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第1章 1度目の人生での反省点と今後の人生プラン

昔の感傷

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頑なに新しい妃を拒んだ男が、しかし、一転して女の側妃を受け入れたのは王に即位して三年目の時だった。
第二王妃として迎えられたのは明るい茶葉の巻き毛の可愛らしい女性だった。

早く世継ぎをと進言していた家臣たちは、第二王妃との御子を望んだがその希望はなかなか叶えられなかった。

ロベインが第二王妃であるオリビアに一向に手を出さなかったからである。
これにはエリーもさすがに焦った。

(陛下はオリビア様を気に入らないのか?)

しかし、気に入らなければそもそも妃として迎えないのでオリビアを嫌っているということはないだろう。

エンヴィは宮殿入りしたオリビアと顔合わせの時にあったが、控えめでそれでいてしっかりとした女性だと思った。王の妃になった以上、何かしらの野心めいた目でエンヴィを見つめてきたが、それは当然のものだとエンヴィは割り切っている。

「陛下、少しはオリビアのことを気にかけた方がよろしいかと……………」

毎夜のごとくエンヴィ寝室に訪れるロベインにエンヴィは進言した。

オリビアを気の毒に思ったからではなく、このまま放っておくようではオリビアの生家であるエバンズ家がそろそろ腹に据えかねて出てくるだろう、と思ってのことだ。

「…………お前は私が他の女のところに行くのを何も思わないのか?」

ロベインは複雑そうな顔をしてそうエンヴィに言った。

(何も思わないってことはないけど……
…)

ロベインのことをエンヴィは深く愛している。しかし、エンヴィはロベインという男を愛しているが同時に王の妃でもあるのだ。
私情で他の人のところに行くなとはいえない。

曖昧な返事を返して、エンヴィはその場を濁した。


次の日の夜、ロベインはエンヴィのもとに来なかった。




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