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受験戦争
3話 飛行船、離陸 12/17 手直ししました。
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広場に着陸した飛行船の周りにはたくさんの人が集まっていた。見送りや見物など目的は様々である。
リュートとカイトの二人はその人波をかき分けて飛行船を目指す。
「やけに多いな」
「そうだね」
「何かあるのじゃ?」
「学園は色々やってるんだよ。多分荷下ろしとかじゃないかな。見送りと混ざって大変なことになってるけど」
学園は教育機関であるがそれだけでは無い。学校経営やコアの輸出など様々な事を行なっている。島が丸ごと敷地となっておりどちらかと言うと国に近い。
「受験生はこちらに並んでください!」
「行くよ」
リュート達は受付を済ませ飛行船に乗り込んだ。
飛行船の内部は三階建てらしい。一階を見ると席には人がまばらに座りそれぞれの時間を有意義に過ごしていた 。
問題なく座れそうである。だが、
「わしをは一番前の窓際を所望するのじゃ!」
コアが眺めの良い先頭の席をねだった。
そこは前方の壁がガラス張りになっている。筒を半分に切ったような形で下や上をある程度見渡せるようになっている。
壁際の席にもそれぞれガラスの窓が取り付けられている。
「でも、空いてないよ?」
「上行けばいいじゃろう。上、2階と3階があるぞ!」
「そうだな、上行くか」
2階は1階ほど席は埋まって無かったが、先頭は空いていなかった。その為、3階に移動した。
「おっ、スカスカなのじゃ!」
3階にはぱっと見人は居らず、青色の柔らかそうな座席がずらりとならんでいた。
「先頭空いてるといいね」
「なんじゃ、その対幼子のような接し方は!もっと丁寧に…そう、割れ物みたいに扱え!」
「それでいいのか、特権階級」
「いや、わしもうお荷物じゃろ?」
「自覚があるようで何より」
「でも、わしはありがたーい御神体じゃ!」
「へぇ~、右と左どっちが…あ、人がいる」
「というか寝てるのじゃ」
前に進んで行くこと、二人の少女が寝ているのが目に入った。
彼女らは先頭右側の横3列、縦2列、計六つもの席を倒して寝ている。布団や目覚まし時計などを持ち込み自身のもののように占領していた。
少女Aの身長は少し小さく肉付きがいい。やや緑みの明るい青の色をした髪はボサボサになっている。
少女Bは一人で二分の十一の席を占領していた。これは、彼女の十寝相が悪いわけではない。彼女には赤紫色のうろこがついた巨大な尻尾を持っている。そのため、横になるのにより大きなスペースを必要とする。さらに、彼女の体は、肘から手先、膝から足先、ふくらはぎまでうろこで覆われている。他にも所々うろこのついている箇所がある。
「これどうする?戻った方がいい?」
リュートがコアとカイトに尋ねた。
「ほおっておくのじゃ、そんなことより、わしは外が見たい!」
コアが言った。
「いやいや、離れよう絶対めんどうなことになる」
カイトが反論した。
「まて!確かに面倒ごとになるのは分かりきっておる!じゃが、わしは前面にあるの 透明な壁の誘惑に逆らえんのじゃ!」
コアが正直に自らの欲求を叫んだ。
「しー、コア、起きちゃう」
リュートがコアに言った。
「ほら、お主ら空の景色見てみたいじゃろ、わしはすごく見たい。それはそれとして、、隣にはそれなりの美少女が二人、外見るついでに視界に入ってしまうこともあるかも知れん。もし文句言われても、外が見たかったと言えば良い。さらに言えば、わしが居る。何を言われようとも、わしがわがままを言ったことにすれば、全てが丸く収まる」
コアがコソコソ話しで二人を説得をした。
「で、でも…」
リュートが頬を赤らめながら、女子A、Bをチラチラと見た。
「ご主人様、お主も男じゃろう。この誘惑には逆らえまい」
結局、二人は先頭の左側に座った。
ピンポンパンポーン
「これより、離陸します。快適な旅をお楽しみください」
船内アナウンスが鳴った。
アナウンス終了とほぼ同時に隣で目覚ましが鳴りびきかけた。
ピp、
少女Aが鳴った目覚ましをすぐさま止めた。そして、少女Bをさすって起こした。
「リア、起きて早くしないと人来ちゃうよ」
「う、うぅ…飛行船が来て速攻三階まで駆け上がって来る変態なんていないわよ。もう少し寝させて…」
少女Bが目をつぶったままグスって寝返りをうった。少女Aは少女Bの対応を諦めて顔を上げた。そして、その様子を見ていたリュート達を翠色の瞳で見つめた。
「あっ、へんたい」
少女Aが呟いた。
「誰が変態よ!」
少女Bが飛び起き、鮮やかな黄緑の瞳を見開いた。
「ちがう、」
「え?」
少女Bは少女Aの見ている方向に目を向けた。しかし、起きたばかりで脳の活性化が十分でなかったため、
「うぁ…マジモンの変態じゃない。この短期間で三階まで駆け上がって来るなんて、あなた達どんな神経してるの?大丈夫?」
と、呆れて引き気味に言う事となった。
その直後、飛行船がぐらりと揺れ、上昇した。
「ん?あれ?飛んでる?えっ?えっ?」
少女Bが戸惑い少し取り乱しだ。ここで彼女の脳が完全に活性化した。
「そんなに窓際がいいなんて、みんな子供ぽっいのじゃ」
「それコアが言うの?」
「わしは特別がらノーカンなのじゃ。ほれ早く階段ばかりで飽きてきたのじゃ」
「ご主人様に対して図が高いんじゃないのかな?」
「主人に対する敬意の表し方は人それぞれなのじゃ」
「それなら僕は記憶魔法を発動させなければいけなくなるみたいだ」
「や、やめるのじゃ、そんな事されれば発狂してしまうのじゃ!」
「そんなんで何すんだ?」
「黒歴史を掘り起こすんだよ」
「相棒止めるのじゃ!絶対にさせてはならんぞ!」
「…態度には気おつけるんだな」
「うぅ…」
リュートとカイトの二人はその人波をかき分けて飛行船を目指す。
「やけに多いな」
「そうだね」
「何かあるのじゃ?」
「学園は色々やってるんだよ。多分荷下ろしとかじゃないかな。見送りと混ざって大変なことになってるけど」
学園は教育機関であるがそれだけでは無い。学校経営やコアの輸出など様々な事を行なっている。島が丸ごと敷地となっておりどちらかと言うと国に近い。
「受験生はこちらに並んでください!」
「行くよ」
リュート達は受付を済ませ飛行船に乗り込んだ。
飛行船の内部は三階建てらしい。一階を見ると席には人がまばらに座りそれぞれの時間を有意義に過ごしていた 。
問題なく座れそうである。だが、
「わしをは一番前の窓際を所望するのじゃ!」
コアが眺めの良い先頭の席をねだった。
そこは前方の壁がガラス張りになっている。筒を半分に切ったような形で下や上をある程度見渡せるようになっている。
壁際の席にもそれぞれガラスの窓が取り付けられている。
「でも、空いてないよ?」
「上行けばいいじゃろう。上、2階と3階があるぞ!」
「そうだな、上行くか」
2階は1階ほど席は埋まって無かったが、先頭は空いていなかった。その為、3階に移動した。
「おっ、スカスカなのじゃ!」
3階にはぱっと見人は居らず、青色の柔らかそうな座席がずらりとならんでいた。
「先頭空いてるといいね」
「なんじゃ、その対幼子のような接し方は!もっと丁寧に…そう、割れ物みたいに扱え!」
「それでいいのか、特権階級」
「いや、わしもうお荷物じゃろ?」
「自覚があるようで何より」
「でも、わしはありがたーい御神体じゃ!」
「へぇ~、右と左どっちが…あ、人がいる」
「というか寝てるのじゃ」
前に進んで行くこと、二人の少女が寝ているのが目に入った。
彼女らは先頭右側の横3列、縦2列、計六つもの席を倒して寝ている。布団や目覚まし時計などを持ち込み自身のもののように占領していた。
少女Aの身長は少し小さく肉付きがいい。やや緑みの明るい青の色をした髪はボサボサになっている。
少女Bは一人で二分の十一の席を占領していた。これは、彼女の十寝相が悪いわけではない。彼女には赤紫色のうろこがついた巨大な尻尾を持っている。そのため、横になるのにより大きなスペースを必要とする。さらに、彼女の体は、肘から手先、膝から足先、ふくらはぎまでうろこで覆われている。他にも所々うろこのついている箇所がある。
「これどうする?戻った方がいい?」
リュートがコアとカイトに尋ねた。
「ほおっておくのじゃ、そんなことより、わしは外が見たい!」
コアが言った。
「いやいや、離れよう絶対めんどうなことになる」
カイトが反論した。
「まて!確かに面倒ごとになるのは分かりきっておる!じゃが、わしは前面にあるの 透明な壁の誘惑に逆らえんのじゃ!」
コアが正直に自らの欲求を叫んだ。
「しー、コア、起きちゃう」
リュートがコアに言った。
「ほら、お主ら空の景色見てみたいじゃろ、わしはすごく見たい。それはそれとして、、隣にはそれなりの美少女が二人、外見るついでに視界に入ってしまうこともあるかも知れん。もし文句言われても、外が見たかったと言えば良い。さらに言えば、わしが居る。何を言われようとも、わしがわがままを言ったことにすれば、全てが丸く収まる」
コアがコソコソ話しで二人を説得をした。
「で、でも…」
リュートが頬を赤らめながら、女子A、Bをチラチラと見た。
「ご主人様、お主も男じゃろう。この誘惑には逆らえまい」
結局、二人は先頭の左側に座った。
ピンポンパンポーン
「これより、離陸します。快適な旅をお楽しみください」
船内アナウンスが鳴った。
アナウンス終了とほぼ同時に隣で目覚ましが鳴りびきかけた。
ピp、
少女Aが鳴った目覚ましをすぐさま止めた。そして、少女Bをさすって起こした。
「リア、起きて早くしないと人来ちゃうよ」
「う、うぅ…飛行船が来て速攻三階まで駆け上がって来る変態なんていないわよ。もう少し寝させて…」
少女Bが目をつぶったままグスって寝返りをうった。少女Aは少女Bの対応を諦めて顔を上げた。そして、その様子を見ていたリュート達を翠色の瞳で見つめた。
「あっ、へんたい」
少女Aが呟いた。
「誰が変態よ!」
少女Bが飛び起き、鮮やかな黄緑の瞳を見開いた。
「ちがう、」
「え?」
少女Bは少女Aの見ている方向に目を向けた。しかし、起きたばかりで脳の活性化が十分でなかったため、
「うぁ…マジモンの変態じゃない。この短期間で三階まで駆け上がって来るなんて、あなた達どんな神経してるの?大丈夫?」
と、呆れて引き気味に言う事となった。
その直後、飛行船がぐらりと揺れ、上昇した。
「ん?あれ?飛んでる?えっ?えっ?」
少女Bが戸惑い少し取り乱しだ。ここで彼女の脳が完全に活性化した。
「そんなに窓際がいいなんて、みんな子供ぽっいのじゃ」
「それコアが言うの?」
「わしは特別がらノーカンなのじゃ。ほれ早く階段ばかりで飽きてきたのじゃ」
「ご主人様に対して図が高いんじゃないのかな?」
「主人に対する敬意の表し方は人それぞれなのじゃ」
「それなら僕は記憶魔法を発動させなければいけなくなるみたいだ」
「や、やめるのじゃ、そんな事されれば発狂してしまうのじゃ!」
「そんなんで何すんだ?」
「黒歴史を掘り起こすんだよ」
「相棒止めるのじゃ!絶対にさせてはならんぞ!」
「…態度には気おつけるんだな」
「うぅ…」
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