少女風呂

アッシュ出版

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10)少女風呂で絶頂

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 それは今までに感じたことのない感触であった。
 次々と少女たちの柔らかい身体が押し寄せ、ベッタリとくっついたかと思うと、スルリと僕の身体と軽い摩擦を起こしながら離れていく。
 それがとめどもなく続いていくのであった。

 僕の周りを、真っ裸の、ローションまみれの少女たちが、ぐるぐると移動し続ける。
 少女たちは、自分では自分の身体をコントールすることが全く出来ないようであった。
 大量のローションに流されるだけで、どういう姿勢を取ろうとか、どこに移動しようとか、自分では決められず、ただその流れに乗っているだけである。

 前のめりの姿勢で流れている少女は、僕の身体に唇が触れることもあった。
 後ろ向きの女の子は、お尻だけでなく、性器の形も剥き出しにして、こっちのほうにやってくる。
 運悪く大股開きの姿勢で、大量の少女たちの渦に巻き込まれている少女もいる。

 そして当然、僕の限界まで勃起し切った男根に、ベッタリとくっついてくる少女もいるわけである。
 さっきまでの少女風呂とは、もう比べものにならない直接的な刺激が僕を襲っているのである。

 最初の射精の瞬間は、本当に気持ち良いものであった。
 次々と少女たちの柔らかい身体が、お腹が、お尻が、おっぱいが、唇が、僕の右膝から内股へ、うにゅーと沿うように流れていって、そして勃起した男根にぶつかり、男根に擦れながら、名残惜しさを残しつつ、また内股を沿って、左膝に移動していく。
 それが次から次へと、一瞬たりとも止むことなく続くのである。
 その摩擦は、性器を自分の手でぎゅっと握って刺激する快感と比べようもない。多分、女性の中に入れるよりも、気持ち良いはずだ。

 僕は出来るだけ快感を長持ちさせたくて、ぐっと我慢していたのだけど、呆気なくイってしまった。
 さっき僕が股間をいじくっていた黒髪の少女が、僕のもとに流れてきて、こっちに何とも言えない切なそうな眼差しを送ってきたのだ。
 僕はこの少女のお腹に男根を押しつけて、思いきり射精した。

 白い濁液が、少女のお腹にべっとりとくっついている。
 それを知ってか知らずか、少女はそのまま流れていき、他の少女たちにまぎれていく。きっと僕の精液も、ローションにまぎれていったに違いない。

 しかしそれで終わりではなかった。僕の男根は急速に萎んでいったが、少女たちの流れは止まない。
 少女たちの身体は一瞬も途切れることなく、僕の身体にピッタリとくっついてくる。
 するとまた僕の男根は勃起を始めた。しかしさっき射精したから、芯のほうがズキズキと痛い。

 「もうイキましたよ!」

 僕は受け付けの女の子にそう告げて、この少女風呂ぐるぐるローションを終わらせてもらおうかって思ったけど、しかし何だかそんなことを言い出せないような雰囲気にも感じる。
 きっと僕が射精してしまったなんてこと、受け付けの女の子は知る由もないだろう。
 いや、そもそもこの風呂は、男性を射精させるための風呂ではない。そういうこととは無関係に成立している世界。
 それに一回射精したくらいで、終わらせるのも勿体ない気がする。だから僕はまだ、この少女風呂に浸かっていることに決める。

 しかしこれだけの快感を得られるのに、入浴料がたったの600円だなんて! 
 僕は本当にラッキーだ。昨日、実家の風呂が潰れて、偶然に入った銭湯屋が少女風呂だったのだ。
 最初、親に教えられた駅前の銭湯屋に行ったのだけど、しかしそこが休みで、違う銭湯はないものかって思いながらその辺りを彷徨っていたら、道に迷った。
 もうこの街に住んで二十年以上だ。まさか道に迷うなんて思いもしなくて、途方に暮れているうちに、ここに辿り着いた。
 まあ、だから帰り道もわからないのだけど。とにかく、受け付けの女の子に地図でも書いてもらおうかな。

 いや、そんなことより、またイキそうである。
 あ、イッた。

 僕はだんだん意識が朦朧としてくる。
 度重なる快感と疲労で、気が遠くなってしまいそうだ。
 でもまだ勿体ない。もっとこの少女風呂を堪能してやる。
 また僕の男根が硬くなり始める。少女風呂の快感は、僕を何度でも立ち上がらせるようだ。
 しかし今度の勃起は、さっきまでと違う感覚を伴っていた。
 これまでの人生でまるで感じたことのない、ムズムズした感じがするのである。

 何だ、これは? 
 下腹がぎゅっと締めつけられるようだ。腰全体も、ビクンビクンと痙攣してきた。

 「もういい、やめてくれ!」

 何だかとても怖くなってきて、そう叫びたくなった。
しかし身体に力が入らなくて、上手く声を出すことも出来なかった。
 その間もローションまみれの少女たちが僕の男根にピタッと密着しながら移動していく。

 すると今度はおしっこが漏れそうになってきた。いや、少し、ちょろちょろと出ているかもしれない。
 さすがにこんなところでおしっこを漏らすわけにはいかないだろう。僕はそれを必死で我慢する。

 「もういいよ」

 僕は何とかそのことを、受け付けの女の子に伝えようと思った。しかし全身の力が抜けて、全く身動きが出来ない。声どころか、手で合図も出せない。
 そのときだ。突然、僕の下半身の奥のほうに、とても大きな快感が、ぽこっと誕生したのは。
 今まで空っぽだっところに、何者かが大きな卵を産み落としたかのように、快感の塊がポコッと出現したのである。

 「うわあー」

 僕は声にならない声を上げる。
 これはとてつもない気持ち良さだ。
 射精する気持ち良さとも違う。身体から力が抜けて来て、自分の身体じゃないような感覚がする。
 そして自分の意思とは無関係に、足がぴくぴくと震えてくる。

 ヤバい、恐い、俺の身体に何が起きているんだ? 
 どうやらこの快感の大きな塊がにゅるにゅると動き出し、僕の身体の外に出ようとしている。しかし僕の身体に出口はない。
 いや、ただ一つだけ開いている穴、とても細い穴、尿道を通って、この大きな塊が外に出ようとしているようだった。

 ああ、気持ち良い・・・。
 凄まじい快楽だ! 
 視界が光に満ちて、真っ白になっている。

 身体が僕のコントロール下を離れていた。自分の身体が、自分のじゃないようだ。でも快感だけは残っている。僕は快感の塊になっている。

 その快感が尿道を昇っていく。
 こんなに僕の尿道は長くないはずなのに、いつまでもどこまでも、まるで天国への階段を上るように永遠に続く。
 頭がおかしくなりそうだ。脳みそに直接、快楽物質を、ドビュドビュとかけられているかのよう。

 これ以上この快感が続くと、もう現実の世界に戻れなくなるんじゃないか。
 そう思ったとき、僕の男根の先から、液体がほとばしり始めた。
 サラサラして液体が、まるで噴水のように、シャーと勢いよく噴き上がったのだ。

 気持ち良い! 
 こんな快感、生れて初めてだった。
 あまりに気持ち良くて、ヒャッホーと大声で叫びたくなってくる。

 それと同時に、僕はさっきよりも少し周りを冷静に見れるようになった。
 しかしふと気づくと、少女風呂の少女たちが愕然とした表情で僕を見ていた。受け付けの女の子も、「え」っという顔を向けてくる。
 でも僕はそれを止めることが出来ない。僕はその液体が吹き出るのを止めることも、我慢することも出来なかった。
 だってすごく、気持ち良いのだ。
 すっきりするのだ。

 少女たちが、僕が吹き出している液体から逃れようと、風呂から上がり始めた。ローションでツルツルして、なかなか湯船から出れない少女もいるが、みんな必死になって僕から逃げていく。

 ああ、これで少女風呂の快感も終わるのか。
 僕はサラサラとして液体を吹き出しながらそう思った。
 それはとても名残惜しいような、残念なような気もするが、どこかホッとしている自分もいる。
 あれ以上快感が続いていると、僕の意識は耐え切れなかったかもしれないのだから。

 僕から逃げ出した少女たちもいたけど、僕を心配そうに見てくれている少女もいた。
 受け付けの女の子はいつのまにか僕の傍まで来て、心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。

 「大丈夫ですか、お客様?」

 「あっ、はい」

 僕はとてつもない快感のせいで、緩み切った口に精一杯力を込めて、声を出す。「な、何かすいません。変なのが出ちゃったみたいで」

 「いいえ、大丈夫ですよ、心配しなくてでいいです」

 もしかしたらあれは潮だったのかもしれない。男性も女性のように、快楽が限界まで高まると、勢い良く潮を吹き出すことがあるってことを聞いたことがある。
 それを僕は体験したんだろう! 

 「でもとても気持ち良かったんです」

 僕は恥ずかしげもなくそう言った。何だかさっきの快感を、誰かに自慢したいような気分だったのだ。

 「そんなに気持ち良かったんですか?」

 女の子は僕のベルトを外しながら言う。「じゃあ、またお越しくださいね」

 「えっ?」

 僕は驚きながら、彼女を見た。「いいんですか? あんなことしちゃったのに?」

 「はい、全然構いませんよ。ここは変わった店だから、お客さんが本当に少なくて・・・。出来れば毎日でも来て欲しいくらいなんです」

 女の子はとても朗らかな笑顔で僕にそう言ってきた。

 「また来て下さい!」

 すると、少女風呂の少女たちも、さっき僕から逃げようとした、湯船の外の少女たちまでもがそう言って、僕に笑顔を向けて来るのだった。
 ああ、何て素晴らしい少女たちなんだ。
 それに、この世界に、こんな素晴らしいところがあるなんて。
 僕の人生はこれまで本当につまらないものだったけど、何とか生きていて良かったって心の底から思えた。
 そしてこれからも、ずっと生きていよう。
 この少女風呂があれば、僕はどんな辛いことにでも耐えて生きていける気がする! 

 「では、ここから最寄り駅までの地図を下さい」

 僕は受け付けの女の子にそう言った。
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