天使たちの水浴びシーン

アッシュ出版

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22)海とか空のようなもの

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 しかし、順調に脱ぎ出していたゆかりちゃんだったのだけど、突然、恥ずかしくなったのか、「えーと、うんーと」なんて言いながらモジモジし始めた。
 これ以上、ズボンをずらすのを躊躇し始めたのだ。

 しかし脱がないわけにもいかない。脱ぐのが自分の運命だってこともしっかりとわかっているようで、勇気を出してちょっとズボンをずらし、しかしまた手を止めて、でもやっぱり決心して少しずらして、何やらお尻を出したり出さなかったり、図らずも絶妙なチラリズムを長い時間に渡って演出してくれた。

 すっかりとズボンを脱いで、お尻を丸ごと露出するまで、けっこうな時間が掛かった。
 そのお陰で凄い映像が撮影出来たと思う。
 これは歴史に残る記録だ。年頃の少女がパジャマを脱ぐ映像として、最もクオリティーが高く、そして最長。
 世界に、これほど恥ずかしがりながらパジャマを脱ぐ女の子は存在しているだろうか。
シャイな日本民族だからこそのモジモジさ。
 その恥ずかしがりぶりは決して演技なんかではない。完全なるドキュメンタリー。

 さてさて、とにもかくにもゆかりちゃんは脱いでくれたのだ。
 このお尻には、ゆかりちゃんの若さと健康さが集約されていると思う。
 このお尻の持ち主はきっと、どんな病気にもかからないだろうし、永遠に歳を取らないかもしれない。そして、とんでもなく優しくて、素直でピュア。
 そのような印象を勝手に抱いてしまうお尻なのだ。

 「ぬ、脱ぎましたよ」

 てへへ。とゆかりちゃんは背中を向けたまま笑う。

 「あ、ああ、うん」

 僕は感動のあまり、その彼女の背中を抱きしめたくなる。
 しかしそれは犯罪なので、もちろん我慢。その代わり、僕はゆかりちゃんの身体をじっくりと撮影するのである。

 このシーン、実際のDVDに収められるのはどれくらいの尺になるのだろうか。数十秒という単位に違いないのだ。
 しかしそのお尻は永遠に見ていれるのである。
 そう、例えるならば海とか空のようなもの。
 ずっと同じ光景に見えて、実際は大きな波が来たり、小さな波が来たりして、海が繊細にその姿を変えるように、様々な形の雲が生成したり、通り過ぎていったりして、空が形を変えるように、ゆかりちゃんのお尻も変わるのである。
 彼女が少し体重を移動したり、姿勢を変えるだけで、その魅力は新たに生成されるのだ。

 いや、ごめん、僕は美しい風景になんて一切興味がない。空を見上げることも、海を観に行くことも皆無なのだけどね。
 しかし多分、ゆかりちゃんのお尻はそれと同じくらい凄いもの。

 さて、僕はゆかりちゃんの新たな魅力に気づかないわけにはいかなかった。それは裏腿の何とも言えないエロさ。
 ムチムチと健康的で、あどけなくて、柔らかそうで。

 僕が思うに、お尻と足はほぼ同一素材なのである。つまり、足はお尻の延長。
 世の中の女の子たちは平気で足を出して歩いているけど、こちらとしてはお尻丸出しのようなエロさ。
 世界で一番魅力的なお尻のゆかりちゃんの足も当然、とても魅力的であった。特に裏腿のヤバさたるや。

 後ろから見る裏腿も最高に良い感じだけど、裏腿を最も堪能出来る姿勢がある。いわゆる三角座りの姿勢だ。そのときの裏腿は絶品。
 ゆかりちゃんを三角座りさせて、それを映像に収めたい。僕はそんな欲望に駆られる。
 しかしそれは今のところ、マネージャーからNGを出されているのだけど。

 女の子がスカートで三角座りをしたとき、男性は興奮する。なぜかって? 言うまでもなく下着が見えてしまうからだけど(だからゆかりちゃんは撮影NG)、しかし、下着を見て興奮しているだけではなくて、実は裏腿を見ても、興奮していると思うのである。

 ああ、裏腿よ。
 いや、まだ裏腿のことはどうでもいい。三角座りのシーンは制服に着替えてからだ。それはまた違うシーンでの撮影。確か次のチャプター。まず手本は美咲ちゃんが見せてくれるだろう。

 「オーケー、ゆかりちゃん、起き上がって次の行動に移ろうか」

 僕は指示を出す。パジャマから制服に着替えなければいけないのである。このシーンの骨子はそれ。
 外のスタッフもいい加減、痺れを切らしているかもしれない。何よりも、ゆかりちゃんもベッドに横になっているだけでは飽きてくる。
 お尻ばかりを撮影さてはいられない。僕は次のシーンに移る。
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