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月を爆破せよ(月下人撃滅計画)1
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それは月がとてもきれいに輝く夜だった。優子と真治の2人がウォーキングするため午後7時30分に家を出た。
「おぉ、きれいな月」
優子が空を見上げて感心する。
「ほんとう、すごくきれい」
真治も月を見上げたが、こっちもしっかり見なきゃ! とばかり、チラっと横目を向ける。ただいま優子はチェリーブロッサムピンクという色合いのニットセーターを着ている。そこにクッキリ浮かぶふっくらやわらかそうな巨乳具合というのは、男子なら目を向けずに死ねるわけがないだろう! というモノに他ならない。
「おほん!」
調子に乗ってあまり長く見入るなよってメッセージ込みの咳払いが姉から出る。
「お姉ちゃんさぁ、月の都とか行きたいと思う?」
真治が慌てて話題を振る。
「月の都?」
「かぐや姫でいうところの月の都とかいうのが実際にあって、そこからお姫さまになってくださいとかスカウトが来たら行く?」
「行かない」
「なんで? お姫様になれて贅沢できるとしても?」
すると優子、左右の両手と両腕を広げる通称「やれやれアクション」をかましてから言い並べる。
「真治、月なんてさぁ……空は真っ暗で地面は穴だらけ、でもってひたすら隕石が全力でぶつかってくるんだよ。しかも昼間は焼けるように熱くて夜はまっくらの極寒。いいところないじゃん。そんなところでお姫様になってもつまらないだけじゃん」
優子の言う事はもっともであったが、横で聞きながら(もちろんセーターのふくらみもしっかりチラチラ見ながら)なんてつまらない返しだろうと真治はちょいがっかりさせられた。
「まぁ、お姉ちゃんをお姫様スカウトするなんて、そんなこと起きるわけないよね(笑)」
「はぁ? なんだって?」
「な、なんでもないです」
2人はこんな会話をしながらまったりウォーキングしていた。でも2人は知らなかったのだ。月のほんとうの恐ろしさを、月と地球は切り離せないのだってことを。
「ん……この辺りで落としたと思ったんだけどなぁ」
いま、ひとりの男が外灯を頼りに何かを探している。この辺りで落としたはずだとか何度もぶつぶつやって何かを探す。
「しくじった……地球の酒がうまいからってつい飲み過ぎた。スマホ失くしたら本国と連絡が取れねぇじゃん。せっかくの酔いがぶっ飛んじまったよ」
そんな風に探し物やっている男の姿を、少し離れたところから確認したのがウォーキング中の優子と真治。
「真治、こっちにコース変えよう」
優子、まっすぐではなく横に進路変更しようと誘う。昼間ならよいが夜の暗いところではちょっと怖い。どうしたんですか? と親切心を出すより、安全のために知らんフリが得策と考える。
「なんか探し物しているみたいだよ、手伝ってあげようよ」
こういうときに生じる男女の差。女は冷徹で男はお人よしって構図が生じた。真治は優子が止めとけ! と引っ張るのを振り切って男に近づき声をかけた。
「なんか落としたんですか?」
真治に声をかけられた男、なんだ男か……と思ったことは顔に出さず、スマホを落としちゃったんだと言う。そして、いっしょに探してくれるんだ? へぇ……きみってやさしいんだねという、そっけない感じだった。しかし次の瞬間に事情が変わる。
「スマホを落としたんだって」
真治がそう言ったので、うん? と顔を動かし男は確認した。もう一人いるのか? とそっちに目を向けた。するとズキューン! っと来たのである。
(うぉ!)
男は見た、少年の姉とからしい少女を。そして彼はコンピュータが高速で計算結果を書き出すかのごとく感想を胸の内に並べた。
ショートレイヤーが似合っていてめっちゃくちゃかわいい! しかもふっくらむっちり体型でやわらかそうな巨乳ってボリュームの持ち主。言える事は2つ、この巨乳女子はすごい魅惑! そして月下王子の好みそのもの!
(あ、スマホ、これだ)
乗りたくもない船に乗せられていた優子、近くにある電柱そばに落ちているスマホを発見。これを男に渡しさっさと引き上げようとする。
「これですか?」
優子にスマホを差し出された男、ありがとう! と言って受け取るのだが、そのときしっかりと優子の顔を見た。ついでにセーターに浮かぶ、小6ながらEカップって巨乳なふくらみって部分もしっかり見た。
「じゃ、じゃぁ、これで」
優子、真治の白セーターをグッとつかんで引っ張りながら足早にその場から離れた。
「あれこそ王子が好みとする女子そのものだ」
男はスマホを額に当てた。そうして目にした優子という女子の顔やら全体像、そしてセーターに浮かぶふくらみ具合などを念写したのである。
「あ、本部。見つけましたよ、最高な存在を見つけました! それはもうバッチリ、王子が好みに100%フィットするであろう巨乳女子です。っていうか、これでイヤとか言ったら王子に出会いなんて訪れないと、わたしは確信せずにいられません」
男は興奮気味にそう言ってから念写した画像を送信した。すると少ししてからグッジョブ! というお褒めの言葉と同時に、この巨乳女子はどこに住んでいるのか? なんて問いが来た。
「ちょっと待ってください。実はあの巨乳女子が立ち去るとき、セーターに極小受信機をつけておいたので。あ、わかりました。きっといま自宅の中だ。この住所からすると……あの女子は〇〇小学校に通っているのは間違いないですね」
「了解した。では特派員350号、いますぐ本国に戻りたまえ。きみには特別ボーナスを出そう」
「ありがとうございます! 地球のうまい酒を買って帰ります」
こんなやり取りが地球と月で交わされているなど誰も知らない。もっとも知らなければいけないはずの優子もこの事を知らないのであった。
「おぉ、きれいな月」
優子が空を見上げて感心する。
「ほんとう、すごくきれい」
真治も月を見上げたが、こっちもしっかり見なきゃ! とばかり、チラっと横目を向ける。ただいま優子はチェリーブロッサムピンクという色合いのニットセーターを着ている。そこにクッキリ浮かぶふっくらやわらかそうな巨乳具合というのは、男子なら目を向けずに死ねるわけがないだろう! というモノに他ならない。
「おほん!」
調子に乗ってあまり長く見入るなよってメッセージ込みの咳払いが姉から出る。
「お姉ちゃんさぁ、月の都とか行きたいと思う?」
真治が慌てて話題を振る。
「月の都?」
「かぐや姫でいうところの月の都とかいうのが実際にあって、そこからお姫さまになってくださいとかスカウトが来たら行く?」
「行かない」
「なんで? お姫様になれて贅沢できるとしても?」
すると優子、左右の両手と両腕を広げる通称「やれやれアクション」をかましてから言い並べる。
「真治、月なんてさぁ……空は真っ暗で地面は穴だらけ、でもってひたすら隕石が全力でぶつかってくるんだよ。しかも昼間は焼けるように熱くて夜はまっくらの極寒。いいところないじゃん。そんなところでお姫様になってもつまらないだけじゃん」
優子の言う事はもっともであったが、横で聞きながら(もちろんセーターのふくらみもしっかりチラチラ見ながら)なんてつまらない返しだろうと真治はちょいがっかりさせられた。
「まぁ、お姉ちゃんをお姫様スカウトするなんて、そんなこと起きるわけないよね(笑)」
「はぁ? なんだって?」
「な、なんでもないです」
2人はこんな会話をしながらまったりウォーキングしていた。でも2人は知らなかったのだ。月のほんとうの恐ろしさを、月と地球は切り離せないのだってことを。
「ん……この辺りで落としたと思ったんだけどなぁ」
いま、ひとりの男が外灯を頼りに何かを探している。この辺りで落としたはずだとか何度もぶつぶつやって何かを探す。
「しくじった……地球の酒がうまいからってつい飲み過ぎた。スマホ失くしたら本国と連絡が取れねぇじゃん。せっかくの酔いがぶっ飛んじまったよ」
そんな風に探し物やっている男の姿を、少し離れたところから確認したのがウォーキング中の優子と真治。
「真治、こっちにコース変えよう」
優子、まっすぐではなく横に進路変更しようと誘う。昼間ならよいが夜の暗いところではちょっと怖い。どうしたんですか? と親切心を出すより、安全のために知らんフリが得策と考える。
「なんか探し物しているみたいだよ、手伝ってあげようよ」
こういうときに生じる男女の差。女は冷徹で男はお人よしって構図が生じた。真治は優子が止めとけ! と引っ張るのを振り切って男に近づき声をかけた。
「なんか落としたんですか?」
真治に声をかけられた男、なんだ男か……と思ったことは顔に出さず、スマホを落としちゃったんだと言う。そして、いっしょに探してくれるんだ? へぇ……きみってやさしいんだねという、そっけない感じだった。しかし次の瞬間に事情が変わる。
「スマホを落としたんだって」
真治がそう言ったので、うん? と顔を動かし男は確認した。もう一人いるのか? とそっちに目を向けた。するとズキューン! っと来たのである。
(うぉ!)
男は見た、少年の姉とからしい少女を。そして彼はコンピュータが高速で計算結果を書き出すかのごとく感想を胸の内に並べた。
ショートレイヤーが似合っていてめっちゃくちゃかわいい! しかもふっくらむっちり体型でやわらかそうな巨乳ってボリュームの持ち主。言える事は2つ、この巨乳女子はすごい魅惑! そして月下王子の好みそのもの!
(あ、スマホ、これだ)
乗りたくもない船に乗せられていた優子、近くにある電柱そばに落ちているスマホを発見。これを男に渡しさっさと引き上げようとする。
「これですか?」
優子にスマホを差し出された男、ありがとう! と言って受け取るのだが、そのときしっかりと優子の顔を見た。ついでにセーターに浮かぶ、小6ながらEカップって巨乳なふくらみって部分もしっかり見た。
「じゃ、じゃぁ、これで」
優子、真治の白セーターをグッとつかんで引っ張りながら足早にその場から離れた。
「あれこそ王子が好みとする女子そのものだ」
男はスマホを額に当てた。そうして目にした優子という女子の顔やら全体像、そしてセーターに浮かぶふくらみ具合などを念写したのである。
「あ、本部。見つけましたよ、最高な存在を見つけました! それはもうバッチリ、王子が好みに100%フィットするであろう巨乳女子です。っていうか、これでイヤとか言ったら王子に出会いなんて訪れないと、わたしは確信せずにいられません」
男は興奮気味にそう言ってから念写した画像を送信した。すると少ししてからグッジョブ! というお褒めの言葉と同時に、この巨乳女子はどこに住んでいるのか? なんて問いが来た。
「ちょっと待ってください。実はあの巨乳女子が立ち去るとき、セーターに極小受信機をつけておいたので。あ、わかりました。きっといま自宅の中だ。この住所からすると……あの女子は〇〇小学校に通っているのは間違いないですね」
「了解した。では特派員350号、いますぐ本国に戻りたまえ。きみには特別ボーナスを出そう」
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