息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

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109・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹7

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109・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹7


 息吹少年とかすみの2人はマックにたどり着くと、白いテーブルをはさんで向き合う。

「やっと2人で見つめ合える時間になれたね」

 えへっと笑いながら着席するかすみ、するとフルっとTシャツのふくらみが揺れ動く。今12歳の少年になってしまっている息吹は、それを見ると豊かな巨乳とかやわらかそうとか揉んでみたいとか、イヤでも邪念にまみれてしまう。この年齢では賢者になれないのか……という悩め香しさに思わず頭をかかずにいられない。

「いいよ」

「は? いいよって……なにが?」

「だってダーリンは男の子だもん、気になるのは仕方ないよ。それにね、このビューティーかすみだってただの巨乳女子じゃないよ、色々心得え理解している13歳の乙女でもあるんだよ。だからさ、目に映るのは仕方ないって事も加えて好きなだけ見てくれていいから。もしダーリンがその事に罪悪感をおぼえるっていうのなら……その場合は……」

「そ、その場合はなんだっていうんだよ……」

「営みの時間に行動で返してくれたらいいと思う」

「なんだよ営みの時間って……」

 かすみのペースに飲まれていると思えてならない。そこで息吹、相手の巨乳具合をあまり見ないよう注意しながらいかに自分が腐れな人間だったかを語って聞かせた。そうすれば幻滅されて嫌われると思うからだった。

「とにかくまぁ、女が好きでセックスがキモチいいから大好きで、女の方から寄って来るからして手あたり次第セックスして飽きたらポイ捨てして、女とセックスにまみれた仕事をしたいと思ったからホストになった。女に酒を飲ませ酔わせ金を稼いでやっぱりセックス三昧もやった。だから客の女に刺されて死んでしまったのも致し方なしって今は思う。つまりおれってクズなんだ。こんなクズな男に興味を持ったりせず、13歳の巨乳少女はもっと健全な出会いとか恋愛に生きようとするべき」

 息吹少年、そう言ってストローを噛みコーラをグイグイ吸い上げた。これで嫌われる、サイテー! と罵られる、それでよし! と相手の反応を待つ。ところがその反応は息吹の予想とは全然ちがった。

「かっこういい、かっこういいよ、息吹」

「は? か、かっこういい?」

「そうだよ、そんな情熱的な人生ってかっこういいとしか言えないよ」

「え、ちょっと待て、おれってクズだろう? 女の敵だろう? 13歳の少女から見たらゲスな生物そのものだろう?」

「そんな事ないよ」

「うっそぉ……」

「息吹はカン違いしてる」

「か、カン違いってなんだ?」

「女はね、やさしいとかそれだけの男なんて興味ないんだよ。やさしい男の子を選ぶ女の子がステキとか、それおっさんが抱く理想像だから。でもわたしはちがうよ、わたしはそこまで情熱的に生きた息吹をかっこういいと思う。そして、だからこそ息吹をわたしという名前の終着駅で落ち着かせてあげたいって思ってしまうんだ」

「マジかよ……」

「マジだよ、それにわたし同性愛じゃない男がエロくないとか信じないから。むしろエロい方が健全だと思っているから。詐欺師みたいな男に抱かれるくらいなら、全力のドエロに抱かれる方がいいと考えるタイプだから」

「あぁ……」

「それに……」

「まだ何かあんの?」

「息吹って今は12歳だからかわいい。それを見て惚れない女なんかいないよ」

「一回死んでこの世に戻っているとか、げぇ……って思ったりしないのか? そういう話を何とも思わないのか?」

「やだもう、そんな頭の古い人間じゃないから。今は何があってもおかしくない時代。それくらい13歳で魅力的な巨乳ってビューティーかすみは十分心得ているから」

「うぇぇ……」

 息吹、脱力して店内の天井を見上げる。なんだこれ、いったい……どういうこと? って思ってしまう。

「で、マックが終わったらわたしの家に行こう」

「行くわけないだろう……」

「ダメだよ、ちゃんと親に紹介したい。そうして堂々と付き合えば……」

「な、なにがどうなると?」

「今週中にも愛し合う仲になれるよ……えへ♪」

「えへ♪ じゃねぇよ、ったく……」

「とにかく、わたしは息吹を絶対に離さない。だって……これは運命だってこのFカップの胸が思うんだもん、わたしはそれを信じたい」

「いや、運命って言っても……まだ13歳だから、まだこれから出会いはたくさんあるはず。いまこうやって焦る必要なんかないはず」

「ダメなんだよそれでは!」

 ここでちょいと興奮したかすみが色白な両手をつけて立ち上がる。その勢いでフルっと豊かなふくらみが揺れ動き、それを目にした息吹は下半身がモゾっとしてしまう。

「まだだいじょうぶ、焦らなくてもだいじょうぶ、そう思う人が売れ残り弁当になるって現実をわたしは知っている。そうなりたくないし、幸せになりたいし、だからガンガン攻めるように強欲になるんだよ。そうだよ、やさしい人がハッピーになるんじゃない、幸せは女神を金属バットで殴り殺すような人が手にするモノなんだよ」

「まぁ……一理あるといえばあるけど……」

「それに息吹だってわたしを選んで損はしない」

「なんでだよ」

「わたし今は小さくかわいいひとつの花って13歳だけど10年後は大輪の花になる。おっぱいだって今はFカップって巨乳の中では月並みレベルだけど、18歳の頃にはIカップになるから。これがお買い得でなかったらなに? 息吹はわたしを抱きたいって思わないの? 自分のキモチに素直にならないと、後で後悔するよ?」

「バカ、声がでけぇつーんだよ」

 息吹、かすみのテンションにドッと疲れた。女は生命力がつよいなぁと久しぶりに思った。だからコーラの入った容器をテーブルの隅に置くと、疲れたとか言ってうつ伏せになって見せる。

「息吹……」

「なんだよ……」

「ごめんね、ここだと狭くてヒザ枕とかしてあげられない」

「いらねぇ……」

 しかしかすみのテンション温度は全然下がらない。うつ伏せになってダレている息吹の片方手首にガチャっと手錠をかけた。

「は?」

「はい、これで相思相愛、離れられない間柄だよ」

「なんで13歳の女子が手錠なんかもっているんだよ」

「だって女の人生は用意周到でなきゃいけないってえらい先生が言ってたもん。だからわたし、いつどこで運命の出会いをしてもいいように手錠を持ち歩いていた。いつだって捕獲する気マンマンだもの」

「あぁ……カンベンしてくれよぉ……」

「とりあえず離れられない仲でいっしょに歩こう」

 ランラン、ルンルン、ハッピー、ヤッピー! ってノリのかすみが立ち上がると、致し方なく息吹も立つしかない。

「あなた、次はどこに行く?」

「やめろよ、そういう言い方」

 こんな2人というのは、他人の目には微笑ましいカップルに見えていた。小6か中1の少年と中2か中3くらいだろう巨乳少女のラブラブモードって、そういう風に映っていた。

 そして2人がマックを出た時だった、突然に何やらさわがしい感じが風に乗っかった。

「わたしのサイフ、お願い、誰か捕まえて」

 振り返るとずーっと向こうから一人の男が走ってくる姿あり、人込みを軽い暴力で蹴散らしながら向かってくる。そしてその男のもうちょい後ろには老婆の姿があり、ひどくショックを受けて焦っているように見える。そういう光景と耳にしたセリフからすると何が起こったのかはすぐさま理解できる。

「かすみ、手錠を外せ」

 息吹は向かってくる男を捕獲せねばならないとする。

「え、えぇ……でも、外したら息吹……逃げるでしょう?」

 かすみは手錠を外すべきだと思っていても、息吹を失いたくないと思うキモチを優先する。

「いまそんな事を言っている場合か? サイフを取られて困っている老人がいるのに、自分の事しか考えないっていうのか?」

 12歳の少年にそう言われ見つめられると、さすがに手錠を外さないわけにはいかなくなる。

「わ、わかった、外すよ……でも、外したら勝手にどこかへ行くとかなしだよ? それは約束だよ?」

「わかったから早くしろ!」

「は、はい」

 息吹少年、手錠から解放されると木刀を持つ。そしてこちらに向かって走ってくる男を見ながら脇構えのポーズで身構える。
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