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3巻
3-1
しおりを挟むレイーゼ帝国に酒専門店『オールリキュール』が開店して二週間、店は繁盛しまくっていた。
予想を遥かに上回るスピードで売れる酒に千夜は喜んだが、まだ生産量が限られているため、在庫状況がどうしても気になってしまう。
また、行列に割り込んだり店員を口説いたりするなど不埒な客が増えた結果、千夜もちょくちょく店に顔を出さなければならなくなっていた。
そこで千夜は、店の前にルールを書いた看板を立てた。
───────────────────────────────────────――――
『オールリキュールからのお知らせ』
一つ、会計は順番に並んで行い、どんな理由があれ順番を守ること。
一つ、一度に大量購入することを禁止する。具体的には、一人あたり合計五本までとする。
一つ、店員を口説いたり、手を出したりすることは禁止する。
一つ、クレームは聞くが、無料または減額を要求する客には、販売を中止する。
一つ、ルール違反はまず口頭で注意し、それでも守らない場合は実力でお帰りいただく。
最後に、ルールを守り、楽しく買い物をしましょう。
───────────────────────────────────────――――
この看板を立てたことで、今まで手をこまねいていた店員達も心置きなく客を追い出せるようになり、千夜も安心して店を任せられるようになった。
そんなある日、千夜はダイニングで久々の休暇を満喫していた。
右側にクロエとエルザ、左側にエリーゼ、膝の上にミレーネという配置で、妻達が寛いでいる。
家族サービスはばっちり――のはずだったが、考えが甘かった。
ここ二週間、夜の相手はしていたものの、日中ほったらかしにされていた女達は、寂しさのあまり貪欲になっていたのだ。
「ねえ、旦那様」
「なんだエリーゼ?」
「最近、私達と過ごす時間が短いような気がするのだけど?」
「ん? そうか?」
「ええ! 以前に比べれば確実に!」
「ふむ…………確かに最近はそうかもしれないな」
「そうかもしれないな、ではないわ! もっと私達の側にいて! 遊んで!」
怒りと悲しみが混じった願望を叫びながら、エリーゼは千夜の着物を引っ張る。
千夜はそんなエリーゼを見て、他の妻達にも聞いてみた。
「クロエ達もそう思うか?」
「思うぞ!」
「はい!」
「感じます」
クロエ、ミレーネ、エルザも寂しかったのか、強く肯定した言葉が返ってくる。
妻達が寂しがっていると思い知った千夜は、ここ最近を振り返る。
朝食は一緒に食べていたが、日中のほとんどは書斎で書類整理か、酒造場や店舗の状況確認。
夕食を食べたあとは、寛ぐことなく再び書斎で書類整理。
そのあとは風呂に入って営みを行うだけ。
一緒に買い物に出かけることも、訓練や冒険者活動をすることもない。
こうして寛ぎながら話すのも久々だ。
そのことを実感した千夜は、エリーゼの頭を撫でる。
「すまなかったな。よく思い返してみればお前達と一緒に過ごす時間が短くなっていた」
「そうでしょ!」
「そこでだ。これまでの謝罪も込めて、俺達がまだしていなかったことをしたいと思っているのだがどうだ?」
「それは何かしら?」
四人は頭上に疑問符を浮かべて首を傾げた。
その愛らしい姿に、千夜は思わず笑みを零しながらも提案する。
「新婚旅行だ」
「新婚旅行……」
「そうだ。馬車に揺られて窓の外を流れる景色を楽しみ、観光地を巡る。嫌か?」
「嫌じゃないわ!」
迫り来る勢いのエリーゼ達に一瞬気圧されながらも、千夜は笑みを浮かべて話を続ける。
「なら、今からどこに行くか、日取りを決めることを提案するが、どうかな?」
「賛成!」
このあとエリーゼ達は、昼食を食べるのも忘れて話し込んだ。
メイドのマリンに叱られたことは言うまでもない。
夕方になり、千夜は執事のセバスと連れ立って、奴隷達が住む宿舎に来ていた。
「これはセンヤ様にセバスさん。今日はどうされたのですか?」
夕食の準備をしていた女性が、少し驚きつつも笑顔で出迎えてくれる。
「突然来てしまってすまないな、アーシェ」
「いえ、そんなことはありませんよ」
「そう言ってもらえると助かる」
アーシェは女奴隷の中で一番の年長者だが、見た目は若い。その理由はエルフだからだ。
とても美人で、地球であれば間違いなくモデルとして活躍できるだろう。
しっかりした性格で、女奴隷の母親的存在となっていた。
「それで悪いのだが、夕食の前に奴隷全員に話がある」
「わ、わかりました」
アーシェはどこか暗い表情で答える。
千夜は思い当たる節があったが、あえて口にすることなく、皆が集まるまで黙っていた。
全員が食堂に集まったところで、千夜とセバスが前に立つ。
「今日も一日ご苦労だった。疲れて早く飯を食べたいところだろうが、大事な話がある」
千夜の言葉に、全員の表情が真剣なものになる。一部では悲しい顔も見られた。
「これからお前達との奴隷契約を解除しようと思う」
次の瞬間、全員の表情が暗くなる。涙を流し泣く者までいた。
「何か勘違いをしていないか?」
「え?」
「確かに奴隷契約を解除すると言った。だがそれは別に、お前達を再び奴隷商に売るというわけではない。一般人に戻ってもらうだけだ」
「本当ですか?」
「アーシェ、本当だ」
「どうして?」
「理由はいくつかある。一つは、この国では奴隷は人を傷つけてはいけないという法律がある。それでは、横暴な客を追い出せないだろ?」
「確かにね」
「俺がずっと店にいられるわけではないし、護衛を雇えばその金が必要になるし、何よりそこら辺の奴らよりお前達の方が強いからな」
千夜の言葉に笑いが沸き起こった。
不安が取り除けたわけではないが、奴隷商に売られずに済むという言葉に安心しているのだ。
「それともう一つ、これまでよく俺に尽くしてくれた。想像を上回るほどだ。感謝している」
千夜は頭を下げた。
驚きを隠せない全員が立ち上がり、千夜とセバスを囲むようにして集まる。
「あ、頭を上げてください! 感謝しているのは私達の方です。こんな素晴らしい宿舎を与えてもらっただけでなく、普通の食事やお風呂まで用意していただいて」
「そうだぜ旦那! 奴隷になる前よりも遥かに楽して暮らしてるぐらいだ。だから、旦那が感謝されることはあっても感謝する必要はねえよ!」
全員が全員、感謝の気持ちで一杯なのか千夜に頭を上げる。
「そうか、ありがとうな。ならさっそく奴隷契約を解除するとしよう」
こうして合計で三十人の奴隷達を解放した。その瞬間、歓喜の声と涙が食堂を満たした。
そんな光景を見た千夜は、笑みを零すとすぐに本題に戻る。
「さて、それじゃ話を続けるぞ。お前達は奴隷じゃなくなった。つまり自由だ。ここから出ていきたい者は遠慮なく言ってくれ。だが俺としては、素晴らしい人材をみすみす逃すのは惜しい。そこでだ。俺に雇われないか?」
「それって……」
「仕事内容は酒の製造と販売。週一回の休暇もある。もちろん、住み込みでも大歓迎だ。給料は悪いが月払いとなる。一人あたり金貨一枚でどうだ?」
「金貨一枚!」
「少なかったか?」
「多いです! 普通に働いて月にもらえるお金は、多くても銀貨四十枚ですよ!」
「だが、冒険者達は……」
「冒険者は死と隣り合わせの仕事だから、給金が高いんです!」
「そうだったのか」
アーシェから聞かされた真実に、千夜は少し驚きながらも納得した。
アーシェ達は、どうしてこんな一般常識を知らない人が、お酒の作り方を知っていたり、Ⅹランク冒険者だったりするのだろうと、心の底から疑問に感じていた。
少しして、顔を上げた千夜が口を開く。
「だがな、お前達は既に知識や教養、体力がある。一から育てるわけではないからな。優秀な人材はなんとしても手に入れたいのは、オーナーとしては当然だろ。なあ、セバス」
「その通りかと」
「しかしですね……」
「気にするな。それよりもだ。セバス、あれを」
「かしこまりました」
千夜に言われ、セバスは元奴隷達に袋を一つずつ渡していく。
「それは、これまで頑張ってくれたお前達への、俺からのお礼だ。ま、今までは奴隷だったからな。その間の月給は銀貨五十枚で計算させてもらった」
一人一人に手渡された袋の中には、金貨五枚が入っていた。
「あ、あのセンヤ様」
「アーシェ、お前はもう奴隷じゃないだろ」
「あ、そうでした。えっと……センヤさん? って、そうでは無くてですね! 私の話を聞いていましたか! 普通の人は月に銀貨四十枚と言いましたよね! それよりも高いって」
「気にするな」
「気にします!」
今度は全員に言われてしまう千夜。
結局全員が住み込みで働くことを希望し、給料は月に金貨一枚と決まった。が、元奴隷達には、今月と来月の給料は受け取らないと断言されてしまった。
奴隷から一般人となったアーシェ達は、その嬉しさに包まれながらお祝いの宴を開いた。
そんな彼女達の姿を見て、千夜とセバスは邪魔をしないように屋敷へと戻った。
一日の予定が狂ってしまった千夜であったが、新婚旅行の話を伝えることができたことには満足している。
(拗ねると可愛いが、宥めるのが大変だからな)
楽しそうに新婚旅行について話し合っているエリーゼ達を見て千夜は思う。
「旦那様、どうしたら良いかしら?」
「ん? 何がだ?」
「センヤさん、話を聞いていませんでしたね!」
「センヤ、どういうことだ!」
「主、私にも説明をお願いします」
押し迫る妻達に気圧されてしまった千夜は、正直に話すことにした。
「す、すまない。少し考え事をしていた」
「何を考えていたの?」
「ん?」
「だって、旦那様が考え事をするときは大抵戦闘になりますから…………」
今にも泣きそうな表情に、流石の千夜も嘘はつけなかった。
「い、いや大したことではない。楽しそうに話しているお前達が可愛いなと思っただけだ」
「っ!」
千夜の言葉に全員がデレる。顔を赤くしたり、頬に手を当てたり、ニヤケる顔を見せないよう手で覆ったりと、色々な動きや表情をしていた。
「そ、そうだったの。疑ったりしてごめんなさい」
「いや、気にしなくていい。妻であるお前達にいつも心配ばかりさせている俺が悪い。それよりも新婚旅行のことで困っているのだろう?」
「そうよ! 予定では、新婚旅行の期間は一月よね」
「そうだな」
「でも、私達が行きたい場所や食べてみたい物を堪能するには、一月じゃとても足りないのよ」
「なら、どれぐらい必要なんだ?」
「二月。最低で二月は無いと無理よ」
「なぜ、そんなことになってしまったのかはあとで聞くとしてだ……」
「え、ええ……」
「別にいいんじゃないか?」
「え?」
意外な答えに思わず目を丸くするエリーゼ達。
「新婚旅行というのは、沢山思い出を作り、愛を深め合うものだと俺は思う。だから、少しぐらい期間が延びてもバチはあたらないと思うがな」
「本当に良いの?」
「ああ、俺は構わない」
「やったー! ありがとう旦那様!」
エリーゼは嬉しさのあまり千夜に抱きつく。
「エリーゼお姉様だけずるいです!」
「そうだ! 私も混ぜろ!」
「私も甘えさせていただきますわ」
抱きつくエリーゼを見て拗ねたミレーネ達は、「自分も」と千夜に抱きつく。
こうして、愛する男に抱きついたまま話し合いが行われることになったのである。
話し合いの結果、新婚旅行先はお隣であるガレット獣王国に決まった。
知り合いへの報告と準備を済ませてからということで、出発は三日後。
慌ただしい気もするが、お金は千夜のアイテムボックスにあるし、必要なのは野宿に必要な物くらいだ。そのため、準備には三日もあれば十分だろう、ということになったのだ。
「さてと、明日から旅行の準備か。色々と忙しくなりそうだな」
ギルドとリッチネス商会、ついでに王宮に行くことを決めた千夜は、夜の運動にも力を入れた。
次の日、千夜は妻達と共にギルドに向かっていた。
しかし妻達の機嫌はそこまで良くはない。
理由はただ一つ。この中に、旅行に関係のない人物が交じっているからだ。
「なぜ、あなたまで付いて来るのですか?」
遠慮の無い嫌悪感を含んだエルザの問いは、彼女達を不機嫌にさせる張本人に向けられた。
闇組織『蠱毒の蛇』の元リーダーで、千夜の忠実な僕となったタイガーである。
「殿が付いてこいと仰せになったからだ。お主は確かに殿の妻である。しかし今は女中であろう。なら、主の命に従うべきだ。ましてや意見をするなど……」
「タイガー」
「なんでしょうか、殿!」
「妻達にはお前が同行することを伝えていなかった。だからエルザが代わりに理由を聞いただけだ。そう棘のある言い方をするな」
「はっ! 申し訳ありませんでした!」
「わかればいい。それとエルザ」
「なんでしょうか?」
「お前も仕事に忠実なのは構わないが、タイガーも同じ家に住む仲間なんだ。あまり邪険にするな」
「申し訳ありませんでした」
千夜は先頭を歩きながら嘆息する。この二人がこの先仲良くできるのか、不安でしかなかった。
道行く人達に注目されながら、千夜達はギルドに到着する。
久々に扉を開けると、冒険者や受付嬢の視線が一気に集まった。
時間帯的に、これから依頼を受ける者達なのだろう。
千夜は受付に視線を向けた。
(まだ、時間がかかりそうだな)
窓口業務で大忙しな受付嬢達を見て、千夜は仕方なく空いている席に座った。
一つのテーブルに椅子は四つ。
千夜の右隣にエリーゼ、左隣にミレーネ、正面にクロエという並びで座る。
この席順はローテーション方式だ。毎回揉めないように、女性陣で決めたルールだった。
側近のエルザとタイガーは千夜の後ろで控えている。
右後ろのタイガーは腕を組みどっしりと構え、左後ろのクロエはメイドらしく体の前で手を重ねて立っていた。
千夜達は旅行の話に花を咲かせていたが、周りの冒険者達から見れば凄みのある集団である。
そのため、千夜達に向けられる視線は、憧れや畏怖の視線がほとんどだった。
それから数十分して、ようやく受付の仕事が一段落したのか、千夜達に近づく受付嬢がいた。
「センヤさん、お久しぶりですね」
「マキか。久しいな」
「それで今日はどういった用件ですか?」
「ああ、ここにいるタイガーに冒険者登録をさせようと思ってな。タイガー、挨拶しろ」
「はっ! 我輩はタイガー、殿に命を救われその恩義と強さに惚れ込み家臣になった者だ」
「そ、そうですか。よろしくお願いしますね」
「うむ、よろしく頼む」
「ま、こういう奴だ。一応言っておくが、こいつは俺の仲間のうちで、エルザの次に強い」
その言葉に、マキとギルドに残っていた者達は驚愕した。
それもそのはず。このタイガーという男がミレーネ達よりも強いのであれば、確実にSランク以上の猛者ということなのだから。
「わ、わかりました。それでは手続きをしますね」
「かたじけないが、よろしく頼む!」
「あ、マキ」
「なんでしょうか?」
「確かにタイガーは強いが、特別扱いする必要はない。ちゃんと昇格試験を受けさせるから安心しろ」
「わかりました。ですが、Sランク以上となりますと……」
「一人、いつも暇なのがいるだろ?」
「そ、それはギルマスのことですか?」
「そうだが、違うのか?」
「そ、それは……」
マキはこんな場所で、そうですね、とは口が裂けても言えなかった。ギルドの威厳を守るためにも、己の給料が下がる危険性を排除するためにもだ。
が、その心配は必要なかった。
「おい、誰が暇人だって」
マキの後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。それは今話題にしていた男だった。
「バルディ、久しぶりだな」
「そうだな。それで誰が暇人だって?」
僅かに怒気を含んだ声で千夜を睨んでいた。
千夜は気にすることなく逆に聞き返す。
「違うのか?」
「お前なぁ~、俺をいったいなんだと思っているんだ。ここ最近は大忙しだ。どっかのXランカーは帝都内で戦闘をおっ始めるし、どこぞの勇者からは鍛えてくれと頼み込まれる始末だ。そのせいで雑務が終わらないんだよ」
「そうか。それは大変だな」
(こ、こいつ、わかってて言ってるだろ)
バルディは思わず殴りたくなったが、ギルドマスターとしての自制心を働かせ、どうにか抑えることに成功した。
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