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第1章 1度目の人生での反省点と今後の人生プラン
離れていく心
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ロベインがエンヴィの元に訪れなかったのはその夜だけではなかった。
着実に、その日からエンヴィの寝所に寄る回数が少なくなっていった。
それと同時にオリビアのもとに寄ることが多くなっていく。
男の正妃だけでなく、子を成す可能性の高い女の妃にも陛下が目を向け始めた、と臣下の者たちは手をあげて喜んだ。
彼らの中にはエンヴィに対する陛下の寵愛が薄れてきたのだ、と吹聴するものもいた。実際にエンヴィの元に通うロベインの頻度の減り方を考えたら誰だってそう思っただろう。
(陛下の寵愛が薄れてきたと言ってもな……………。そもそも陛下との愛は俺の一方的なものだったろうし)
ロベインとエンヴィはお互いに支え合い、尊重し合う関係ではあったが、寵愛と言われれば違う気がする。
エンヴィは深くロベインを愛していたが、ロベインはきっと自分のことを愛の対象としては見ていない。優しく扱ってはくれるが、愛されている、とは違う気がする。
そもそも、二人の結婚自体ロベインの後ろ盾を得るためのものだったので、そういった協力関係ではなく、心から愛せる相手がロベインにできたことは喜ばしいことだろう。
エンヴィはそう思うようにしていた。
いくらオリビアのもとに通うようになったからと言って、ロベインは完全にエンヴィのもとに立ち寄るのをやめたわけではなかった。
週に1回、少なくても2週間に1回はエンヴィの寝所にロベインは必ずやってきた。
それでも毎日通っていた時に比べれば明らかに回数は減っていたが。
エンヴィを抱き寄せ長く艶やかな髪を梳きながら、ゆっくりと話を交わしてから肌を重ねていた今までとは違い、オリビアのもとに通うようになったロベインは乱暴にエンヴィを抱くようになった。
優しく触れるようなじゃれあいから少しずつ深くなっていったキスではなく、捕食するような性急なキスに。
肌に柔らかく、くすぐったく吸いつかれた跡も、噛みつかれるような、歯型が残るようなものに変わった。
(本当に大切な人ができたから、俺の扱いも変わったのだろうか……………?)
きっとオリビアは今までエンヴィがされてきた以上に大切に大切に、壊れ物を触るように寝所で扱われているのだろう。
しかしそこで発散できなかった性欲だけが当てられている気がして、くっきりと跡が残る情交の朝にエンヴィは虚しくなった。
今まで臆することなく美しいと見つめ返していたロベインの瞳が真っ直ぐ見られなくなった。
もしその青の中に軽蔑や、冷たいものがあったらきっとエンヴィは生きていけないから。
見るのが怖かったのだ。
着実に、その日からエンヴィの寝所に寄る回数が少なくなっていった。
それと同時にオリビアのもとに寄ることが多くなっていく。
男の正妃だけでなく、子を成す可能性の高い女の妃にも陛下が目を向け始めた、と臣下の者たちは手をあげて喜んだ。
彼らの中にはエンヴィに対する陛下の寵愛が薄れてきたのだ、と吹聴するものもいた。実際にエンヴィの元に通うロベインの頻度の減り方を考えたら誰だってそう思っただろう。
(陛下の寵愛が薄れてきたと言ってもな……………。そもそも陛下との愛は俺の一方的なものだったろうし)
ロベインとエンヴィはお互いに支え合い、尊重し合う関係ではあったが、寵愛と言われれば違う気がする。
エンヴィは深くロベインを愛していたが、ロベインはきっと自分のことを愛の対象としては見ていない。優しく扱ってはくれるが、愛されている、とは違う気がする。
そもそも、二人の結婚自体ロベインの後ろ盾を得るためのものだったので、そういった協力関係ではなく、心から愛せる相手がロベインにできたことは喜ばしいことだろう。
エンヴィはそう思うようにしていた。
いくらオリビアのもとに通うようになったからと言って、ロベインは完全にエンヴィのもとに立ち寄るのをやめたわけではなかった。
週に1回、少なくても2週間に1回はエンヴィの寝所にロベインは必ずやってきた。
それでも毎日通っていた時に比べれば明らかに回数は減っていたが。
エンヴィを抱き寄せ長く艶やかな髪を梳きながら、ゆっくりと話を交わしてから肌を重ねていた今までとは違い、オリビアのもとに通うようになったロベインは乱暴にエンヴィを抱くようになった。
優しく触れるようなじゃれあいから少しずつ深くなっていったキスではなく、捕食するような性急なキスに。
肌に柔らかく、くすぐったく吸いつかれた跡も、噛みつかれるような、歯型が残るようなものに変わった。
(本当に大切な人ができたから、俺の扱いも変わったのだろうか……………?)
きっとオリビアは今までエンヴィがされてきた以上に大切に大切に、壊れ物を触るように寝所で扱われているのだろう。
しかしそこで発散できなかった性欲だけが当てられている気がして、くっきりと跡が残る情交の朝にエンヴィは虚しくなった。
今まで臆することなく美しいと見つめ返していたロベインの瞳が真っ直ぐ見られなくなった。
もしその青の中に軽蔑や、冷たいものがあったらきっとエンヴィは生きていけないから。
見るのが怖かったのだ。
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