問。実際この学園長は今の力量差をどう考えているのか知りたかった。



「フォッフォッフォ!まさかツルミくんからそのような質問を受ける日が来るとはの~」



 陽気に笑う学園長は久しぶりに見た気がする。てか、私って学園長に真剣な質問したことなかったっけ?

 何個か頭に思い浮かぶが、学園長からしたら取るに足らないというよりあまり興味のない質問だったのだろう。



「そうじゃの~」



 白く長い髭をさすりながら学園長は窓の外を眺め思案する。



「四分六分といったところじゃろ……それよりも」



 この学園長室の窓の先には第一闘技場と第二競技場を2つちょうど視野にいれることができる場所になっていて、目が良ければ誰が入って行くかも分かるらしい。私は目が悪いので全くわかんないけど……



「どうかしましたか?」



「いや、何でもない」



 学園長の何でもないことは基本何でもないくないのでめちゃくちゃ気になるので聞きたいところだが、ここで強く出ると機嫌を損ねて何も喋ってくれなくなるので学園長から言い出すまでは何も触れないというのが老介護の極意である。

 だが、この眉の動かし方はあまり良くない兆候だ。はぁ~後始末系かな……
 
 私は憂鬱になる気分を押さえ込み残っている書類仕事をこなす。外を眺めるが徐々に集まる雲が不吉な予感を表しているようでより気分が沈んでゆく。ネガティブ思考は良くないといつも自分を言い聞かせているのにこういう感が私は良く当たるから怖い。



「はぁ~」



 ため息が心の中からとうとう口に出てしまう。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 さて、結局作戦会議の30分の最初の15分はしっかりとした作戦を練ろうと試行錯誤していたが、結局30分という短い時間ではどうしようもないということに至り、作戦は各々状況に合わせてという結構雑な作戦となってしまった。

 その後の15分は各々体を温めたり準備運動をしていたり、談笑、集中力を高めるなど時間の使い方はバラバラだった。

 俺は特にすることもなかったので長椅子に横になって時間になるまで目を瞑っていた。前回はこのまま寝てしまったが、前回ほど寝不足なわけではないので寝ることはない。目を閉じるだけでも睡眠と似た効果があるとどこかで聞いたことがあったが実際どうなんだろうな。

 と、くだらないことを考えているとあっという間に15分が過ぎる。



「そろそろ時間だし行こうか」



「そうだな。少し早く行った方がいい」「そうだな!楽しみだぜ!」



 メガネくんを皮切りに控え室からみんな出て行く。















 闘技場にはすでにウタゲ先生とシェル先生が2人で結界魔法を構築していて、2次試験での結界魔法より高度なものだと一目で分かった。

 ただの言い争いにここまで質の良い結界魔法を使うかね……てか、絶対あの2人は良い結界魔法で生徒の安全をというよりはより良い結界魔法で全力で戦えよという意思表示の表れに決まっている。

 まああの2人の先生も先生でちょっとおかしい人達なのは分かっていたことなので今更ツッコミはしない。

 俺達が時間より少し前に現れるとなぜか少し驚いていた。



「早いなーもう時間だったか?」



「いえ、まだですが一応早めに来ておこうかと……」



「ほーん。律儀だな」



 あまり興味なさげに頷くウタゲ先生。



 それから元貴族達も集まり始め、いよいよ戦いが始まる。



「一応ルールを確認しておくぞ~」



 全員が集まったところで先生がこの戦いにおけるルールを述べて行く。



 まず、殺しは無し。だけど死ぬ気でやれということだった。うん、もうツッコまない。

 そして、7対7の戦いで外部からの妨害は禁止、見つかり次第即刻負け。魔法、スキル使用可能で武器は貸し出し武器のみ許可する。アイテムの使用は一切禁止、これはいちいち回復していたら日が暮れるとのことだったらしい。そんでもって敗北条件だが、まず1つ目が致命傷を負ってこれ以上戦闘が出来なくなるもしくは戦闘出来ても戦いにならないほどダメージを負った時。

 2つ目が自ら負けを宣言した時。3つ目が明らかに命を奪われる、致命傷を受ける寸前だった場合だ。この時は先生が止めに入るが極力各々で止めろということらしい。



 以上だ。

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