見切り教育

ラッキーセヴァン

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9月4日

聖徳 百合

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これは料理を食べてる時にユリさんから聞いた話。

ある所に、ギャンブルに溺れるチンピラの男とバツイチの18歳の女がおんぼろアパートに住んでいた。二人は中卒で職にも就ておらず、貧乏なんてものじゃなかった。そんな二人の元に一人の女の子が生まれた。

それがのちに龍頭組が運営するメイド喫茶でリーダーを務める、聖徳 百合(しょうとく ゆり)だ。

しかし・・・

「てめえ何で避妊しなかったんだよ!」

「しょうがねえだろ!?生の方が気持ちーんだもん!あと安全日だったし!」

「このクソガキ!今からでも殺してやる!」バシッ!

「ほぎゃあああああああ!!」

「あはははは!おもしれー!SNSにアップしよ!」パシャシャシャ・・・

彼女の父と母は生まれてくる事を望んでいなかったのだ。そんな理由で彼女に様々な嫌がらせをした。




そんな彼女への嫌がらせは7歳になる年までずっと続いた。

しかし、そんな彼女にも希望があった。もうすぐ小学校に上がるのだ。

「ねえねえパパ!小学校ってお友達いっぱいいるんでしょ?」

「おーおー!いっぱいいるぜ!」

「ねえねえママ!やさしい先生とかいっぱいいるの?」

「あーいるいる!沢山いるよ!」

「小学校いつから?」

「あー・・・なぁ、いつからにする?」

「ちっ・・・メンドくさ・・・もう明日とかで良くない?」

「・・・そうだな。じゃあお前は明日から1年生だ!ピカピカの1年生だぞ!」

「えっ!ほんと!わーい!」

彼女は嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねた。

「あははははは・・・」

「うふふふふふ・・・」



そして次の日、車に乗せられて彼女はある所に連れて来られた。

当時ここを見た時、何だかお人形遊びで良く使うお城の様な場所だと思ったらしい。

「小学校って綺麗だね!お城みたい!」

彼女がそう言うも、父と母は何も言わずに降りていった。

窓から外の様子を伺うと、一人の男と両親が何かを話してる。暫くすると、その男は首を縦に振って自分が乗っている車に指を指したという。そして・・・

「百合、降りて来い!入学オッケーだってよ!」

「今日から1年生だよ!」

「1年生!?やったー!!」

彼女は車から飛び降りた。その時・・・

バンッ!!

「あれっ?」

振り向くと、父と母は自分を置いて車で走り去って行くではないか。

「パパ!ママ!どこ行くの!?待ってー!!」

ブーン・・・

彼女は走って車を追いかけた。しかし、首根っこのところをさっきの男にパッと掴まれてさっきの建物の中に連れ込まれてしまった。

「ねえねえ!パパとママは!?」

「パパとママはね、君が大人になってから迎えに来るよ。君がこの小学校を卒業して立派な大人になってから、会う事が出来るよ。」

「えっ!?やだやだ!そんなに待てない!今会いたいの!!」

「うっせえ!!だだこねんじゃねえ!!あんなクズ親の元になんか置いとけるかよ!!」

「パパとママは屑じゃないもん!!」

「っっ・・・君も大人になれば分かるよ。な?必ず分かるから。」

「・・・おじちゃん泣いてるの?」

「泣いてないよ。」

そして彼女はこの日からこのメイド喫茶で働き始め、料理に洗濯、掃除、接客など様々な事を頭から叩き込まれていった。

「ねえねえおじちゃん、小学校の制服って可愛いね!」

「だろ?俺達がデザインしたんだ!」

「支配人、いつになったら私は卒業出来るの?」

「もうすぐ、もうすぐだから。」

「支配人・・・ここ、本当は学校じゃありませんよね。父と母も迎えに来ない。」

「百合!すまなかった!」

そしてそんな日々が12年も続いたある日の事、龍頭組の幹部の原がやって来た。

「原さん、お久しぶりです。」

「おー!久しぶり!元気してた?」

「まあ、ぼちぼち。疲れているでしょうし、ゆっくり休んでください。」

「サンキューな!」

そして彼は鞄をユリさんの足元に置いた。

彼女は隙を見計らってすかさず鞄を漁る。すると・・・

「イコーリー・・・これだ!これで外に出られる!」

そして原は拘束されてピストルで撃たれ、今に至るというわけだ。

原・・・今回はどう対応する?

流石に無理かな?









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