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135・愛しのスーパードールまりあ8
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135・愛しのスーパードールまりあ8
「先輩、おはようございます」
内田由紀が朝にそう言ってきた時は特になんとも思わなかった。おはようとにっこり返すだけの男だった。しかし昼になったらいっしょに昼ご飯へ行きましょうと由紀から誘われるとだまってはいられない。
「なんだよ、おれにべったりして」
和磨がこう言うと由紀はニコっとして、いっしょに昼ご飯をと誘うくらいいいじゃないですかってセリフをニッコリ顔で放つ。しかも周りにけっこうな仲間がいるのに、やや大きめの声で言う。それは何かを心得ているようなあざとさを少々思わせる。
「いや、おれ……ひとりがいいからさ」
「みんな言ってますよ先輩、いつもひとりでどこに行って昼ご飯を食べているんだろうって」
「別にいいじゃないか、人にはそれぞれ尊重されるべきプライバシーがあるんだから」
「ふむ……」
話しながらビルから出たら、由紀は歩き出す和磨のとなりに位置して話を続けた。
「先輩、プライバシーとか正論を言えば全部通ると思っているんですか?」
「なんだよ、正論がダメなら世の中はグチャグチャになるじゃないか」
「先輩のプライバシーが正論なら、周囲の人間とかわたしが先輩を気にするのも当然なんです。だってそうでしょう、同じ会社に勤めていて同じ場所で仕事をしている。それはもう先輩一人で生きているってわけじゃないです。プライバシー論より協調論が優先される、そう思いませんか?」
それはなかなかのご意見だった。それを言われると反論は子どもっぽいって流れに持っていかれる。和磨はまりあの作ってくれた弁当をひとりで味わいたいわけであるが、由紀が付きまとう気マンマンだから態度を変えるしかなかった。
「おれ、公園で弁当を食べるんだ」
「あ、だからカバンを持ってでるんですね?」
「おれといっしょに食べるとか思うんだったら、コンビニで何か買う方を進める」
「わかりました」
こういうやり取りを経て由紀はコンビニで昼ご飯にするパンだのコーヒーだのを買った。そうまでしてついてきて、いったい何を聞きたいんだ? と和磨がこぼすと、にっこり顔でこう返す。
「最近ちょっと変わったなって、そういう先輩はいいなぁと思っているんです。以前よりいい感じで胸キュン」
「それはうれしいな」
「でしょう? だったら先輩もわたしに興味を持ってはどうかなと」
「う……む……」
公園に向かって歩きながら和磨は内心ためいき。それまで相手にされなかったというのに、まりあって愛しい存在が出来て心が大らかになると、なぜか周囲の女が自分に興味を持ったりする。それはちょっと皮肉っぽいと思わずにいられない。
「よいしょっと」
お目当ての公園についたらいつもの席ことけっこうデカい木のテーブルにカバンを置いて腰を下ろす。
「ねぇ、先輩……」
「うん?」
「お弁当って……誰につくってもらっているんです?」
「だ、誰って……」
「女性でしょう? 女性ですよね? 彼女ですよね? 先輩って彼女とかいるんですよね?」
由紀はそこを突きたいって訴えるような顔で和磨を見る。あぁそうだよと言いたい、26歳の男はそう思う。そう言えたら話は終わるのだろうというのがふつうだ。しかしまりあがどういう存在かと考えると、言ったら大変な事になりそうって思いが先に立つ。
「女性ではあるけど、母親だ。彼女じゃない」
「お、お母さん?」
由紀、赤い顔をして立ち上がる。そして向かいに座る和磨が広げたお弁当の中身に目をやり黙っていられない。
「お、お母さんがハート模様のお弁当を作るんですか?」
そうだった、まりあの極上手作り弁当というのはハート型があっちこっちにあふれている、言うなれば愛の結晶弁当。
「あっと……おれの母っておちゃめな人だから……ハハ」
「むぅ……」
由紀、一度は黙った。しかしチョコレート味の何やらを食べたり、コーヒーをごくごく飲んだりしながら言い出す。
「お母さんに毎日お弁当を作らせるって、先輩の年齢を考えたら親不孝じゃないですか? お母さんに余計な負担をかけている」
「ぅ……そ、そんな事は……」
「ひとついい提案があります」
「なに?」
「わたしが作ってきてあげてもいいですよ」
「ブッ!」 ゴホゴホ……」
「やだ先輩、中学生の男の子みたいって反応……かわいい」
「年上にかわいいとか言うな。そ、それは要らない……」
「どうしてですか?」
「ど、どうしてって……」
「わたしはさっき先輩に気があるって正直に言いました。そして次はお弁当を作ってあげたいとか言っているんです。ダメですか? それってつめたく要らないって蹴られるようなひどい話ですか?」
「い、いや……その、内田に迷惑がかかるかと思ってさ」
「だいじょうぶです。わたし早起きは得意」
「でも内田に迷惑がかかる。だってそうだろう? お弁当を作ってあげるって事は、周りからあれこれ言われるわけで」
「先輩ってバカですか? わたし先輩に気があるって言ったんですよ? 周りがヒソヒソやるなんて大歓迎」
「ぅ……」
「先輩……わたしみたいな女って好みではないですか?」
「い、いやそういうわけではないけれど」
「わたし、ブラのサイズはFカップだからけっこう巨乳かなぁと」
「なんだよ急に……」
「だって……以前はよく先輩にチラチラ見られていたのに、急にその熱量が下がってさみしいって思っていたから」
「悪かった、あやまる」
「いいんですよ、男性はそういうモノです。いいですよね? お弁当を作ってきても、先輩のお母さんだって楽になれますよ」
「い、いや毎日はダメだ、内田にも迷惑」
「じゃぁ、週に3日」
こんな感じで和磨は由紀にグイグイ押されていった。そして彼は思わずにいられなかった。こういう展開……まりあと出会う前に起こればよかったのになぁと。
「な、なぁ内田」
「なんですか?」
「おれなんかのどこがいいんだよ。他にもっといいやつがいるだろう? そっちに行けばいいじゃないか?」
「そんな逃げるのがうまいオジサンみたいな言い方をしてもダメですよ」
由紀曰く、興味を持った男性に対して一生懸命になったら尽すという経験をしてみたい。それが実を結ぶならバッチグー、実を結ばなかったとしても懸命にやってダメなら仕方ないとあきらめが付くのでよしとの事。
「じゃぁ、いいですね? 明日は2人でわたしのお弁当を食べるで」
「わ、わかった」
押され負けしてしまった。そして少量の罪悪感が胸に沸いてしまった……と思う和磨だった。さすがに仕事が終わった後で、遊びに行きましょうって由紀からの誘いは断った。そんな事してまりあ一筋と決めた心がグラついたらどうすると思うせいだ。
「ただいま……」
本来なら冴えない空間って場所に戻ってきた。まったくもってつまらないと思ってきたアパートだ。でもドアを開けたら、エプロンをかけたまりあが出迎えてくれる。それだけでアパートの色がとっても豊かになったような気がするのだった。
「おかえりなさい、和磨くん」
笑顔で走り寄ってきたまりあ、豊満でやわらかいふくらみが揺れ動く。
「ただいま」
やっぱりまりあはいいなぁって事で、靴を脱いだら相手の両肩に手を置き、甘くやわらかい唇にキス。そうしてまりあのいい匂いをたっぷりもらい吸いんだら、先にシャワーをするよと言う。ここまではいつも通りだった。
しかし……明日はお弁当いらないとか、これからのお弁当は週に2回くらいでいいよとか伝えたらまりあの表情が変わった。
「え? 明日はお弁当がいらない? これからは週に2回くらいでいい? どうして?」
「あ、えっと、それは……」
和磨は焦った。どういう風に言い訳するかあまりちゃんと考えていなかったのがいけない。
「うあぁぁぁぁぁ!」
突然にブチ切れたまりあ、おどろく和磨を突き飛ばす。そして彼が空間の柱に背中を当て足を滑らせたら追撃。
「うぅんぐぅ!!」
怒りに満ちた目で両手で和磨の首を絞める。
「あぅ、う……ま、まり……」
「なんで明日はお弁当がいらないの? なんで週に2日でいいって話になるの? 一生懸命やっているのに、ただ和磨くんの事だけを考えて作っているのに、どうして要らないとか言われなきゃいけないの!」
まりあの表情が納得出来ない激怒色に染まっている。これは初めて見る姿だから和磨は死ぬように大慌てで手を離してくれとアピール。
「ハァハァ……」
「どうして? どうして明日はお弁当がいらないの? ま、まさか……わたし以外に好きな女ができたとか言うんじゃ……」
「ち、ちがうよ、そうじゃないよ」
「じゃぁなに?」
和磨、まりあを見ながら内心思った。内田有紀って同僚女子のことを正直に言うのは危ない気がする……と。
「おれはまりあが世界で一番大好きだし、まりあのお弁当も大好きだよ」
「じゃぁどうして?」
「そこが人間の罪深いところだよ。まりあのお弁当とは比較にならないのにさ、たまにはお店の何かとかコンビニの何かを食べたいって思ってしまう。ごめん、ほんとうにごめん」
「う……そ、そうなの?」
「それに……毎日つくってもらうのはまりあに負担をかけて申し訳ないという思いもあって」
「そんな、気を使わなくてもいいのに……」
「おれの言い方が悪かったよな、ごめん……まりあに余計な不安を与えて」
和磨、ここでまりあを真正面からギュッと抱きしめた。ムニュっと豊満なふくらみのやわらかい弾力モロ当たりでめちゃくちゃキモチいい。温かくいいニオイが超ぜいたくに広がって信じられないような抱き心地を加速させる。
「和磨くん……ごめんなさい、取り乱したりして」
「いや、悪いのはおれだよ、おれの方こそごめん……」
和磨、いまのはおれが悪いとか、まりあが一瞬見せたちょっと怖い感じは気を付けさえすれば今後は出ないだろうとと思い直す。そして顔を赤らめているまりあにゆっくり顔を近づけ、もう一度唇を重ねていく。
「ん……」
「ぁ……んぅ……」
2人の唇がたった今発生した一瞬の取り乱しを無かったことにしようと、許し合い愛し合う。
「先輩、おはようございます」
内田由紀が朝にそう言ってきた時は特になんとも思わなかった。おはようとにっこり返すだけの男だった。しかし昼になったらいっしょに昼ご飯へ行きましょうと由紀から誘われるとだまってはいられない。
「なんだよ、おれにべったりして」
和磨がこう言うと由紀はニコっとして、いっしょに昼ご飯をと誘うくらいいいじゃないですかってセリフをニッコリ顔で放つ。しかも周りにけっこうな仲間がいるのに、やや大きめの声で言う。それは何かを心得ているようなあざとさを少々思わせる。
「いや、おれ……ひとりがいいからさ」
「みんな言ってますよ先輩、いつもひとりでどこに行って昼ご飯を食べているんだろうって」
「別にいいじゃないか、人にはそれぞれ尊重されるべきプライバシーがあるんだから」
「ふむ……」
話しながらビルから出たら、由紀は歩き出す和磨のとなりに位置して話を続けた。
「先輩、プライバシーとか正論を言えば全部通ると思っているんですか?」
「なんだよ、正論がダメなら世の中はグチャグチャになるじゃないか」
「先輩のプライバシーが正論なら、周囲の人間とかわたしが先輩を気にするのも当然なんです。だってそうでしょう、同じ会社に勤めていて同じ場所で仕事をしている。それはもう先輩一人で生きているってわけじゃないです。プライバシー論より協調論が優先される、そう思いませんか?」
それはなかなかのご意見だった。それを言われると反論は子どもっぽいって流れに持っていかれる。和磨はまりあの作ってくれた弁当をひとりで味わいたいわけであるが、由紀が付きまとう気マンマンだから態度を変えるしかなかった。
「おれ、公園で弁当を食べるんだ」
「あ、だからカバンを持ってでるんですね?」
「おれといっしょに食べるとか思うんだったら、コンビニで何か買う方を進める」
「わかりました」
こういうやり取りを経て由紀はコンビニで昼ご飯にするパンだのコーヒーだのを買った。そうまでしてついてきて、いったい何を聞きたいんだ? と和磨がこぼすと、にっこり顔でこう返す。
「最近ちょっと変わったなって、そういう先輩はいいなぁと思っているんです。以前よりいい感じで胸キュン」
「それはうれしいな」
「でしょう? だったら先輩もわたしに興味を持ってはどうかなと」
「う……む……」
公園に向かって歩きながら和磨は内心ためいき。それまで相手にされなかったというのに、まりあって愛しい存在が出来て心が大らかになると、なぜか周囲の女が自分に興味を持ったりする。それはちょっと皮肉っぽいと思わずにいられない。
「よいしょっと」
お目当ての公園についたらいつもの席ことけっこうデカい木のテーブルにカバンを置いて腰を下ろす。
「ねぇ、先輩……」
「うん?」
「お弁当って……誰につくってもらっているんです?」
「だ、誰って……」
「女性でしょう? 女性ですよね? 彼女ですよね? 先輩って彼女とかいるんですよね?」
由紀はそこを突きたいって訴えるような顔で和磨を見る。あぁそうだよと言いたい、26歳の男はそう思う。そう言えたら話は終わるのだろうというのがふつうだ。しかしまりあがどういう存在かと考えると、言ったら大変な事になりそうって思いが先に立つ。
「女性ではあるけど、母親だ。彼女じゃない」
「お、お母さん?」
由紀、赤い顔をして立ち上がる。そして向かいに座る和磨が広げたお弁当の中身に目をやり黙っていられない。
「お、お母さんがハート模様のお弁当を作るんですか?」
そうだった、まりあの極上手作り弁当というのはハート型があっちこっちにあふれている、言うなれば愛の結晶弁当。
「あっと……おれの母っておちゃめな人だから……ハハ」
「むぅ……」
由紀、一度は黙った。しかしチョコレート味の何やらを食べたり、コーヒーをごくごく飲んだりしながら言い出す。
「お母さんに毎日お弁当を作らせるって、先輩の年齢を考えたら親不孝じゃないですか? お母さんに余計な負担をかけている」
「ぅ……そ、そんな事は……」
「ひとついい提案があります」
「なに?」
「わたしが作ってきてあげてもいいですよ」
「ブッ!」 ゴホゴホ……」
「やだ先輩、中学生の男の子みたいって反応……かわいい」
「年上にかわいいとか言うな。そ、それは要らない……」
「どうしてですか?」
「ど、どうしてって……」
「わたしはさっき先輩に気があるって正直に言いました。そして次はお弁当を作ってあげたいとか言っているんです。ダメですか? それってつめたく要らないって蹴られるようなひどい話ですか?」
「い、いや……その、内田に迷惑がかかるかと思ってさ」
「だいじょうぶです。わたし早起きは得意」
「でも内田に迷惑がかかる。だってそうだろう? お弁当を作ってあげるって事は、周りからあれこれ言われるわけで」
「先輩ってバカですか? わたし先輩に気があるって言ったんですよ? 周りがヒソヒソやるなんて大歓迎」
「ぅ……」
「先輩……わたしみたいな女って好みではないですか?」
「い、いやそういうわけではないけれど」
「わたし、ブラのサイズはFカップだからけっこう巨乳かなぁと」
「なんだよ急に……」
「だって……以前はよく先輩にチラチラ見られていたのに、急にその熱量が下がってさみしいって思っていたから」
「悪かった、あやまる」
「いいんですよ、男性はそういうモノです。いいですよね? お弁当を作ってきても、先輩のお母さんだって楽になれますよ」
「い、いや毎日はダメだ、内田にも迷惑」
「じゃぁ、週に3日」
こんな感じで和磨は由紀にグイグイ押されていった。そして彼は思わずにいられなかった。こういう展開……まりあと出会う前に起こればよかったのになぁと。
「な、なぁ内田」
「なんですか?」
「おれなんかのどこがいいんだよ。他にもっといいやつがいるだろう? そっちに行けばいいじゃないか?」
「そんな逃げるのがうまいオジサンみたいな言い方をしてもダメですよ」
由紀曰く、興味を持った男性に対して一生懸命になったら尽すという経験をしてみたい。それが実を結ぶならバッチグー、実を結ばなかったとしても懸命にやってダメなら仕方ないとあきらめが付くのでよしとの事。
「じゃぁ、いいですね? 明日は2人でわたしのお弁当を食べるで」
「わ、わかった」
押され負けしてしまった。そして少量の罪悪感が胸に沸いてしまった……と思う和磨だった。さすがに仕事が終わった後で、遊びに行きましょうって由紀からの誘いは断った。そんな事してまりあ一筋と決めた心がグラついたらどうすると思うせいだ。
「ただいま……」
本来なら冴えない空間って場所に戻ってきた。まったくもってつまらないと思ってきたアパートだ。でもドアを開けたら、エプロンをかけたまりあが出迎えてくれる。それだけでアパートの色がとっても豊かになったような気がするのだった。
「おかえりなさい、和磨くん」
笑顔で走り寄ってきたまりあ、豊満でやわらかいふくらみが揺れ動く。
「ただいま」
やっぱりまりあはいいなぁって事で、靴を脱いだら相手の両肩に手を置き、甘くやわらかい唇にキス。そうしてまりあのいい匂いをたっぷりもらい吸いんだら、先にシャワーをするよと言う。ここまではいつも通りだった。
しかし……明日はお弁当いらないとか、これからのお弁当は週に2回くらいでいいよとか伝えたらまりあの表情が変わった。
「え? 明日はお弁当がいらない? これからは週に2回くらいでいい? どうして?」
「あ、えっと、それは……」
和磨は焦った。どういう風に言い訳するかあまりちゃんと考えていなかったのがいけない。
「うあぁぁぁぁぁ!」
突然にブチ切れたまりあ、おどろく和磨を突き飛ばす。そして彼が空間の柱に背中を当て足を滑らせたら追撃。
「うぅんぐぅ!!」
怒りに満ちた目で両手で和磨の首を絞める。
「あぅ、う……ま、まり……」
「なんで明日はお弁当がいらないの? なんで週に2日でいいって話になるの? 一生懸命やっているのに、ただ和磨くんの事だけを考えて作っているのに、どうして要らないとか言われなきゃいけないの!」
まりあの表情が納得出来ない激怒色に染まっている。これは初めて見る姿だから和磨は死ぬように大慌てで手を離してくれとアピール。
「ハァハァ……」
「どうして? どうして明日はお弁当がいらないの? ま、まさか……わたし以外に好きな女ができたとか言うんじゃ……」
「ち、ちがうよ、そうじゃないよ」
「じゃぁなに?」
和磨、まりあを見ながら内心思った。内田有紀って同僚女子のことを正直に言うのは危ない気がする……と。
「おれはまりあが世界で一番大好きだし、まりあのお弁当も大好きだよ」
「じゃぁどうして?」
「そこが人間の罪深いところだよ。まりあのお弁当とは比較にならないのにさ、たまにはお店の何かとかコンビニの何かを食べたいって思ってしまう。ごめん、ほんとうにごめん」
「う……そ、そうなの?」
「それに……毎日つくってもらうのはまりあに負担をかけて申し訳ないという思いもあって」
「そんな、気を使わなくてもいいのに……」
「おれの言い方が悪かったよな、ごめん……まりあに余計な不安を与えて」
和磨、ここでまりあを真正面からギュッと抱きしめた。ムニュっと豊満なふくらみのやわらかい弾力モロ当たりでめちゃくちゃキモチいい。温かくいいニオイが超ぜいたくに広がって信じられないような抱き心地を加速させる。
「和磨くん……ごめんなさい、取り乱したりして」
「いや、悪いのはおれだよ、おれの方こそごめん……」
和磨、いまのはおれが悪いとか、まりあが一瞬見せたちょっと怖い感じは気を付けさえすれば今後は出ないだろうとと思い直す。そして顔を赤らめているまりあにゆっくり顔を近づけ、もう一度唇を重ねていく。
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