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エロい話、メス犬モードのスイッチ?
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エロい話、メス犬モードのスイッチ?
「暇つぶしには最適だよ」
ニヤニヤ顔の奏楽がそう言ったのは、ネットのあるページの事だった。
―女のオーガズム美学―
タイトルはバイブルっぽいが、読んだ奏楽に言わせるとバカすぎて笑えるとのことだった。しかし由良には笑えなかった、いやそれどころか捕獲されたみたいに引き込まれた。
「ほんとう? これってほんとうの?」
スマホの画面にグワーっと顔を近づけるほど興奮してしまった。
「えぇ……女性がセックスでオーガズムに達すると、快感という名のルリかごに包まれ、やさしい波がやってきては引いていくのくり返しでそれが末長く続くって、そんなの極楽切符じゃん、ほんとうに? ほんとうならセックスしまくりにならない?」
次の日、日曜日、由良と奏楽は散歩という健全行為の中で、中エロくらいの会話をやり始めた。
「奏楽、わたし……全然笑えなかった」
「あ、あのページに書いてあったこと? あんなの絶対ウソに決まっている」
奏楽いわく、あんな夢みたいな快感が得られるなら女は絶対にセックスしまくり、それこそ警戒心を持たない女ばかりになる」
「奏楽って意外と大人?」
「そうかもしれないけれど、由良が意外と子どもって事はありえるかも?」
ニッと笑った奏楽は中1であり、同じ中1の由良にしてみればちょっと面白くない。
「でもさぁ、やってみたら……あそこに書かれていたことは事実かもしれないじゃんか」
「え、由良ってマジであれを読んで胸キュンしたの? だったら勧めたわたしが悪者になってしまう」
奏楽としては2人でいっしょに「あれってバカだよね」って笑いのネタにしたかった。だが由良が恋の始まりを予感させるような表情だから、これはヤバいって事で「ないない、それはない」と力説。
「だいたいさぁ由良、あれに書いてあるのが事実だったらさぁ、ぶっちゃけオナニーでも得られるんじゃないの? やる事の土台は一緒なんだし」
「でも奏楽、愛するパートナーがいるセックスと、ひとりでやるオナニーは違うと聞くけど?」
「じゃぁ、悠人とセックスしちゃえばいいじゃん」
奏楽は切り札的にセックスすれば? という表現を持ち出した。いくらFカップって巨乳でも中1の由良が同じ年齢の悠人とセックスするのは危険極まりない、だから由良のテンションは下がると思った。
「セックスかぁ……悠人とセックス……」
由良がポッと赤くなる。やだ、何言っているの? って反応ではなく、セックスする? 的な反応。
「こらこら、いくらなんでも中1でセックスはない、それはない」
奏楽にそう言われた由良、中1でセックスは考えないとか言いつつ、試せる方法はないのかなぁと未練いっぱい的な声を出す。
(うわ、これってうかつなこと言えない。テキトーな事を言ったら由良はそれをやりそうな気がする)
「セックス……」
ボーッとなった由良、思わず車にひかれそうになった。アホか! と怒った奏楽、由良がエロい意識にハマり過ぎないようにするため、あえてきびしい事をつぶやいて目を覚まさせようとする。
「由良ってさぁ、エロ度が高すぎない? もしかしてメス犬モードですか?」
こう言えば傷つく、そしてエロいことばかり考えるのはやーめた! って言うだろうと思った。でも由良の返しはちがった。
「メス犬……そうかもしれない、わたしメス犬って表現が似合うかも」
「ブッ!」
奏楽は立ち止まり、由良の両肩をつかんでジーっと真顔で見つめた。
「エロいのはたのしいよね、うん、わたしもエロいの大好き。でもそればっかり考えるのはよくない。甘いモノを食べ過ぎて虫歯になるのと似たようなもんだよ」
「そ、そうだね」
いま、そうだね……とか言った由良であるが、奏楽は分かった。由良が何を考えているかを。そう、Fカップ女子の頭の中はある考えでいっぱい。悠人とのセックスはしたいけれど中1ではさすがに。だったらセックスしないでセックスと同じ快感を得て、読んだのと同じようなオーガズムを得られないか?と、しばらくそれしか考えられないと。
「あぁ、ヤバい事したかも……」
由良と別れた帰り道、奏楽はけっこう本気で心配する。
人の生き方が決まる瞬間はどこかにあり、それは10代の頃がもっとも発生する。
「まさか……なぁ、わたしがあれを見てみて! とか進めたのが原因で、将来の由良がエロい仕事に就くとか、そんな事はないよねぇ……あったらわたしのせいになるのかな」
ちょっと想像してみた。20歳くらいの爆乳って由良がAVギャルとかなんとかでけっこう当たって有名人になり、インタビューを受けてこう答える。中1のとき友だちが進めてくれたエロいのがきっかけでこの道に進んだんです、あのときの友だちに感謝しています……などと言っているシーンを。あぁ、やめてくれ……と、左手を額に当て表情を歪めずにいられない奏楽がいた。
「暇つぶしには最適だよ」
ニヤニヤ顔の奏楽がそう言ったのは、ネットのあるページの事だった。
―女のオーガズム美学―
タイトルはバイブルっぽいが、読んだ奏楽に言わせるとバカすぎて笑えるとのことだった。しかし由良には笑えなかった、いやそれどころか捕獲されたみたいに引き込まれた。
「ほんとう? これってほんとうの?」
スマホの画面にグワーっと顔を近づけるほど興奮してしまった。
「えぇ……女性がセックスでオーガズムに達すると、快感という名のルリかごに包まれ、やさしい波がやってきては引いていくのくり返しでそれが末長く続くって、そんなの極楽切符じゃん、ほんとうに? ほんとうならセックスしまくりにならない?」
次の日、日曜日、由良と奏楽は散歩という健全行為の中で、中エロくらいの会話をやり始めた。
「奏楽、わたし……全然笑えなかった」
「あ、あのページに書いてあったこと? あんなの絶対ウソに決まっている」
奏楽いわく、あんな夢みたいな快感が得られるなら女は絶対にセックスしまくり、それこそ警戒心を持たない女ばかりになる」
「奏楽って意外と大人?」
「そうかもしれないけれど、由良が意外と子どもって事はありえるかも?」
ニッと笑った奏楽は中1であり、同じ中1の由良にしてみればちょっと面白くない。
「でもさぁ、やってみたら……あそこに書かれていたことは事実かもしれないじゃんか」
「え、由良ってマジであれを読んで胸キュンしたの? だったら勧めたわたしが悪者になってしまう」
奏楽としては2人でいっしょに「あれってバカだよね」って笑いのネタにしたかった。だが由良が恋の始まりを予感させるような表情だから、これはヤバいって事で「ないない、それはない」と力説。
「だいたいさぁ由良、あれに書いてあるのが事実だったらさぁ、ぶっちゃけオナニーでも得られるんじゃないの? やる事の土台は一緒なんだし」
「でも奏楽、愛するパートナーがいるセックスと、ひとりでやるオナニーは違うと聞くけど?」
「じゃぁ、悠人とセックスしちゃえばいいじゃん」
奏楽は切り札的にセックスすれば? という表現を持ち出した。いくらFカップって巨乳でも中1の由良が同じ年齢の悠人とセックスするのは危険極まりない、だから由良のテンションは下がると思った。
「セックスかぁ……悠人とセックス……」
由良がポッと赤くなる。やだ、何言っているの? って反応ではなく、セックスする? 的な反応。
「こらこら、いくらなんでも中1でセックスはない、それはない」
奏楽にそう言われた由良、中1でセックスは考えないとか言いつつ、試せる方法はないのかなぁと未練いっぱい的な声を出す。
(うわ、これってうかつなこと言えない。テキトーな事を言ったら由良はそれをやりそうな気がする)
「セックス……」
ボーッとなった由良、思わず車にひかれそうになった。アホか! と怒った奏楽、由良がエロい意識にハマり過ぎないようにするため、あえてきびしい事をつぶやいて目を覚まさせようとする。
「由良ってさぁ、エロ度が高すぎない? もしかしてメス犬モードですか?」
こう言えば傷つく、そしてエロいことばかり考えるのはやーめた! って言うだろうと思った。でも由良の返しはちがった。
「メス犬……そうかもしれない、わたしメス犬って表現が似合うかも」
「ブッ!」
奏楽は立ち止まり、由良の両肩をつかんでジーっと真顔で見つめた。
「エロいのはたのしいよね、うん、わたしもエロいの大好き。でもそればっかり考えるのはよくない。甘いモノを食べ過ぎて虫歯になるのと似たようなもんだよ」
「そ、そうだね」
いま、そうだね……とか言った由良であるが、奏楽は分かった。由良が何を考えているかを。そう、Fカップ女子の頭の中はある考えでいっぱい。悠人とのセックスはしたいけれど中1ではさすがに。だったらセックスしないでセックスと同じ快感を得て、読んだのと同じようなオーガズムを得られないか?と、しばらくそれしか考えられないと。
「あぁ、ヤバい事したかも……」
由良と別れた帰り道、奏楽はけっこう本気で心配する。
人の生き方が決まる瞬間はどこかにあり、それは10代の頃がもっとも発生する。
「まさか……なぁ、わたしがあれを見てみて! とか進めたのが原因で、将来の由良がエロい仕事に就くとか、そんな事はないよねぇ……あったらわたしのせいになるのかな」
ちょっと想像してみた。20歳くらいの爆乳って由良がAVギャルとかなんとかでけっこう当たって有名人になり、インタビューを受けてこう答える。中1のとき友だちが進めてくれたエロいのがきっかけでこの道に進んだんです、あのときの友だちに感謝しています……などと言っているシーンを。あぁ、やめてくれ……と、左手を額に当て表情を歪めずにいられない奏楽がいた。
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