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第4話 我らの行く道は
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僕は善助と彦右衛門、柳田を呼び、新たな作戦を実行することを伝え、3人に具体的な内容を明かした。
「しょ、正気ですか……?」
「あぁ。未だ進展がなく、相変わらず黙秘の姿勢を崩していない」
「だからとはいえ相手は」
「関係あるまい。このまま何もせずにいるのはやはり愚策であった。ならば多少強引にでも吐かせようと思う」
僕のやり方が甘かったのもあるかもしれない。だけど相手も相手で、どうにかなるという心持ちがどこかにあるはず。それに一部ではあるが、噂も流れてしまっている。このまま時間をかけるわけにはいかない。
強い気持ちが伝わったのか、善助と柳田は頷き、準備にとりかかる。取り残された彦右衛門には、事を知った人の暗殺を依頼した。
態度を変えるまで徹底的にやってやる。それでも変わらなければ、自ら手を下してあげよう。
決めたことは最後までやり通す。
それが僕の信条なんだ。
*
どうしよう……とんでもない事を聞いてしまいました……
衝撃的な出来事に足が動かず、頬に汗が伝わる。
あっ、私は「もなか」で、下っ端のくノ一です。
今は千代女様に仕えており、犯人の探索と信玄様の監視を命じられています。
三郎と名乗る男やその配下の者たちの密談を聞いてしまったのですが……
いま、『信玄様を拷問にかける』って言いました?!
これはまずい! 助けよう! 信玄様を助けよう!
私は急いで信玄様がいる地下へと向かう。足の速さは東国で随一だから絶対助ける!
頑張って走って到着したが、そこは既にもぬけの殻であった。
またやってしまったあぁぁぁぁ!!
決断までは良くても来た時にはすでに遅かったなんて事、これで何回目でしょうか……
また千代女様に叱られる…… あぁもう、穴があったら入りたい……
がっくりした私は取る物だけ取り、失望の足取りで、地下を抜け出して外を歩く。
信玄様が閉じ込められたと考えられる小屋をたまたま見つけ、その周囲をこっそり見るも警備が厳しく、容易に立ち入ったら自分まで殺されかねない。
でも過ぎたことは仕方ない。急いで千代女様のところへ向かわなくては!
*
捕らわれてから今日に至るまで、敵には一言も話さず紙に思いを綴らせた。
これが一番最適解であり、自分の為であろう。仮に情報を渡したとしても、約束通りになるとは思えない。
今は辛抱の時。相手が諦めるまで待とう。
……足音が聞こえる。いつものように、夕方まで問われ続けるのかと溜息をつく。
しかしその者は扉を開けてこちらまで入り、殴りかかってきた。
「……どういうつもりだ?」
「分からんか? 莫迦に折檻してるだけだよ」
折檻される理由など、あっただろうか。
「我が殿はお前が話してくれるだろうと思ってたがなかなか口を割らない。それに業を煮やしたんだよ」
「そんな事、話すわけないだろう」
その者は散々罵倒しては殴り、しまいには刀を突きつけた。
「……最後の機会だ。いまある限りの機密情報、全て吐き出せ。そうすれば解放してやる」
もしここで話したらどうなるか。自分の身が解放されても相手国が有利になるだけでこちらに利は無い。
だがこのまま黙れば、首と胴がさよならしてしまう。
それでも俺の答えは決まってる。
「断る」
「……死んでも良いのか?」
「あぁ! 命が惜しくて屈服なんてしたら当主としての誇りは無くなってしまう!」
「……そうか」
鞘にしまうのを見てふと安心する。と思いきや、突然ドンっと突き飛ばされた。
「ぐっ……!」
その拍子で頭を強く打ち、更には腹部に刀が刺さる感触が。
そして力尽き、そのまま意識を失った。
*
「越後、国……?」
千代女が最有力候補として挙げたのは、数十年にわたって敵対したが現在は和睦している上杉家。
想像つかない。あの『義』を重んじる輝虎がそんな非道なことをするだろうか。
「待て! 上杉とは既に和睦している。一番考えられない場所だぞ!?」
「勝頼様、そうとは限りません。甲越和与は元々、将軍である足利義昭様を通して行われたもの。武田家中は納得している者が多いが、上杉のところは違うようです」
その反乱分子、あるいは輝虎自身が御館様の死を望んで実行した可能性があるとも付け足した。
僕たち家臣の立場からすれば、表向きでは納得していても内心反対していることはよくあること。しかし当主の決定は絶対。どんなに反論しても、決めてしまえばそれまでなんだよね。
今度は逆に、当主の立場で考える。
不本意なことであっても家を守るため、損得を第一に考えて動かなければならない。たとえそれが、どんなに屈辱的な条件であってたとしても。感情だけではやっていけない。家が滅んだらそれまでだ。
恐らく輝虎は、不本意ながら我々との和睦に応じたに違いない。
「ですが北条の可能性も捨てきれません。なので昌幸様と私で北条領へ赴きます。あなた達は越後方面をお願いします」
千代女のこの一言で行動方針が決まった。
そうとなれば、聡明な脱出作戦を立てて実行するのみ。
本当はここで決めたかったけど、越後までは時間かかる。向かいながら作戦を立てることにした。
まず現在、上杉が統治している領土の広さを確かめる。越後、越中、能登と上野及び信濃のそれぞれ一部であった。
候補となるのはその内、越後、越中、能登の3つ。
上野及び信濃はそれぞれ自領や北条領に隣接しており、危険地帯である。そんなところにわざわざ置いておく理由は無い。まぁこの3つが外れたら、その時はその時。
「大まかな進行経路は越後、越中、能登の順にしようか」
「本当に見つかるかな……?」
「高坂、今はそんな事考えるな。絶対は無いと御館様も仰ってただろう」
「まぁ、そうだけど……」
なんだか今日の馬場は積極的だけど高坂は違う気がする。あ、高坂はいつものことか。
「とにかく今は、どうやって助けるか。それだけ考えろ」
「……わかった」
その次に、御館様の救出経路、敵と対峙した場合の対処法を議論した。
「父上は上杉の本拠地にいない。恐らく周辺の森林か、その支城になるだろう。だからそこを狙う。これでどうだ?」
「素晴らしい、と言いたいところだけど僕はそう思わないかな」
恐らくこの事件を起こしたのは輝虎で、ここまで情報が流布されていないのは緘口令が敷かれているからと説明する。隠蔽が可能な場所、といえば本拠地である春日山城に御館様がいると推測した。
「俺も山県と同じ考えだ。こちらも単独で情報を集めているが、千代女とその仕え人であるもなかからしか情報が出てこない。やはり誰かが口封じでもしているのではないか? それを命じることができるのは」
「輝虎ってわけだな」
「じゃあどうやって父上を」
「罪人、という名目で上杉の地下牢に入れた。 そうすれば領民も納得するだろう」
「そして頃合いを見て、御館様を処断する予定だったと」
議論の結果、僕たちは越後国を中心に探すことを決めた。そこにいなければ、二手に分かれて越中、能登を探すことにした。
次に敵の対処法。
本拠地辺りは警護もしっかりしている為ただでは通してくれない。それならば、上杉領で山賊になりすまし、気を引いてる間に助け出すという案を提案し、採用された。
帰りに関しては、海津城まで辿り着けばあとは護衛だけでどうにかなる。追撃されたら、馬場と高坂で防ぐことにする。
これで決まりだ。御館様がいる場所へ、早く行かなくちゃ!
「しょ、正気ですか……?」
「あぁ。未だ進展がなく、相変わらず黙秘の姿勢を崩していない」
「だからとはいえ相手は」
「関係あるまい。このまま何もせずにいるのはやはり愚策であった。ならば多少強引にでも吐かせようと思う」
僕のやり方が甘かったのもあるかもしれない。だけど相手も相手で、どうにかなるという心持ちがどこかにあるはず。それに一部ではあるが、噂も流れてしまっている。このまま時間をかけるわけにはいかない。
強い気持ちが伝わったのか、善助と柳田は頷き、準備にとりかかる。取り残された彦右衛門には、事を知った人の暗殺を依頼した。
態度を変えるまで徹底的にやってやる。それでも変わらなければ、自ら手を下してあげよう。
決めたことは最後までやり通す。
それが僕の信条なんだ。
*
どうしよう……とんでもない事を聞いてしまいました……
衝撃的な出来事に足が動かず、頬に汗が伝わる。
あっ、私は「もなか」で、下っ端のくノ一です。
今は千代女様に仕えており、犯人の探索と信玄様の監視を命じられています。
三郎と名乗る男やその配下の者たちの密談を聞いてしまったのですが……
いま、『信玄様を拷問にかける』って言いました?!
これはまずい! 助けよう! 信玄様を助けよう!
私は急いで信玄様がいる地下へと向かう。足の速さは東国で随一だから絶対助ける!
頑張って走って到着したが、そこは既にもぬけの殻であった。
またやってしまったあぁぁぁぁ!!
決断までは良くても来た時にはすでに遅かったなんて事、これで何回目でしょうか……
また千代女様に叱られる…… あぁもう、穴があったら入りたい……
がっくりした私は取る物だけ取り、失望の足取りで、地下を抜け出して外を歩く。
信玄様が閉じ込められたと考えられる小屋をたまたま見つけ、その周囲をこっそり見るも警備が厳しく、容易に立ち入ったら自分まで殺されかねない。
でも過ぎたことは仕方ない。急いで千代女様のところへ向かわなくては!
*
捕らわれてから今日に至るまで、敵には一言も話さず紙に思いを綴らせた。
これが一番最適解であり、自分の為であろう。仮に情報を渡したとしても、約束通りになるとは思えない。
今は辛抱の時。相手が諦めるまで待とう。
……足音が聞こえる。いつものように、夕方まで問われ続けるのかと溜息をつく。
しかしその者は扉を開けてこちらまで入り、殴りかかってきた。
「……どういうつもりだ?」
「分からんか? 莫迦に折檻してるだけだよ」
折檻される理由など、あっただろうか。
「我が殿はお前が話してくれるだろうと思ってたがなかなか口を割らない。それに業を煮やしたんだよ」
「そんな事、話すわけないだろう」
その者は散々罵倒しては殴り、しまいには刀を突きつけた。
「……最後の機会だ。いまある限りの機密情報、全て吐き出せ。そうすれば解放してやる」
もしここで話したらどうなるか。自分の身が解放されても相手国が有利になるだけでこちらに利は無い。
だがこのまま黙れば、首と胴がさよならしてしまう。
それでも俺の答えは決まってる。
「断る」
「……死んでも良いのか?」
「あぁ! 命が惜しくて屈服なんてしたら当主としての誇りは無くなってしまう!」
「……そうか」
鞘にしまうのを見てふと安心する。と思いきや、突然ドンっと突き飛ばされた。
「ぐっ……!」
その拍子で頭を強く打ち、更には腹部に刀が刺さる感触が。
そして力尽き、そのまま意識を失った。
*
「越後、国……?」
千代女が最有力候補として挙げたのは、数十年にわたって敵対したが現在は和睦している上杉家。
想像つかない。あの『義』を重んじる輝虎がそんな非道なことをするだろうか。
「待て! 上杉とは既に和睦している。一番考えられない場所だぞ!?」
「勝頼様、そうとは限りません。甲越和与は元々、将軍である足利義昭様を通して行われたもの。武田家中は納得している者が多いが、上杉のところは違うようです」
その反乱分子、あるいは輝虎自身が御館様の死を望んで実行した可能性があるとも付け足した。
僕たち家臣の立場からすれば、表向きでは納得していても内心反対していることはよくあること。しかし当主の決定は絶対。どんなに反論しても、決めてしまえばそれまでなんだよね。
今度は逆に、当主の立場で考える。
不本意なことであっても家を守るため、損得を第一に考えて動かなければならない。たとえそれが、どんなに屈辱的な条件であってたとしても。感情だけではやっていけない。家が滅んだらそれまでだ。
恐らく輝虎は、不本意ながら我々との和睦に応じたに違いない。
「ですが北条の可能性も捨てきれません。なので昌幸様と私で北条領へ赴きます。あなた達は越後方面をお願いします」
千代女のこの一言で行動方針が決まった。
そうとなれば、聡明な脱出作戦を立てて実行するのみ。
本当はここで決めたかったけど、越後までは時間かかる。向かいながら作戦を立てることにした。
まず現在、上杉が統治している領土の広さを確かめる。越後、越中、能登と上野及び信濃のそれぞれ一部であった。
候補となるのはその内、越後、越中、能登の3つ。
上野及び信濃はそれぞれ自領や北条領に隣接しており、危険地帯である。そんなところにわざわざ置いておく理由は無い。まぁこの3つが外れたら、その時はその時。
「大まかな進行経路は越後、越中、能登の順にしようか」
「本当に見つかるかな……?」
「高坂、今はそんな事考えるな。絶対は無いと御館様も仰ってただろう」
「まぁ、そうだけど……」
なんだか今日の馬場は積極的だけど高坂は違う気がする。あ、高坂はいつものことか。
「とにかく今は、どうやって助けるか。それだけ考えろ」
「……わかった」
その次に、御館様の救出経路、敵と対峙した場合の対処法を議論した。
「父上は上杉の本拠地にいない。恐らく周辺の森林か、その支城になるだろう。だからそこを狙う。これでどうだ?」
「素晴らしい、と言いたいところだけど僕はそう思わないかな」
恐らくこの事件を起こしたのは輝虎で、ここまで情報が流布されていないのは緘口令が敷かれているからと説明する。隠蔽が可能な場所、といえば本拠地である春日山城に御館様がいると推測した。
「俺も山県と同じ考えだ。こちらも単独で情報を集めているが、千代女とその仕え人であるもなかからしか情報が出てこない。やはり誰かが口封じでもしているのではないか? それを命じることができるのは」
「輝虎ってわけだな」
「じゃあどうやって父上を」
「罪人、という名目で上杉の地下牢に入れた。 そうすれば領民も納得するだろう」
「そして頃合いを見て、御館様を処断する予定だったと」
議論の結果、僕たちは越後国を中心に探すことを決めた。そこにいなければ、二手に分かれて越中、能登を探すことにした。
次に敵の対処法。
本拠地辺りは警護もしっかりしている為ただでは通してくれない。それならば、上杉領で山賊になりすまし、気を引いてる間に助け出すという案を提案し、採用された。
帰りに関しては、海津城まで辿り着けばあとは護衛だけでどうにかなる。追撃されたら、馬場と高坂で防ぐことにする。
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本作品に足を運んでいただき?ありがとうございます。
著者のkotoと申します。
応援や感想、更にはアドバイスなど頂けると幸いです。
特に、私は海軍系はまだ知っているのですが、陸軍はさっぱりです。
多々間違える部分があると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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