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第43話 エクスター公爵夫人
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「着いたね。ここだよ」
噂通り、ベルビューはとてもきれいな町だった。遠くからでも見える高い山のふもとの町だ。
町は小さいけれど、こぎれいで、店のかわいらしい木の看板や、牧歌的な家の窓に飾られたきれいな花などが目に着いた。
その中でも特ににぎやかな一角に馬車は入って行った。
石畳の上をガラガラと車は進む。
そこは町の中心地らしく、木造ではなく石造りの立派な家々が並んでいた。
そして、馬車は、その中でも特に目立って美しい屋敷の前で停まった。
これだけの家を個人で所有しているとは!
改めて私は公爵家の財力に驚いた。
公爵夫人だと言う彼の母はどんな人なのだろう?
「まあ、ルイ、一年ぶりね! 突然ね。知らせてくれたらよかったのに」
迎えに出て来たルイの母の公爵夫人は、想像と全く違っていた。
とても若くて美しい人だった。ルイのような年の子どもがいるようには見えなかった。
私は、あっけに取られてエクスター公爵夫人、ルイの母を見つめた。
垢ぬけた素晴らしいドレスをまとっていた。
よく似合っていたが、むしろ煽情的と言いたいようなドレスだった。これからパーティにでも出かけるのかしら?
「あら。どうしたの? お友達?」
私に気が付くと、彼女は鋭い目を向けた。私は戸惑った。
ルイ殿下は、私が一緒だと言うことを自分の母親に伝えていなかったのだろうか。
「ええ。そんなところです。フロウという名前です」
婚約者候補の令嬢と言う紹介を、私は予想していた。だが、この紹介では本名さえわからない。
だが、私は優雅に完ぺきな礼をした。
「まあ!」
彼女は私を観察したが、直ぐに目を逸らした。
「そうなの。あなたももう十八ですものね。私は十八の時には、お腹にあなたがいたわ。よかったわ。私は今晩は約束があるの。ハンナ、あとをお願いするわ」
そう言うと、彼女は、私たちに背を向けて、玄関ホールに面した大きな部屋の中へ入って行った。
銀の輝きを放つしなやかなドレスを着た、若くすらりと肢体の公爵夫人は色めかしくまぶしいようだった。
私は呆然とした。だって、この母子はどうなのだ。
ルイ殿下の母は、息子に会っても抱きしめもしなかった。
ルイ殿下も母の顔を見ない。
次にルイ殿下は、私にハンナと呼ばれた女性を私に紹介した。ハンナは、公爵夫人の後ろにそっとついてきていた。
「こちらはハンナ。僕の乳母だった」
ハンナは公爵夫人より年上に見えた。やせぎすで灰色の髪をキチンと結い上げ、いかにも公爵家の厳格な使用人と言う様子だったが、私を見る目は優しそうだった。
「フロウ様。ルイ様からお話は伺っております。なんでも頼りにしてくださいませ」
公爵夫人のどちらかと言えば失礼な態度は衝撃だった。
彼女は息子が連れてきた娘に関心がないのだろうか? 私に挨拶もしなかった。
ルイは母に紹介したいと言っていた。だが、彼の母は、ルイにベルビューに来ることを知らせてくれたらよかったのにと言った。それに彼は私を彼女に紹介しない。お友達のようなものと言う説明では、何を想像されたかわからない。
ルイは少し沈んだ様子で私に向かって言った。
「母は、君に関心を持たないと思う。よかったくらいにしか思わないだろう」
よかった……とは?
「さあさあ、フロウ様、上へお上りくださいませ」
ハンナが割って入り、私を丁重に案内してくれた。
階下のサロンでは、公爵夫人がなにか外国語で楽しそうに話していた。時折、誰か男性の声が混じる。何を言っているのかわからなかった。
「イビス語だよ。ここらはロマン語圏なんだけどね」
「奥方様はイビス王家のご出身でございますので」
階段をのぼりながらハンナが説明した。
私が案内されたのは三階だった。
「少し狭い部屋ですが、安心でございます。私の部屋の前を通らないと、この部屋には入れませんから」
どう言う意味だろう。
「ハンナ、夕食にホテルに行くから仕度してあげて」
「もちろんでございますとも」
ハンナに案内された部屋からは、ベルビューの街並みが良く見えた。
エクスター殿下の別邸は、ベルビューの真ん中にあり、すぐそばには市庁舎や教会、ホテルやレストラン、宝飾品店などが軒を連ねている、とてもいい場所にあるそうだ。
「坊ちゃまの大事なお方ですもの。大歓迎でございます。何もご心配はございません」
ハンナはいかにも昔から仕えている忠実な使用人と言った感じに、こまごまと身の回りの品を片付けたり、お疲れでしょうとお茶を持ってこさせたりしてくれた。
「さあ、しばらくゆっくりなさって下さいまし。お夕食までは少し時間がございます。お屋敷で夕餐より、ホテルの方が気楽ではございます。華やかですしね」
夕食前にハンナはドレスに着替えさせてくれた。私は少し肌が見えすぎるのではないかと思ったが、これくらいの方が晩餐にはふさわしいとハンナは肩がかなり出るタイプのドレスを着つけてくれた。
着替え終わったのを見透かしたように、略式の服をピタリと身に着けたルイが迎えに来た。
「入るよ、フロウ」
ルイを見た。
しまった。なんだかものすごくかっこいい。光線が出ていそうだ。なんてことだ。
「とてもきれいだ、フロウ。似合ってる」
彼は感嘆した。いえ、あなたの方が……。
「君を誰かに取られたらどうしよう。ロマン語は話せるよね?」
彼はとても嬉しそうに私の手を取った。
「ええ。でも、イビス語はあんまり」
「僕もイビス語は得意ではない。でも、ここで、イビス語を話す人は少ないから大丈夫」
二人きりでレストランに行くなんて初めてだ。と言うか、私の国では、着飾ってレストランに行く習慣がない。
ホテルのレストランに入って、私は目を丸くした。
そこは全く違う世界だった。
私の国には、王宮や貴族の邸宅で繰り広げられる社交はあっても、こんなホテルのような公共の場所で行われる社交はない。
「気にしないでいいよ。僕らを知っている人はいないから」
だが、周りに気をしないではいられなかった。
ベルビューは有名な保養地だ。各国からたくさんの人が訪れてくる。中でも、このホテルは社交場として有名で、外から見た時も石造りの時代のついた外観は素晴らしかった。レストランもロマン語やイビス語のほか、私たちの自国語も時折聞こえてくる。
ほとんど全員が男女の二人連れで、私は目が回りそうだった。
「どう見てもご夫婦ではない方が大勢いるけど?」
私はつぶやいた。
夫婦ならまだしも、老人と美しい若い娘や、その逆の取り合わせや、釣り合った年回りだったとしても、なんとなく醸し出す雰囲気があやしい二人連れなど。
「もちろんそうさ」
ルイは答えた。私たちはどう見えるのかしら? 私は気になった。
「恋人同士も多いけど、愛人や不倫夫婦も多いね」
ルイは私を見つめて緩く笑っている。
「君が一番きれいだ。……こういう場所もあるってことさ。身分なんか関係ない。金さえあれば出入りできる」
彼が突然私から目を離して、どこか一点を見つめた。
私ははっとした。
彼の目線の先には、彼の母がいた。
若い彼の母は、彼女より一回り若そうな男と一緒だった。とても楽しげだった。
「テリエ男爵だ」
ルイは気にしてもいないように、私の無言の質問に何気なく答えた。
「君は何が好き? 今日のお勧めは鴨らしいけど」
彼はうやうやしくウェイターが持ってきたメニューを無造作に見ながら聞いた。
「少しくらいならシャンパンも構わないだろ」
彼はロマン語で適当に注文して、ウェイターは承知して引き下がっていった。
隣の広間からだろうか、音楽が聞こえてくる。低い静かな声で談笑する人々とカトラリーが軽く触れあう音が聞こえる。言葉は外国語が多く、そこはまるで夢の世界のようだった。
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町は小さいけれど、こぎれいで、店のかわいらしい木の看板や、牧歌的な家の窓に飾られたきれいな花などが目に着いた。
その中でも特ににぎやかな一角に馬車は入って行った。
石畳の上をガラガラと車は進む。
そこは町の中心地らしく、木造ではなく石造りの立派な家々が並んでいた。
そして、馬車は、その中でも特に目立って美しい屋敷の前で停まった。
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公爵夫人だと言う彼の母はどんな人なのだろう?
「まあ、ルイ、一年ぶりね! 突然ね。知らせてくれたらよかったのに」
迎えに出て来たルイの母の公爵夫人は、想像と全く違っていた。
とても若くて美しい人だった。ルイのような年の子どもがいるようには見えなかった。
私は、あっけに取られてエクスター公爵夫人、ルイの母を見つめた。
垢ぬけた素晴らしいドレスをまとっていた。
よく似合っていたが、むしろ煽情的と言いたいようなドレスだった。これからパーティにでも出かけるのかしら?
「あら。どうしたの? お友達?」
私に気が付くと、彼女は鋭い目を向けた。私は戸惑った。
ルイ殿下は、私が一緒だと言うことを自分の母親に伝えていなかったのだろうか。
「ええ。そんなところです。フロウという名前です」
婚約者候補の令嬢と言う紹介を、私は予想していた。だが、この紹介では本名さえわからない。
だが、私は優雅に完ぺきな礼をした。
「まあ!」
彼女は私を観察したが、直ぐに目を逸らした。
「そうなの。あなたももう十八ですものね。私は十八の時には、お腹にあなたがいたわ。よかったわ。私は今晩は約束があるの。ハンナ、あとをお願いするわ」
そう言うと、彼女は、私たちに背を向けて、玄関ホールに面した大きな部屋の中へ入って行った。
銀の輝きを放つしなやかなドレスを着た、若くすらりと肢体の公爵夫人は色めかしくまぶしいようだった。
私は呆然とした。だって、この母子はどうなのだ。
ルイ殿下の母は、息子に会っても抱きしめもしなかった。
ルイ殿下も母の顔を見ない。
次にルイ殿下は、私にハンナと呼ばれた女性を私に紹介した。ハンナは、公爵夫人の後ろにそっとついてきていた。
「こちらはハンナ。僕の乳母だった」
ハンナは公爵夫人より年上に見えた。やせぎすで灰色の髪をキチンと結い上げ、いかにも公爵家の厳格な使用人と言う様子だったが、私を見る目は優しそうだった。
「フロウ様。ルイ様からお話は伺っております。なんでも頼りにしてくださいませ」
公爵夫人のどちらかと言えば失礼な態度は衝撃だった。
彼女は息子が連れてきた娘に関心がないのだろうか? 私に挨拶もしなかった。
ルイは母に紹介したいと言っていた。だが、彼の母は、ルイにベルビューに来ることを知らせてくれたらよかったのにと言った。それに彼は私を彼女に紹介しない。お友達のようなものと言う説明では、何を想像されたかわからない。
ルイは少し沈んだ様子で私に向かって言った。
「母は、君に関心を持たないと思う。よかったくらいにしか思わないだろう」
よかった……とは?
「さあさあ、フロウ様、上へお上りくださいませ」
ハンナが割って入り、私を丁重に案内してくれた。
階下のサロンでは、公爵夫人がなにか外国語で楽しそうに話していた。時折、誰か男性の声が混じる。何を言っているのかわからなかった。
「イビス語だよ。ここらはロマン語圏なんだけどね」
「奥方様はイビス王家のご出身でございますので」
階段をのぼりながらハンナが説明した。
私が案内されたのは三階だった。
「少し狭い部屋ですが、安心でございます。私の部屋の前を通らないと、この部屋には入れませんから」
どう言う意味だろう。
「ハンナ、夕食にホテルに行くから仕度してあげて」
「もちろんでございますとも」
ハンナに案内された部屋からは、ベルビューの街並みが良く見えた。
エクスター殿下の別邸は、ベルビューの真ん中にあり、すぐそばには市庁舎や教会、ホテルやレストラン、宝飾品店などが軒を連ねている、とてもいい場所にあるそうだ。
「坊ちゃまの大事なお方ですもの。大歓迎でございます。何もご心配はございません」
ハンナはいかにも昔から仕えている忠実な使用人と言った感じに、こまごまと身の回りの品を片付けたり、お疲れでしょうとお茶を持ってこさせたりしてくれた。
「さあ、しばらくゆっくりなさって下さいまし。お夕食までは少し時間がございます。お屋敷で夕餐より、ホテルの方が気楽ではございます。華やかですしね」
夕食前にハンナはドレスに着替えさせてくれた。私は少し肌が見えすぎるのではないかと思ったが、これくらいの方が晩餐にはふさわしいとハンナは肩がかなり出るタイプのドレスを着つけてくれた。
着替え終わったのを見透かしたように、略式の服をピタリと身に着けたルイが迎えに来た。
「入るよ、フロウ」
ルイを見た。
しまった。なんだかものすごくかっこいい。光線が出ていそうだ。なんてことだ。
「とてもきれいだ、フロウ。似合ってる」
彼は感嘆した。いえ、あなたの方が……。
「君を誰かに取られたらどうしよう。ロマン語は話せるよね?」
彼はとても嬉しそうに私の手を取った。
「ええ。でも、イビス語はあんまり」
「僕もイビス語は得意ではない。でも、ここで、イビス語を話す人は少ないから大丈夫」
二人きりでレストランに行くなんて初めてだ。と言うか、私の国では、着飾ってレストランに行く習慣がない。
ホテルのレストランに入って、私は目を丸くした。
そこは全く違う世界だった。
私の国には、王宮や貴族の邸宅で繰り広げられる社交はあっても、こんなホテルのような公共の場所で行われる社交はない。
「気にしないでいいよ。僕らを知っている人はいないから」
だが、周りに気をしないではいられなかった。
ベルビューは有名な保養地だ。各国からたくさんの人が訪れてくる。中でも、このホテルは社交場として有名で、外から見た時も石造りの時代のついた外観は素晴らしかった。レストランもロマン語やイビス語のほか、私たちの自国語も時折聞こえてくる。
ほとんど全員が男女の二人連れで、私は目が回りそうだった。
「どう見てもご夫婦ではない方が大勢いるけど?」
私はつぶやいた。
夫婦ならまだしも、老人と美しい若い娘や、その逆の取り合わせや、釣り合った年回りだったとしても、なんとなく醸し出す雰囲気があやしい二人連れなど。
「もちろんそうさ」
ルイは答えた。私たちはどう見えるのかしら? 私は気になった。
「恋人同士も多いけど、愛人や不倫夫婦も多いね」
ルイは私を見つめて緩く笑っている。
「君が一番きれいだ。……こういう場所もあるってことさ。身分なんか関係ない。金さえあれば出入りできる」
彼が突然私から目を離して、どこか一点を見つめた。
私ははっとした。
彼の目線の先には、彼の母がいた。
若い彼の母は、彼女より一回り若そうな男と一緒だった。とても楽しげだった。
「テリエ男爵だ」
ルイは気にしてもいないように、私の無言の質問に何気なく答えた。
「君は何が好き? 今日のお勧めは鴨らしいけど」
彼はうやうやしくウェイターが持ってきたメニューを無造作に見ながら聞いた。
「少しくらいならシャンパンも構わないだろ」
彼はロマン語で適当に注文して、ウェイターは承知して引き下がっていった。
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