幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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7章 魔導学園 1年生編

67話 宣言

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 2次試験よりも闘技場のフィールドが大きくなっていた。2次試験の時は場外のルールもあったから、ある程度場外分の広さを確保しなければならなかったが今回は場外という概念はないからだろう。

 しかも、7対7だしこのくらいの広さは必要だろう。2次試験の時よりも1.5倍くらいに広がっていて両端に立つと視力によってははっきり相手を視認出来ないくらいだ。



 俺達が7人でフィールドに残っているとウタゲ先生が訝しげにこちらを見てくる。



「ど、どうしたんですか?ウタゲ先生」



「いや、なんでお前達7人残ってるんだ?」



「え?チーム戦なんじゃないんですか?」



「何言ってんだ?今回は勝ち抜き戦だぞ」



 おっと~ここで思わぬ展開、確かにウタゲ先生はどんな勝負方法かは言ってなかった、単純にこっちが勘違いを犯していたわけだ。

 みんなも俺とウタゲ先生の話を聞いていたのか驚いていた。もうみんなで戦う気満々だったんだからそうもなる。

 勝ち抜き戦なら順番も決めないといけない、それをあの作戦会議と称された30分で決めるべきだったのか……

 俺達は一旦集まり、順番決めに取り掛かる。といってももう始まってしまうので付け焼き刃になってしまうがしょうがない。



「順番どうしましょうか?」



 円陣を組む形で話し合う。



「バルトで良いんじゃない?今回の元凶だし……」



「え?いいのかユイ!!」



 バルトが勢いよく反応し唾が飛んで地面に着地する。



「ちょっ唾飛ぶから」



「じゃあ、1番はバルトね2番は?」



「それはバルトの戦闘中に考えれば良いんじゃないか……すぐにやられるようなへまではなかろう」



 トルスの提案で2番目の人はあとで決めることになり一旦まずこの場所から退散する。











 みんな戦闘を好きなところで観れるらしく、観客席や控え室、フィールドのすぐそばに野球選手が控えているベンチのような場所で見る者様々いた。ただし次に控えている人は終わったらすぐ入れるように近くに控えていないといけない。

 因みに2番手はユイ、その次がトルス、エーフ、メガネくん、シロネ、俺の順番に決まった。この並びに意味はない……ただのじゃんけんで決めた運だ。

 勝ち抜き戦なので勝ち続ければ1人目で終わる可能性もあるしましてや俺なんてシロネの後なので出番はまずないだろう。



 闘技場中央にバルトとその相手、審判のウタゲ先生と副審のシェル先生が集まっている。



 今はちょうど正午過ぎ。昼ごはんは各々食べて良いということで寮内で弁当を作って貰っている。その弁当をつまみながら1人観客席のベンチで眺めている。

 今日は1年生の説明会の趣旨が強いので2、3年生は休みになっている。だからかは知らないがちらほら2、3年生の姿がここから視認できるだけでも10人は居た。まぁ確かに暇つぶしには最適だろうし1年生の情報収集にもなるしで一石二鳥だ。

 そろそろ始まるのかお互い一定の距離を取り始める。

 2人の距離は大体20m。2次試験の時よりも遠くなっている。

 相手の力量はまだ定かではない分どんな戦いをするのか非常に興味深い。

 俺はアイテムボックスからトマトジュースを取り出し弁当のお供としてちびちび飲む。

 そして、俺がトマトジュースを取り出している間に2人は火蓋を切った。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「ユイはどっちが勝つと思う?」



 隣にいるシロネを抱きかかえて座っているエーフが質問する。そう、私は次の控えなので今はこの闘技場のベンチにいる。あの2人よりも若干目線が低い位置にあるので少見辛いがまぁ良しとしておこう。

 どちらが勝つか……これまた難しい質問。まだ戦闘も始まってないうえ相手がどんなスタイルの戦い方なのかどんな属性を使うのか全くの未知の段階で無茶振りも過ぎる。

 まぁでも勝たないとクラスから追い出されるわけで実質の退学みたいなものだ。どちらが勝つとかではなくバルトが勝たなくてはいけない戦いなのだから……けどーー



「バルトがボコボコにされて負けるに1票」

 そんなことは心の中でだけ思っていればいいのだ。



 エーフは私の答えを聞くと「ふーん」とだけ言い残し、今から始まるであろうフィールドの中央にいるバルトの方へ視線を向ける。



「まあバルトなら大丈夫じゃろう……多分」



 シロネの気持ちは痛いほど分かる。トルスやエル、アキトは戦いを見ても安心感がある戦い方をするので割と落ち着いて観戦していられるがバルトの場合は終始ハラハラドキドキさせられるし、危うい場面や簡単に自分の身を犠牲にして突っ込んでいくところなど他3人とはストレス度合いが違うのだ。

 トルスはバルトと似たところがあるがまだ冷静さが残っているからバルト程焦りはしない。バルトはただただアホなのでそこらへんの要領を考えないので私の疲れ具合が違うのだ。本音を言うと控え室で待っていたかったのだが、エーフがどうしてもというので渋々着いてきている形になっている。



「うんうんバルトもああ見えて強いしね~」



「あのウタゲ先生とも途中までは互角に渡り合えてたし」



「あーあの時か1次試験の……ぶっちゃけ言うがウタゲ・ミル先……生は実力をこっちに合わせていたのじゃぞ」



 おおよそそんなことだろうとは思っていた。バルトは確かに強いがウタゲ先生と互角というのは私の中で腑に落ちていなかったのでシロネから聞けてようやくスッキリする。



「シロネちゃんはウタゲ先生のこと先生って呼ぶの?」



 確かに、そこは気になるとこだ。年齢的にはこの学園のトップと言っても良いシロネが先生って言ってるとなんか秀逸で面白い。



「うーむ。今模索中なのじゃが、どうもしっくりこなくて悩んでいるのじゃよ」



 シロネは目を瞑り腕を組みながら首を右に倒し考える。



「ウタゲって呼び捨てもなんか生徒が教師にだとあまりよろしくないし、ウタゲちゃんっていうのも……これも軽さがね~」



「今度ウタゲ先生に直接相談してみよう」



「っげ本人じゃと?!」



 シロネが今までにないくらい過去1番の反応を見せる。



「今はウタゲ先生としとくのじゃが、お主らは1次試験で顔を合わせとるから話しやすいかもしれんがわしはちょっと話しづらさが残っておっての……」

「大丈夫だよ!私も一緒に行ってあげるから」



 エーフはシロネを思いっきり抱きしめながら高らかに宣言する。周りにちらほらいる人たちがこちらを一瞬物珍しい目で見てくるがエーフはそんな事微塵も感じていないらしい。



「私も行く」



「そうそう3人で行こう!!」



 両手を挙げエーフはもう一度高らかに宣言し直すのであった。

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