翠名と椎名の恋路(恋にゲームに小説に花盛り)

jun( ̄▽ ̄)ノ

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31・縁日デートしよう(女子力の補充)5

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「お待たせ!」

 翠名がそう言ったら2人の男子がハッと反応し、2人の浴衣姿って女子とご対面。そうすると、まずは驚きから始まる。

「え? 火高? なんで火高がいるの?」

 翠名はびっくりせずにいられなかった。望のことで頭がいっぱいになっていたから、姉がどんな男子を連れてくるのかって事を忘れていた。だからしてまったく考えもしなかった火高燃得が出てくると、斜め後ろから頭を見えない手で小突かれたみたいな感覚に陥ってしまう。

 おれはお姉さんと仲良くしている最中なんだ! 燃得は言おうとした。誇らしげに、いずれは俺たち家族付き合いになるんだよな! とか、そんな事も言いたいと思った。だが、そこにズイっと椎名が割り込む。

「これは……ま、今のところはわたしの下僕だよ。雨の日に偶然出会って、わたしが傘に入れてやったのが始まり」

 椎名が言うと燃得はずっこけてしまう。そりゃないよぉ……と思わずにいられないが、浴衣姿のお姉さんはいいなと男子のテンションでえへへと見始める。かわいいに加えてけっこう乳がデカいって事実が浴衣に浮かぶのもいいよなぁっと思う。さらにに当たり前の事として翠名の方も見て、やっぱりこいつ乳がデカいな……と青春テイストは余すところなくしっかり味わう。

 一方、翠名と望は、姉と燃得なんかもうすでにアウト・オブ・眼中になっていて、2人だけの世界て歌が聞こえてきそうな感じで見つめ合う。そこにアイミングよく吹いた小さな風がサーっと吹いて、なかなかいい雰囲気を作ってくれるじゃないか! って感じになる。

(うぉ……)

 望、ドッキーン! と心臓の音を聞いて……いとしい彼女が初めて見せてくれた姿に見惚れる。

「お、お待たせ」

 望のドキドキ目線に軽く恥じらう翠名、早くも2人だけの世界って感じが固まりそうになっていく。

「す、すごく……似合ってる……すごくかわいい」

 望、とろけることは至福なり! と言うような表情を隠せない。その素直な表情というのは、男らしい格好良さより、男らしい甘えたがりを選択している。

「そ、そう? そう言われるとうれしいよ」

 えへっとテレ笑いした浴衣姿の翠名、そのラブリーさは望にとってみれば宇宙で一番かわいく尊いモノだった。

(おのれ……だまっていればさっそく色ボケして……)

 2人がどんなやり取りをするのか、あえてだまっていた椎名、妹と彼氏の色ボケモードをぶった斬らねばなるまい! と、2人を間を割って潰さんとばかりに前進しようとする。すると、燃得に軽く左腕をツンツンって突かれるたので顔を向ける。

「なに?」

「あの、お姉さん、浴衣……ものすごく似合っていますよ」

「そりゃまぁ、似合うって自信があるのを選んだし」

「いやいや、もうね、その可愛さって宇宙最強レベル。世界中のいかなる女の子もお姉さんには叶わないとぼくは思うなぁ」

「なにそれ大げさ……言っていて恥ずかしくないの?」

「ぬぐ……」

 燃得、椎名が顔を赤らめエヘっとかわいくやるような反応を思いっきり期待していた。それからするといまの椎名の反応は素っ気ない。もう水分スカスカでどうしようもないリンゴみたいなモノ。しかし同時に、それがいい、お姉さんのそういうキャラってグッと来ちゃうなぁ! って感じたりもしていた。

「ってか、あぁ、2人ともちょっと待った」

 椎名が燃得とやり取りしている間に、翠名と望の2人はつつましくイチャイチャしながら先を歩いていた。

「ん?」

 翠名、後方で叫んだ姉に振り返ったが、甘い恋汁をゆっくり吸い始めているみたいな顔をしている。しかもその表情は姉にこう言っているようにしか見えなかった。

―お姉ちゃん、いまはお互いそれぞれに青春をたのしもうよー

 いま、椎名は妹の顔を目にして一瞬だが感じた。妹の方が少し年上みたいで、自分の方が少し年下みたいだと。

(おのれ……翠名……色ボケ巨乳め!)

 椎名がギュウゥっと手をにぎり動きかけたら、また隣の燃得に腕をツンツンっと軽く突かれた。

「今度はなに?」

「お姉さん、あいつらまったくけしらかんですよね。だからあいつらに対抗しましょう。そそうでないとあいつらに負けてしまいます」

「対抗?」

「手をつなぎましょう、我らもイチャラブの炎を立てるんです」

「はぁ、なんであんたと手をつながなければいけないわけ?」

「お姉さん、ここは考えよう」

「どんな?」

「わたしたち幸せって熱い姿を見せつけるんです。そうすれば、他のイチャラブしているムカつくやつらのキブンを地獄に蹴落とせる」

「ん……」

「ただ怒っているだけだと自分の評価とか幸せ度が下がってしまうんです。それでもいいんですか?」

「燃得……あんた意外とうまい事を言うんだね、少し見直した」

「はい、実はいい男だってよく言われます」

「じゃぁ……」

 椎名、まったく不本意だとか、これは恋愛じゃないからね? と言っているような手をクッと横に伸ばす。うっひょー! と燃得は大興奮しそうになったが、ここは落ち着ねばならないと自分に言い聞かせ、色白むっちりって椎名の手に向かって自分の手を伸ばす。

(う、うわ……)

 燃得、椎名と手を握り合ったら、なんてやわらかくてやさしい手なんだろうと、心がアニョーン! っと感激で何体生物みたいになりかけてしまう。今まで数人の女子と付き合い、軽く手を握ったくらいはやったが、こんなにキモチいいと思ったのは初めてだった。

(手でこれだったら……お姉さんのけっこう巨乳っておっぱいを揉んだらどれくらいキモチいいんだろう)

燃得は椎名の手をめちゃくちゃキモチいいとデレまくる。一方の椎名、手を合わせる前と異なり、合わせてしまったらさほど気にしないとなるらしい。まるでやんちゃな小学1年生を調教する小学6年生みたいな感じも浮かんでいた。
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