ガールズHマインド(女の子だってスケベ心いっぱい)

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正義の味方、パイ・マイ・ミー6

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正義の味方、パイ・マイ・ミー6

「ハァハァ……」

 開けたシャツの下は豊満なスポーツブラ、でもって下は短パンでありながら、腹部にすごい傷と出血を持った女子が由良とユリの前に立つ。

「あなたたち……高校生……じゃないわね、中学生なのね?」

「そ、そうですけれど……」

「正義を愛する心はある?」

「はぁ?」

 由良とユリは軽い側面抱き合いしながら、ヤバい人、はっきり怖いですとガクブル。

「答えて、正義を愛する心はある?」

 女がそう言ったとき、偶然的に目が合ったユリとしては、あります! と言うしかない。

「そうよね、2人ともピュアな心を持っているって感じがするわ」

 腹部を抑えハァハァやっているモノからすぐには理解できない前置きをされると、由良とユリは言いたくなった、早く病院に行ってくださいと。

「では、ハァハァ……つ、つぎにとっても大事な質問よ。偽りのない心で答えて」

 女はガクブルが止まらない2人の女子を見ながら、最重要たる質問を投げつけた。

「あなたたちは……エロに寛容かしら?」

「はい?」

「つ、つまり……ぅぐ……あ、あなたたちは人にとってエロいは大事な事と理解している? エロいとか今や死語なスケベとか、そういうキーワードを忌み嫌ったりしていないか? ってことよ」

 すると由良もユリもポッと顔を赤くして、まぁ、人間はエロい生き物だよねとつぶやく。さらに続けて、エロすぎるのは問題だとしても、人がエロい事を考えなくなったら基本的に何かが終わってしまうような気がすると素直なキモチも述べた。

「そ、そうよ、その通りよ。人にとってエロスは生きていくために必要な栄養。その栄養を悪と考える人が最近増えている。いいえ、社会全体がそうだと言えるわね。それはまちがっているのよ、自分たちがかしこいとカン違いする人や社会に幸せは訪れないの」

 深い気がする、全然話が見えなくて理解できないけれど、深いという気だけはする……と由良とユリが同時に思った。

「む……」

 スポブラ女子は由良とユリに対し、抱き合うのを止めてまっすぐ前を向いて座りなさいと指示。本来なら相手に病院行きを進めたり、もしくはイヤだと指示に逆らうところだが、なんせ怖いからってことで2人は素直に言う事を聞く。

「2人も巨乳ね……特にあなた、推定Fカップってあなたよ、昔のわたしを思い出すわ。あなたたちになら託せる気がする」

 スポブラ女子は血だらけの肩手を腹部から離し、あまりに痛々しい見た目の中で叫んだ。

「秘技、シュパルテン!」

 するとどうだ、たまらず膝をついたスポブラ女子が2人になったではないか。

「え、え、え、え?」

 由良とユリが両目をまん丸にしておどろく中、2人のスポブラ女子がつけていた指輪を離し、片方は由良に、もう片方はユリに渡す。

「ハァハァ……こ、この指輪をつけて……そうすればあなたたちはパイ・マイ・ミーの一員となる。そうすれば特殊能力があり、ダーク・パイ・ミーと戦えるようにもなるわ」

 言われて指輪を受け取った由良とユリ、いったいなんすか? と理解不可能ではあるが、特殊能力って響きには惹かれた。

「その気になれば空だって飛べるわ、もちろん体力はすごい消耗するけれどね」

 空だって飛べる! なんて言われたら、たとえ女子でも冒険心が突かれてビリビリさせられる。

「あなたたちだって……好きな男の子とかいるでしょう? 仮に同性愛でなかったとしても、恋愛して愛し合いたいというあこがれを持っているはず。だから立ち上がって欲しいの。いまの世の中はきれいになりすぎている。だからダーク・パイ・マイ・ミーが付け入る。エロは人にとって大事な事と、エロの重要性を守るためにあなたたちに戦って欲しい。だいじょうぶ、指輪をつければ何となくでも理解は広がるはずだから。お願いよ、同じ女として……同じ巨乳として、このお願いを受け取って欲しい」

 苦しそうに血を吐くスポブラ女、分裂が解除され汗いっぱいの一体になってしまった。でもまだ大事な説明があるとして話を続ける。

「分裂して、わたし本体と分裂体の2人で指輪を指輪を渡した。これって卑怯な発想なのよね。だからあなたちは指輪をつけても分裂技は使えない。ただ、ひとつだけ大事な事あるの」

「大事なこと?」

 由良がドキドキして心配そうな目をスポブラに向けると、彼女はハァハァと苦しそうにしながらも重要な事を伝える。

「分裂はできないけれど……元の一体に戻る的な発想は可能。つまりあなたたち2人は一定時間融合することが可能」

「融合?」

「そう、いわゆるフュージョンね。もし敵がつよくて困っちゃう! みたいなことになったら、そのときは融合して。そうすればパワーアップするから」

「わ、わかりました」

「ぶほ!」

「だ、だいじょうぶですか? 早く病院に」

 あまりにも傷だらけの中で分裂をやった挙句に長々としゃべったスポブラ女、冷たい地面にばったり倒れ込む。

「ユリ、早く救急車を呼んで」

「わ、わかった」

 こうして2人は血だらけで気絶した女子を救急車に乗せて病院へ送るという役割をこなした。見知らぬ人が倒れていたから通報したということで、2人は厄介ごとに巻き込まれることなく、その日はそのまま解放される。

「指輪……かぁ」

 この夜、由良、ユリ、双方の手元に指輪があった。あまりにも怪しい、着けたら変な呪いでもかけられるんじゃないかと不安にすらなる。

 しかし特殊能力だの空だって飛べるだのって、そういうくだりは心をとらえて離さない。

「着けてみるくらいなら」

 ただの偶然だが2人とも同じ事を考え行動した。それは男子が正義のヒーローになれるとドキドキするのと似たような興奮ゆえだった。

「ん!」

 由良とユリ、指輪をつけた瞬間、自分の中の何かが花開くみたいに感じた。それはオナニーなどで得られるオーガズムなどよりもっと劇的な感覚。人間が神より奪われたモノすべてを取り戻したみたいと表現すればピッタリだと思われた。

「こ、これは……」

 いてもたってもいられない感覚に巻かれた由良、大きい方の窓を開けてベランダに出た。

「できる気がする……」

 由良が中1ながら94cmとかブラはFカップとか、そういう豊かなふくらみいっぱいにドキドキを持ちながら、ベランダの手すりに立とうとするなんて行動を取るには理由があった。

 飛べる気がする! まさにこれである。まるでドラッグ愛好者みたいな頭だが、指輪をつけてパイ・マイ・ミーの一員となったいま、夜空を飛び回れると信じて疑わない。

「ぅ……落ちたら大けが……かっこう悪い事この上ない、末代までの恥さらしになってしまう」

 手すりにまたがった由良、下を見るとちょっと怖くなる。もし飛べなかったら、重力に負けて地面に引き寄せられたら、ただでさえ巨乳で目立つ自分がすごい赤っ恥となるのは必然。

「いや、行く……飛べるんだから」

 由良、ガクガクしながらベランダ手すりに立とうとする。そして顔を上に向け、夜空を照らす星を目にしてから大きな声で叫んだ。

「パイ・マイ・ミー!!!!」

 その瞬間、由良という女子はふつうでは得られない感覚をからだいっぱいに感じた。

「うっひょー!」

 夜空に舞い上がるおのれの体、飛んでいる、鳥のように天使のように空を飛んでいる。

「あぁん、キモチいい!!」

 オーガズムをかみしめるような顔で、由良が夜空を飛び回る。何物にも束縛されず、何物にも邪魔されない夜空をグワーっと勢いよく飛び回る由良は叫ばずにいられなかった。

「これこそほんとうの自由」

 叫ぶ由良の脳からはよろこび物質がドバドバ出まくっていた。だからすぐ家に帰ろうなんて気にはなれず、オーガズムよりキモチいい感覚に溺れまくる。それはあたらしいパイ・マイ・ミー戦士の誕生を意味していた。
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