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一章
三話・謝罪
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「────ハッ!?」
ここは何処? 私は誰?
目を覚ました俺は周囲をキョロキョロと見回す。
数時間前に何が起きたのかわからず、俺は記憶を探る。
確か……、噴水広場にいた二人組のシロナ? という女の子の胸を揉み殴られて気を失った……んだよな?
噴水にダイブして、水浸しになったシロナの制服に張り付いた神秘的な色。
果て、それが何だったのか思い出せないが、良くないことだったのは確かだ。
慌てて俺は近くにあった時計の針を見ると、既に十二時を廻っていて……。
「……遅刻じゃねぇかッ!!」
地面に置いてあったバナナの皮を八つ当たり気に投げつける。
お陰様で二人の後を追う事は出来ず、罵声を浴びた上に数時間放置されていた。
……もう、流石に気力が持たない。学園に行くの……辞めようかな?
メンタルをズタズタにされた上に、異世界に来て学園もわからないとか、講師失格だろ……。
「……まだここに居たのね。死んでるのかと思って見に来たわ」
コイツは、俺を殴り飛ばしたシロナじゃねぇか!
な、なんでここにいるんだ? まさか、俺の身を案じてやって来た……って訳ではないよな。
シロナに続いてリィエルが怪訝そうな表情で後ろからやって来る。
汚らしい物を見る様な目で俺を見つめないで! 確かにリィエルの胸を揉んでしまったのは不注意だったかもしれないが……、そこまで悲観されたら……俺この先生きていける気力が……。
「俺を蔑みに来たのか? 罵倒しに来たのか? もう勘弁してくれ……」
「……何を言っているの? 私は仕方無くここに来ただけであって、貴方を馬鹿にしようとなんて考えてないわ。……迎えに来たのよ」
……あれ?
おかしいな、シロナってこういうツンデレっぽい事言うようなヤツかね?
その割には随分と優しいじゃねぇか。
「し、仕方無くよ! 勘違いしないで頂戴! 貴方が私達の講師だとわかったから迎えに来たの!」
「シロナちゃん……。色々矛盾してるよ」
「だ、だって……この男は私の胸を触ったのよ!? 許される行為じゃないわ!」
どうやら俺に対して怒っているのは確かなようだ。
俺に非があったのはこの際どうでもいい、兎に角誤解を解かなければ……。
俺は両膝を付き、頭を地面へ強く叩きつけ、
「許して下さいシロナ様!」
何とみっともない姿だろうか……。
人々がいる中で、大人が歳下に謝っているのは……。────こんな屈辱的な事は無い。
嗚呼、何処で俺は間違ってしまったのだろうか。
「……許して上げてもいいわよ」
シロナはニコりと不気味そうに微笑む。
その顔に俺は凍えながら感激した。
だが────
「私と決闘して勝ったら許してあげる」
何この子。どんだけ根に持ってるの?
数回胸を揉まれただけでこの扱いは無いんじゃないですかね?
それともそれが異世界の常識なの?
日本とは違って文化が進んでいるのかもしれない。
それに俺はあくまでも講師である。それなのにも関わらずシロナは冷たい言葉を吐き捨てる。更に上から目線という……。
「ああ、やってやるよ! 後から本気出してなかったの。何て言ったって遅いからな!!」
「望む所よ……!!」
こうして俺とシロナの決闘は幕を開けた。
ここは何処? 私は誰?
目を覚ました俺は周囲をキョロキョロと見回す。
数時間前に何が起きたのかわからず、俺は記憶を探る。
確か……、噴水広場にいた二人組のシロナ? という女の子の胸を揉み殴られて気を失った……んだよな?
噴水にダイブして、水浸しになったシロナの制服に張り付いた神秘的な色。
果て、それが何だったのか思い出せないが、良くないことだったのは確かだ。
慌てて俺は近くにあった時計の針を見ると、既に十二時を廻っていて……。
「……遅刻じゃねぇかッ!!」
地面に置いてあったバナナの皮を八つ当たり気に投げつける。
お陰様で二人の後を追う事は出来ず、罵声を浴びた上に数時間放置されていた。
……もう、流石に気力が持たない。学園に行くの……辞めようかな?
メンタルをズタズタにされた上に、異世界に来て学園もわからないとか、講師失格だろ……。
「……まだここに居たのね。死んでるのかと思って見に来たわ」
コイツは、俺を殴り飛ばしたシロナじゃねぇか!
な、なんでここにいるんだ? まさか、俺の身を案じてやって来た……って訳ではないよな。
シロナに続いてリィエルが怪訝そうな表情で後ろからやって来る。
汚らしい物を見る様な目で俺を見つめないで! 確かにリィエルの胸を揉んでしまったのは不注意だったかもしれないが……、そこまで悲観されたら……俺この先生きていける気力が……。
「俺を蔑みに来たのか? 罵倒しに来たのか? もう勘弁してくれ……」
「……何を言っているの? 私は仕方無くここに来ただけであって、貴方を馬鹿にしようとなんて考えてないわ。……迎えに来たのよ」
……あれ?
おかしいな、シロナってこういうツンデレっぽい事言うようなヤツかね?
その割には随分と優しいじゃねぇか。
「し、仕方無くよ! 勘違いしないで頂戴! 貴方が私達の講師だとわかったから迎えに来たの!」
「シロナちゃん……。色々矛盾してるよ」
「だ、だって……この男は私の胸を触ったのよ!? 許される行為じゃないわ!」
どうやら俺に対して怒っているのは確かなようだ。
俺に非があったのはこの際どうでもいい、兎に角誤解を解かなければ……。
俺は両膝を付き、頭を地面へ強く叩きつけ、
「許して下さいシロナ様!」
何とみっともない姿だろうか……。
人々がいる中で、大人が歳下に謝っているのは……。────こんな屈辱的な事は無い。
嗚呼、何処で俺は間違ってしまったのだろうか。
「……許して上げてもいいわよ」
シロナはニコりと不気味そうに微笑む。
その顔に俺は凍えながら感激した。
だが────
「私と決闘して勝ったら許してあげる」
何この子。どんだけ根に持ってるの?
数回胸を揉まれただけでこの扱いは無いんじゃないですかね?
それともそれが異世界の常識なの?
日本とは違って文化が進んでいるのかもしれない。
それに俺はあくまでも講師である。それなのにも関わらずシロナは冷たい言葉を吐き捨てる。更に上から目線という……。
「ああ、やってやるよ! 後から本気出してなかったの。何て言ったって遅いからな!!」
「望む所よ……!!」
こうして俺とシロナの決闘は幕を開けた。
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