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25・黒井先輩とW巨乳なビキニをやることに6

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 25・黒井先輩とW巨乳なビキニをやることに6


 午前中だけではあったけれど、たっぷり泳いでたっぷり女子力を刺激して濃厚な2時間くらいを過ごした。久しぶりにはげしい運動をしたから、家に帰ったらバッタンキューするのは確実。

「マリー、今日はたのしかったよ」

 先輩は駅前でわたしにうれしそうな笑みを見せた。

「いえ、こっちこそ、初ビキニとか出来てよかったです」

 そう言ってほほえみ返しをやり、また学校で! と言おうとした。そうすると先輩がなんとも言い難い目力でわたしを動けなくする。

「マリー」

「は、はい」

「もしさぁ、いまの彼氏と何かあったらすぐ別れた方がいいよ」

「いえ、だいじょうぶです、順調ですから」

「そ、そう? でもさ、もし彼氏と破局とかになっても、その時はわたしがいるって覚えておいて」

「え?」

「じゃぁね!」

 先輩は言うだけ言ってさようなら的に手を振って去っていく。正直、ちょっとズルいなぁと言わなければいけない。

「え、先輩って……わたしの事……好きなのかな……」

 そうだよ、歩きながらそういう事を考えさせられてしまって、この巨乳って胸が妙にエロい感じへ誘われてしまう。わたしだけ悩みを突き付けられたみたいなこのフィーリング、それは人生の横道にふっと入ったみたいに思わせられる。

「いやいや、わたしには彼氏がいるんだ」

 なんとかキモチをまっすぐに立て直し、先輩はちょっといけない小遊びが好きな人なんだという結論で、それ以上は考えないでおく。

「光に電話しようかな……今日はビキニをやったんだよねぇとか言えば、マリーのビキニ姿……見たいって言うかもしれない」

 わたしは歩きながら電話をした。家に帰ったら昼ご飯を食べてすぐ休憩する流れは確実だから、帰宅するまでの間に大事な乙女報告をしておこうと思ったんだ。

「はい、もしもし……」

「あ、光、やっほー」

「で、なに?」

「どうしたの? 声があの世に旅立っているっぽいよ?」

「ん……だって今まで小説書いていたからしんどくて。昼ごはんも済んだから寝ようと思っていたところ」

「あ、あのさぁ、光、わたし今日は温水プールに行ってきた」

「へぇ……」

「でさ、それでさ、」

「ごめん、眠いから寝る。おやすみ」

「あ、こら!」

 大事なところを言おうとしたら、その前に電話を切られた。いやまぁ、わかってはいるんだ。これはタイミングが悪かっただけのことだって。でもわたしからするとつぶやかざるを得ないんだ。

「ったく……女心に鈍いやつめ!」
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