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始まっちゃった
始業式
しおりを挟む「始吉16年度、鈍倉高校の始業式を始めます。」
結局あの後、他の生徒の事を考えて例の事件について言及する教師とそうでない教師が二手に分かれて始業式が行われる事になった。
「えー、まずは皆さんに悲しいお知らせがあります。知っている人も多いと思いますが、先ほどのバス内で3人の男子生徒が・・・」
ああ、この話・・・
やっぱり人が死ぬとなったらこいつらも黙ってるんだな
「うえええええええええい!!」
「俺たち有名人じゃね?ぎゃはははは!!」
でも無いか。
「突然の事で驚いているでしょうけど、彼らの分まで、鈍倉高校の生徒として誇りを持って生きてください。」
例のヤンキー達には気の毒だけど、このまま適当に話が進んでさっさと家に帰れるかな
「俺らどうせ死にまーす!!」
っっ・・・。
「ぎゃははははははは!!言えてる!」
「まじウケるー!!」
ざわざわざわざわ・・・
「あっ・・・ああ・・・あの法律の事ですか?」
「それ以外に何があるんだよジジィ!」
「で、でも!努力次第で!どうにでもなるんですよ?」
「うっせえな!普通に勉強したって偏差値70なんか届くわけねえだろ!!俺らになんか出来ねえよ!!」
「えーそんなに凄いのー?ウチよく知らなーい。」
「「「あはははははははは!!!」」」
うるさいな。うるさいうるさいうるさい
「こらあ!!いちいち喋るな!!これから大事な話があるんだ。お前らのことだぞ。焦るかもしれないけれどよーく聞け!!」
・・・・・・。
「えー、良いですか?例のバスの一件で命を脅かす危険が生じたため、県内の高校の臨時スクールバスを出す事を見送らせる事になりました。だから、これから皆さんには県が用意した寮で生活をしていただきます。」
えっ・・・?えええええええええええええっ!?
「馬鹿野郎!!急すぎんだろうがよ!!」
「家帰らせろよ!!」
「殺すぞクソ教師!!」
がやがやわいわい・・・
「こ・・・これはウイルスからみんなを守る為の行為でもあるんです。電車が通ればまた帰れますからそれまでは我慢してください。」
「ふざけんなやあああ!!」
「おらああああああ!!」
痛い痛い!上履き投げないでよー!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
結局、寮に向かう事になっちゃった。
「いやー、大変な事になっちゃったなー!」
・・・原!!
「のん気に言ってる場合か!!」
「まぁ、でも、すぐ家に帰れるかもしれないぜ?案外楽しいかもしれないし!」
私は返す言葉もないよ・・・。今まで一学期に一度も学校に顔を出さなかったのにいきなりあいつらと寮生活とか無理に決まってるだろ。何されるか分からないし!
「もう!ホントやなんだけど!」
「えっ?お前なんかあったの?」
「ねえよ!!」
「おい!後ろ詰まってんぞ不登校!」
「はーい皆さん着きました!ここがあなた達が住む破棄駄目寮です!」
へえ。見かけは普通のマンションで住みやすそうだ。
「じゃあ、後で担任の先生来るから、このクラスのみんなは三階のロビーで待っててね!みんな楽しもーね!」
先生・・・これ状況的に楽しむようなイベントじゃないよね?まあ、これで原とはお別れかな。あいつには他にリア充仲間がいるだろうから・・・
「しゃーっ!早速行こうぜ!」
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「そうだぜ!最近転入して来たんだ!また友達はお前だけだぜ!」
「いつ友達になったよ!!」
マジで大丈夫?こいつ。
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