異世界✕兄妹✕姉妹

jun( ̄▽ ̄)ノ

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宣戦布告・城に乗り込む予告

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36・宣戦布告・城に乗り込む予告


「ポニー、ちょっといいですか?」

 月の明かりが世界の恋人になった頃、ポニー部屋のドアをエリーがノックする。

「どうした? エリー」

 今日は詩貴との会話がはずんだって事で素朴なかわいさを外にこぼすポニー。

「大事なお話があって」

「あ、だったら今から大浴場に行こう。いっしょにオフロに入ろう」

「え、え?」

「なに焦ってんのよ、わたしとエリーの仲なのに」

「そ、それはそうですけど急に……」

「エリー、久しぶりに共ブロして語り合おうよ。それにたまにはエリーの豊かできれいなおっぱいを拝みたいってキモチもあるし」

「わ、わかりました」

「では今すぐにレッツゴー」

 こうしてポニーとエリーの2人は大浴場へと向かって歩き出す。召使いたちが使う浴場に大という言葉はないが、それでも十分すぎるほど広大。よってポニーやエリー、そして親衛隊の面々が使うとされる大浴場は天国の楽園と表現するに値するほど広い。

「それでポニー、話なんですが」

 だだっ広い脱衣所に到着したらエリーがさっそく話をしようとする。

「あぁ、ダメダメ、話は裸になってオフロ場に入ってから」

「わ、わかりました」

 こうして両者は淡々と身に纏うモノを脱いでいく。どちらも美白な柔肌を持つビューティーガール。そこにある目立つ違いといえば、ポニーが控えめなCカップってふくらみや谷間なのに対して、エリーはもうすぐGカップにでもなりますか? 的なダイナマイトFカップ。そのボリュームは着衣状態だと少し抑え気味に見えるが、全部脱いだら多くの人間がワンダホーと言わずにいられないレベル。だからエリーが白いフルカップブラを外すと、ポニーは待ってました! とばかり見つめる。

「久しぶりに見た、エリーの巨乳。それを我がモノにできる相手ってシアワセだねぇ」

「相手なんかいないですよ、いなくてもいいです」

「せっかくだから楽しめばいいのに」

「いったい何を楽しむって言うんですか、もう……」

 しかしエリーはきれいな巨乳だねぇとか言ってマジマジ見つめるポニーだったが、Cカップあればとりあえずはいいや! って思うようにしているに加え、自分は詩貴と結ばれるなんて妄想があるので、巨乳になりたい願望はあまり攻撃的にならないで済む。

 こうして2人はおそろしい維持費だろうなって庶民なら青ざめるような浴場に入り、まずは体に髪の毛を洗ってから超高級にしてプールのようにデカくて広い浴槽に体を沈め横に並び座って会話を始めた。

「実は今日妹からメールがあったんです」

「ホリーがなんて?」

「あと2週間で来月となりますけど、来月の1日……月曜日、その日に城へ来るそうです。多貴、ホリー、そしてエリスの3人でやってきてポニーに戦いを挑むと」

「へぇ~ついに来るんだ。だったらこっちはしっかり歓迎して叩きのめしてあげなきゃいけないわね」

「でもポニー……」

「なに?」

「多貴はともかく、姉のエリスと戦ったりできるんですか?」

「向こうが戦いたいと思ってるんだもん、だったら応じてあげるのが妹の愛。弱いくせに何をトチ狂ったの? って話だけど、まぁ……お姉ちゃんがわたしに向かってくるなんて初めてだからさ、そういう姿を見てみたい気も大きい」

「わたしはポニーが負けるとは思っていないので、くれぐれもエリスに対してだけはお手柔らかに」

「エリーは美人でおっぱいが大きくてやさしいよねぇ。だから心配だわ」

「心配? 何がです?」

「今の多貴は若返っているだけじゃなく、やる気に満ちたキャラになっている。ここで最初に見たデブとはもう完全に別人。だからうっかりするとエリーがホレたりしないかなぁって、わたしとしては思っちゃうわけだよ」

「そ、そんな……ホレるだなんて。だいたい若返ったとか別人みたいとか、見た事がないので想像がつきません。それに見た目だけで相手にホレるような女でもありません。わたしがあんな……あの見苦しいデブにホレるなんて、そんな屈辱……」

「まぁまぁ、言ってみただけだよ」

 顔い顔でほっこりするポニーはゆったりキブンで30分ほどエリーとあれこれ会話した。たまに時間をかけて話をすれば、心のつながりを確認できて安心できると思うポニーであった。

「ふぅ……スッキリした」

 ポニーは超高級厚手シルクって水色のネグリジェに身を包み、じゃぁね! と言ってエリーより一足先に大浴場から出る。

「とうとうあいつらがやって来るってかぁ」
 フンフンと鼻歌をやりながら立ち止まったら、目の前にあるドアをノックする。そして中にいる詩貴の許可を取って中に入れさせてもらう。

「よいしょっと」

 詩貴部屋のベッドに腰を下ろすと、用事は? と目で伝える詩貴に言ってやる。

「詩貴、カレンダーに記入したらどう? 来月のアタマにお兄ちゃんたちがやって来るって」

 そう言われて詩貴はお兄ちゃんが? と、凛々しい顔の中に妹だけが持ち合わせるような色合いを混ぜて浮かべる。

「わたしを倒して妹を奪還する気なんだよ。けっこう大したもんだと思うよ。こんなに早くわたしに戦いを挑もうとするんだから」

「お兄ちゃん……」

 詩貴の心とか頭はもう多貴の事で一杯。それを見ればかわいいと思うより先に嫉妬が生じるポニー。やりかけた舌打ちを引っ込めた代わり、とっても子どもっぽい事を承知した笑顔で言ってやった。

「いやぁ、なんとも言えないキモチが胸に湧くよ。詩貴、わかる? この説明し難い感情とハートの結びつき」

「わからないわ」

「多貴は詩貴のお兄ちゃん。それをわたしが叩きのめすと、詩貴はショックを受けたり傷ついたりするのかな。お兄ちゃん! とか言って目に涙を浮かべるのかなぁ。それを見たらわたしの胸が痛みをおぼえるのかなぁ。でもわたしは詩貴を返したくない。だから詩貴のために多貴をボコボコにして妹を泣かせなきゃいけない。つらいわぁ、愛って残酷だと思っちゃうわぁ」

 言った後エヘッと笑うポニーは12歳くらいの少女に見えなくもない。詩貴にかまって欲しいって訴える空気が部屋の中に広げられていく。

「ポニー、お兄ちゃんを甘く見ない方がいいわ」

「あん? どういう意味?」

「お兄ちゃんは昔からやる時はやる人だった。今のお兄ちゃんはわたしに言わせれば本来の姿。ポニーがどんなにつよくても軽く見たら痛い目に遭うんじゃないかなぁって、余計な心配をしてあげたくなる」

 詩貴はカレンダーの来月アタマにペンで記入した。お兄ちゃんと一言書いて丸で囲んだ。それはもう兄に心酔する健気な妹以外の何でもない。

「チッ! 詩貴……あんた自分がブラコンで恥ずかしいと思わないの?」

「思ったことないけど」

「いいわ、今ので決心した。多貴を思いっきり叩きのめしたら、わたしは詩貴とセックスする。もう詩貴がイヤがってもダメ、ムリヤリでもするから覚悟しておくように」

 ケッ! っと根性が歪んだかのように拗ねて息巻くポニーが部屋から出ていく。ドアを乱暴にしめたり、ドアの向こうで多貴をどうのこうのと大きな声で言ったりと、ピュアと幼稚が交差するような態度を続けたりするのだった。
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