本当の聖女は私です〜偽物聖女の結婚式のどさくさに紛れて逃げようと思います〜

その後

私達は火事の現場から帰ってきてから改めてシュテルンの話を聞いた。

「ねえ、シュテルン今朝方話していたこと聞かせてもらえる？」

「はい、喜んで」

と言ってシュテルンは今朝方の元々私がいてた国の事件の話をしてくれた。

その内容はマーガレットやアーサー王太子についただった。

事件の内容は、私の実家の横領と私の家庭内暴力についてだった。

アーサー王太子がこの国に帰ってからすぐに調査をして分かったそうだ。

そして、未だ聖力を使えていないマーガレットに対しても疑いや不満の声が高まっているらしい。
一応王室からは精神的によるものだと発表しているらしい。

いつまで続くかが問題でしょうね。

そして、行方不明になっていた私は隣国の時期王に見初められ家庭内で暴力を受けていた私はルフト様に心の傷を癒してもらい幸せに過ごしているという美談になっているらしい。

幸いにも親戚関係にあるのであまり問題視はされておらず、むしろ平民の方々に受けたらしく近々舞台になるらしい。

それはそれでとても恥ずかしい。

父は今現在王太妃の父として待遇は受けつつお城の地下牢にいてるよう。

にしてもシュテルンは何故ここまで知っているのだろうか。

疑問に思いつつも口には出さない方がいいと私は口を詰むんだ。

「シュテルン、ありがとう」

「いえいえ、お役に立てて嬉しいです。僕はこれからルフト様にご連絡があるので行ってきますね。」

と言ってシュテルンはルフト様の事務室へ向かった。