見切り教育

ラッキーセヴァン

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始まっちゃった

救世主

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運転手、何処行った?まさか消えたの?

「おい!大丈夫か?」

「うわっ!」

急にさっきの地味な運転手とは印象が正反対な短髪の少年に話しかけられた。

「怪我は!?」

あっ、えっと、なんか答えないと。

「大丈夫です!」

「よかった。」

「あ・・・あの・・・あなたは一体・・・うわあっ!」

いきなり通路を挟んだ横の座席の方からさっきの運転手が頭を押さえながら出てきた。

「ちっ・・・余計なことしてんじゃねーよ!!」

ブンッ!!

あ、危ない!

バキッ!!

「ぐふう!!」

「・・・あれっ?ええ!?」

なんと少年は運転手の飛ばした拳を軽々避けて思いっきりアゴをパンチした。

ドサッ・・・

何この人強すぎい!!


ーーーーーーーーーーーーーーー

キキーッ!!

「あ・・・学校に着い」

ガッ!ドカドカドカ・・・

うわっ、めっちゃ人来た。

「日本政府だ!法律違反及び殺人容疑でお前を取り締まる。大人しくついて来い!!」

「ははははははは!ざまあみろ馬鹿共!!」

に・・・日本政府!?しかも何で爆笑してるの!?

「まあ国が作ったウイルスを勝手に使ったんじゃな~。」

「あの、さっきはありがとうございました・・・。あなた何者なんですか?」

「オレの名前は原 悠介(はら ゆうすけ)。 お前と同じ鈍倉高校の3年生だ。よろしくな!うえーーーーい!」

「・・・。」




「うえーーーーい!!!」

「うえーーーーい!!!(やけくそ)」

原 悠介・・・。そんな生徒うちの学校にいたっけ?一度も見かけたことない。とりあえず私も自己紹介しないと!

「・・・私の名前は山口 翠。私も3年生。よろしく。」

「山口?オッケー!よろしく!うえーーーーい!」

「・・・。」



「うええええええええええええい!!!!」

「分かったから!!」

なんだこいつ。めちゃくちゃテンション高いな。私が苦手なリア充、パリピというやつか。あまり極力関わり合いたくないな。お礼もちゃんと言ったし、この辺で・・・

「おし!じゃあ一緒に行こうぜ!」

はい詰んだ。てかなんでこんな地味な私と行動しようとしてるんだ。他に話せそうな奴沢山いるだろう。まあでも、不登校だったし周りに話せそうな人いないし・・・

「そうだね。行こう。」

「うっし!体育館どこだっけ!?」

「分かんないの!?」

呆れた。自分の学校の体育館がわからないなんてありえない。さっきは運転手をなぎ倒してた癖に・・・。先が思いやられる。

「あの!うちの生徒がご迷惑をお掛けしました!」

「いいえ、違うんですよ!こちらが迷惑掛けたんです。本当に申し訳ございませんでした!」


「あのー、すみません。事情聴取を・・・」

「あ、はーい!えーとー、なんか急に運転手がねー・・・」

始業式・・・始められるかな?












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