息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

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108・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹6

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108・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹6


(なんかやべぇって気が……)

 息吹がかすみと手をつなぎながら、緊張しながら歩く。そして向こう側からは白い着物って女、どこの誰? ではなくもうはっきり閻美と分かっているが近づいてくる。

(気づかない……だよな、わかるわけない)

 両者がクロスして行き違いになろうという瞬間、息吹はバレていないと思った。そしてそのまま行き過ぎたときはホッとした。だがその数秒後、後ろの方から女の声が聞こえた。

「うん?」

 何かを感じたもしくは気づいたというような声だ。なんかマズイ感じがすると息吹が思ったら、突然に後方より投げ縄がシュルっと音を立てて飛んでくる。そうしてその輪っかが突然真上から落ちスポっと息吹の体を捕獲。そしてすぐさまギュッときつく締められる。

「うぎぎぎ……」

 突然にグイグイ引っ張られることで思わず地面に倒れてしまう息吹だったが、そのまま引っ張られ女の足元に到着。すると女がかがみこみ捕獲した者に顔を近づける。

「少年……おまえ……息吹……か?」

 それは閻美だった。12歳になった息吹の目には大人の女が持つ色っぽさが温度を上げそうになっていると映る。

「そ、そう……息吹……だ。あ、あんまり顔を接近させないでくれ」

 息吹少年が赤くなって顔を横にそむけると、それは閻美の豊満な胸もくすぐるらしい。

「く、かわいい……」

 閻美、縄で捕獲されたままの息吹をクッと胸に抱き寄せる。

「ば、バカやめろ……」

 息吹がジタバタすると閻美はトロっとした目で、理由は後で聞くとして今はかわいいから許すとか言ったりする。しかしここでだまっていられないのが奇麗菜かすみことビューティかすみ。んぐぐっと左手を握りしめ、真っ赤な顔で右の人差し指を着物の女に向けて言い放つ。

「ちょっと待ったぁ! わたしのダーリンにいかがわしい事をしないで。息吹はわたしの王子様なんだからね」

 かすみが言い放つと閻美はキョトンとしてから、息吹少年を地面に置いて立ち上がる。そして見知らぬ少女と向かい合う。

「わたしのダーリン?」

「そうです、わたしのダーリン」

「っていうか……誰? どこのお子様?」

「わたしは奇麗菜かすみ、通称ビューティーかすみ。13歳、ついさっき息吹と運命的な出会いをした魅力的な巨乳女子」

「運命の出会い?」

 閻美はここで地面に転がり、早く縄をほどいてくれと悶えている息吹に目を向ける。それはちょっときびしい感じの目で、いったい何をしたんだ? と疑るようでもある。

「何も変な事なんかしていないぞ。むしろその、よからぬ連中にからまれているのを助けたって善行だ」

 それを聞くと閻美はちょっと安心したらしく、そうだよなって言うような目を13歳の女子に向けて言う。

「で、その子ども巨乳が息吹に何の用があると? 大人の刺激はまだ早いだろう? いますぐ家に帰って寝る準備でもした方がいいかもな。子どもに夜更かしは毒だから」

「く……」

 かすみ、子ども巨乳とか言われてググっと両手をにぎる。しかしここで吠えては敵の思うツボとばかり思いなおしたように深呼吸をひとつ。そしてその豊かでやわらかい弾力のFカップってところに腕組みを当て、ちょい斜に構えたような感じでにんまり顔で言い放つ。

「わたしわかりますから、甘く見ないでください」

「ん? 子どもが何をわかると?」

「ずばり! あなたオバさんでしょう!」

「お、オバ、オバさん……」

「あなた見た目は若いですよね、一応美人ですよね、一応は。でもなんかこう内からあふれるモノがババ臭い気がします。だからあなたほんとうはババアなんでしょう? だったらババアはジジイと恋愛するべきじゃないですか? ババアがこんなかわいい13歳の女の子からダーリンを奪おうなんて、ちょっとくらい恥ずかしいと思わないのですか?」

「く、だまって聞いていれば腹立たしいことをペラペラと……」

 閻美、ワナワナっと震えるが、そんな風に怒っている間にとばかりさっとかすみが息吹の傍に歩み寄る。そして縄をほどくのではなく、先ほどの閻美とまったく同じ事をやる。

 ムニュゥっと豊満でやわらかいふくらみって部分に息吹少年の顔が抱き寄せられ、そのままギュッとつよく抱き寄せられる。

「んぐぐ……」

 息吹、12歳の今これをやられるとたまらない。とても冷静に慌てるって事ができないからだ。

「あんぎぎぎ……」

 少年はまず思う、すごく豊か……次に思う、やわらかい弾力いっぱいでものすごくキモチいい、そして思ういい匂い、さらに思う、息ができない……そしてダメ押しとして、頭に血が上って勃起が始まる。テーブルの上に置かれていた皿が100枚すべて落ちて割れてしまったような大混乱。

「息吹はわたしのダーリンです。わたしの胸に抱かれるのがすごくキモチいいって、それがすごくうれしいって言っています。わかりますか? これ相思相愛なんです」

 かすみは息吹をギュッと胸に抱きしめたまま後ずさり。

「く、息吹……いったいどういう事だ。わたしと結ばれるべきはずじゃないのか? それがなんで子ども巨乳に現を抜かすのか……これはちょっとだまっているのが難しいかなぁと」

 閻美の怒りがジワジワ沸騰していく。

「んぐん……」

 キモチのいい窒息に甘んじている息吹少年、かすみの腕を軽く叩きしゃべらせてくれと伝える。そこでかすみが致し方ないと離してやると、ハァハァ真っ赤な顔でこの縄をほどいてくれと次いでの頼みし、ほどいてもらう間に事情を説明。

「とにかくサキュバスとかいうのに引っかかったから、それを倒すとかして元に戻らなきゃいけないって最中。そうでもなきゃ23歳のおれが12歳に戻ったりするわけないだろう」

 事の成り行きを聞いて閻美はいくぶんか怒りの温度が下がったらしい。だがすぐさま息吹の横に立ち、ムニュっと豊かな胸に腕を抱き寄せるビューティーかすみの姿を見ると、やっぱり腹が立つ……と怒りの温度がまた上昇。

「べ、べつに変な事なんてしねぇよ。それに話をするって約束したし、おれがどういう人間か聞かせた方がいいとも思うから」

 息吹はいつも通りの口調で言ったが、外観が12歳の少年なのでただの小生意気にしか見えなかったりする。

「話をするだけ、それで終わる。そ、それに……べ、別に閻美とおれは恋人って仲ではないだろう」

 息吹が言ったとき、かすみがマジメな顔を向けたりするものだから、そこで大人の女が取り乱すのはダサいというフンイキが出来上がる。そこで閻美、自分もその場に立ち会いたいという欲求を引っ込めた。

「じゃぁ行こうダーリン」

「あ、あぁ……」

 こうして息吹とかすみは並んで腕組みをして歩き出すが、そこでかすみがちょこっとだけ後ろを振り返る。そして思いっきりアッカンベー! とかやって見せたりする。

「く……」

 閻美、あの子ども巨乳を殺したいとか思いつつ、大人の女としてはガマン! と息を飲むのだった。
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