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第9話 まあ!何て立派ないちもつなんでしょう!
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4人は次の村に向かって道を歩いている。
「お父さん、お腹減ったよ~」
瑠依は、杖からグーグー音を出していた。
「瑠依、何で杖からグーグー音を出しているんだ?」
健一が杖を見ながら言った。
「お腹減ってるからに決まってるでしょ!」
瑠依は必死に訴えている。
「お腹?」
健一はさらに杖を凝視した。
「お腹!いいから早く食べ物探そうよ!私、肉まん食べてないんだからね!」
瑠依は顔を真っ赤にして訴えた。
「鈴ぽんは、お腹減らないのか?」
健一が鈴ぽんを心配している。
「私はお腹減ったら、あるものを出して食べますよ」
鈴ぽんは自分のお腹を見ながら言った。
「あるものね~、また魚なんてどうだ!瑠依?」
ニコニコしながら、瑠依に言った。
「私を釣り竿にしないなら何でもいいよ」
瑠依は先日の魚釣りの悪夢が甦る。
「と言っても、川を探すのも大変だし、食べれそうな野草でも探すよ。お母さん、野草に詳しい?」
健一が絵里に聞いた。
「だいたい分かるけど、この世界の野草は分からないわよ…」
絵里はそう言いながら、辺りを見渡す。
タンポポに似た野草があった。
「このタンポポみたいな野草なら、揚げたら食べれるんじゃない?」
絵里はそう言いながら、野草を抜いた。
「スッポン」
変な音がした。
鈴ぽんは
「それタンポンって野草です。それを食べたらお股からどばどば出血します」
と解説した。
「駄目じゃ~ん」
と瑠依は言った。
「瑠依、お股がない…いや、何でもない…」
健一がポツリと言った。
「あっ!これなら美味しそうよ」
絵里はキノコにそっくりな立派なものを見つけた。
鈴ぽんは
「それは、いちもつですね。食べたら元気になりますよ」
と、頬を染めながら解説した。
「食べよ、食べよ!たくさん取って食べよ!」
瑠依は、俄然元気が出てきた。
「たくさん取るって、瑠依は腕がないんだから取れないだろ、、、三人で取るから待ってろ」
健一が瑠依に言った。
(久しぶりに優しくしてもらえた)と一人で喜んでいる。
「けっこういちもつ取れたな!」
健一がそう言いながら、焼く準備した。
「瑠依、火をつけてくれ」
「えいっ!」
瑠依は枯れ草に火を点けた。
「チョロ、チョロ、チョロ」
いちもつが焼けた匂いが瑠依の食欲を更に増した。
「さあ~、食べるぞ」
健一がそう言うと、みんな一斉に食べ始めた。
「美味しいわね~、この固さといい、歯応えといい、まるであの人…」
絵里が感想を言っていると
「あー!キノコが!キノコが!」
瑠依は大声を出した。
健一達は一斉に瑠依を見た。
瑠依の杖の真ん中辺りにいちもつが1本生えていた。
「おー!立派ないちもつじゃないか、瑠依」
そう言いながら、健一はいちもつを触る。
「あー!ダメー!出ちゃうー!!」
瑠依がそう叫ぶといちもつの先から花粉を飛ばしたと思ったら、辺り1面いちもつだらけになった。
すると、瑠依のいちもつは萎びて無くなった。
「キノコは木にも生えてくるから仕方ないわよ、瑠依」
と言いながら、絵里はいちもつを一生懸命食べていた。
「ハァ、ハァ…やっぱりこういう運命か…ハァ」
荒い息をしながら、草生らの上で横たわった瑠依であった。
「お父さん、お腹減ったよ~」
瑠依は、杖からグーグー音を出していた。
「瑠依、何で杖からグーグー音を出しているんだ?」
健一が杖を見ながら言った。
「お腹減ってるからに決まってるでしょ!」
瑠依は必死に訴えている。
「お腹?」
健一はさらに杖を凝視した。
「お腹!いいから早く食べ物探そうよ!私、肉まん食べてないんだからね!」
瑠依は顔を真っ赤にして訴えた。
「鈴ぽんは、お腹減らないのか?」
健一が鈴ぽんを心配している。
「私はお腹減ったら、あるものを出して食べますよ」
鈴ぽんは自分のお腹を見ながら言った。
「あるものね~、また魚なんてどうだ!瑠依?」
ニコニコしながら、瑠依に言った。
「私を釣り竿にしないなら何でもいいよ」
瑠依は先日の魚釣りの悪夢が甦る。
「と言っても、川を探すのも大変だし、食べれそうな野草でも探すよ。お母さん、野草に詳しい?」
健一が絵里に聞いた。
「だいたい分かるけど、この世界の野草は分からないわよ…」
絵里はそう言いながら、辺りを見渡す。
タンポポに似た野草があった。
「このタンポポみたいな野草なら、揚げたら食べれるんじゃない?」
絵里はそう言いながら、野草を抜いた。
「スッポン」
変な音がした。
鈴ぽんは
「それタンポンって野草です。それを食べたらお股からどばどば出血します」
と解説した。
「駄目じゃ~ん」
と瑠依は言った。
「瑠依、お股がない…いや、何でもない…」
健一がポツリと言った。
「あっ!これなら美味しそうよ」
絵里はキノコにそっくりな立派なものを見つけた。
鈴ぽんは
「それは、いちもつですね。食べたら元気になりますよ」
と、頬を染めながら解説した。
「食べよ、食べよ!たくさん取って食べよ!」
瑠依は、俄然元気が出てきた。
「たくさん取るって、瑠依は腕がないんだから取れないだろ、、、三人で取るから待ってろ」
健一が瑠依に言った。
(久しぶりに優しくしてもらえた)と一人で喜んでいる。
「けっこういちもつ取れたな!」
健一がそう言いながら、焼く準備した。
「瑠依、火をつけてくれ」
「えいっ!」
瑠依は枯れ草に火を点けた。
「チョロ、チョロ、チョロ」
いちもつが焼けた匂いが瑠依の食欲を更に増した。
「さあ~、食べるぞ」
健一がそう言うと、みんな一斉に食べ始めた。
「美味しいわね~、この固さといい、歯応えといい、まるであの人…」
絵里が感想を言っていると
「あー!キノコが!キノコが!」
瑠依は大声を出した。
健一達は一斉に瑠依を見た。
瑠依の杖の真ん中辺りにいちもつが1本生えていた。
「おー!立派ないちもつじゃないか、瑠依」
そう言いながら、健一はいちもつを触る。
「あー!ダメー!出ちゃうー!!」
瑠依がそう叫ぶといちもつの先から花粉を飛ばしたと思ったら、辺り1面いちもつだらけになった。
すると、瑠依のいちもつは萎びて無くなった。
「キノコは木にも生えてくるから仕方ないわよ、瑠依」
と言いながら、絵里はいちもつを一生懸命食べていた。
「ハァ、ハァ…やっぱりこういう運命か…ハァ」
荒い息をしながら、草生らの上で横たわった瑠依であった。
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