断罪上等!悪役令嬢代理人

蔵崎とら

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代理人、顧問と出会う

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 半ば強制的に連れてこられた生徒会室に一歩足を踏み入れると、なんとなくいつもと雰囲気が違った。
 雰囲気が違うというか、空気が違う。
 ……いや、空気というか、匂いが違うんだ。なんかすげぇ甘い匂いがする。

「あっっっま。なんだこの匂い」

 なんて呟きながら室内を見渡すと、匂いの発生源と思われる物が目に入る。
 中央に置かれたテーブルの上にある大量の角砂糖と、それが大量に溶かされているであろう紅茶……おそらくあれが発生源だろう。
 本を片手に持ち、それを真剣に読んでいる見知らぬ人物が、先ほどから角砂糖を一つカップに投入しては混ぜ投入しては混ぜを繰り返している。
 この部屋にいる見知らぬ人物ということは、あれがライネリオ先生で間違いないのだろう。ここは関係者以外立ち入り禁止なので。
 さっそく挨拶をするべきだとおもうのだけど、甘い匂いが強すぎて近寄りがたい。
 あと本を読む表情も真剣そのもので話しかけていいものかも悩むほどだ。
 どうしたもんかと思いつつ、とりあえず声をかける隙を見るために先生の真正面の席にそっと座った。隙あらば声をかけてやろう。
 正面から見た先生は、わりと整った顔をしていた。
 角砂糖のインパクトが強いのと服がよれよれなのと髪の毛を雑に束ねているのと、とにかく残念なポイントが目に付きすぎて顔の綺麗さが目立っていない。逆にすごい。
 髪色はなんとなくくすんだ……いや、きちんと手入れをすれば鮮やかなオレンジ色になりそうな気がする。
 長いまつ毛に縁取られた瞳は青……いや、もっと深い、ネイビーブルーかな。
 少し切れ長のアーモンドアイ、鼻は高くて薄くもなく厚くもない唇。やっぱり整っている。これはおそらく、きちんとしたらすごくモテるタイプの男だ。
 ただやっぱり全体的にきちんとしていない雰囲気なんだよな。
 なんて思っていたときだった。先生の視線がやっと本から離れた。
 しかし私の存在には気が付いていないのかこちらを見ることはなく、手元のカップに視線を移して、ためらうことなくカップの中身を飲み干した。
 あの大量に角砂糖を突っ込んでいたカップの中身を、なんのためらいもなく一気飲みだなんて、と正直ドン引きしている。
 もし間違えてあの量を入れたのだとしたら、飲み干した後に「甘い!」くらいのリアクションを見せそうなものだが、先生は完全に無表情のまま中身がなくなったカップの中を覗き込んでいる。正直怖い。

「砂糖が足りなかったな……」

 なんて、先生が呟くものだから、私は思わず言った。

「んなわけあるかよ」

 と。だってそうだろう。あんなに何個も何個も角砂糖を放り込んでおいて、こんなに甘い匂いを充満させておいて、砂糖が足りてないわけないだろ。
 そんな私のツッコミを聞いて、先生がやっと私の存在に気が付いたらしい。
 そして、なんて挨拶をするかを考えていた次の瞬間、先生はガタンと音を立てて腰を浮かし、身を乗り出すようにしながらこちらに向かって両手を伸ばしてきた。その両手は、勢いよく私の両頬をがっしりと挟む。
 あまりにも唐突だったため避ける間もなく挟まれて、ただただ目を丸くしていると、ふと先生が呟く。

「なんて見事な紫だ」

 と。どうやら先生は私の紫色の瞳に食い付いたらしい。
 食い付くのはいいけれど、顔面が近過ぎる。鼻先が触れてしまいそうなくらい近い。
 とりあえずそっと仰け反って避けよう、と思って力を入れたら、先生の両手にそれ以上の力が入る。
 いややべぇなこの先生、よれよれのぼさぼさで油断したけど思ったより力が強い。
 引いて駄目なら押すしかない、というわけで、この際頭突きでもかましてやるか。

「ライネリオ先生」

 ちっ。
 私の頭突きの構えに気が付いたのか、それとも単に見ていられなくなったのかは知らないが、王子殿下が呆れた声で先生を呼ぶ。
 すると先生は我に返ったようで、私の両頬を挟んでいた手から力を抜いた。
 そして私の顔を見ながら言うのだ。

「誰!?」

 と。
 いや誰ってあんた。散々至近距離で見といて今更誰ってあんた。

「初めまして、トリーナといいます」

「……ああ! 君が噂のブラットフォーゲル家の!」

 噂の、ってあんまり良くない噂なんだろうな……と思いつつ、私は適当に作り笑いを浮かべる。

「いやぁごめんごめん、とても見事な紫だったからつい魅入ってしまったよ!」

 紫っていうのはあれか、治癒魔法が使えるやつに出る色みたいな話か。確か昔アルムガルトが言ってたっけ。
 適当な相槌を探していると、王子殿下が口を開く。

「先生、アルムガルトたちの頭にもそうやって食い付いてましたよね」

 あいつらにも似たようなことをしたらしい。
 だから王子殿下は先生の奇行を見ても特に驚くわけでもなく呆れて声をかけるだけだったのか。
 
「そうだね。あぁ、生徒会には三人も紫を持った子がいるのか。顧問になってよかった」

 そう言う先生はとても嬉しそうである。
 治癒魔法は特殊魔法に含まれるみたいだから、もしかしたら私たちも研究材料にされたりするのかもな。あの感じだと。

「三人とももう治癒魔法は使えるのかな?」

 と、先生は王子殿下と私に向けて首を傾げている。
 使えません! と元気に言いたいところだが、ここで言葉を求められているのは王子殿下と私の二人。この場合、王子殿下の発言権のほうが上なので待たなければならない。と、王妃教育の際に言われたことがある。まぁ要するに王子殿下より前に出るなってことだな。それは分かっている。たまに忘れる。
 だから王子殿下はさっさと口を開いてほしい。私はいち早く「使えないから教えてください!」と言いたいのだから。

「アルムガルトたちは使えるはずですよ。まだ学園には来ていない一番下の弟も含めて」

「それは素晴らしい!」

 王子殿下が答えたので「よし来た!」という気持ちで口を開きかけたところ、先生が治癒魔法についてのうんちくを語り出した。
 うんちくよりも使いかたを教えてくれよ。
 どのタイミングで使いかたを教えてくださいという話を切り出すかを考えながら、先生のうんちくを聞き流していたところ、ふと気になる話が出た。

「ここから南南東にある帝国では病気に対する治癒魔法の研究もされているんだ」

「病気に対する……?」

「そう。一般的に治癒魔法は怪我にしか使えないんだ。傷は修復出来るけれど、病気は治せないとされていてね」

 言われてみれば、本にも怪我を治すのが治癒魔法だと書かれていたっけ。
 ということは、私が元気にしたあの花たちは怪我をしていた状態だったのだろうか?
 茎が折れていたとかなら怪我っぽいけど、しなしなと萎れていた状態は怪我と言えるのか?
 うーん、でも花のことだからな。こればっかりは先生に聞いたとしても分からないか。

「ところでライネリオ先生は治癒魔法の使いかたを教えてくれたりするんですか?」

 私が花について考えていたところ、王子殿下が先生にそう聞いていた。
 すると先生は輝かしいまでの笑顔を湛えて大きく頷く。

「もちろんだよ! 何を隠そう、先生も治癒魔法が使えるんでね」

「え?」

 王子殿下も私もきょとんとしてしまった。
 先生は特殊魔法を研究している、と聞いていたけれど、治癒魔法が使えるとは聞いていない。そして先生は髪にも瞳にも紫色を持っていない。

「あ、どこにも紫を持ってないのに? って顔をしてるね? そう、見えるところには持ってないんだよ」

「見えるところに……ってことは見えないところに……?」

 私がそう尋ねると、先生はこくこくと何度も頷く。
 見えないところに紫色……ってどういうことだ?

「背中に小さな痣があってね、それが紫色をしているんだ」

 まさかの痣。先生は右手の親指と人差し指で「こーんなに小さい痣なんだよ」と、痣の小ささをアピールしている。
 先生が話を盛っていなければ、一センチもないくらい小さな痣なのだろう。

「そんな小さな痣、よく気が付きましたね」

 なんて適当な相槌を打てば、またしても先生のうんちくマシンガントークが始まった。

「いやぁ、それが気が付かなかったんだよね。だから最初は紫を持ってないのに治癒魔法が使えるって持て囃されて持て囃されて。その噂がさっき言った例の帝国まで飛んでっちゃって、あっという間に研究材料になってたんだよ」

 まさかの研究材料。結局のところ先生は結構長い間研究材料になっていたらしい。
 髪や瞳の色が紫なら治癒魔法が使えるという固定概念があったため痣が紫だなんて誰も気が付かなかったそうだ。
 しかし研究材料として帝国にいたけれど、待遇が悪かったわけではない、と笑っていた。
 当時の帝国は皇帝が穏やかな気性だったため他国の者にも寛大だったのだそう。
 でも今は……色々と変わってきているんだとか。あまりよろしくない方向に。ようは現皇帝が穏やかではないということなのだろう。
 んなこと私には関係ない、と思いたいところだが、今現在隣にいる王子殿下的には関係あるんだろうな。この人、将来は国王になるわけだし。
 そんなことを思いながら、ちらりと王子殿下のほうを見ると、彼はやはり難しい顔をしている。

「……で、研究材料になったことで研究って面白そうだなと思った結果、今のこの状況」

 この状況というのは研究される側から研究する側になって、学会だの論文だの本の執筆だのに追われるクソ忙しい生活のことを指しているんだろうな。

「先生が研究している特殊魔法ってどんな魔法なんですか? 治癒魔法?」

 私の瞳やアルムガルトたちの髪に食い付いたくらいだから、やっぱり治癒魔法なのかな、と思ったわけだけど。

「特殊魔法ならなんでも、って感じかな。治癒魔法ももちろん研究してるよ。さっき言った病気に対する治癒魔法とかね」

「じゃあ、歌声に魔力を乗せる……とか、そういうのは?」

 私がそう言うと、先生の目が輝きだした。

「もちろん好きだよそういうの!」

 好きなんだろうなあ。なんとも分かりやすい。

「歌声に魔力を乗せるのと治癒魔法の融合とかは?」

 私のこの言葉には、目を輝かせるのではなく、目を丸くして完全に驚いていた。

「昔いたんだよ、そういう魔法を使う人が。しかも、さっき言ったあの帝国に」

 まさかの帝国。

「いたってことは、不可能ではないんですね」

「不可能ではないよ。ただとても難しいとされている。歌に集中すると魔法がおろそかになるし魔法に集中すると歌がおろそかになるでしょう?」

「はー……そうですかね」

 私はそうでもねぇな。
 ピアノ弾きながら歌うみたいなもんだと思っていたから。
 そもそも歌声に攻撃魔法を乗せることは一度成功しているからな。あのヒステリックマナー講師に対して。

「やってみると難しさを理解出来るようになると思うよ」

 と、先生はにこりと笑う。

「やってみたいところなんですが、治癒魔法の使いかたがいまいち分からなくて」

「治癒魔法なら教えてあげる。治癒魔法が使えるようになったら、歌声に治癒魔法を乗せてみたらいい」

 やったー! 教えてもらえることになったぞ!
 治癒魔法さえ教えてもらえれば、うっかり銀髪兄なんかを殴っちゃったとしても即治癒魔法を使えばなんとかなるもんね!

「先生ありがとうございます!」

 生徒会役員になんかなりたくなかったし、王子殿下の強引さに腹を立てたりもしたけれど、治癒魔法を手に入れることが出来るのなら会長秘書でも雑用でも用心棒でもやってやろうじゃないの。
 そしてここで特殊魔法を極めて、いずれ来る婚約破棄にも備えてやろう。
 いつ家を追い出されても特殊魔法さえあればなんとかなるくらいに技術を磨くのだ。
 一人でも生きていけるように。

「そういえばライネリオ先生、トリーナは歌声で萎れた花を復活させられるんだけど、あれは特殊魔法なんですか?」

 私が心の中で意気込んでいた側で、王子殿下が先生に声をかけていた。
 あぁ、そういえば萎れた花を元気にするのは治癒魔法なのかってことを聞いていなかった。

「……なんだって?」

 先生の顔からすっかり笑顔が消えてしまった。
 まさに真剣そのものといったその表情は、明らかに先生としての表情ではなく、研究者としての表情だった。

「研究させてください!」

 先生は、がっしりと私の両手を掴んでそう言った。

「え、いや、あの」

「治癒魔法だけとは言わない。どんな魔法でも、君が知りたいことはなんだって教えるから、研究させて! お願いだから!」

 どんな魔法でもっつったな!?

「じゃあ、はい」

「ありがとう!!」

 どんな魔法でも、という言葉にあっさり釣られてしまった私が後悔するまであと少し。




 
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