262 / 351
第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第二十六幕 アミッツと知らないな
しおりを挟む
観光巡りでリフレッシュが出来た千夜たちは後日改めて依頼を受けるためにギルドに向かっていた。
昨日よりも少し遅れぎみだが、冒険者に出社時刻は存在しないため別に問題はない。が、いつも以上にギルドが騒がしかった。
大通りまで聞こえる子供の声、その騒々しさに住民が集まってギルド内を覗いていた。
「ん、なんだ?」
「何かあったのしから」
ギルドが騒がしい時は大抵緊急事態と相場が決まっているため、自然と千夜たちの足取りも速くなる。
「何かあったのか?」
「あ、センさん。どうも」
集まっていた住民に話しかける。因みに千夜はここでは、センと名乗っている。安直ではあるが幻惑魔法で姿を変えているためバレる心配はない。
「それよりも何の騒ぎだ。高ランクの魔物でも出現したのか?」
「いえ、実はここから南東南にあるルイラ村の近くにゴブリンの大群が出たらしいんですよ」
「なに。それは本当か?」
「はい。ですが……」
「なんだ。はっきり言え」
「ゴブリンの大群はまだ村を襲ってないんです」
その言葉にエリーゼたちは安堵の息を洩らす。
「発見したときには直ぐ近くまで来ていたらしくてもう猶予も無い状態らしいです。だけどここからルイラ村まで早馬でも二日は掛かる距離なんです」
「そうか。悪いがそこ通してくれ」
「あ、はい!」
千夜たちは集まった群衆を掻き分けギルド内に入る。
そこでは、
「お願い誰か私の村を助けて!」
薄汚れた服に血まみれの足で冒険者たちに懇願する一人の少女がそこに居た。
(必死だな)
しかし冒険者たちは、この依頼は不可能と判断したのか誰も少女と目も合わせようとしない。
体力の限界が近いのか、崩れ落ちるようにその場に蹲る。
「お願い……お願いします……冒険者様の力をどうか貸して下さい……」
汚れた床に少女の涙で小さな水溜りを作る。
「あ、センさんおはようございます」
「アミーおはよう。あの少女は?」
「実は……」
「大体の話は外で眺めてる奴に聞いた」
「彼女が依頼主です」
「なるほど。で、誰も受けようとしてないと」
千夜のストレートな言葉に誰も千夜と視線を合わせようとしない。
「しかたありません。どう急いだって間に合いませんから」
「どうしてだ?」
「どう考えても無理だろ」
千夜の問いに答えたの椅子に座って朝から酒を飲む一人の冒険者。この場にはどう見ても不釣合いと言いたくなる男だ。
「何故だ?」
「おいおいAランクの冒険者様なのにわからねぇのか。馬鹿なのか?」
その言葉にエルザが今にも男の言葉に程殺気立つ。
目の前の光景で機嫌が悪い時に主を馬鹿にされた事もありいつも以上に殺気立っているが、その場で留まっているエルザを肩越しに見た千夜はよく絶えたと褒めたい気持ちに駆られる。が、すぐさま頭を切り替える。
「大体、そんな餓鬼の依頼誰が受けるんだよ。酒の足しにもなりゃしねぇ」
男は吐き捨てるように言うと酒瓶を傾けて酒を流し込む。
「ミレーネ、あの子に治癒魔法をかけてやってくれ」
「解りました」
ミレーネは急いで蹲る少女に近づき治癒魔法で傷を癒していく。
意識が戻ったのか少女はミレーネの服を握り締め懇願する。
「お願い! 私の村を助けて!」
「今は動いては駄目です。足の傷に障ります。それより君の名前は?」
「私の名前はアミッツ」
一瞬男の子の名前っぽいなと思いながらも千夜はアミッツに近づく。
「アミッツ」
「貴方も冒険者?」
「そうだ。Aランクの冒険者でお前の治療をしているミーネの仲間だ」
ミーネとはミレーネの偽名である。
「一つ聞きたい。どうして俺たちに頼む。村の危機なら領主に頼めばいい筈だ」
「行ったよ! 領主様が住む屋敷には。でも、話どころか会ってもくれなくて……」
「なんて事なの……」
少女の言葉にエリーゼから悲惨な声が漏れる。ウィルも同じなのか奥歯を噛み締める音が千夜の耳に届く。
「だからお願いです! 助けてください!」
「やめとけやめとけ。どうせ間に合いもしねぇ依頼を受けたってなんの得にもなりゃしねぇよ。自分の戦績に傷を付けるだけだ。それにそんな餓鬼が依頼料を払える筈がねぇーー」
「黙れ」
「ヒィ!」
千夜の怒気を含んだ言葉に男は怯え硬直する。
「確かにお前の言う事も一理ある。冒険者は正義の味方でも慈善団体でもない。自分に見合った依頼を受ける事が出来る職業だ。そこには必ずと言っていいほど金銭が絡んでくるのも事実だ」
「私にはそんな大金は……」
千夜の言葉に少女は顔を俯かせる。
「だがアミッツ、お前は運が良い」
「え?」
「丁度、魔物の群れと戦いと思っていたところだ」
「え、それって」
「ああ、俺たちがその依頼を受けよう。勿論依頼料はそれで構わない」
少女の手に握られた数枚の銅貨。
「え、本当に良いの?」
「ああ、丁度息子に集団との戦い方を教えたと思っていた所だがらな。丁度良い」
「あ、ありがとうございます。これ依頼料!」
「依頼料は依頼達成してからで構わない。それよりも時間が無いんだろう」
「はい!」
「なら、急ぐとしよう。クーエはアミッツを背負って、エリーはウィルを背負って走ってくれ。今回は時間が無いからな」
「解ったのじゃ。ほれ背中に乗るがよい」
「あ、有難う御座います。でも私吹くが汚れてるから」
「なに、気にする事はない。どうせ洗えば済む事じゃ」
クロエとエリーゼはそれぞれアミッツとウィルを背負う。
「それじゃあ、久々にゴブリン狩りに行くとしよう」
「ええ!」
「はい!」
「無論じゃ!」
「低脳な肉塊は木っ端微塵にしてやります」
こうして千夜たちはルイラ村へ向かって足を踏み出す。
「おいおい、正気かよ!」
「なんだ?」
カウンター近くに立っていた一人の冒険者が声を上げる。
「常識的に考えろよ! どうみたって無理に決まってるだろ! 正義感が強いにも程があるだろ!」
「正義感……はは……そんな物は持ち合わせてはいない。そんなもの犬の餌にでもしてやれ」
「じゃあ、なんでだよ!」
「聞いていなかったのか? 息子に敵の集団を相手にした時の戦い方を教えるためだ」
「だとしても間に合わないだろ」
「何故だ?」
「常識的に考えろよ」
「常識。そんなもの知らないな。俺は俺のやりたいようにするだけだ」
「なんだよそれ……」
「時間を無駄にしたな。少し急ぐとしよう。ん? 何を笑ってるんだ?」
ミレーネとクロエに視線を向けるとなぜかクスクスと笑っていた。
(何がそんなにおかしいんだ?)
さっぱり解らない千夜は首を傾げるが、直ぐに切り替えギルドを出発した。
昨日よりも少し遅れぎみだが、冒険者に出社時刻は存在しないため別に問題はない。が、いつも以上にギルドが騒がしかった。
大通りまで聞こえる子供の声、その騒々しさに住民が集まってギルド内を覗いていた。
「ん、なんだ?」
「何かあったのしから」
ギルドが騒がしい時は大抵緊急事態と相場が決まっているため、自然と千夜たちの足取りも速くなる。
「何かあったのか?」
「あ、センさん。どうも」
集まっていた住民に話しかける。因みに千夜はここでは、センと名乗っている。安直ではあるが幻惑魔法で姿を変えているためバレる心配はない。
「それよりも何の騒ぎだ。高ランクの魔物でも出現したのか?」
「いえ、実はここから南東南にあるルイラ村の近くにゴブリンの大群が出たらしいんですよ」
「なに。それは本当か?」
「はい。ですが……」
「なんだ。はっきり言え」
「ゴブリンの大群はまだ村を襲ってないんです」
その言葉にエリーゼたちは安堵の息を洩らす。
「発見したときには直ぐ近くまで来ていたらしくてもう猶予も無い状態らしいです。だけどここからルイラ村まで早馬でも二日は掛かる距離なんです」
「そうか。悪いがそこ通してくれ」
「あ、はい!」
千夜たちは集まった群衆を掻き分けギルド内に入る。
そこでは、
「お願い誰か私の村を助けて!」
薄汚れた服に血まみれの足で冒険者たちに懇願する一人の少女がそこに居た。
(必死だな)
しかし冒険者たちは、この依頼は不可能と判断したのか誰も少女と目も合わせようとしない。
体力の限界が近いのか、崩れ落ちるようにその場に蹲る。
「お願い……お願いします……冒険者様の力をどうか貸して下さい……」
汚れた床に少女の涙で小さな水溜りを作る。
「あ、センさんおはようございます」
「アミーおはよう。あの少女は?」
「実は……」
「大体の話は外で眺めてる奴に聞いた」
「彼女が依頼主です」
「なるほど。で、誰も受けようとしてないと」
千夜のストレートな言葉に誰も千夜と視線を合わせようとしない。
「しかたありません。どう急いだって間に合いませんから」
「どうしてだ?」
「どう考えても無理だろ」
千夜の問いに答えたの椅子に座って朝から酒を飲む一人の冒険者。この場にはどう見ても不釣合いと言いたくなる男だ。
「何故だ?」
「おいおいAランクの冒険者様なのにわからねぇのか。馬鹿なのか?」
その言葉にエルザが今にも男の言葉に程殺気立つ。
目の前の光景で機嫌が悪い時に主を馬鹿にされた事もありいつも以上に殺気立っているが、その場で留まっているエルザを肩越しに見た千夜はよく絶えたと褒めたい気持ちに駆られる。が、すぐさま頭を切り替える。
「大体、そんな餓鬼の依頼誰が受けるんだよ。酒の足しにもなりゃしねぇ」
男は吐き捨てるように言うと酒瓶を傾けて酒を流し込む。
「ミレーネ、あの子に治癒魔法をかけてやってくれ」
「解りました」
ミレーネは急いで蹲る少女に近づき治癒魔法で傷を癒していく。
意識が戻ったのか少女はミレーネの服を握り締め懇願する。
「お願い! 私の村を助けて!」
「今は動いては駄目です。足の傷に障ります。それより君の名前は?」
「私の名前はアミッツ」
一瞬男の子の名前っぽいなと思いながらも千夜はアミッツに近づく。
「アミッツ」
「貴方も冒険者?」
「そうだ。Aランクの冒険者でお前の治療をしているミーネの仲間だ」
ミーネとはミレーネの偽名である。
「一つ聞きたい。どうして俺たちに頼む。村の危機なら領主に頼めばいい筈だ」
「行ったよ! 領主様が住む屋敷には。でも、話どころか会ってもくれなくて……」
「なんて事なの……」
少女の言葉にエリーゼから悲惨な声が漏れる。ウィルも同じなのか奥歯を噛み締める音が千夜の耳に届く。
「だからお願いです! 助けてください!」
「やめとけやめとけ。どうせ間に合いもしねぇ依頼を受けたってなんの得にもなりゃしねぇよ。自分の戦績に傷を付けるだけだ。それにそんな餓鬼が依頼料を払える筈がねぇーー」
「黙れ」
「ヒィ!」
千夜の怒気を含んだ言葉に男は怯え硬直する。
「確かにお前の言う事も一理ある。冒険者は正義の味方でも慈善団体でもない。自分に見合った依頼を受ける事が出来る職業だ。そこには必ずと言っていいほど金銭が絡んでくるのも事実だ」
「私にはそんな大金は……」
千夜の言葉に少女は顔を俯かせる。
「だがアミッツ、お前は運が良い」
「え?」
「丁度、魔物の群れと戦いと思っていたところだ」
「え、それって」
「ああ、俺たちがその依頼を受けよう。勿論依頼料はそれで構わない」
少女の手に握られた数枚の銅貨。
「え、本当に良いの?」
「ああ、丁度息子に集団との戦い方を教えたと思っていた所だがらな。丁度良い」
「あ、ありがとうございます。これ依頼料!」
「依頼料は依頼達成してからで構わない。それよりも時間が無いんだろう」
「はい!」
「なら、急ぐとしよう。クーエはアミッツを背負って、エリーはウィルを背負って走ってくれ。今回は時間が無いからな」
「解ったのじゃ。ほれ背中に乗るがよい」
「あ、有難う御座います。でも私吹くが汚れてるから」
「なに、気にする事はない。どうせ洗えば済む事じゃ」
クロエとエリーゼはそれぞれアミッツとウィルを背負う。
「それじゃあ、久々にゴブリン狩りに行くとしよう」
「ええ!」
「はい!」
「無論じゃ!」
「低脳な肉塊は木っ端微塵にしてやります」
こうして千夜たちはルイラ村へ向かって足を踏み出す。
「おいおい、正気かよ!」
「なんだ?」
カウンター近くに立っていた一人の冒険者が声を上げる。
「常識的に考えろよ! どうみたって無理に決まってるだろ! 正義感が強いにも程があるだろ!」
「正義感……はは……そんな物は持ち合わせてはいない。そんなもの犬の餌にでもしてやれ」
「じゃあ、なんでだよ!」
「聞いていなかったのか? 息子に敵の集団を相手にした時の戦い方を教えるためだ」
「だとしても間に合わないだろ」
「何故だ?」
「常識的に考えろよ」
「常識。そんなもの知らないな。俺は俺のやりたいようにするだけだ」
「なんだよそれ……」
「時間を無駄にしたな。少し急ぐとしよう。ん? 何を笑ってるんだ?」
ミレーネとクロエに視線を向けるとなぜかクスクスと笑っていた。
(何がそんなにおかしいんだ?)
さっぱり解らない千夜は首を傾げるが、直ぐに切り替えギルドを出発した。
10
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。