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第34話 遺産の話バレる
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田舎家に戻った二人は、もちろん、こってりとマリアに絞られた。
「監督不行き届きで、私が旦那様に叱られます。それにフィオナ様……」
ついにフィオナもマリアに叱られる時が来た。
「ダーリントン伯爵様になんと申し上げればいいのか」
くどくど、くどくど、どこかの老婦人の言い草ではないが、確かにこれはこたえる。体に悪い。
「もう、二度とピクニックなど行かせません。おとなしくお庭でお茶でもしていなさい。監視にエレンを付けます」
もう二度と、古城探検などしないと固く誓って、ふたりはようやくマリアから解放された。
「だって、まさか人が住んでるだなんて……」
もちろん、人に聞けば無人の遺跡なのか、誰かの持ち物なのかわかったろうけれど、同時に彼らの計画もバレてしまう。
なにしろ長年クリスチンの身の回りの世話をしてきたくらいだから、マリアは、おそろしく感が鋭いのだ。
だから、何も聞かずに出かけたのだ。
それに、知らない方が楽しいではないか。
知っているところへ出かけるのはピクニック。知らないところへ行くのは冒険だ。
「でも、あんな老婦人が住んでいるとは思わなかったわ」
マリアがようやく姿を消すと、クリスチンが声をひそめて言った。
「あれでは、エレンが言うように魔女が住んでいると言われても仕方がないわね。私たちは、単なる噂だと思ってたけど……」
それから、探るようにフィオナの顔を見ながら聞いた。
「知り合いだったの?」
フィオナは首を振った。違うと言う意味ではなく、聞かないで欲しいと言う意味だった。
廃墟みたいに見える塔だけではわからなかった。
彼女も子どもだったし、子どもの目線は大人と違う。それにもう何年も前だ。
正面玄関を見るまで全く気がつかなかった。何回も来たことのある屋敷だなんて。
それは間違いなく、グレンフェル侯爵家のものだった。
『あの老婦人は、誰だったのだろう……』
悲しいような思いが広がる。
『母は調子が悪くて……』
「それとフィオナ様」
マリアが部屋を覗き込んで、むしろ気遣わしげな調子でフィオナに話しかけた。
「マルゴットから私宛に手紙が参りまして……」
マリア宛てに?
クリスチンも少し驚いて顔をあげた。
「少し……そうですね、街ではなにかフィオナ様について、噂が流れているようなんです」
「え?」
*****************
それは、二人の令嬢が恋の逃避行とかなんとか、訳の分からないネーミングの旅に出た翌日だった。
ジャックは、朝から彼の家に押しかけたフレデリックと一緒に、ちょっとした用事で自分の家の事務所に来ていた。その時、彼はウィリアムが来ていることに気が付いた。
「ウィリアム!」
ウィリアム・ソーントン。ゴードン弁護士事務所の事務員で、フィオナの大伯母、ジョゼフィン・ハドウェイの夫の方の遠い親戚にあたる。
ジャックはつかつかとウィリアムに近付いた。
「これは、パーシヴァル様」
ちょっとおどおどした感じでウィリアムは挨拶した。
ジャックから話しかけられるのは珍しい。
ジャックは、この大きな商会の御曹司で、跡取りだ。貧乏事務員のウィリアムとは大きな隔たりがある。
「あんたとオレは、もしかすると遠い親戚になるかも知れないよ?」
ジャックはウィリアムに話しかけた。
「へ?」
「ハドウェイさんの縁戚のダーリントン伯爵令嬢と結婚することが決まりそうでね」
「おお、それは……おめでとうございます」
伯爵令嬢とご結婚とは! ウィリアムはまぶしいものでも見るような目つきで、ジャックを見つめた。
「うん。ありがとう。あんたのとこのゴードン事務所はハドウェイさんの仕事をしていたはずだよね?」
「私は直接、そう言う大きな仕事はしておりませんで……」
「なんだ、つまらん。じゃあ君は何も知らないなあ」
ジャックは、カマをかけた。
さて、ウィリアムは気は小さかったが、その分、大きく見せたい方だった。彼はハドウェイ老夫人の奇妙な遺産相続の話を知っていた。
「おっしゃってるのは、結婚が決まれば、公表してかまわない秘密条項のことですよね」
秘密条項? ジャックは何も知らなかった。だが、なにか特別な話があるのだと予感がした。
「あー」
ジャックは肯定とも否定ともつかないような返事をした。ウィリアムは、ジャックを心底うらやましそうに眺めた。
「ジャック様はダーリントン伯のご令嬢から直接お聞きになったのですか。そりゃ結婚するのだから、当然ですよね。数十万ルイの遺産付きの令嬢を射止められたわけだ」
ジャックは一瞬、黙った。数十万ルイ? 何の話だ。
1万5千ルイじゃないのか? でも、そう言えばフィオナは妙なことを言っていたことがある。
こいつに口を割らせたい。しゃべらせたい。ジャックはいいセリフがないか知恵を絞った。
「……どうして秘密だったんだね?」
「ハドウェイ様が、結婚が決まるまで秘密にせよとおっしゃったそうです。金目当ての男より、真実の愛のある男に嫁げと。理想論でしょう。あれだけの持参金があれば、どんな男の方でもなびきますって。余計な苦労をさせただけだと思いますよ」
ウィリアムは、ちょっと小馬鹿にしたように肩をすくめて見せた。ジャックは凍り付いて黙っていた。
「まあまあ、おめでとうございます。もともとお金のある方が莫大な持参金の付いたご令嬢とご結婚ですか。うらやましい限りでございます」
ウィリアムは会釈して商会から出ていった。
あとには呆然としたジャックが残った。それとフレデリックが。
「ダーリントン伯爵令嬢と結婚が決まったのか! それにしても莫大な持参金だな。でも、多いほどいい! よかったな、ジャック!」
フレデリックは人のいい男で、ジャックの幸運を喜んでくれた。
「そういや、一時話題になっていたな。ハドウェイ家の財産はどこに行ったのかと。ジャックのところにかわいい花嫁と一緒にやってくるわけだ。ジャック、お前は、本当に目が高いな!」
そんなつもりではなかった。
それに、ジャックは高貴な生まれの貧乏な娘が欲しかったのだ。
プライドは高いが、彼に頼るしか生きる術がないような娘。貧乏伯爵家の存亡を担わされ、それ故に、彼を頼ってくれる、いじらしい存在だ。ジャックの財産は豊かだった。彼女を甘やかすことが楽しみだった。
今まで欲しかったけれど手に入らなかったあれこれをジャックが買ってやれば、きっと彼女は頬を染めて喜んでくれるだろう。
だから、むしろ貧乏でよかった。
「あのきれいな人だよな?」
フレデリックの言葉に振り返った。
「きれい? 感じがいいとは思ったけど……」
「違うよ。とても美人だ。かわいらしい印象で、派手じゃないけどね」
「いや、気が付かなかった。感じはいいけど地味だと思っていた」
チッチッチとフレデリックは言った。
「女に惚れる時って、そんなもんだよな。客観的に見れてない。感じがいいとか言っているけど、結局それって好みだって話で、ほかの男に言わせると相当な美人だったりするね」
美人! 金持ち!
まずい。まず過ぎる。余計なファンが増えるに決まっていた。
金目当ての卑劣な男が、バラの花束を抱えて堂々とダーリントン伯爵家を訪問するかもしれない。
伯爵はボンクラで、アンドルーはマヌケだ。アレクサンドラは遺産をもらえないから、義妹を恨んで妙な男に嫁がせるかもしれなかった。
どうしてもっと早く話を決定的にしておかなかったんだろう。
「フレデリック、遺産の話は黙っといてくれ」
「お? そうだな。ライバルが増えるのは困るな。だが、フィオナ嬢は裏切ったりする女性には見えないが」
結婚はまだ決まっていないのだ。
『ハドウェイ様は、金目当ての男より、真実の愛のある男に嫁げと』
それは、俺だ。
『困難な道でも、幸せになれる。だから秘密に』
ジャックの結婚話に何の疑いも持たなかったウィリアムは事務所に戻っていった。
ジャックは、今更、結婚はまだ決まっていないので、黙っておいてくれということはできなかった。
お人よしだが、難しい話になると理解力が不足するフレデリックは、黙っておくと誓ったが、信用ならない気がして不安だった。
ジャックは、パンドラの箱を開けてしまったのではないだろうか。
こんな時に肝心のフィオナが行方不明だなんて!
彼はフィオナを連れて行った姉のクリスチンを恨んだ。
だが、侯爵だって同様に彼女の居場所を知らないに違いない。どちらが先に行きつくかだ。
「監督不行き届きで、私が旦那様に叱られます。それにフィオナ様……」
ついにフィオナもマリアに叱られる時が来た。
「ダーリントン伯爵様になんと申し上げればいいのか」
くどくど、くどくど、どこかの老婦人の言い草ではないが、確かにこれはこたえる。体に悪い。
「もう、二度とピクニックなど行かせません。おとなしくお庭でお茶でもしていなさい。監視にエレンを付けます」
もう二度と、古城探検などしないと固く誓って、ふたりはようやくマリアから解放された。
「だって、まさか人が住んでるだなんて……」
もちろん、人に聞けば無人の遺跡なのか、誰かの持ち物なのかわかったろうけれど、同時に彼らの計画もバレてしまう。
なにしろ長年クリスチンの身の回りの世話をしてきたくらいだから、マリアは、おそろしく感が鋭いのだ。
だから、何も聞かずに出かけたのだ。
それに、知らない方が楽しいではないか。
知っているところへ出かけるのはピクニック。知らないところへ行くのは冒険だ。
「でも、あんな老婦人が住んでいるとは思わなかったわ」
マリアがようやく姿を消すと、クリスチンが声をひそめて言った。
「あれでは、エレンが言うように魔女が住んでいると言われても仕方がないわね。私たちは、単なる噂だと思ってたけど……」
それから、探るようにフィオナの顔を見ながら聞いた。
「知り合いだったの?」
フィオナは首を振った。違うと言う意味ではなく、聞かないで欲しいと言う意味だった。
廃墟みたいに見える塔だけではわからなかった。
彼女も子どもだったし、子どもの目線は大人と違う。それにもう何年も前だ。
正面玄関を見るまで全く気がつかなかった。何回も来たことのある屋敷だなんて。
それは間違いなく、グレンフェル侯爵家のものだった。
『あの老婦人は、誰だったのだろう……』
悲しいような思いが広がる。
『母は調子が悪くて……』
「それとフィオナ様」
マリアが部屋を覗き込んで、むしろ気遣わしげな調子でフィオナに話しかけた。
「マルゴットから私宛に手紙が参りまして……」
マリア宛てに?
クリスチンも少し驚いて顔をあげた。
「少し……そうですね、街ではなにかフィオナ様について、噂が流れているようなんです」
「え?」
*****************
それは、二人の令嬢が恋の逃避行とかなんとか、訳の分からないネーミングの旅に出た翌日だった。
ジャックは、朝から彼の家に押しかけたフレデリックと一緒に、ちょっとした用事で自分の家の事務所に来ていた。その時、彼はウィリアムが来ていることに気が付いた。
「ウィリアム!」
ウィリアム・ソーントン。ゴードン弁護士事務所の事務員で、フィオナの大伯母、ジョゼフィン・ハドウェイの夫の方の遠い親戚にあたる。
ジャックはつかつかとウィリアムに近付いた。
「これは、パーシヴァル様」
ちょっとおどおどした感じでウィリアムは挨拶した。
ジャックから話しかけられるのは珍しい。
ジャックは、この大きな商会の御曹司で、跡取りだ。貧乏事務員のウィリアムとは大きな隔たりがある。
「あんたとオレは、もしかすると遠い親戚になるかも知れないよ?」
ジャックはウィリアムに話しかけた。
「へ?」
「ハドウェイさんの縁戚のダーリントン伯爵令嬢と結婚することが決まりそうでね」
「おお、それは……おめでとうございます」
伯爵令嬢とご結婚とは! ウィリアムはまぶしいものでも見るような目つきで、ジャックを見つめた。
「うん。ありがとう。あんたのとこのゴードン事務所はハドウェイさんの仕事をしていたはずだよね?」
「私は直接、そう言う大きな仕事はしておりませんで……」
「なんだ、つまらん。じゃあ君は何も知らないなあ」
ジャックは、カマをかけた。
さて、ウィリアムは気は小さかったが、その分、大きく見せたい方だった。彼はハドウェイ老夫人の奇妙な遺産相続の話を知っていた。
「おっしゃってるのは、結婚が決まれば、公表してかまわない秘密条項のことですよね」
秘密条項? ジャックは何も知らなかった。だが、なにか特別な話があるのだと予感がした。
「あー」
ジャックは肯定とも否定ともつかないような返事をした。ウィリアムは、ジャックを心底うらやましそうに眺めた。
「ジャック様はダーリントン伯のご令嬢から直接お聞きになったのですか。そりゃ結婚するのだから、当然ですよね。数十万ルイの遺産付きの令嬢を射止められたわけだ」
ジャックは一瞬、黙った。数十万ルイ? 何の話だ。
1万5千ルイじゃないのか? でも、そう言えばフィオナは妙なことを言っていたことがある。
こいつに口を割らせたい。しゃべらせたい。ジャックはいいセリフがないか知恵を絞った。
「……どうして秘密だったんだね?」
「ハドウェイ様が、結婚が決まるまで秘密にせよとおっしゃったそうです。金目当ての男より、真実の愛のある男に嫁げと。理想論でしょう。あれだけの持参金があれば、どんな男の方でもなびきますって。余計な苦労をさせただけだと思いますよ」
ウィリアムは、ちょっと小馬鹿にしたように肩をすくめて見せた。ジャックは凍り付いて黙っていた。
「まあまあ、おめでとうございます。もともとお金のある方が莫大な持参金の付いたご令嬢とご結婚ですか。うらやましい限りでございます」
ウィリアムは会釈して商会から出ていった。
あとには呆然としたジャックが残った。それとフレデリックが。
「ダーリントン伯爵令嬢と結婚が決まったのか! それにしても莫大な持参金だな。でも、多いほどいい! よかったな、ジャック!」
フレデリックは人のいい男で、ジャックの幸運を喜んでくれた。
「そういや、一時話題になっていたな。ハドウェイ家の財産はどこに行ったのかと。ジャックのところにかわいい花嫁と一緒にやってくるわけだ。ジャック、お前は、本当に目が高いな!」
そんなつもりではなかった。
それに、ジャックは高貴な生まれの貧乏な娘が欲しかったのだ。
プライドは高いが、彼に頼るしか生きる術がないような娘。貧乏伯爵家の存亡を担わされ、それ故に、彼を頼ってくれる、いじらしい存在だ。ジャックの財産は豊かだった。彼女を甘やかすことが楽しみだった。
今まで欲しかったけれど手に入らなかったあれこれをジャックが買ってやれば、きっと彼女は頬を染めて喜んでくれるだろう。
だから、むしろ貧乏でよかった。
「あのきれいな人だよな?」
フレデリックの言葉に振り返った。
「きれい? 感じがいいとは思ったけど……」
「違うよ。とても美人だ。かわいらしい印象で、派手じゃないけどね」
「いや、気が付かなかった。感じはいいけど地味だと思っていた」
チッチッチとフレデリックは言った。
「女に惚れる時って、そんなもんだよな。客観的に見れてない。感じがいいとか言っているけど、結局それって好みだって話で、ほかの男に言わせると相当な美人だったりするね」
美人! 金持ち!
まずい。まず過ぎる。余計なファンが増えるに決まっていた。
金目当ての卑劣な男が、バラの花束を抱えて堂々とダーリントン伯爵家を訪問するかもしれない。
伯爵はボンクラで、アンドルーはマヌケだ。アレクサンドラは遺産をもらえないから、義妹を恨んで妙な男に嫁がせるかもしれなかった。
どうしてもっと早く話を決定的にしておかなかったんだろう。
「フレデリック、遺産の話は黙っといてくれ」
「お? そうだな。ライバルが増えるのは困るな。だが、フィオナ嬢は裏切ったりする女性には見えないが」
結婚はまだ決まっていないのだ。
『ハドウェイ様は、金目当ての男より、真実の愛のある男に嫁げと』
それは、俺だ。
『困難な道でも、幸せになれる。だから秘密に』
ジャックの結婚話に何の疑いも持たなかったウィリアムは事務所に戻っていった。
ジャックは、今更、結婚はまだ決まっていないので、黙っておいてくれということはできなかった。
お人よしだが、難しい話になると理解力が不足するフレデリックは、黙っておくと誓ったが、信用ならない気がして不安だった。
ジャックは、パンドラの箱を開けてしまったのではないだろうか。
こんな時に肝心のフィオナが行方不明だなんて!
彼はフィオナを連れて行った姉のクリスチンを恨んだ。
だが、侯爵だって同様に彼女の居場所を知らないに違いない。どちらが先に行きつくかだ。
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