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篠東高校生殴り込み事件
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篠東高校。秋月たちの所属する森北高校と良く喧嘩を起こす不良校である。森北高校にも不良グループが存在し、よく双方の間でいざこざが起きる。
無関係の生徒も被害を被ることもあるから全くいい迷惑である。
いつの時代だという感じだが、田舎には不良文化が根強く存在し、時々殴り込みなども起きる。
秋月達は、入学して初めての殴り込みを経験する。
放課後
部活に所属している生徒だけが活動しているこの時間、奴等がやってきた。
「なんか来たぞ!」
将棋部部長の佐野が窓から校庭をみてさけぶ
その声に部員たちも窓の下を見下ろす。
「なんですかアレ…」
私は初めての経験でよく分からなかった。
「殴り込みだよ」
篠東高校の不良グループは手に釘バットやらメリケンサックやらを装備している。
「やばいんじゃないですか…?」
「あぁ…扉閉めろ!机重ねて防壁作っとけ!」
「不良グループ同士の喧嘩じゃないんですか!?私たちも襲われるんですか!?」
「アイツらはタチが悪い。無関係の生徒も平気でボコすからな…」
私が最も恐れたのはあの中に操者がいる可能性だ。
相手の人数は30人程度。その中に何人いるのだろう。近くで探りを入れなければ分からない。
校内放送がかかる。
「篠東高校の生徒が暴れています。気をつけてください。校内に残っている生徒は何処かの教室へ移動し、扉を閉めて身を守ってください。」
「本格的にやばくなってきたな…」
あいにく森北高校の不良グループは出払っていて、応戦するメンツが居なかった。
つまりターゲットは、“一般の生徒”である。
「どうやって追い払う!?隠れてるだけじゃいずれやられるぞ!」
部長は操者の存在など知らない。将棋部は操者の集まりと言っても、暁吾が密かに集めているだけだ。当然知らない部員も多い。
「黄泉島、どうする?」
暁吾が問いかける
「行こう…」
「凉も行く?」
「うん」
「秋月さんは?」
私は少し悩んだが、戦う決心をした。
黄泉島 露、獣本 暁吾、獣本 凉、秋月 恋
の4人は、不良グループ30人と戦う決意をした。
黄泉島が指揮をとる。
「俺たち4人は校内の様子を見てきます。皆は扉に鍵をかけて防壁を作ってください。」
「それじゃあお前らが戻って来れないじゃないか」
「大丈夫です。何処か教室を見つけて逃げ込みますので」
「無理すんなよ…いざとなったら俺も…」
「大丈夫ですよ、心配しないでください。」
操者でない部長は戦えないだろう。ここは自分達がやるしかない。
4人が部室から出ると、部室の扉に鍵がかかる音がした。
「よし、行くぞ…」
黄泉島達は行動を開始した。
無関係の生徒も被害を被ることもあるから全くいい迷惑である。
いつの時代だという感じだが、田舎には不良文化が根強く存在し、時々殴り込みなども起きる。
秋月達は、入学して初めての殴り込みを経験する。
放課後
部活に所属している生徒だけが活動しているこの時間、奴等がやってきた。
「なんか来たぞ!」
将棋部部長の佐野が窓から校庭をみてさけぶ
その声に部員たちも窓の下を見下ろす。
「なんですかアレ…」
私は初めての経験でよく分からなかった。
「殴り込みだよ」
篠東高校の不良グループは手に釘バットやらメリケンサックやらを装備している。
「やばいんじゃないですか…?」
「あぁ…扉閉めろ!机重ねて防壁作っとけ!」
「不良グループ同士の喧嘩じゃないんですか!?私たちも襲われるんですか!?」
「アイツらはタチが悪い。無関係の生徒も平気でボコすからな…」
私が最も恐れたのはあの中に操者がいる可能性だ。
相手の人数は30人程度。その中に何人いるのだろう。近くで探りを入れなければ分からない。
校内放送がかかる。
「篠東高校の生徒が暴れています。気をつけてください。校内に残っている生徒は何処かの教室へ移動し、扉を閉めて身を守ってください。」
「本格的にやばくなってきたな…」
あいにく森北高校の不良グループは出払っていて、応戦するメンツが居なかった。
つまりターゲットは、“一般の生徒”である。
「どうやって追い払う!?隠れてるだけじゃいずれやられるぞ!」
部長は操者の存在など知らない。将棋部は操者の集まりと言っても、暁吾が密かに集めているだけだ。当然知らない部員も多い。
「黄泉島、どうする?」
暁吾が問いかける
「行こう…」
「凉も行く?」
「うん」
「秋月さんは?」
私は少し悩んだが、戦う決心をした。
黄泉島 露、獣本 暁吾、獣本 凉、秋月 恋
の4人は、不良グループ30人と戦う決意をした。
黄泉島が指揮をとる。
「俺たち4人は校内の様子を見てきます。皆は扉に鍵をかけて防壁を作ってください。」
「それじゃあお前らが戻って来れないじゃないか」
「大丈夫です。何処か教室を見つけて逃げ込みますので」
「無理すんなよ…いざとなったら俺も…」
「大丈夫ですよ、心配しないでください。」
操者でない部長は戦えないだろう。ここは自分達がやるしかない。
4人が部室から出ると、部室の扉に鍵がかかる音がした。
「よし、行くぞ…」
黄泉島達は行動を開始した。
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