【完結・加筆修正中】横暴領主が平民狩人の俺に執着してくるんだけど、どうしたらいいと思う?

ゆらり

文字の大きさ
95 / 110
番外編「とある狩人を愛した、横暴領主の話」

27 まだ足りない。もっと欲しい※

しおりを挟む
 ラズラウディアは自身の容姿が優れていることも、それが他人にどれほど魅力的に見られているかも知っている。かつては地位を固めるためにそれを利用したこともあるが、肌を許すことなど一度もなかった。

 しかし、シタンに関しては別だ。むしろいくらでも求められたい。どんなことでもして、彼を堕落させるほどに溺れさせたい。

 至福の夜を過ごした日から、ラズラウディアは自分なりにシタンに尽くすようになった。城へ連れていく時には必ず馬で迎えに行き、食事は出来得る限り贅沢な物を与え、寝酒には特上の蜜酒を供する。

 房事に至っては「お前が欲しい」などと甘く囁くことを欠かさず、丁寧に愛撫を施して与えられる快楽の良さをしっかりと体に覚えさせた。時には気も狂わんばかりになるまで焦らして、彼自身から行為を求めるように仕向けたりもした。

 二度、三度、四度……と、回数を重ねていくうちに、ぎこちなかったシタンの態度は少しずつ軟化して怯えの影が薄まり、親愛とまではいかないもののごく普通の口調で接してくれるようになった。
 
 そうして迎えた幾度目かの夜もまた、ラズラウディアは彼の肌を味わっていた。

「あ、あ……んっ、あぁ……、い、い……っ!」
「んっ、いいか。ふふっ……」
「んぁっ、あっ、んんっ!」

 男の味を覚えた後孔は熟れて、今やその窄まりの縁は卑猥な紅色に色付いている。最初こそ、頑なに快楽に流されまいとしていたシタンではあったが、自分から腰を振り孔を貫く一物を絞り上げるようになっていた。

 女など、もう抱けはしない体になっているだろう。

「んっ、んぁ、あぁ……」

 潤んだ蜂蜜色の瞳を見詰めながら、片脚を抱え上げて腰を深く突き入れる。

「ひっ! あ、あうっ! あぁ――!」
「んっ……!」
「んぁ、あ、んっ、そこ、良過ぎるっ! だめ、だめだよぉ……!」

 奥でも感じるように仕込んだ体は、素直に反応を示す。涙を零しながらよがる彼の頬に口付けを落とし、「気をやってしまえばいい。たっぷり良くしてやる」と言いながらゆるゆると腰を揺らし、シタンの一物を抜き上げた。

「ひいっ! やっ、 あ、ああっ!」

 弱い勢いで精が吹き出し、達した体が痙攣する。下腹が締まり、中に収められた一物がきつく食い締められる刺激に、ラズラウディアも達して奥深い場所へと精を放った。

「んっ、はぁっ……はぁ……、ううっ……んっ」

 一物を咥え込んだ孔をひくつかせながら、余韻に甘く喘ぐ彼を抱き締める。この体はもう、ラズラウディアの掌中だ。それだけでも十分な成果だろう。満足だ。

 だが、手に入れたものに満足し、それに慣れてしまった今、また新しい欲が生まれ始めている。

 こうして肌を重ねるだけでは足りない。シタンの全てを手に入れたい。心はまだ落とせないが、それ以外にも手に入れられるものはあるはずだ。

 ――まだ足りない。もっと、欲しい。

 以前よりも僅かにだが、肉付きが良くなり滑らかになったシタンの頬を撫でながら、ラズラウディアはこの先の愉しみを思い描いて、うっそりと微笑んだのだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

雪を溶かすように

春野ひつじ
BL
人間と獣人の争いが終わった。 和平の条件で人間の国へ人質としていった獣人国の第八王子、薫(ゆき)。そして、薫を助けた人間国の第一王子、悠(はる)。二人の距離は次第に近づいていくが、実は薫が人間国に行くことになったのには理由があった……。 溺愛・甘々です。 *物語の進み方がゆっくりです。エブリスタにも掲載しています

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です

新川はじめ
BL
 国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。  フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。  生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

カワウソの僕、異世界を無双する

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
本編完結いたしました♡コツメたん!無双おめでとう㊗️引き続きの番外編も完結しました💕 いつも読んでいただきありがとうございます♡ ほのぼのとワクワク、そしてコツメたんの無双ぶりを楽しんで下さい! お気に入り1200越えました(new)❣️コツメたんの虜になった方がこんなにも!ʕ•ᴥ•ʔキュー♡ ★★★カワウソでもあり、人間でもある『僕』が飼い主を踏み台に、いえ、可愛がられながら、この異世界を無双していく物語。 カワウソは可愛いけどね、自分がそうなるとか思わないでしょ。気づいたらコツメカワウソとして水辺で生きていた僕が、ある日捕まってしまった。僕はチャームポイントの小さなお手てとぽっこりお腹を見せつけながら、この状況を乗り越える!僕は可愛い飼い主のお兄さん気分で、気ままな生活を満喫するつもりだよ?ドキドキワクワクの毎日の始まり! BLランキング最高位16位♡ なろうムーンで日間連載中BLランキング2位♡週間連載中BLランキング5位♡ イラスト*榮木キサ様

処理中です...