息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

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210・(Σの輝き)身長40mになった爆乳女子、団子を食い止めろ 4

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210・(Σの輝き)身長40mになった爆乳女子、団子を食い止めろ 4


「え……あれって……」

 大騒ぎに満ち溢れている領域にやってきた息吹、推定40mの巨人というのを目にして立ち止まる。右の人差し指で頬をかきながら、あれは御手洗団子なのか? とつぶやく。しかし悩んでいる場合ではなさそうだから、出来るだ近くに向かって走りながら叫ぶ。

「団子、御手洗団子!」

 その声を聞いた悪い団子、ん? と目を下に向ける。すると大勢が逃げていくとは反対に向かってくる男がいると認識。

「息吹」

 ほんの一瞬……団子の豊かな胸がドキッとしたように思われた。しかし今はネガティブな側面が圧倒的につよいので、すぐさまグッと右手を握る。そうして叫びながら息吹に向かって振り下ろさんとする。

(ゲッ……食らったらやばそうだ)

 息吹が思ったと同時に団子の右ストレートが斜め上から向かってきた。

「息吹!」

 吠えた団子の右ストレートが道路に直撃。豪華な効果という感じで砕けたモノが宙を舞う。

「うん?」

 ふっとそばにあるビルに目をやると、息吹が屋上めがけて垂直の壁をかけ上がっていく姿あり。それを見て団子は感心する。

「ゴキブリか!」

 ドーン! ビルに放たれるにぎった拳のストレート。

「たのむ、ゴキブリって表現はやめてくれ……」

 ハイスピードで屋上にたどり着いた息吹、巨大化した相手と向き合う。それはそれは圧巻な絵姿。

「団子、巨大化した理由は?」

「知るか。でもおそらく、腹を立てていたから怒りエネルギー作用したって事だろうとは思うぞ」

「怒りエネルギー? なんで、何に対して腹が立つんだ?」

「知れた事……どいつもこいつもわたしをブスだとか言いまくるからだ。人の爆乳って特徴だけはしっかり見るくせに、その時だけは呆けたような顔をするくせに、顔を見たら露骨に興ざめって感じになる。そんなにあれか、そんなに美人がいいのか。男は女に対して顔の良さと乳のボリューム双方を求めるが、おまえはそんなに素晴らしいのかよ! って話だ」

「そんなの気にするなよ」

「そんなの……だって?」

「そうだ。おれに言わせれば団子は魅力的だ」

「ふ、ふん……どうせ口先だけ」

「いや、そんな事はない。おれは団子はいい女だと感じていた。それは中身がいいからだろう。そうだ、人間男であれ女であれ結局は中身。それだけで団子は贅沢な魅力的だ。でもまだ続きがある」

「つ、続き?」

「聞きたいか?」

「き、聞きたいっていうか……言わないとビルを破壊する」

「おれから見れば団子はふつうにかわいいぞ。それで爆乳とか贅沢だろうおまえって話で、ネガティブになる必要ないのに……もったいない……と言いたくなる。どうせなら明るい方を取れよ、その方がいいぞ、絶対に」

「ぅ……」

 悪い団子、不本意だと思いながら豊満なふくらみ内部にドキドキがこみ上げてくるのを感じる。

「な、なぁ……息吹」

「なんだ?」

「そ、それならさぁ、わたしを魅力的だって言ってくれるならさぁ、この胸に来て欲しいな。感じさせてくれたら……うれしいって言わせて欲しいな」

「なんだそれ、どういう意味だ」

「く、元ホストのくせにニブイやつ。今のわたしのこの谷間に来い。しばらく息吹を谷間に入れてホクホクキブンを味わいたい。そうしたらネガティブも解けるってモノだ」

「いやいや、そういうのは」

「なぜ、この話の流れでなぜ拒む!」

「いや、団子……死ぬ前のおれだったら、復活する前のおれだったら喜んでやったような気がする。でもいまは、一度死んでよみがえって悟りっぽいのが頭と感情にあるので、そういうのはしたくないんだよなぁ」

「なんだ、結局言うだけじゃないか。女をなだめるようなやさしい事を言っておきながら、結局は中身のない空っぽ発言ってことじゃないか」

「でも……」

「でも、でもなんだ」

「おれのプライドっていうのもあるが、相手が団子だからそういう事をしたくないってキモチもあるんだぞ。せっかくいい女なんだから、そういう話で自分を貶めなくてもいいだろう……と言いたくなる、そういうのも込みだ」

「ん……ぅ……」

 悪い団子の勢いがどんどんしぼんでいく。これで世界は平和に戻ったなんて、そんなナレーションが登場してもおかしくない感じになっていく。

 が、しかし! 隣のビルからサラリーマンたる男性がデカい声で団子に向かって叫んだ。

「どうせなら脱げよ。顔はマズいけれど乳はミルクタンクってレベルなんだから、裸で乳を見せびらかして暴れろよなぁ。それくらいやれよな、どうせおまえはブスなんだからさぁ」

 この声でおだやかになりかけていた事態が盛り返されてしまった。団子にボッと赤いオーラが浮かび上がる。

「団子、イチイチ反応するな。あんなやつの言う事と、このおれが言う事だったら、どっちを取るっていうんだ」

 息吹はそう言ったがダメだった。一度静まりかけたモノが勢いを取り戻すと、前より性質が悪くなる、それがこの世の掟。

「うっかり無意味にやさしい女となるところだった。でもやっぱり腹が立つ。こうなったらもう破壊に殺戮を展開するしかない」

 言い終えた団子、何をする気か両手をグッとにぎると顔面を真っ赤にし始める。それからゆっくりと顔を上に向けていくと、数秒してから……忌々しい男がいるビルの屋上めがけて顔をまっすぐに向ける。すると超劇的な出来事が起こったりする。

―ゴォーー

 団子の口より放たれしぶっ太い炎、それがビルの屋上を焦がした。真っ黒でとても食えない食パンもびっくりって惨状になった。

「マジか……怪獣かよ」

 息吹は青ざめた。しかし勢いづいた団子はうれしそうな顔をすると、ちらっと息吹を一瞥してから言う。

「よし、今度はここから〇〇タワーを破壊してやる」

「アホか、あれは地元のシンボルだぞ」

「ふん、わたしを怒らせた男たちが悪い。そいつらに身をもって償わせればいいんだ。一生奴隷にして死ぬまで働かせればいいんだ」

 団子が押せ押せモードに突入しかかっている。このままでは二足歩行の怪獣と変わらなくなる。

(あの炎……撃退とか跳ね返し……できるか……)

 息吹はたった今目にしたすさまじい炎に恐怖する。が、団子がシンボルタワーを破壊するより前に行動あるのみだった。
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