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3・来た! これ運命の出会い2

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3・来た! これ運命の出会い2


「三ツ井くーん!」

 わたしはすべての学校が終了するとすぐさま運命の相手がいる席に足を運んだ。

「な、なんだ?」

 三ツ井光(みつ)はわたしの胸をチラッと赤らんだ顔を横に逸らす。今まではただの目線でしかなかったけれど、今はこの目線がたまらなく愛しい。

「ちょっと、大事な話があるから」

「え、お、おれに?」

「なに、無視するっていうの?」

「い、いや、そんな……」

「じゃぁ、おいで」

「おいでって……」

 わたしがニッコリしてから歩き出すとクラスの中からお決まりのヒューヒュー声とかあれこれが聞こえた。それはわたしにとってみれば勝者が祝福されているという音色でしかない。

「さてと……」

 わたしはほんとうならマックとかそういう所に行きたいのだけれど、とにかくキモチが弾んじゃっているから体育館の裏側にたどり着く。

「三ツ井」

「な、なんだ?」

「さっきのノート見せてよ」

「ノート?」

「巨乳女子のイラストばっかり描いてあるってやつ」

「だ、、だ、ダメだ!」

「なんでそんなに全力で否定するの?」

「だ、だって……」

「だって?」

「恥ずかしい……から」

「恥ずかしいとか言うような奴が小説家になれんの?」

「え?」

「恥ずかしがり屋がいい人なんてまちがいだよ。この世で正しいのはガンガン攻める人だよ」

「なんか言っていることがよくわからないんだけれど……」

「いいから見せろ、いつも人の巨乳っておっぱいをチラチラ見ているくせに」

「わかったよ……」

 わたしはこんな風にしてノートを受け取ると、さてどんなモノかと開けたら、裸とかそういうエロい姿はないけれど、服とかビキニ姿だけれどたしかに巨乳女子、ふっくら豊かでやわらかそうっておっぱいの持ち主がなかなかの絵で色まで塗られている。

「あれ? これって……」

 わたしはあることに気づいたから三ツ井の方を向く。いったい何があったのかといえば、三ツ井の描く巨乳女子というのはわたしに似ているとしか言えないから。

「これってわたしをモデルにして描いたの?」

「ちがう……」

「でもこのショートレイヤーが似合ってかわいいい巨乳って女の子、誰がどう見てもわたしがイラスト化されたとしか見えないんだけれど」

「そ、それはその……」

「ねぇ、なんで? なんでわたしそのものって巨乳女子なの?」

 わたしはここでズイっと相手に接近した。すると三ツ井は赤い顔をして、一瞬おっぱいに向けそうになった目を横に逸らす。

「ねぇ、なんで? 答えてくれるまで質問は続くよ?」

「う、うるさいな、おれは……」

「おれは?」

「自分がいいなとか好みだと思う巨乳な女の子をイメージして描いただけ。それがまぁ……たまたまよく似ているというか」

「似ているんじゃなくてわたしそのもじゃんか」

「じ、実は自分でもそういう気がしている」

「それはイコールして三ツ井はわたしが好きって事だよね?」

「ぅ……」

「あ、図星! 決まりだから、今さら否定しないでよね」

 わたしは真っ赤な顔で落ち着きを無くした三ツ井を見ながら、今日からよろしくね! というキモチを急いで固めていく。
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