モンスターコア

ざっくん

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受験戦争

4話 受験同盟

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「ん?あれ?飛んでる?え?え?」

 少女Bが戸惑い少し取り乱し固まる。

「ん、時間間違えた。」

 戸惑う少女Bを見て少女Aが目覚まし時計を持ち上げて言った。

「あの二人は何も悪くない?」

 少女Bが少女Aの耳元でコソコソと話した。

「へんたいじゃなかった。」

 少女Aが淡々と応える

「う、うぁぁ~~…」

恥ずかしさのあまりその巨大な尻尾に抱きつき、その場で縮こまって悶えてしまった。

「どうする?あやまる?」

「そうね、謝らないと。ちょっと待って、私、罵倒してない?馬鹿とか、変態とか、そんな言っちゃダメな事言ってなかった?謝って許してもらえる?どうしよう、アヤ」

 少女Bが少女Aの肩を掴み詰め寄った。

「大丈夫、リアは朝弱いからしょうがない、許される」

 少女Aが手を押し返して言う。

「そんなわけないでしょ!『しょうがない』で許されるくらい心広い人なんてそうそういないわよ!早いうちに全力で謝って終わらせて来る。必要なら土下座も辞さないわ


 少女Bが覚悟を決め立ち上がった。

「え?」

 少女Aが服の裾を掴み少女Bを引き止めた。

「それはダメ、そんなリア見たくない」

「もう、手遅れよ…」

「ん、確かに、じゃあ、大丈夫」

「何が?」

「レッツ土下座、ガンバ、」

「うっ…」
ーーーーーーーー
 その頃、コア達も作戦会議をしていた。

「あの反応から見るに、時間を間違えたのじゃろう。こっちに非はないはずじゃ。堂々としておれ」

 コアが言った。

「あの二人もそれは分かっているはずだ。それを抜きにしても、初対面の相手にあの罵倒はイカれてる。娘が父にする罵倒くらいの威力があった。今後も関わらないのが最善だろうな」

カイトが言った。

「でもカイト、あの二人結構よ」

 リュートが言った。

「よし、友達になってくる」

カイトが立ち上がった。それと同時に、立ち上がった少女Bが近寄って来た。

「この度の非礼、誠に申し訳ございません。」

 少女Bが深々と頭を下げた。

「全然平気だ。そこまで畏まって謝罪するほどのものでもない。寝ぼけてただろうししょうがない。俺はカイト、でこっちはリュートだ。お互い頑張ろうな」

 カイトが言った。

「そうですか。ありがとうございます。私のニックネームはサリアと言います。向こうに座っているのはアヤメです。お互いがんばりましょう」

サリアは淡々と話し、少女Aを指し示めた。そこには、いつのまにか椅子と髪を直すしていた彼女が座っていた。

「四人で受験前の情報交換しないか?数の多い方がいろんな意見が出て想定外の事に対する対策にもなるしな」

「それは良いですね。少し準備がいるのでそちらで待っていてください」

サリアが言いい、戻って行った。

ーーーーー
カイトが立ち上がったのちにリュートとコアが話し合っていた。

「待つのじゃ!全く話が見えん何が起こったのだか全くわからんのじゃが!?」

 コアが困惑しリュートにコソコソ話しで話しかけた。

「うーん、えっとね、カイトは簡単に言うと戦闘狂なんだよ。ただ、『戦いたい』って言うのじゃなくて、『戦って強くなりたい』って感じなんだけど。だから、学園で手合わせしてもらうのが目的だよ。凄く現金な性格してるでしょ。まぁでも、一度友達になったらちゃんと友達としての義務は果たしてくれる優しい人だよ」

 リュートが答えた。

「つまり、相棒は今あの女どもの体狙いと言う事じゃな!」

 コアが冗談混じりに言った。

「僕はちゃんとフォローしたからね」

リュートが若干の呆れを見せながら言った。

「それはそうとして、あの女子らがその受験とやらに合格するとも限らんじゃろう。ご主人様達もそうじゃし、学園とやらで会えるかどうか分からんのにご主人様は、まるで、四人全員、学園に行けると言う前提を持って話しているような気がするのじゃがどう言う事じゃ?」

コアが疑問を投げかけた。

「それは、十中八九僕達は合格するからだね。と言うか、この飛行船に乗っている人全員受ってると言っても過言じゃない。相当な事をしない限り学園には入れる。一年間は税金が免除されるから、その間はずっと一緒かな」

 学園の受験に資金はいらない。さらに、来るもの去るものどちらも止めることはしない。当然多くの人がこの学園を受験し入学することができる。
 しかし、学園内で生活するには税金を払い様々な権利を購入する必要がある。実態は教育施設というより国の方が近い

 リュートは答えた。

「それなら、何故、昨日必死に勉強しておったのじゃ?別に成績良くも得せんだろうに」

「学園にはちょっとした階級制度があってね、そのランクに応じで資格の免除と権利が付与されるんだ。普通は年2回の昇格試験で上のランクに挑戦出来るんだけど、入学時の受験だけ結果に応じてどのランクにも入れるんだ。」

「それで、ご主人はどんなランクになれば満足なのじゃ?」

 コアの質問にサリアとの会話から戻って来たカイトが答えた。

「それは、Bランクだな。それだと金がもらえる奨学金って言ってな優秀な人材を増やす投資みたいなもんだ。それともう一つ、学生の立場で受けられる権利を全て受けられる。俺たちの目的はこっちだな。さらに上にAランクってのがあるが、それは俺たちみたいな学ぶ側じゃない、教える側だな。別の試験場所は別だ。
あとな、一緒に勉強することになった。場所の準備するぞ」

「分かった」

 そうして、二人が準備を始めた。
 コアの置いてある椅子をそのままに、座っていた椅子を回転させて、壁に取り付けられた机を取り出し、支えを立てる。
 準備を済ましせたころに、サリアとアヤメが荷物を持って移動してきた。

「待った?準備終わったわよ、始めましょ」

 サリアが話しかけてきた。彼女に後ろめたそうな雰囲気はない。問題は解決しているようだ

「…」

 リュートはサリアの砕けた態度にカイトが驚き見上げた。

「あ、あぁ、これが素の私よ。さっきは塩梅あんばい間違えちゃったみたいで、戻った時に『やりすぎ』って言われたのよ。土下座してこいって言ったくせに…」

 サリアが言った。

「そうか、俺は今の方が親しみがあっていいからそのままでいい、よろしくな、そっち側の椅子に座ってくれ」

 カイトは向かいの席を指し示して言った。

「その…準備までしてもらって悪いんだけど、場所交換してもらっていい?その、私の尻尾普通のより大きくて尻尾用の穴に収まりきらないのよ」

 彼女は体を捻り、尻尾を二人に見える位置に移動させた

「そうか、なら仕方ないな」

「そうだね」

 彼女が机に向かって椅子に座るには背もたれを倒さなくてはいけない。そのため、後ろに席のない回転した先頭の席を使わなければならないのだ

「ありがと」

 サリアは二人が席に座るのを確認した後に、席座り背もたれを下げて座った。

「ん、んーー、」

 サリアが尾を伸ばした。すると、

「イテッ!」

 窓際の席からコアの声がした。
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