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一夏の思い出づくり
5話 鬼狩りに向かう三人
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ハコバンに乗って出発してからすでに10分が経過していた。
「おい。全然敵がいねぇぞ」
「当たり前だ。ここはまだ奴らの本拠地から離れているからな」
「ま、そうだよな」
うなだれる城。それだけ早く新作の改造銃を使いたいのだろう。
「それより、前見て運転しろ。事故ったら元も子もないんだぞ」
「へいへい」
「ねぇ、あれ見て」
周が何かに気づき目の前を指さす。その方向に視線を向ける俺たち。そこには大柄な男が司たちを睨んでいた。
「あれって」
「鬼だな」
「間違いねぇな」
「どうするの。一回降りて倒す」
「そんなことしてる暇はねぇよ!」
すると城はアクセルペダルを思いっきり踏み込んだ。
「おい城! まさか」
「え、うそ!」
「フルスロットルだぜ!」
「「やっぱりぃ!」」
城はそのまま全速力で鬼に突っ込んだ。
そして
ガッ! ゴンッ! ブシャッ!
「「「お、おぉぅ」」」
鬼はフロントガラスに頭をぶつけて死んだ。
「ぼ、僕、ワイパーが脳ミソと血を拭き取るところ初めて見たよ」
「安心しろ。俺もだ」
想像を遥かに超えた悲惨な現状に車内は重たい空気で満たされる。
そんな状況にも関わらず、アドレナリンが大量に出ているのか、それとも頭のネジが緩んでいるのか分からないが城はふざけだす。
「乗員の皆様、こちら今回運転手を務める城です。現在一瞬の真っ赤な通り雨でたいへん視界が悪い状況です。ですのでなるべく席を立たないようにお願い致します。また、そのさい怪我をされた場合は自己責任となりますので、ご了承下さい」
「「ご了承できるか!」」
俺と周は思わず突っ込んでしまう。まったく何を考えてるんだ。
「で、引いた鬼放置したけどいいのか?」
「別に良いんじゃね」
「適当だな」
「でも城君らしいよね」
まったくだ。好きなことに関してはとことんやる奴だが、面倒なことやそこまで興味のないことに関しては適当なのだこいつは。
「で、何処に向かえばいいんだ?」
「やっぱあそこだな」
「どこだよ」
おっと主語が抜けてしまった。
「ほら、あそこだ。あそこ」
「だから、どこだよ」
「あそこは、あそこだろ」
「あそこ、あそこって言われて分かるか! 分かるのは男と女のアソコぐらいだ! このアホ!」
「「変態」」
「誰が変態だ! まともに目的地もいわねぇお前が悪いんだろうが!」
ほんといじり甲斐のある奴だな、城は。
「で、どこ向かえばいいんだ?」
「だからあ──」
「もうそのネタはいいから!」
「なら………」
「いじるネタを探すな! 早く目的地を言え!」
「分かったよ…………まったくつまらん奴だな」
「つまらん、つまる問題じゃねぇだろ! だいたい俺に何をつめる気だよ!」
「……………………」
「おい、無視すんな!」
ほんと面白いな。
いじるのに満足した俺は城に目的地を教えるのだった。
目的地についた俺たちは鬼を探すが、俺と周は怯えていた。
「なんでここなんだよ」
「いや、目的地を教えたのはお前だろ」
確かに城の言うとおりなんだが。
「てか、お前ら怯えすぎたろ。風華かお前ら」
風華とは佐々木風華のことで。俺たち三人とは中学からの付き合いのある友達だ。てか、今はそれどころじゃない。
「城は怖くないのかよ。ここ墓地だぞ!」
そう、今俺たちは墓地に来てるのだ。
「いや、俺は怖くないな。幽霊とか信じねぇタイプだし。ま、居て欲しいな~とは思うけど」
「なんでだよ」
「だって、その幽霊がめっちゃ美人な女の人なら話したくね?」
俺たちの前を歩く城は弾んだ声で聞いてくる。
「知るか! そんなお前の好みなんか!」
「そうだよ! 早く帰ろうよ!」
「おい、周! そんなにしがみつくな! 服が伸びる!」
「だってぇ~!」
周は涙目で城が改良したスタンガンを左手に持ちながら俺の服を握りしめていた。おい、なんで内股なんだよ。お前は女か!
「相変わらず司はホラー映画や肝試し苦手だよな」
「仕方ないだろ!」
「なのに見たりするよな」
「ほっとけ!」
俺だって分かってる。分かってるけどどうしても見たくなるんだよ!
「お!」
「どうした?」
「見ろ、リンゴがお供えしてあるぜ」
「それが、どうした?」
「腐っては………無いな」
おい、まさか。
「頂きます」
「バカだろ! 供え物を食う奴が何処にいるんだよ!」
「ここ」
自分を指差して言うな!
「お前、もしもそれで出てきたらどうすんだよ!」
「美人な女の人なら良いな」
「そんな要望を求めてる訳じゃねぇんだよ!」
まったくこいつは。ボケ役の俺が動揺のあまりツッコんでしまった。
「それにほら、そいつも食ってるぞ」
「「ん?」」
城が指差した方向に懐中電灯の灯りを向けると確かに子供がお供えしてあるリンゴを食べていた。城みたいなガキが他にも居たとは。
「ねぇ、司くん」
「どうした?」
「あの子、どうして裸足なの?」
「「え?」」
周の言葉に俺と城は子供の足を見る。
「ほんとだ」
「確かに裸足だな。てか、パンイチだな。今頃の子供は面白いな。こんな夜更けにクールビズだぜ」
「バカか。そんなわけないだろ」
まったくボケてる場合かよ。
「おい、こんなところで何してるんだ?」
城は子供に近づく。ん? なんだこのデジャブー感は?
「ギィ?」
「「「出たあああぁぁ!!」」」
やっぱり鬼だったよ! マジか! 子供の鬼も居るのかよ!
「司、どうする?」
「どうするもなにも殺るしかねぇだろ」
「だよな!」
「え、でもまだ子供だよ!」
「しるか! お供え物を勝手に食べた罰だ! 死ねやああああぁぁぁ!!!」
城はリンゴを食べる子供に容赦なく発砲する。おい、供え物を勝手に食べたのはお前もだろ。
ダダダダダダダダダダダダッ!!!
前回とは違い山の中にある墓地で使われる改造銃の銃声はよく響いた。
「ふぅ、いい仕事したな」
「端から見たら子供をなぶり殺した犯罪者にしか見えないがな」
「ほっとけ。 相手は鬼なんだから無罪だ」
その前に勝手にリンゴ食べてるから窃盗容疑で逮捕だな。
「司君」
「なんだ?」
「なんだか周りから見られてる気がするんだけど」
「「え?」」
俺と城はライトで周りを確認する。
「ヤバイな」
「ああ、司の言う通りだ。勝手に食べるもんじゃねぇな。次からはちゃんと墓に合掌してから食べるようにするぜ」
そういう問題じゃねぇよ!でもま、罰があたったと思っても仕方ないな。
「この状況なら」
俺たちの周りには大量の子供の鬼がいた。
「完全に囲まれてるな」
「どうするの?」
「どうするもなにも倒すか、逃げるかのどちらかだろ」
城の言うとおりだ。
「仕方ない。突破して車まで戻るぞ。流石にこの数はヤバイ!」
「だよな」
「うん! 僕も賛成!」
二人からの同意の声が聞こえる。さて、始めるか!
「行くぞ!」
「しゃあ!」
「うん!」
「おい。全然敵がいねぇぞ」
「当たり前だ。ここはまだ奴らの本拠地から離れているからな」
「ま、そうだよな」
うなだれる城。それだけ早く新作の改造銃を使いたいのだろう。
「それより、前見て運転しろ。事故ったら元も子もないんだぞ」
「へいへい」
「ねぇ、あれ見て」
周が何かに気づき目の前を指さす。その方向に視線を向ける俺たち。そこには大柄な男が司たちを睨んでいた。
「あれって」
「鬼だな」
「間違いねぇな」
「どうするの。一回降りて倒す」
「そんなことしてる暇はねぇよ!」
すると城はアクセルペダルを思いっきり踏み込んだ。
「おい城! まさか」
「え、うそ!」
「フルスロットルだぜ!」
「「やっぱりぃ!」」
城はそのまま全速力で鬼に突っ込んだ。
そして
ガッ! ゴンッ! ブシャッ!
「「「お、おぉぅ」」」
鬼はフロントガラスに頭をぶつけて死んだ。
「ぼ、僕、ワイパーが脳ミソと血を拭き取るところ初めて見たよ」
「安心しろ。俺もだ」
想像を遥かに超えた悲惨な現状に車内は重たい空気で満たされる。
そんな状況にも関わらず、アドレナリンが大量に出ているのか、それとも頭のネジが緩んでいるのか分からないが城はふざけだす。
「乗員の皆様、こちら今回運転手を務める城です。現在一瞬の真っ赤な通り雨でたいへん視界が悪い状況です。ですのでなるべく席を立たないようにお願い致します。また、そのさい怪我をされた場合は自己責任となりますので、ご了承下さい」
「「ご了承できるか!」」
俺と周は思わず突っ込んでしまう。まったく何を考えてるんだ。
「で、引いた鬼放置したけどいいのか?」
「別に良いんじゃね」
「適当だな」
「でも城君らしいよね」
まったくだ。好きなことに関してはとことんやる奴だが、面倒なことやそこまで興味のないことに関しては適当なのだこいつは。
「で、何処に向かえばいいんだ?」
「やっぱあそこだな」
「どこだよ」
おっと主語が抜けてしまった。
「ほら、あそこだ。あそこ」
「だから、どこだよ」
「あそこは、あそこだろ」
「あそこ、あそこって言われて分かるか! 分かるのは男と女のアソコぐらいだ! このアホ!」
「「変態」」
「誰が変態だ! まともに目的地もいわねぇお前が悪いんだろうが!」
ほんといじり甲斐のある奴だな、城は。
「で、どこ向かえばいいんだ?」
「だからあ──」
「もうそのネタはいいから!」
「なら………」
「いじるネタを探すな! 早く目的地を言え!」
「分かったよ…………まったくつまらん奴だな」
「つまらん、つまる問題じゃねぇだろ! だいたい俺に何をつめる気だよ!」
「……………………」
「おい、無視すんな!」
ほんと面白いな。
いじるのに満足した俺は城に目的地を教えるのだった。
目的地についた俺たちは鬼を探すが、俺と周は怯えていた。
「なんでここなんだよ」
「いや、目的地を教えたのはお前だろ」
確かに城の言うとおりなんだが。
「てか、お前ら怯えすぎたろ。風華かお前ら」
風華とは佐々木風華のことで。俺たち三人とは中学からの付き合いのある友達だ。てか、今はそれどころじゃない。
「城は怖くないのかよ。ここ墓地だぞ!」
そう、今俺たちは墓地に来てるのだ。
「いや、俺は怖くないな。幽霊とか信じねぇタイプだし。ま、居て欲しいな~とは思うけど」
「なんでだよ」
「だって、その幽霊がめっちゃ美人な女の人なら話したくね?」
俺たちの前を歩く城は弾んだ声で聞いてくる。
「知るか! そんなお前の好みなんか!」
「そうだよ! 早く帰ろうよ!」
「おい、周! そんなにしがみつくな! 服が伸びる!」
「だってぇ~!」
周は涙目で城が改良したスタンガンを左手に持ちながら俺の服を握りしめていた。おい、なんで内股なんだよ。お前は女か!
「相変わらず司はホラー映画や肝試し苦手だよな」
「仕方ないだろ!」
「なのに見たりするよな」
「ほっとけ!」
俺だって分かってる。分かってるけどどうしても見たくなるんだよ!
「お!」
「どうした?」
「見ろ、リンゴがお供えしてあるぜ」
「それが、どうした?」
「腐っては………無いな」
おい、まさか。
「頂きます」
「バカだろ! 供え物を食う奴が何処にいるんだよ!」
「ここ」
自分を指差して言うな!
「お前、もしもそれで出てきたらどうすんだよ!」
「美人な女の人なら良いな」
「そんな要望を求めてる訳じゃねぇんだよ!」
まったくこいつは。ボケ役の俺が動揺のあまりツッコんでしまった。
「それにほら、そいつも食ってるぞ」
「「ん?」」
城が指差した方向に懐中電灯の灯りを向けると確かに子供がお供えしてあるリンゴを食べていた。城みたいなガキが他にも居たとは。
「ねぇ、司くん」
「どうした?」
「あの子、どうして裸足なの?」
「「え?」」
周の言葉に俺と城は子供の足を見る。
「ほんとだ」
「確かに裸足だな。てか、パンイチだな。今頃の子供は面白いな。こんな夜更けにクールビズだぜ」
「バカか。そんなわけないだろ」
まったくボケてる場合かよ。
「おい、こんなところで何してるんだ?」
城は子供に近づく。ん? なんだこのデジャブー感は?
「ギィ?」
「「「出たあああぁぁ!!」」」
やっぱり鬼だったよ! マジか! 子供の鬼も居るのかよ!
「司、どうする?」
「どうするもなにも殺るしかねぇだろ」
「だよな!」
「え、でもまだ子供だよ!」
「しるか! お供え物を勝手に食べた罰だ! 死ねやああああぁぁぁ!!!」
城はリンゴを食べる子供に容赦なく発砲する。おい、供え物を勝手に食べたのはお前もだろ。
ダダダダダダダダダダダダッ!!!
前回とは違い山の中にある墓地で使われる改造銃の銃声はよく響いた。
「ふぅ、いい仕事したな」
「端から見たら子供をなぶり殺した犯罪者にしか見えないがな」
「ほっとけ。 相手は鬼なんだから無罪だ」
その前に勝手にリンゴ食べてるから窃盗容疑で逮捕だな。
「司君」
「なんだ?」
「なんだか周りから見られてる気がするんだけど」
「「え?」」
俺と城はライトで周りを確認する。
「ヤバイな」
「ああ、司の言う通りだ。勝手に食べるもんじゃねぇな。次からはちゃんと墓に合掌してから食べるようにするぜ」
そういう問題じゃねぇよ!でもま、罰があたったと思っても仕方ないな。
「この状況なら」
俺たちの周りには大量の子供の鬼がいた。
「完全に囲まれてるな」
「どうするの?」
「どうするもなにも倒すか、逃げるかのどちらかだろ」
城の言うとおりだ。
「仕方ない。突破して車まで戻るぞ。流石にこの数はヤバイ!」
「だよな」
「うん! 僕も賛成!」
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「行くぞ!」
「しゃあ!」
「うん!」
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