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イケメン星人、イケメンデス登場5
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イケメン星人、イケメンデス登場5
数日して美和のイケメンデスに対する警戒心はかなり緩くなった。ユルユルとは言わないが、攻め込まれるスキがチラホラ見えるようになっていた。
(そろそろいいだろう)
喫茶店で美和と話をしているとき、イケメンデスは目に魔法を少し込める。それは毒と言われるモノであり、美和の神経がイケメンデスにビリビリシビれ、やがては抱かれずにいられなくなるという流れが起こるのだった。
イケメンデス、これまではとにかく女を手に入れたいと気が急いてばかりだった。だからいま、ゆっくり時間をかけ少女を染めるって展開がたのしいと思っていた。次の段階たる調教にワクワクするってキモチまで抱いている。
そして本日、いつもみたいに話が終わってバイバイというとき、早くも魔法の効果が強めに出る。
「あの……イケメンデス……」
美和は立ち去ろうとしたイケメンデスの上着後ろをつかんだ。
「ど、どうした美和?」
「もうバイバイするの? もう少し……いっしょにいたいって言ったらダメ?」
キタコレ! 苦労させられていたキャラが突然落下モードを発動させるという流れ。
(時間をかけて苦労すると、愛しく見えるように出来ているんだなぁ)
こうなるともうイケメンデスは魚を釣り上げたも同然。したがって焦らずともよいなんて心に余裕が生じる。
「美和、ダメだよ、きみはもう帰らないと」
「どうして?」
「女の子はもう帰らななきゃダメだ」
「まだだいじょうぶ……」
「美和はだいじょうぶでも、美和を心配するおれは気が気じゃない、それでもいいのかい?」
「イケメンデスって……やさしい」
「男は魅力的な女の子はやさしくするしか出来ない生き物なのさ」
「ん……」
いい感じだ、なんかめちゃくちゃ気分がいい! と内心とってもホックホックするイケメンデス。だがそういう高ぶりは表に出さず、いまはただやさしい男を演じることに徹する。
「ねぇ、イケメンデス……」
「なに?」
「帰るから……だからキスして欲しい」
美和がほんのり顔を赤くすると、イケメンデスは唇の重なり合いを望んでいる女子の両肩をつかみ、そしてゆっくり顔を近づけると、額にチュっとひとつプレゼントした。
「額?」
「いまはこれでいいんだよ、美和のことは大切にしたいから」
「はんぅ……」
こうして美和の心はイケメンデスに思いっきり接近。もう抱いて欲しいと口にするのは時間の問題となった。
「じゃぁ、気をつけて帰るんだよ」
「うん……」
美和を見送ったイケメンデス、女をモノにするとはこんなにも快感があふれるモノなのかと身震い。だからこう考える。
「ふつうは男の方から抱きたいとか言わなきゃいけないのだろうけど、勝ち組の男は女の方から言わせることができる。だから言わせよう、あの女子から抱いて欲しいって言葉を言わせてみよう」
美和、イケメンデスに吹き込まれた毒が回ってきたのか、夜になると体がとても熱くなってきた。そして嵐のようなさみしさを胸に感じる。
「あぅ……イケメンデス……なんで今ここにイケメンデスがいないの」
何とも言えないねっとり感に襲われた美和、それを除去するにはオナニーするしかないと動きだす。だが胸に生じたさみしさという穴が埋められない。
「ぅ……オナニーじゃダメなんだ……これってイケメンデスと愛し合わないとダメなんだ」
午後10時、部屋の床に寝転がったまま、脱いでいたズボンを穿く美和、ついに重大な決意を胸の中に入れ込んだ。
「明日……言おう、抱いて欲しいってイケメンデスに伝えよう」
そして時間は流れ翌日、朝からイケメンデスに抱かれたいとばかり考える美和が学校に向かって歩いていると、ユリが声をかけてきた。
「おはよう美和」
「ん、あぁ、ユリ」
まったく心はここにあらず! という美和の声を耳にして一瞬ムッとした。だがユリは美和の顔を見てハッとする。
「美和……ちょっと」
「え、なに?」
「いいから、ちょっと来て」
横道に美和を引っ張り込んだユリ、相手の両肩を掴み顔を近づける。
「顔色がすごく悪いよ美和」
「ちょ、ちょっと調子が悪いだけだよ、ユリはいちいち大げさ」
「美和……」
ユリは心底ゾッとしているような表情そのままに続けた。
「顔が少し緑色っぽくなっていない?」
「えぇ? ユリって目が悪くなっていない?」
「わたしのカン違いかもしれないけれど……なんか目がちょっと大きくなっていない?」
「やめてよ、カエルじゃあるまいに」
美和は不愉快だとばかりユリを振り切って先に学校へと向かっていった。
そして学校が終了すると、美和はジッとしていられない恋に狂ったかのごとく急ぎ足で毎度の喫茶店に向かった。
「イケメンデス」
「美和、今日も安定してかわいい」
「会いたかった」
こうして店の中に入って会話を始めるが、今日はいつもと同じ時間には帰らないと美和が言い出す。
「美和、どうしたの?」
「わたしって……女としての魅力ある?」
「当たり前だろう、どうしたのさ」
「その……イケメンデスって鈍い!」
「え、え?」
美和は顔を真っ赤にすると声のボリュームをぐぅっと下げてから伝えた、抱いて欲しいと。
「美和……」
「今日は抱いてくれるまで帰らないから。もうひとりで悶々とするのはイヤだから」
「美和……」
困惑って表情を浮かべながら、イケメンデスは心の中でぐへへと笑う。
(調教してから抱くつもりだったけれど、こうなるとまずはやるべきをやらなきゃいけないな)
「とりあえず……散歩でもしようか?」
「うん……」
こうして2人は喫茶店を出て、いつもならバイバイするってところを、本日は拡張デーとばかりいっしょに歩き出すのだった。
数日して美和のイケメンデスに対する警戒心はかなり緩くなった。ユルユルとは言わないが、攻め込まれるスキがチラホラ見えるようになっていた。
(そろそろいいだろう)
喫茶店で美和と話をしているとき、イケメンデスは目に魔法を少し込める。それは毒と言われるモノであり、美和の神経がイケメンデスにビリビリシビれ、やがては抱かれずにいられなくなるという流れが起こるのだった。
イケメンデス、これまではとにかく女を手に入れたいと気が急いてばかりだった。だからいま、ゆっくり時間をかけ少女を染めるって展開がたのしいと思っていた。次の段階たる調教にワクワクするってキモチまで抱いている。
そして本日、いつもみたいに話が終わってバイバイというとき、早くも魔法の効果が強めに出る。
「あの……イケメンデス……」
美和は立ち去ろうとしたイケメンデスの上着後ろをつかんだ。
「ど、どうした美和?」
「もうバイバイするの? もう少し……いっしょにいたいって言ったらダメ?」
キタコレ! 苦労させられていたキャラが突然落下モードを発動させるという流れ。
(時間をかけて苦労すると、愛しく見えるように出来ているんだなぁ)
こうなるともうイケメンデスは魚を釣り上げたも同然。したがって焦らずともよいなんて心に余裕が生じる。
「美和、ダメだよ、きみはもう帰らないと」
「どうして?」
「女の子はもう帰らななきゃダメだ」
「まだだいじょうぶ……」
「美和はだいじょうぶでも、美和を心配するおれは気が気じゃない、それでもいいのかい?」
「イケメンデスって……やさしい」
「男は魅力的な女の子はやさしくするしか出来ない生き物なのさ」
「ん……」
いい感じだ、なんかめちゃくちゃ気分がいい! と内心とってもホックホックするイケメンデス。だがそういう高ぶりは表に出さず、いまはただやさしい男を演じることに徹する。
「ねぇ、イケメンデス……」
「なに?」
「帰るから……だからキスして欲しい」
美和がほんのり顔を赤くすると、イケメンデスは唇の重なり合いを望んでいる女子の両肩をつかみ、そしてゆっくり顔を近づけると、額にチュっとひとつプレゼントした。
「額?」
「いまはこれでいいんだよ、美和のことは大切にしたいから」
「はんぅ……」
こうして美和の心はイケメンデスに思いっきり接近。もう抱いて欲しいと口にするのは時間の問題となった。
「じゃぁ、気をつけて帰るんだよ」
「うん……」
美和を見送ったイケメンデス、女をモノにするとはこんなにも快感があふれるモノなのかと身震い。だからこう考える。
「ふつうは男の方から抱きたいとか言わなきゃいけないのだろうけど、勝ち組の男は女の方から言わせることができる。だから言わせよう、あの女子から抱いて欲しいって言葉を言わせてみよう」
美和、イケメンデスに吹き込まれた毒が回ってきたのか、夜になると体がとても熱くなってきた。そして嵐のようなさみしさを胸に感じる。
「あぅ……イケメンデス……なんで今ここにイケメンデスがいないの」
何とも言えないねっとり感に襲われた美和、それを除去するにはオナニーするしかないと動きだす。だが胸に生じたさみしさという穴が埋められない。
「ぅ……オナニーじゃダメなんだ……これってイケメンデスと愛し合わないとダメなんだ」
午後10時、部屋の床に寝転がったまま、脱いでいたズボンを穿く美和、ついに重大な決意を胸の中に入れ込んだ。
「明日……言おう、抱いて欲しいってイケメンデスに伝えよう」
そして時間は流れ翌日、朝からイケメンデスに抱かれたいとばかり考える美和が学校に向かって歩いていると、ユリが声をかけてきた。
「おはよう美和」
「ん、あぁ、ユリ」
まったく心はここにあらず! という美和の声を耳にして一瞬ムッとした。だがユリは美和の顔を見てハッとする。
「美和……ちょっと」
「え、なに?」
「いいから、ちょっと来て」
横道に美和を引っ張り込んだユリ、相手の両肩を掴み顔を近づける。
「顔色がすごく悪いよ美和」
「ちょ、ちょっと調子が悪いだけだよ、ユリはいちいち大げさ」
「美和……」
ユリは心底ゾッとしているような表情そのままに続けた。
「顔が少し緑色っぽくなっていない?」
「えぇ? ユリって目が悪くなっていない?」
「わたしのカン違いかもしれないけれど……なんか目がちょっと大きくなっていない?」
「やめてよ、カエルじゃあるまいに」
美和は不愉快だとばかりユリを振り切って先に学校へと向かっていった。
そして学校が終了すると、美和はジッとしていられない恋に狂ったかのごとく急ぎ足で毎度の喫茶店に向かった。
「イケメンデス」
「美和、今日も安定してかわいい」
「会いたかった」
こうして店の中に入って会話を始めるが、今日はいつもと同じ時間には帰らないと美和が言い出す。
「美和、どうしたの?」
「わたしって……女としての魅力ある?」
「当たり前だろう、どうしたのさ」
「その……イケメンデスって鈍い!」
「え、え?」
美和は顔を真っ赤にすると声のボリュームをぐぅっと下げてから伝えた、抱いて欲しいと。
「美和……」
「今日は抱いてくれるまで帰らないから。もうひとりで悶々とするのはイヤだから」
「美和……」
困惑って表情を浮かべながら、イケメンデスは心の中でぐへへと笑う。
(調教してから抱くつもりだったけれど、こうなるとまずはやるべきをやらなきゃいけないな)
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