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真昼のストレンジャー
第一章 1
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暮れなずむ、オフィスビルが建ち並ぶ街角を男が一人、重い足取りで歩いていた。俯き加減で何を映しているのか眼には生気がなく、まるでこの世の終わりに遭遇したかのように虚ろだ。いや、実際男にとって終わりに遭遇したも同じだった。
「いったい、どうしたらいいんだ」
庄野尚之はもう何回唱えたか分からない言葉を口にする。
理工系の大学を出て就職難の中、小さな会社だったが今の仕事に就いて、三年。営業を任されて初めての大口注文だった。まだ経験も浅くひよっこの自分でもやればできるのだと思った。
けれどそうそう世の中甘くはなかった。あとは納品という段階で、いきなり待ったがかかったのだ。理由は取引先のさらに先にある親会社の都合だという。
都合で取引が白紙になったのでは堪ったものではない。それでは話が違うと食い下がった。
しかし担当者は、納品できるよう調整するが、覚悟もしてくれと無情だった。庄野も、お願いしますと頭を下げながらもいい返事が期待できないことは感じ取った。
どうしてこんなことになってしまったのか。庄野にも本発注の確認を怠ったという手落ちもあった。だが、まさかもらった注文が口約束とはいえなかったことにされるなど、思ってもいなかった。
だいたい話がきた時点で納期を考えれば生産にかからないと間に合わないという状況で、本伝票は納品時に用意すると担当者は商談時に言っていたのだ。
もうお終いだと庄野は、天を仰いでがっくりと肩を落とす。
こういうことはよくあることだと言う。先方の取引相手、親に当たる大手会社の我がままに振り回されることは。
結局子受け、孫受け、立場の弱いところが泣きを見る。救いは、自社の担当者がこちらの会社状況を分かってくれているということくらいか。それも大した助けにはならないけれど。
長引く不況のせいで、庄野の会社はすでにいつ潰れてもおかしくなかった。銀行からの融資も目いっぱい、不渡りを出せば即倒産という瀬戸際まで追いつめられていた。
「社長に申し訳が立たない」
任せてくれた社長に何と詫びればいいのだろう。営業の自分がもっと気をつけるべきだった。そもそもこんな仕事を請け負わなければ――。
そう悔やんでも、後の祭りだった。
どん、と腹に衝撃がきて庄野はよろけて尻餅をついた。気もそぞろ意識が取られていたせいで、前から来る男を避けられなかったようだ。
まったくついていない。済みません、と口にして辛うじて立ち上がったが、ぶつかった男は足早に人波に消えていた。
少し歩いて庄野は、あれ、と何か違和感を覚え、自分の上着の内ポケットを探る。
ない。財布がなかった。
まさか今の、スリ!? 驚いて周囲を見渡すが当然もう男の姿はどこにもない。人が行き交っているだけだった。
踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂。よりにもよって、どうして自分が。
財布に大して金は入っていない。当座の生活費が少しだ。あとはクレジットカードと免許証。クレジットはカード会社に連絡して止めればいいし、免許証は警察に届ければいいだろう。スリの被害届を出せばいいのだ。
しかし、今このときに被害にあったということが、庄野をしたたかに打ちのめした。つくづくついていない。止めのようだった。
もうイヤだ。もう何もかも。いっそすべてを終わらせてしまいたい。そんな嫌な考えすら浮かんでくる。
どこをどう歩いてきたのか覚えがなかった。ふと見回せば、オフィス街の外れにある公園に来ていたことに庄野は気づく。
中央にある噴水塔が特徴といえば特徴のこれといって何の変哲もない公園。場所柄、天気がいいと昼なら食事を取るOLや、近くの保育園の園児たちが保育士に連れられて散歩に来て賑わいを見せるぐらい。あとは街中にもかかわらず、どういうわけか野良猫が多く居ついているというのも特徴だろうか。
「来ちゃったんだ、ここに俺……」
そんな公園に庄野は、この街に来るたび習慣のように訪れていた。目的はここに住む猫だった。
ある夜、噴水塔の前にあるベンチにぼんやりと座っていた庄野のところに、白黒の猫が近寄ってきた。目の周囲、耳、頭から背中、尻尾は黒毛、額に白毛で三角の切り込みが入ったハチワレ猫。長い尻尾で緩やかなS字を書き、庄野の足に搦めるように撫でた。
こんな野良の猫に懐かれるとは思ってもみなかった庄野は、その小さな生き物に魅了されるのに時間はかからなかった。白黒を撫でていると仕事のストレスや疲れが軽くなるようだった。
だから今日も。どん底に落ち込んでいる庄野は一時でも癒されたいと無意識に公園に来てしまったのだろう。
夜というには曖昧な時刻。いつもならもう少し誰か彼か歩いているはずなのに、今日に限っては人気がない。不思議に思いながらも、庄野は白黒を探して噴水塔まで来る。
「あ…、あんなところに……」
白黒はいた。けれど先客もいた。ベンチに座る二人組の若いほうの男に抱かれて顔を嘗めていた。その隣に座っている少し年嵩の男はつまらなそうに横を向いていた。きっと白黒が若いほうばかりに懐くので面白くないのだろう。
そういう自分はもっと面白くなかった。白黒が自分以外の人間に甘えているところなど見たくなかった。つまらない嫉妬だった。
その白黒が、とんと地面に降り立った。たたっと走って、噴水塔を囲む膝丈ほどのレンガ造りの塀に飛び乗った。そして振り返る。その若い男にこっちに来いとでも言っているようだった。
男は白黒の気持ちが通じたかのように立ち上がって、噴水塔に近づいていく。
白黒が男の肩に飛び移った。男が噴水に向かって手を伸ばす。
庄野は引き寄せられるように噴水塔に近寄った。白黒と男が気づいて、こちらを見る。
男が驚いた表情を浮かべていた。
「あなた、どうして――?」
どうして、と聞かれても庄野は何と答えればいいのか浮かばなかった。
『大丈夫か? あんた、人生の終わりって顔してる』
誰の声? もう一人いた年嵩の男かと思ったが、彼はベンチに座ったままで、そこからでは庄野の顔など見えない。
白黒と目が合った気がした。人間臭く小首を傾げていた。
「人生の終わりか」
そうかもしれない。仕事で取り返しのつかない損失を出して、挙句に財布もすられた。生きてたって何にもいいこともない。
もう、すべてが面倒になってきた。何だってこんなにも嫌なことが続いてしまうのだろう。
懐いていると思っていたお気に入りの白黒は、自分以外の人に甘えている。会いたいと願っている彼の姿はどこにもない。
ちくしょう。ヤツ当たりなのは分かっているけれど、感情がどうしようもなく暗く沈んでいく。
がくりと膝から力が抜けて庄野はその場に崩れた。
『おい、あんた!?』
目の前に金色の目をした白黒猫。
猫はいいなあ。猫だったらこんな目に遭わなかったのかな。猫だったら、彼にも会えたのかな――…。
「おい、しっかりしろ」
誰かが呼びかけている声がする。もういいよ。もう構わないで。
見上げた空には特大の真珠のような月が出ていた。
「いったい、どうしたらいいんだ」
庄野尚之はもう何回唱えたか分からない言葉を口にする。
理工系の大学を出て就職難の中、小さな会社だったが今の仕事に就いて、三年。営業を任されて初めての大口注文だった。まだ経験も浅くひよっこの自分でもやればできるのだと思った。
けれどそうそう世の中甘くはなかった。あとは納品という段階で、いきなり待ったがかかったのだ。理由は取引先のさらに先にある親会社の都合だという。
都合で取引が白紙になったのでは堪ったものではない。それでは話が違うと食い下がった。
しかし担当者は、納品できるよう調整するが、覚悟もしてくれと無情だった。庄野も、お願いしますと頭を下げながらもいい返事が期待できないことは感じ取った。
どうしてこんなことになってしまったのか。庄野にも本発注の確認を怠ったという手落ちもあった。だが、まさかもらった注文が口約束とはいえなかったことにされるなど、思ってもいなかった。
だいたい話がきた時点で納期を考えれば生産にかからないと間に合わないという状況で、本伝票は納品時に用意すると担当者は商談時に言っていたのだ。
もうお終いだと庄野は、天を仰いでがっくりと肩を落とす。
こういうことはよくあることだと言う。先方の取引相手、親に当たる大手会社の我がままに振り回されることは。
結局子受け、孫受け、立場の弱いところが泣きを見る。救いは、自社の担当者がこちらの会社状況を分かってくれているということくらいか。それも大した助けにはならないけれど。
長引く不況のせいで、庄野の会社はすでにいつ潰れてもおかしくなかった。銀行からの融資も目いっぱい、不渡りを出せば即倒産という瀬戸際まで追いつめられていた。
「社長に申し訳が立たない」
任せてくれた社長に何と詫びればいいのだろう。営業の自分がもっと気をつけるべきだった。そもそもこんな仕事を請け負わなければ――。
そう悔やんでも、後の祭りだった。
どん、と腹に衝撃がきて庄野はよろけて尻餅をついた。気もそぞろ意識が取られていたせいで、前から来る男を避けられなかったようだ。
まったくついていない。済みません、と口にして辛うじて立ち上がったが、ぶつかった男は足早に人波に消えていた。
少し歩いて庄野は、あれ、と何か違和感を覚え、自分の上着の内ポケットを探る。
ない。財布がなかった。
まさか今の、スリ!? 驚いて周囲を見渡すが当然もう男の姿はどこにもない。人が行き交っているだけだった。
踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂。よりにもよって、どうして自分が。
財布に大して金は入っていない。当座の生活費が少しだ。あとはクレジットカードと免許証。クレジットはカード会社に連絡して止めればいいし、免許証は警察に届ければいいだろう。スリの被害届を出せばいいのだ。
しかし、今このときに被害にあったということが、庄野をしたたかに打ちのめした。つくづくついていない。止めのようだった。
もうイヤだ。もう何もかも。いっそすべてを終わらせてしまいたい。そんな嫌な考えすら浮かんでくる。
どこをどう歩いてきたのか覚えがなかった。ふと見回せば、オフィス街の外れにある公園に来ていたことに庄野は気づく。
中央にある噴水塔が特徴といえば特徴のこれといって何の変哲もない公園。場所柄、天気がいいと昼なら食事を取るOLや、近くの保育園の園児たちが保育士に連れられて散歩に来て賑わいを見せるぐらい。あとは街中にもかかわらず、どういうわけか野良猫が多く居ついているというのも特徴だろうか。
「来ちゃったんだ、ここに俺……」
そんな公園に庄野は、この街に来るたび習慣のように訪れていた。目的はここに住む猫だった。
ある夜、噴水塔の前にあるベンチにぼんやりと座っていた庄野のところに、白黒の猫が近寄ってきた。目の周囲、耳、頭から背中、尻尾は黒毛、額に白毛で三角の切り込みが入ったハチワレ猫。長い尻尾で緩やかなS字を書き、庄野の足に搦めるように撫でた。
こんな野良の猫に懐かれるとは思ってもみなかった庄野は、その小さな生き物に魅了されるのに時間はかからなかった。白黒を撫でていると仕事のストレスや疲れが軽くなるようだった。
だから今日も。どん底に落ち込んでいる庄野は一時でも癒されたいと無意識に公園に来てしまったのだろう。
夜というには曖昧な時刻。いつもならもう少し誰か彼か歩いているはずなのに、今日に限っては人気がない。不思議に思いながらも、庄野は白黒を探して噴水塔まで来る。
「あ…、あんなところに……」
白黒はいた。けれど先客もいた。ベンチに座る二人組の若いほうの男に抱かれて顔を嘗めていた。その隣に座っている少し年嵩の男はつまらなそうに横を向いていた。きっと白黒が若いほうばかりに懐くので面白くないのだろう。
そういう自分はもっと面白くなかった。白黒が自分以外の人間に甘えているところなど見たくなかった。つまらない嫉妬だった。
その白黒が、とんと地面に降り立った。たたっと走って、噴水塔を囲む膝丈ほどのレンガ造りの塀に飛び乗った。そして振り返る。その若い男にこっちに来いとでも言っているようだった。
男は白黒の気持ちが通じたかのように立ち上がって、噴水塔に近づいていく。
白黒が男の肩に飛び移った。男が噴水に向かって手を伸ばす。
庄野は引き寄せられるように噴水塔に近寄った。白黒と男が気づいて、こちらを見る。
男が驚いた表情を浮かべていた。
「あなた、どうして――?」
どうして、と聞かれても庄野は何と答えればいいのか浮かばなかった。
『大丈夫か? あんた、人生の終わりって顔してる』
誰の声? もう一人いた年嵩の男かと思ったが、彼はベンチに座ったままで、そこからでは庄野の顔など見えない。
白黒と目が合った気がした。人間臭く小首を傾げていた。
「人生の終わりか」
そうかもしれない。仕事で取り返しのつかない損失を出して、挙句に財布もすられた。生きてたって何にもいいこともない。
もう、すべてが面倒になってきた。何だってこんなにも嫌なことが続いてしまうのだろう。
懐いていると思っていたお気に入りの白黒は、自分以外の人に甘えている。会いたいと願っている彼の姿はどこにもない。
ちくしょう。ヤツ当たりなのは分かっているけれど、感情がどうしようもなく暗く沈んでいく。
がくりと膝から力が抜けて庄野はその場に崩れた。
『おい、あんた!?』
目の前に金色の目をした白黒猫。
猫はいいなあ。猫だったらこんな目に遭わなかったのかな。猫だったら、彼にも会えたのかな――…。
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