少女風呂(童話風)

アッシュ出版

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18)乱暴者

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 そのような比喩だと、あまり色気が感じられないかもしれませんが、いわば、ちかちゃんは敷布団のようになっています。ダイゴ君はその上に仰向けで寝転んでいるような姿勢。
 いえ、もっとこの場面を正確に描写しますと、ちかちゃんもその後ろの女の子にもたれかかっているので、完全に湯船の下に寝転んでいるわけではありません。
 少女風呂にはたくさんの女の子のが密集しているので、完全に寝転ぶなんてことにはならないわけです。
 いずれにしろ、ダイゴ君は背後から、ちかちゃんに包まれているような格好です。

 ちかちゃんのおっぱいが背中に張り付いています。勃った乳首の感触も感じています。
 ちかちゃんの陰毛がチクチクと刺さる感触にだって敏感でした。
 そんなふうにダイゴ君の背中は、ちかちゃんにぴったりと密着されていますが、前方は完全に開けっ広げです。
 両腕は背後からホールディングされ、身動き出来ません。彼の男性的な一部はあらわ。それを隠すことも出来ません。

 自分がそのような目に遭ったらどうですか? 
 まあ、もしかしたら大人の男性の場合、自分よりも若い女の子たちにイジメられたりすると、妙な興奮したりするかもしれません。
 百人いれば、九十九人の男性は最高のご褒美だと思うかもしれませんね。
 でもダイゴク君は大人ではありません。しかも生真面目なタイプで、今まで女の子たちからこのように扱われたことがありません。

 (ああ、もう俺、いやだよ)

 ダイゴ君は本当に恥ずかしくて、絶望していました。ダイゴ君は女の子たちから、笑い者にされているように思っているのです。

 (ここから逃げたいよ)

 ダイゴ君のその様を、まなみちゃんも見ています。
 ダイゴ君は彼女に、ほのかな恋心を抱いています。すなわち彼は好きな女の子に、自分のこのような姿を見られているのです。
 まなみちゃんの視線は何だか、ダイゴ君を蔑むような感じでした。少なくとも、ダイゴ君はそのように受け取っています。

 ダイゴ君は泣きそうです。とても哀しそうです。
 それでもダイゴ君の男性器はとても元気なままで、ピコッとアンテナのように立っています。
 それがまた、ダイゴ君を哀しい気持にさせているのです。

 (こっち、見んなよ、ヤダよ、マジで)

 彼は自分の恥ずかしい部分を隠すため、手を伸ばそうとします。
 しかしさっきから説明している通り、両手とも、ちかちゃんがしっかりとホールドしています。だから手が届きません。
 それでも必死に力を込めます。本当に嫌なのです。何が何でもそれを隠したいのです。
 ダイゴ君はさすがに男の子でした。ちかちゃんは年上で、身長も彼女のほうが高かったのですが、力比べでは負けません。
 それに何より彼は本当に恥ずかしくて堪らなかったのです。

 ついに、ダイゴ君はちかちゃんの腕を振りほどくことに成功しました。
 彼は自由になった手で、自分の股間を隠そうとします。
 いえ、一瞬、そのように思えたのです。
 しかし他のところから、別の腕が伸びてきました。それがダイゴ君の両手をグッと抑えました。
 光ちゃんと胡桃ちゃんの手でした。ちかちゃんと同じくらいの年齢の女の子二人。
 先程、「ちかちゃん、ダイゴ君を独り占めにして、ずるくない?」なんて言いながら、こっちに来た女の子たちです。
 その二人が、ぐっとダイゴ君の両腕をグッと押さえたのです。そういうわけで、ダイゴ君の性器はまた曝しものになってしまいました。

 「どういうつもりなの、ダイゴ君?」

 「ダメでしょ、ちかちゃんに乱暴したら」

 とても優しい声です。まるで保育園の保母さんのように。注射をする前の看護婦さんのように。
 でも、ダイゴ君の腕を掴む二人の手に、優しさは少しもこもっていません。ダイゴ君の手首に、グッと爪が突き立てられていました。

 (い、痛いよ・・・)

 ダイゴ君は顔をしかめます。しかし悔しくて、痛いなんて口にしません。

 「ちかちゃん、びっくりしたじゃない」

 「大人しくしてて」

 「悪い子には罰を与えないといけないわ」

 そんな声も聞こえます。

 ああ、何なんだよ、マジで。
 ダイゴ君はそんなことを思います。しかも罰がどうとかこうとか言ってやがる。彼は絶望のあまり、目の前が真っ暗になりました。

 でもダイゴ君の腕はおっぱいに触れています。二人のダイゴ君の腕をグッと掴みながら、自分のおっぱいのほうに引き寄せたからです。
 その感触は嬉しいのです。
 でも悔しいのです。恥ずかしいのです。
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