息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

jun( ̄▽ ̄)ノ

文字の大きさ
150 / 223

150・閻美って爆乳女にある心の隙間とプライド8

しおりを挟む
150・閻美って爆乳女にある心の隙間とプライド8

 
「ん!?」

 息吹、眼前に出現した氷の世界を空中にて眺めおどろく。

「これが閻美の内面?」

 スタっと氷の上に着地して周りを見渡す。閻美という女のイメージからすると、意外というよりは何かのまちがいと思うほど冷えた氷だらけ。まるで南極もどきにでもいるみたいだった。

「よく来たな、息吹」

 声がしたので振り返ると、白い冷気が揺らめいていると目にする。

「エローゼ星人か」
 
 息吹に言われたエローゼ星人、親切にもこの場の説明というのをし始めた。これは閻美という女のプライドがあまりに高いからいけないのだと。

「なんせこの女、プライドが高くて燃え盛るようだった。そこでそれを制御するためにこうやって凍らせた。そうだよ、あまりにプライドが高くて熱いから、今度はこんな風に氷漬けって極端になる。もっともこの女の場合、ここまで氷漬けにしてもまだ熱を持っている。わたしがこの体でセックスしようって動きを止めたりしたからな、おそろしいモノだよプライドというのは」

「どうやらエローゼ星人とかにはプライドって言葉が無いらしいな」

 息吹、ここで青い炎を纏うと思った。ところが急に周囲の温度が下がり寒さに負けて感覚が動かせなくなる。そして刀をビシビシっと凍り付いていく。いや、息吹の足元もいきなり凍っていくではないか。

「どうした息吹、プライドとか何とか言っても低温には勝てないか? まぁ、ムリもないかな、ただいまはマイナス180度、宇宙ではありふれた数字だが、おまえには厳しいかな?」

 揺らめく白い人魂みたいなモノは動きづらくなった息吹に接近すると、シュルシュルと巻き付く。

「く……」

「息吹、言え! 閻美の体を乗っ取ったこのわたしと愛し合うと。そうしたら凍死さえないで済む」

「誰が言うか」

「おまえもプライドとかいうのか、どいつもこいつもほんとうに忌々しい! 息吹おまえなんか殺してやる」

 エローゼ星人に巻き付かれ体が凍り付いて行く息吹だが、ここで相手を気遣うように言った。

「まとわりついたからにはおまえを逃がさないぞ」

「なに?」

「マグネティック・フォース!」

 叫んだ息吹の体にビシっと引っ付くエローゼ星人だった。。激烈に引き付けられて離れることができなくなった。

「な、なんだ……離れない」

「エローゼ星人、プライドの温度を甘く見るなよ!」

 ここで息吹の体がグワっと赤くなり、マイナス180度を逆行するように熱くなっていく。すると引っ付いているいるエローゼ星人は悶えるわけだが、その動きがこすれ合いとしてさらに温度を高めてしまう。

「あ、熱い……」

「燃えて消滅しろ!」

 グワーッと両腕を横に広げた息吹、真っ赤な炎が火柱として立つ。それと同時にエローゼ星人の断末魔が響き渡る。そうしてその姿は完全に空気の中へまぎれるかのようにして消え去った。

 そうして息吹は屋上に舞い戻った。すると仰向けに倒れている閻美にかすみが声をかけているって姿を確認。

「あ、息吹くん。敵は? エローゼ星人は?」

「安心しろ、燃やしてやった」

「やった! さすが息吹くん。ただ閻美さんがなかなか目を覚まさないんだよ。どうしよう」

「おれが起こそう」

 グッと屈んだ息吹、仰向けで目を綴じている閻美の頬に手を当てる。そして起きろ! とメッセージ込めたエナジーを送る。

「ぅ……」

 ブルッと震えた閻美の両目がスーッと開く。そして息吹と目を合わせると、なんだ急に! と慌てる。

「閻美さん、息吹くんは……」

 かすみが説明しようとしたら、息吹はそれを止めた。何があったか知らないもしくはきれいに忘れたというなら、それでもいいとして言わないでおく。

「く……」

 立ち上がった閻美、ややズキっと痛む額に色白な手を当ててつぶやく。何やら変な夢を見たような気がすると。それから息吹に目をやって、少し顔を赤らめながら問うた。

「な、なぁ息吹……」

「なんだ?」

「そ、その……息吹は、プライドの高い女とかどう思う?」

「どうって?」

「好きか嫌いかで言えば?」

「その2択なら好きだぞ」

「ん……どうして、なぜってプライドが高い女は面倒くさいとか思ったりしないのかなって」

「いいじゃねぇか面倒くさくても、閻美は閻美だ。おれはその魅力が好きだぞ?」

「ん……」

 閻美がポッと赤くなると、この感じはだまっていられな! とばかり、かすみが息吹の横にピタッと密接。そして息吹の腕をふっくら巨乳に抱き寄せ、上手に甘えた感じを浮かべ……チラっと閻美をに目をやる。

「くぅ……」

 嫉妬しているような表情が閻美に浮かぶ。それを見てかすみはにっこり顔で言ってやる。

「ダメですよ閻美さん、ほらプライド、プライド。プライドを忘れたらダメ、崇高にして孤独な心で生きましょう! 孤独こそプライドの高み」

 言ってから少しだけベー! っとしてやるのだった。それを見た閻美は腕組みをし、腹立たしそうに小さな声で地面につぶやき落とすのだった。

「やっぱりプライドなんかいらない……かな……」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

訳あり冷徹社長はただの優男でした

あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた いや、待て 育児放棄にも程があるでしょう 音信不通の姉 泣き出す子供 父親は誰だよ 怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳) これはもう、人生詰んだと思った ********** この作品は他のサイトにも掲載しています

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

10秒で読めるちょっと怖い話。

絢郷水沙
ホラー
 ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)

前の野原でつぐみが鳴いた

小海音かなた
恋愛
鶫野鹿乃江は都内のアミューズメント施設で働く四十代の事務職女性。ある日職場の近くを歩いていたら、曲がり角から突然現れた男性とぶつかりそうになる。 その夜、突然鳴った着信音をたどったらバッグの中に自分のものではないスマートフォン入っていて――?! 『ほんの些細な偶然から始まるラブストーリー』。そんなありきたりなシチュエーションにもかかわらず、まったく異なる二人の立場のせいで波乱含みな恋愛模様をもたらしていく――。

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、10人の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。

処理中です...