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3巻
3-3
しおりを挟む結局、出発の準備が出来たのは、予定時刻を三十分も過ぎてからだった。
「さて、行くとしようか」
「旦那様、ごめんなさい。すっかり遅くなって」
「別に構わない。それだけ楽しみだったのだろう?」
「ええ」
恥ずかしがりながらも笑顔で肯定するエリーゼだった。
門の前に止められた大型の馬車は、日光を浴びて輝いていた。
馬車を引くのは四頭の馬。まるで王族が乗るような馬車に心を躍らせたエリーゼ達は、馬車の中を見て弾んだ声を漏らす。
「うわぁ~、凄いです!」
「本当だな。最初の恐ろしげな外装を見たときは心配になったが、これは素晴らしいな」
「流石は主です」
「ねぇ旦那様、これを量産したら売れるんじゃないの?」
「そうか?」
「ええ、馬車の中でこれだけ寛げるなら、きっと貴族達が欲しがりますよ」
自信満々に答えるエリーゼだが、千夜はそんなことより旅行を楽しみたい気分だった。
(仕事の話は旅行が終わってから考えたいからな)
「主、御者をしているあの男は誰なのですか?」
異様な雰囲気を纏っている御者を睨み付けるエルザ。
「あれは、俺が持つスキルで生成した御者だ。名を、スケアクロウという」
「皆様初めまして、創造主たるセンヤ様に生み出され、今回皆様の御者を務めさせていただきます、デスナイトのスケアクロウと申します」
御者台を降り一礼すると、アンデッドとは思えない流暢な言葉で挨拶をする。
千夜はスケアクロウが太陽の影響を受けていないか、【超解析】でステータスの確認をする。
───────────────────────────────────────――――
スケアクロウ【デスナイト(変異種)】
レベル140
HP(ヒットポイント)36000
MP(マジックポイント)0
STR(力)32600
VIT(生命力)error
DEX(器用さ)12600
AGI(敏捷性)15200
INT(知力)9600
LUC(運)80
【スキル】
剣術レベル67、盾術レベル61、武術レベル66、魔力操作レベル65、状態異常無効、火属性耐性レベル60、水属性耐性レベル60、土属性耐性レベル60、風属性耐性レベル60、闇属性耐性レベル60、光魔法耐性レベル60
【属性】
なし
───────────────────────────────────────――――
(今のところ異常は無いな。日光を浴びてもHPが減らない魔道具と変装の魔道具を渡したから、そのお陰だろう)
ステータスに異常がないことを確認した千夜は、改めてスケアクロウを見る。
(見た目がゾンビだと問題があると思って変装の魔道具を渡したが、体型は変わらなかったな)
ムキムキマッチョなスケアクロウが執事服を着ているので、違和感がありまくりだった。
(ポージングをしたら服が弾け飛んだりしないよな?)
「それでは出発いたします」
再び御者台に座ると、スケアクロウは馬へ合図を送る。
「皆様、お気をつけて」
ゆっくりと動き出した馬車に、セバス達はお辞儀をして見送った。
出発してから一時間が経過した。
既に帝都は見えなくなり、ひたすらガレット獣王国へと続く街道を進んで行く。
時速三十キロメートルで走る馬車は、現代の日本であれば遅い乗り物だが、この世界ではこれでも少し速いほどだ。
ゆっくりと流れる景色を眺めながら、千夜達はこれからのことについて話し合う。
「旦那様はガレット獣王国がどんなところか知らないわよね?」
「ああ、まったくな。エリーゼは知っているのか?」
「何度か行ったことがあるわ。ガレット獣王国の国境までは馬車で二週間、そこから王都までが六日ほどよ」
「ふむ、結構距離があるのだな」
「ええ、だから一月じゃ足りないのよ」
エリーゼの言っていることは正しい。王都まで片道二十日もかかるということは、往復で四十日。
それだけかかるのであれば、一月でまともにガレット獣王国巡りができるはずがない。
そのため日程を二ヶ月に延長したのだが、エリーゼ達にはこれでも短いのかもしれない。
「人種の割合でいえば、九割が亜人種で一割が人間よ」
「ほう」
「だからといって、人間の国のように人種差別なんてしないわよ。個人的に恨みを買って殺される人間はいるだろうけど、人間全体を嫌ったりはしていないわ」
「そうなのか」
「で、ガレット獣王国の階級は完全実力主義よ。あらゆる職種において強者が支配する国」
「なるほどな。わかりやすくて良いな」
確かにわかりやすいが、弱者には過酷で厳しい国でもある。
「だが、それだと脳筋な奴が国王になってしまうんじゃないか?」
「それに関しては問題ないわよ。国王や国を動かす役職に就くには、戦闘力だけでなく、高い知力や倫理観も求められるから、国は安定しているの」
「なるほどな。それなら安心して旅行を楽しめる。新婚旅行中に争いに巻き込まれて人を殺めるのはご免だからな」
千夜の言葉に妻達は思わず頬を引き攣らす。
そんな一同を代表するように、エリーゼが反論する。
「旦那様、流石にそれは無いわよ」
「だと、良いな」
まるでそんな状況を想定しているような言い回しに、不安を隠せない一同だった。
「それで、ガレット獣王国では何が名物なんだ?」
「そうね…………現国王はとても祭り好きだって聞いているわ。だから色んな大会が行われているの。特に有名なのが武闘大会ね」
「ふむ、なるほどな。他には何があるんだ?」
「他には、戦術大会や釣り大会、狩猟大会に腕相撲大会、穴掘り大会……あとは……声量大会とか居眠り大会、大食い大会なんてのもあるわね」
「なんだかわからないものもあるな」
「まあ、仕方ないわよ。現国王が面白そうだと思ったことを全て大会にしているらしいから。冬になれば雪合戦大会や、寒さ我慢大会なんてものもあるらしいわよ」
「雪合戦はわかるが、寒さ我慢大会ってなんだ?」
「パンツ一枚でどれだけ寒さに耐えられるかを競うらしいわ。私には絶対無理ね」
「当たり前だ。俺にだって無理だからな。だいたいそんな大会に参加者がいるのか?」
「もう五年ほど続いてるらしいわよ。競い合うことが大好きな獣人族にしてみれば、なんでもトップを取るのは嬉しいみたいね」
「な、なるほどな」
(それってつまり脳筋ってことだよな。それとも闘争本能が強いだけか?)
思わずそんなことを考えてしまった千夜だが、実際はその両方と言えた。
獣人族は他の種族に比べ闘争本能が強く、競い合うことが大好きな種族だ。そのためなんでもいいからトップを取って力を誇示したがる。そのあたりは脳筋とも言える。
「それにしてもそんな祭り好きの奴が、よくも国王になれたな」
「それに関しては、私も最初思ったわ。だけどね、現国王はあらゆる面において、歴代最強と言われているらしいわ」
「ほう、それは凄い奴だな」
そんなエリーゼの言葉に不気味な笑みを浮かべていた。
「でも、確かにその国王は優秀なのかもしれん」
「どういうことかしら?」
「簡単だ。祭りを増やすことで競う心を増幅させ、あらゆる職において質の向上を図っているのだろう」
「でも、普通は祭りが終われば、沸き上がった闘争心も治まるんじゃないかしら?」
「確かにそうだろうな。だが、奴らは獣人族。競い合うことが大好きな種族だ。きっと優勝できなかった者達にとっては、悔しくて仕方がないに違いない。そうなれば来年こそはと努力し、技術を向上させるだろう」
「本当にそうなのかしら?」
「ま、行ってみればわかることだ」
「それもそうね」
「主、そろそろ昼食のお時間です」
「もうそんな時間か。スケアクロウ、馬車を止めてくれ」
「かしこまりました」
千夜の命令でゆっくりと馬車を止める。
「それじゃ昼食をいただくとしよう」
アイテムボックスから取り出した料理をテーブルに置くと合掌していただくのであった。
帝都を出発してから十三日が過ぎていた。
あと少しで国境ということもあり暇を持て余していた千夜は、目的地のある方角を眺めながらエルザの淹れてくれたお茶を飲む。
「旦那様、あと少しで国境だけどどうしたの?」
エリーゼが、いつもと様子の違う千夜に気づいて問いかける。
「いや、大したことではない。だが少し……気になることがあってな」
「?」
千夜の歯切れの悪い返答に疑問符を浮かべるエリーゼ達である。
(この気配、どこかで……)
ほんの僅か感じる気配。初めて感じる気配にもかかわらず、どこか懐かしさが込み上げる。
(いや、今は旅行を楽しむべきだ)
千夜は今回ガレット獣王国に来た理由を思い出し、頭を切り替える。
「国境はもうすぐだが大丈夫なのか?」
「ええ、確かに検問はあるけど、なにか法に触れることをしなければ通れるわ」
「そうか。検問は明日だ。今日は……というより、今日ものんびり旅行を楽しむとしよう」
「そうね。でも旦那様にとっては難しくないかしら?」
「ん? どういうことだ?」
「数日前から身体を動かしたくてうずうずしてるのまるわかりだもの」
「…………」
「無言は肯定と取っていいのよね?」
「はあ……バレていたか」
「旦那様の妻よ、私達は。私だけでなく皆気づいていたわ」
「そうか。いや、流石と言うべきなのかもしれないな」
「お褒めに与り光栄ね」
千夜は自分でも気づかないうちに、自分がどのような人物なのかを妻達に知られていた。
(だが、嫌な気分ではないものだな)
などと思いながらティーカップの中身を空にするのだった。
翌日になり、昼前に国境に到着した千夜達は、列をなす者達の最後尾に並ぶ。
(これだと一時間はかかりそうだな)
自分達の順番が来るまでの間、千夜達はたわいもない話に花を咲かせる。
そして、千夜の予想通り約一時間で番が回って来た。
「止まれ!」
国境警備隊の男の声に従い馬車を止める。
「これより検査を行う。悪いが全員馬車を降りてもらおうか」
獣人族の男の言葉に、千夜達は馬車を降りる。普通はそのようなことはしないが、それは帝国や皇国のやり方であって、ガレット獣王国ではこれが当たり前なのだ。
(真面目に仕事をこなしているな。なにか悪巧みを行う気配もない……か)
横一列に並んだ千夜達は、隊員達を視線で確認しながらそんなことを思うのであった。
「馬車に違法な積荷は無いようだな。さて、身分証を提示してもらおうか」
そう言われて千夜達はギルドカードを提示する。
「こ、これはXランクのギルドカード! もしや、お主が『漆黒の鬼夜叉』なのか!?」
「そうだ」
「なら、ここにいる者達は……」
「ああ、俺の妻達だ」
「え? 同じクランのメンバーではないのか?」
「ん? ああ、そういうことか。言い方が悪かったな。こいつらは俺の大切な妻だが、同じクランのメンバーでもあるんだ」
「そうだったのか……なら、この者達が『闇夜の麗人』『翠穹の妖精』『火炎の剣姫』『白銀の戦乙女』なのだな」
目の前に立つ可憐な美女、美少女達が、噂に聞く『月夜の酒鬼』のメンバーだとは誰も想像していなかったらしく、隊員達は驚愕の表情となる。
しかし、改めてギルドカードを確認し、それが事実であると知るのだった。
「それで皆様は、今回どのような理由で我が獣人国に?」
「なに、ただの新婚旅行だ」
「なるほど結婚されていたのでしたな」
これだけの美女達を虜にすることができる、目の前のXランク冒険者。最初は嫉妬しそうになったが、見た目、強さ、性格など、全ての面で女性を惹きつけているのだと、すぐに納得がいった。
彼らに問題がないことを確認できた男は、千夜達に入国許可を出すのであった。
「大丈夫のようです。新婚旅行先に我が国を選んでいただきありがとうございます。楽しんでくださいませ」
「ああ、そうさせてもらおう」
再び馬車に乗り込んだ千夜達は、スケアクロウに出発するよう命じ、国境を跨ぐのであった。
国境を越え、獣人国へと入った千夜達は窓の外を眺める。
あまり帝国と変わらない風景だが、すれ違う者達は大抵人間ではなく亜人種だ。特に獣人族が多く、他にもエルフやダークエルフ、ドワーフといった種族も見かける。
「帝国も他の国に比べて亜人種が多いと思ったが、やはりこの国ほどではないな」
千夜の問いにエリーゼが答える。
「帝国は確かに、ファブリーゼ皇国やフィリス聖王国より亜人種が多いわ。それは、陛下が差別を無くし共に歩むことを公言なさっているから。ま、フィリス聖王国からすれば、いい気分はしないでしょうけどね」
「確かにそうだろうな」
「帝国はいわば、人間と亜人種の中立国みたいな立ち位置なの」
亜人種の中にも人間を敵視する者は存在するが、亜人種を敵視する人間ほど多くはない。
手を取り合える相手であれば喜んで手を取るのが、今のガレット獣王国である。そのため帝国とガレット獣王国は仲が良かった。
しかしフィリス聖王国からしてみれば良い気はしない。それどころか、帝国は亜人種に味方する異端だと思われている。
「クロエ、ミレーネ、どうした?」
窓の外を先ほどから寂しげに眺める二人に、千夜は声をかける。
「いえ……」
「ちょっとな……」
歯切れの悪い返答。
それは問いかけた側からしてみれば、ますます気になる態度でしか無い。
「二人とも話してみろ。俺達は家族だ。夫として妻を悲しませるわけにはいかない」
いつも悲しませてばかりの張本人の口から出た台詞とは思えないが、クロエ達にとっては救いの言葉となった。
「里のことが気になっただけだ」
「里とはお前達が住んでいた故郷の村のことか?」
「はい。お父さんとお母さん、それに村の皆は何をしてるのかなって思ってしまったんです。すいません、せっかくの新婚旅行なのに、他のことを考えてしまって」
「別に構わないさ。それよりも、お前達が住んでいた村はどこにあるんだ?」
「私はガレット獣王国の南西にある森に住んでいました」
「私はガレット獣王国と火の国の国境にある山脈に住んでいた」
ミレーネ、クロエが順に答えた。
「ふむ……エリーゼ」
「ふふ、何かしら?」
エリーゼは、千夜が何を言いたいのか既に察しがついているらしく、笑みを浮かべていた。
果たして、千夜の口から吐かれた言葉は、エリーゼが想像した通りのものだった。
「セバスに手紙を書いてくれ。少し用事ができたから旅行期間を延長するとな」
「「え?」」
「はい、わかりました」
理解できていないクロエとミレーネを気にすることなく、エリーゼは了承し、即座に手紙を書き始めた。
「二人とも、悪いが頼みがある」
「なんでしょうか?」
「俺はお前達の夫となった。しかし俺はまだお前達の両親に挨拶もしていなければ、結婚の了承も得ていない。これは一大事だ。すまないが道案内を頼めるか?」
「ぁ……ぁ……ぁあ……」
千夜の言いたいことを理解した二人の瞳から大粒の涙が溢れ出す。
「…………ほんと……センヤさんは……ずるいですぅ!」
「ああ…………まったくだ!」
が、その涙は悲しみなどから来るものではなく、嬉し涙だった。その証拠に二人の顔には悲しみの色は無く、満面の笑みが咲いていた。
「ありがとう! そして……愛しているぞ!」
「ありがとうございます! そして……愛しています!」
二人の想いが笑顔と共に千夜に送られる。
(ああ、その笑顔だけで俺は頑張れるぞ)
反則級の贈り物に、千夜は二人を故郷へ必ず連れていくと誓うのであった。
旅行期間を延ばすこととなった千夜達だが、まずは王都に向かっていた。
既にあれから三日が経ち、すれ違う人々の数も増えていた。
しかし、なぜか今日に限ってまったく誰とも会っていない。
「どこかで道を間違えたか?」
「そんなはずはないわ」
「そうか」
(マップを使いたいところだが、初めての場所では役に立たないからな)
中途半端な機能のマップにイラッとしながらも、千夜は【探索】や【危機察知】などのスキルをフル活用して安全確保に努める。すると――。
「スケアクロウ」
「どうかされましたか?」
「この先にどうやら通行止めをしている連中がいるぞ」
「それは大変ですね。センヤ様の行く手を遮るなど、あってはならないことです」
スケアクロウはこの先で待ち受ける集団に対し殺気立つ。
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