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悪役令嬢が異世界に転生したら便器でした。
集合
しおりを挟むその後、おじさんは外にトイレをしに行ってくれた。そしてその後、彼は自分の家族を呼んで来た。
「へーえ、これが意思のあるトイレ?」
一人の太った女の人が私をマジマジと見た。
「それ本当なの?父ちゃん!」
そして一人の男の子も興味深そうに言った。
「ああ、本当だとも。父ちゃんが超能力を使えるのは知っているだろう?それでこのトイレと会話したんだ。」
くそう!人の事をトイレトイレって・・・。
(因みにここは何処なのよ!?)
私はおじさんに聞いた。
(ここは世田谷区だぜ?)
世田谷区?聞いた事無い国ね。
(そこはどんな王国なの?)
(王国?馬鹿言っちゃいけねえよ。ここは、日本って言う普通の国だぜ?)
日本?そんな国聞いた事無い。という事はここは異世界なの!?
「ねえ父ちゃん!トイレはなんて言ってるの?」
「異世界がどうとか言ってるぜ?お前は一体何処から来たんだ?」
そして私はおじさんに今までに起こった事を洗いざらい伝えた。
「へーえ、それは災難だったね。」
「ゴボボッ!」
「えー?じゃあ元の世界に帰るまで大変ね。」
本当よ。どうしよう。早く家族の元に帰りたい。
「じゃあ、いい事思いついた!元の世界に帰れるまで、俺達と一緒に暮らそう!」
えっ?
「でもトイレはどうするの?」
男の子は心配そうに言った。
「なあに、もう一つぐらい安いもんよ!
トイレ!今日からお前は俺達の家族だ!」
(あ・・・ありがとう!)
「ゴボボッ!」
私は心優しきおじさんとその家族にお礼を言った。
今流れているのはトイレの水?それとも・・・
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