見切り教育

ラッキーセヴァン

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終わらせない

ヤンキー

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私と原は国会に向けて暫く歩いた。

「もう本当にあと少しで終わりだな!」

原は両手に拳を作ってそれを大きく上に伸ばす。

「そうだね。あと少しで、もう本当のあと少しで、この騒ぎは終わるんだね。」

「どう?ここまでやってみて。長く感じた?短く感じた?」

「うーん・・・修学旅行よりも長い筈なのに、何でかな。結構短く感じたかも。」

「山口・・・俺もだぜ!うえええええええい!!」

「ははっ・・・そっかぁ・・・」

「って!おいおいおい!!そこは普通、うええええいで返すだろ!!」

「・・・もう、あんた本当にウザすぎ!」

「ブレないねー最後なのに!俺といられんのもあと少しだぜ!?」

私と原はその後もいつもの調子で他愛も無いアホなやり取りを繰り返した。

でも、そんな時間はいつまでも続かない。足が前に出れば出るほど目的地には必ず近づく。

どんっ!!

「痛っ!!」

「テメェフラフラしてんじゃねーよ!!ぶち殺すぞ!!」

「ははは!!ザマァ!!」

不意に前から歩いて来たヤンキーの集団の一人が私に思いっきり肩をぶつけてきた。しかし、謝る事も無く私に悪態をついてそのまま歩いて行ってしまった。

「おいおい大丈夫か山口!?」

「う・・・うん。何とか。」

「そういえば、ヤンキーが段々増えて来たな。」

「うん。国会、もう近いのかな?」

「ああ、だろうな。」

私は街を少し見渡す。

ショーウィンドウは全て破られ、ガラの悪い中高生がバットや鉄パイプ、エアガンなどをもって、ギャーギャーと暴れ回っている。まるで自分の学校を見ている様な気分だ。

「・・・もうヘラヘラしてられないぜ。」

原が真顔で言った。その様子を見て、私も唇を噛み締める。

ザッ。

何かに区切りを付ける様に、二人でその場に立ち止まった。

「見えたな。国会。見えねーけど。」

「うん。見えたね。見えないけど。」

今、私達の目の前には数え切れない程の若者の集団がアリンコの様にぐちゃぐちゃと広がっている。

「見切り教育反対!!見切り教育反対!!」

「ざけんなクソ政府!!全員出てきたら俺らが締め上げてやる!!」

そこからは昨日ニュースで言っていた言葉がそっくりそのまま聞こえてきた。

間違いない。国会だ。もう雰囲気だけで分かる。

ポンッ。

肩に手を置かれた。

「山口・・・

突っ込むぜ!!」

「・・・おうっ!」

私は鉄パイプを片手に原と共に駆け出した。



















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