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四、ある青年の絶望
第十七話
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「あ、優吾。おつかれ」
学生でひしめく購買。たまにはどう? とあまねに誘われて来た。コミュニケーション能力皆無の彼女のフォロー役に呼ばれた、というのもあるだろうが。
「おつかれ」
一週間に及んだテストが終わった。まだ終わっていない人もいるだろうけど、少なくとも俺達は解放された。
「私のとき、試験とかそんなに大変じゃなかったわよ。今の子達は大変ね」
あまねの肩に肘をつきながら先代が言う。実体があるわけじゃないので、華奢なあまねでも気にならないらしい。大学に現れるのは珍しいなとふと思った。
「うん。大変。準備も覚えることも多すぎる。でも優吾のおかげで、統計はできた。多分」
「本当に? 家でもずーっとわからないわからないって言ってたじゃない」
「……それは言わない約束」
フグみたいなあまねを見て、先代は笑った。
意地悪な姉と反抗心の強い妹みたいな会話が続いているが、耳から耳に抜けて頭に入ってこない。
「ちょっとあんた、話聞いてんの?」
ついに先代が痺れを切らした。
「あー……。ごめん。聞いてなかった」
つい数秒前の会話が思い出せない。ぼーっとしてほとんど聞いていなかった。
「ですってよ。あまね」
皮肉やからかいを期待した先代が話を振るが、あまねが期待通りの反応をするわけがない。皮肉など、頭にない奴だ。
「大丈夫? 顔色悪いけど。調子悪いの?」
先代をほぼ無視したような言い方。先代自身は慣れっこのようで、肩をすくめている。
「……まあ、ちょっと」
事態を深刻に見せたくなくて、濁った答え方をした。
ここ一カ月で似たような会話を、何度かした覚えがある。その度に否定してきた。隠そうと思えばできるかもしれないけど、そろそろきつくなってきた。頭が痛い。テスト中はなんとか耐えたけど、ここまできてこれだ。
こういうときに限って頭痛薬はない。一週間くらい前に切らして、買いに行く暇もないまま今日まできてしまった。
「先帰る?」
無駄なプライドで、本格的に心配させてしまったようだ。墓穴を掘った。
「大丈夫。そこまでじゃないから」
無理矢理笑ってみせる。
今帰ったところでどうにもならない。どうせ家に帰っても、食べるものはない。
いつもはほぼ無表情なあまねが懐疑的な目を向けているが、気づいていない振りをした。
とりあえず購買で適当にパンとコーヒーを買う。惣菜とかも置いてあるけど、今は食べられる気がしない。あまねはさんざん悩んだ末に「激辛麻婆豆」を買っていた。辛いものいけるのか? 先代も、無表情なあまねを、眉をしかめて見ていた。
今日は曇っているけど結構暑い。外で飯を食う自殺志願者のようなのは俺達くらいで、人はまばらだ。先代がどうしても会話に混ざりたいと言うので、こんなことになった。
というのも──。
「あんた達の感覚だと、ちょっと心配なのよ。本当に大丈夫? 品書きで服の下見って。浮かれすぎじゃない?」
品書きという言葉のチョイスには少々疑問を呈するが、つまりはそういうことだ。
初めての友達とのショッピングということで、テンションがおかしなことになったあまねが、事前に服を見ておきたいと言い出した。「実物を見てからでいいじゃん」と言われても聞かなかった。頑固なやつだ。
「そもそも店頭にないかもしれないわよ?」
「いいの。見るだけでも楽しいから」
そう言ってあまねはカタログをリュックから取り出した。
「それ、どこで貰ってきたの?」
先代が聞く。
「純玲に貰った」
「ああ、あいつね」
二か月前に会った稲葉さん。親交が続いているとは思わなかった。
あまねはともかく、先代までも見入っている。その目は服ではなくて、別のところにあるようだが。
「村田……。まさかね」
ブランドの経営者の名前を呟いた。なにが気になるのかまではわからないけど、懐かしいものを見ているような感じだった。あまねがしきりに話しかけているので、聞くタイミングを見失ってしまった。
「これかわいい」
「そう? こっちの方がいいんじゃない?」
「カノンのセンスは古いと思う」
話は女子二人の間でどんどん進んでいく。あまねは派手なものは嫌いで、先代はちょっと古めものが好みらしい。二人が最近の流行に疎いのは薄々感じていたが、どうやら正解だったようだ。かくいう俺も、服の話にはめっぽう弱いので、購買で買った甘めのコーヒーを飲みながら、適当に聞き流していた。
色鮮やかな服を見ていると、頭が痛くなりそうだった。尖った色は得意じゃない。
やっぱり帰ろうかな。あまねにはああ言ったけど、しんどくなってきた。身体がふわふわする。
「ごめん。やっぱり先帰る」
ついにその言葉が口をついた。無心でゴミを鞄に突っこむ。
「う、うん。わかった」
あまねから短い返事が返ってくる。なるべく顔を見せないように立ち上がった。酷い色をしているだろうから、見られたくなかった。
鞄を持ち上げる。その重さにげんなりした。
「…………」
頭が痛い……なんてことを思った刹那、鈍痛が激痛に変わる。思わず、小さなうめき声をあげた。
「……優吾?」
すぐ近くにいるはずの彼女の声が、遠くで聞こえているような感じがする。
急激に視界が移動するのを、なんとなく感じていた。頭ははっきりしている。だから、痛い。自分の限界をはかりそこねた。
あまねが目を見開いているのが見えた。悪いことをした。そう後悔しても、もう遅い。
自分自身の悪夢は見えないらしい。彼女はなにもない宙を仰いで固まっていた。
「悪夢……?」
「それもこの段階……。いつの間にこんなもの背負いこんでたのよ」
動揺しているあまねとは違い、先代はかなり冷静だった。
かなり痛いのは、なんとなくわかっていた。前に見た悪夢の持主のうめき声が、遠くにいたはずの俺にまで聞こえたのは、こういうことだったんだ。熱くなったアスファルトの上で無様に倒れながら考えた。
あまねは無言で宙──悪夢を見入っている。
「なにしてるのあまね! 早く食べなさいよ!」
突然先代が叫んだ。あまねの様子がおかしい。
「嘘……。なんで……」
口の中でそんなことを呟いている。
「この夢、食べたこと、ある」
その言葉に、さすがの先代も息をのんだ。
「嘘。私、ちゃんと食べたはずなのに……!」
あまねは泣きそうな声で口走る。
彼女の言葉は、やけにしっくりきた。俺は彼女に、夢を食われたことがある。
彼女の話を否定できなかったのも、彼女が夢を食べた場面に既視感があったのも、理由があった。一度悪夢を見なくなったのは、あまねのおかげだったんだ。
「まさか再発……? なんで。気づかなかった……?」
普段は感情をほとんど映さない目に、自責の念が映し出されたのが、暗くなり始めた視界に映る。ひどく後悔した。隠さなければよかった。さっさと相談していれば……。あれだけ痛かった頭も、だんだん感覚がなくなっていった。
動揺しきったあまねは、座りこんでしまった。口の中で「なんで」を繰り返している。
「あまね」
先代が、名前を呼んだ。
「あまね!」
強く、もう一度。
「あんたがしっかりしないと! 悪夢を食べられるのは、あんただけでしょ!」
先代は、動けない彼女を短く叱った。責めたわけじゃない。正気に戻すための叫び。
あまねはようやく、悪夢から視線を外した。
「あたしには……。『昔の〈獏〉』には、なにもできないの。わかってるでしょ?」
ようやく正気に戻ったあまねは、先代を見て頷いた。なにを思ったのか、こちらに近づいてきて、顔を寄せてくる。そして、まっすぐに目を見て言った。
「大丈夫……。優吾の悪夢は、私が食べる」
いつもの言葉が、再び自分に向けられる。言われて初めて思う。それだけで、こんなにも安心するものなのか、と。
俺の悪夢に向かっていった彼女の姿を最後に、なにも見えなくなった。
学生でひしめく購買。たまにはどう? とあまねに誘われて来た。コミュニケーション能力皆無の彼女のフォロー役に呼ばれた、というのもあるだろうが。
「おつかれ」
一週間に及んだテストが終わった。まだ終わっていない人もいるだろうけど、少なくとも俺達は解放された。
「私のとき、試験とかそんなに大変じゃなかったわよ。今の子達は大変ね」
あまねの肩に肘をつきながら先代が言う。実体があるわけじゃないので、華奢なあまねでも気にならないらしい。大学に現れるのは珍しいなとふと思った。
「うん。大変。準備も覚えることも多すぎる。でも優吾のおかげで、統計はできた。多分」
「本当に? 家でもずーっとわからないわからないって言ってたじゃない」
「……それは言わない約束」
フグみたいなあまねを見て、先代は笑った。
意地悪な姉と反抗心の強い妹みたいな会話が続いているが、耳から耳に抜けて頭に入ってこない。
「ちょっとあんた、話聞いてんの?」
ついに先代が痺れを切らした。
「あー……。ごめん。聞いてなかった」
つい数秒前の会話が思い出せない。ぼーっとしてほとんど聞いていなかった。
「ですってよ。あまね」
皮肉やからかいを期待した先代が話を振るが、あまねが期待通りの反応をするわけがない。皮肉など、頭にない奴だ。
「大丈夫? 顔色悪いけど。調子悪いの?」
先代をほぼ無視したような言い方。先代自身は慣れっこのようで、肩をすくめている。
「……まあ、ちょっと」
事態を深刻に見せたくなくて、濁った答え方をした。
ここ一カ月で似たような会話を、何度かした覚えがある。その度に否定してきた。隠そうと思えばできるかもしれないけど、そろそろきつくなってきた。頭が痛い。テスト中はなんとか耐えたけど、ここまできてこれだ。
こういうときに限って頭痛薬はない。一週間くらい前に切らして、買いに行く暇もないまま今日まできてしまった。
「先帰る?」
無駄なプライドで、本格的に心配させてしまったようだ。墓穴を掘った。
「大丈夫。そこまでじゃないから」
無理矢理笑ってみせる。
今帰ったところでどうにもならない。どうせ家に帰っても、食べるものはない。
いつもはほぼ無表情なあまねが懐疑的な目を向けているが、気づいていない振りをした。
とりあえず購買で適当にパンとコーヒーを買う。惣菜とかも置いてあるけど、今は食べられる気がしない。あまねはさんざん悩んだ末に「激辛麻婆豆」を買っていた。辛いものいけるのか? 先代も、無表情なあまねを、眉をしかめて見ていた。
今日は曇っているけど結構暑い。外で飯を食う自殺志願者のようなのは俺達くらいで、人はまばらだ。先代がどうしても会話に混ざりたいと言うので、こんなことになった。
というのも──。
「あんた達の感覚だと、ちょっと心配なのよ。本当に大丈夫? 品書きで服の下見って。浮かれすぎじゃない?」
品書きという言葉のチョイスには少々疑問を呈するが、つまりはそういうことだ。
初めての友達とのショッピングということで、テンションがおかしなことになったあまねが、事前に服を見ておきたいと言い出した。「実物を見てからでいいじゃん」と言われても聞かなかった。頑固なやつだ。
「そもそも店頭にないかもしれないわよ?」
「いいの。見るだけでも楽しいから」
そう言ってあまねはカタログをリュックから取り出した。
「それ、どこで貰ってきたの?」
先代が聞く。
「純玲に貰った」
「ああ、あいつね」
二か月前に会った稲葉さん。親交が続いているとは思わなかった。
あまねはともかく、先代までも見入っている。その目は服ではなくて、別のところにあるようだが。
「村田……。まさかね」
ブランドの経営者の名前を呟いた。なにが気になるのかまではわからないけど、懐かしいものを見ているような感じだった。あまねがしきりに話しかけているので、聞くタイミングを見失ってしまった。
「これかわいい」
「そう? こっちの方がいいんじゃない?」
「カノンのセンスは古いと思う」
話は女子二人の間でどんどん進んでいく。あまねは派手なものは嫌いで、先代はちょっと古めものが好みらしい。二人が最近の流行に疎いのは薄々感じていたが、どうやら正解だったようだ。かくいう俺も、服の話にはめっぽう弱いので、購買で買った甘めのコーヒーを飲みながら、適当に聞き流していた。
色鮮やかな服を見ていると、頭が痛くなりそうだった。尖った色は得意じゃない。
やっぱり帰ろうかな。あまねにはああ言ったけど、しんどくなってきた。身体がふわふわする。
「ごめん。やっぱり先帰る」
ついにその言葉が口をついた。無心でゴミを鞄に突っこむ。
「う、うん。わかった」
あまねから短い返事が返ってくる。なるべく顔を見せないように立ち上がった。酷い色をしているだろうから、見られたくなかった。
鞄を持ち上げる。その重さにげんなりした。
「…………」
頭が痛い……なんてことを思った刹那、鈍痛が激痛に変わる。思わず、小さなうめき声をあげた。
「……優吾?」
すぐ近くにいるはずの彼女の声が、遠くで聞こえているような感じがする。
急激に視界が移動するのを、なんとなく感じていた。頭ははっきりしている。だから、痛い。自分の限界をはかりそこねた。
あまねが目を見開いているのが見えた。悪いことをした。そう後悔しても、もう遅い。
自分自身の悪夢は見えないらしい。彼女はなにもない宙を仰いで固まっていた。
「悪夢……?」
「それもこの段階……。いつの間にこんなもの背負いこんでたのよ」
動揺しているあまねとは違い、先代はかなり冷静だった。
かなり痛いのは、なんとなくわかっていた。前に見た悪夢の持主のうめき声が、遠くにいたはずの俺にまで聞こえたのは、こういうことだったんだ。熱くなったアスファルトの上で無様に倒れながら考えた。
あまねは無言で宙──悪夢を見入っている。
「なにしてるのあまね! 早く食べなさいよ!」
突然先代が叫んだ。あまねの様子がおかしい。
「嘘……。なんで……」
口の中でそんなことを呟いている。
「この夢、食べたこと、ある」
その言葉に、さすがの先代も息をのんだ。
「嘘。私、ちゃんと食べたはずなのに……!」
あまねは泣きそうな声で口走る。
彼女の言葉は、やけにしっくりきた。俺は彼女に、夢を食われたことがある。
彼女の話を否定できなかったのも、彼女が夢を食べた場面に既視感があったのも、理由があった。一度悪夢を見なくなったのは、あまねのおかげだったんだ。
「まさか再発……? なんで。気づかなかった……?」
普段は感情をほとんど映さない目に、自責の念が映し出されたのが、暗くなり始めた視界に映る。ひどく後悔した。隠さなければよかった。さっさと相談していれば……。あれだけ痛かった頭も、だんだん感覚がなくなっていった。
動揺しきったあまねは、座りこんでしまった。口の中で「なんで」を繰り返している。
「あまね」
先代が、名前を呼んだ。
「あまね!」
強く、もう一度。
「あんたがしっかりしないと! 悪夢を食べられるのは、あんただけでしょ!」
先代は、動けない彼女を短く叱った。責めたわけじゃない。正気に戻すための叫び。
あまねはようやく、悪夢から視線を外した。
「あたしには……。『昔の〈獏〉』には、なにもできないの。わかってるでしょ?」
ようやく正気に戻ったあまねは、先代を見て頷いた。なにを思ったのか、こちらに近づいてきて、顔を寄せてくる。そして、まっすぐに目を見て言った。
「大丈夫……。優吾の悪夢は、私が食べる」
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