ガールズHマインド(女の子だってスケベ心いっぱい)

jun( ̄▽ ̄)ノ

文字の大きさ
85 / 125

イケメン星人、イケメンデス登場6

しおりを挟む
イケメン星人、イケメンデス登場6

 陽が沈んでいく。最初は夕焼けという印象的な絵を描き、次に魔物の到来を予感させるように暗くなって、最後には魔物の潜みを連想させる夜景色が成立していった。

「イケメンデス……まだ散歩するの?」

 さすがに疲れたと思う美和がつぶやく。こちらとしては早くラブホテルに行きたいなんて考えが胸に沸いている。

 イケメンデス、ここで気が急いた。相手を逃がしたくないって焦りではなく、早くパーティーをやろうぜ! って興奮を抑えられなかったってこと。

「美和」

「え、ちょっと」

 イケメンデスは夜中の公園に美和を引っ張り込むと、人目からぐいぐい人目から遠ざかるって場所に美和を連れ込む。

「美和」

 木に美和を押し付け見つめるイケメンデス。相手もノリノリだからたのしい時間が過ごせそうだと浮き立つ。ところが美和は顔を赤くしながらも、ここではイヤだと主張。

「野外でやるなんて信じられない。そんなのロマンスの欠片もない」

 自分になびいている女子からダメだしをされると、イケメンデスの中に怒りが沸いてきた。

「美和ぁ」

「え……」

 ドキッとした美和が見たもの、それは月明かりに照らされるイケメン男の顔がグニュグニュっと歪んでいく。そして人間からカエルみたいな感じへと変貌していく。

「きゃー!!!!!!」

 たまらず大声を出したと同時に、美和がダッシュして逃げる。

「くくく、逃げるがいい、どんどん逃げるがいい」

 カエル人間に戻ったイケメンデス、必死になって逃げる美和の後ろ姿を見ながら余裕の笑いを浮かべる。そして美和は真っ青になって走る。

「ん!」

 このとき、部屋で寝そべりコミックを読んでいたユリが体を起こす。

「美和? 美和がピンチ?」

 ユリ、美和が危険な状態に陥っていると感じた。だからそれを無視して寝そべり続けるなんてできるはずがない。

「美和、いま行くよ!」

 下から靴を持ってきたユリ、ガラっと大きい方のドアを開けてベランダに出る。そして月明かりを見上げて叫んだ。

「パイ・マイ・ミー」

 指輪、輝き、そしてチャイナドレスとなってユリが夜空へと舞上がっていった。

「ゲャァハハハハハハハ!!」

 笑うイケメンデス、そして口から勢いよく発せられる長い舌、それは猛スピードで必死になって逃げていた美和を捕獲した。

「ひぅ!!」

 青ざめる美和、ほんの一瞬は踏ん張る抵抗を試みる。だがすぐさまグイっと引っ張られてしまう。

「や、やだぁ……」

 両目にうっすらぁと涙を浮かべる美和、なぜこんな事に……と泣き叫びたくなる。

 と、そのときだ! 美和を捕獲した舌を口に戻そうとしていたイケメンデス、ふと顔を上に向けた時に見たのである。

「うん?」

 あれはなんだ? 人? いや、そんなわけがない、でも人にしか見えない……などと思った次、やってきたユリが叫ぶ。

「パイ・マイ・ミ―キック!」
 
 ドカっと情け容赦なく飛び蹴りがイケメンデスの顔面に入る。

「ぐぇぇ!!」

 たまらず地面に転がるイケメンデス、美和に巻き付いていた舌が離れる。

「え、ゆ、ユリ?」

 地面に転がってからハッと目を向ける美和、その両目はチャイナドレスになって戦う女という友人の姿を捉えたのだった。

「美和は渡さない」

 そう言って美和を守らんと立ちはだかるユリ、その姿はとても凛々しい。

「ゆ、ユリ……ユリって正義の味方だったの?」

「美和、ここはわたしに任せて早く逃げて!」

 ユリに言われ従い逃げた。しかし美和は安全という場所からそっとバトルを見守る。それは安全なところから見てコーフンしたいではなく、ユリがかっこういいと胸が熱くなっていたから。

(ユリ……チャイナドレスがよく似合っている。しかも巨乳って特徴が目立っていて、それでいてかっこういいとか……)

 こんな風に美和が見守っていると知らないユリがヌンチャクを取り出す。

「ヌンチャクかぁ? そんなモノでこのイケメンデスを倒せるかなぁ?」

 カエル人間は笑った。自分には電光石火って速度で相手を捕獲する舌伸ばし攻撃がある。それと比べれば、超接近戦しかできないヌンチャクなどは明らかに分が悪い。

「おまえ、名前は?」

「ユリ」

「ユリ、おれの女にならないか?」

「カエル人間の彼女になる趣味はない」

「ケッ、だったら……おれに食われろ!」

 怒りを持ってガッと口を開くイケメンデス、その口から下品な舌先が目にも止まらぬ速さで飛び出す。

(ユリ!)

 見守る美和、あの舌にユリが捕まったら……と、たまらず両目を閉じる。

(捕らえた、これで終わり!)

 イケメンデスがそう思って勝利を確信、だがそのとき突如としてユリの体がキュワっと光りだす。そして次の瞬間……たまらない! とばかりにイケメンデスが舌を引っ込めた。すると口から少しばかりの血が滴る。

「ユリぃ」

 憎い……とばかりにユリを見つめるイケメンデスの目は、ユリの体に浮かぶ光がトゲ付きの鎧みたいになっている事を捉える。

「そんなのが速いとか笑止千万! 見せてあげる、ほんとうの速さってやつを」

 いまユリとイケメンデスの距離はそれなりにあり、ヌンチャク攻撃は絶対に届かない。しかもユリはイケメンデスより背が低い。

「おもしろい! その、ほんとうの速さとかいうのを見せてもらおうじゃないか」

 イケメンデスがそう言って笑っていたら、笑っている最中においてユリの姿が眼前にあった。空中に浮かび、機関銃みたいな攻撃を醜いカエルの顔面に与えるところだった。

「カエル、覚悟! おらぁぁぁぁぁぁぁ」

 速い、速い、まるで光が乱舞するような速度でヌンチャクが舞う。ドスドスっとむごたらしい音を立てても、いっさい手加減しないユリがいて、最後は右腕を思いっきり横に振り、鉄の痛みをカエルの頬にプレゼントするのだった。

「ひっでぇ……ユリ……おまえは鬼か……」

 顔面凸凹、お気の毒……となってイケメンデスが冷たい地面にバッタリと倒れる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

妹の仇 兄の復讐

MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。 僕、寺内勇人は高校三年生。妹の茜は高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。 その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

処理中です...